サウンド・オブ・フリーダムのレビュー・感想・評価
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【”無垢なる幼き子供達の心と身体を傷つけるな!”今作は子供達が誘拐される時は怒りと哀しみを覚え、捜査官が命懸けで捜索するスリリングなシーンに引き込まれ、ラストは涙するムネアツな社会派映画なのである。】
ー エンドロールで、この作品が実話に基づいて製作された事が分かる。そして、世界に蔓延る児童誘拐事件の増加の実態を知り、主演の捜査官ティムを演じた敬虔なクリスチャンであるジム・カービルが第4の壁を越えて観る側に訴えかけてくる言葉に、琴線を揺さぶられたのである。
今作を鑑賞する前に新聞に掲載された、東南アジアで児童買春をした日本人の中年の男のインタビュー”貧しい村に金を落として、何が悪い。”という開き直ったコメントを読み、”お前は、地獄に堕ちろ!”と思った事も、一因で有ろう。
■但し、評点の4.5は、この映画の内容と社会的意義に共鳴してのモノである事は、敢えて記載する。ー
■米国土安全保障省に勤務するティム捜査官は、アメリカ国内で小児性愛者の逮捕に成果を上げて来た。
だが、誘拐された子供の殆どが、海外に連れ去られているためにもどかしさを感じていた。そして彼は上司を説得し、一週間だけコロンビアに渡り、且つては児童買春の組織側にいた男バンビロ(ビル・キャンプ)達とチームを組み、コロンビアの人身売買業者や、顧客の小児性愛者たちを、ある島におびき寄せ一網打尽にする計画を実行する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・児童買春の実態がここまで拡大しているとは、恥ずかしながら知らなかった。この映画を観ていると、子供達をおびき寄せ誘拐する組織の手際の良さから、犯罪行為が常習化している事が良く分かる。
・幼い姉弟、ロシオとミゲルが誘拐されるシーンは恐ろしい。美しい女がロシオが太鼓でリズムを刻む中、近付いてきて”オーディションがあるの。パパを説得して。”と言い、ホテルの一室に連れ込む。そこには、夢見る多数の幼子がいるのである。女は子供達の”大人びたポーズ”の写真を撮るのである。
ロシオとミゲルの父が迎えに来た時には、部屋は蛻の殻である。
・怯える子供達が、バンに乗せられる時の恐れと哀しみの顔は、忘れ難い。そして、子供達は愚かしき小児性愛者たちに買われて行くのである。
余りに悲惨であり、可哀想過ぎる。
子を誘拐された男の言葉”娘がいないベッドがある家で、眠れるか?”が哀しく響く。
・バンビロが改心した理由を、酒を呑みながら話すシーンで彼が言った言葉も印象的である。
”出所した後、いつものように酒を呑んでいたら、町に女が立っていた。終わった後に分かったんだ。25歳じゃなかった。14歳だったんだ。俺は銃で頭を撃ち抜こうとしたんだ。何故生きて居るかは、神のみぞ知るだよ。”
■そして、ティム捜査官とバンビロは見事に、コロンビアの人身売買業者や、顧客の小児性愛者たちを、ある島におびき寄せ一網打尽にするのである。
だが、そこには救い出したミゲルの姉、ロシオの姿は無い。彼女はコロンビアの反政府ゲリラの居住地である南部に連れ去られていたのである。
ここからが、凄いのだがティム捜査官は、ナント米国土安全保障省を年金受給10カ月前にして辞め、バンビロと共に国連の医師団を装い、反政府ゲリラが居る集落に乗り込んで行くのである。ゲリラの親玉が言った通り、物凄い肝っ魂であるし、崇高な行為には頭が下がる。
そして、ティム捜査官は銃弾が飛び交う中、無事にロシオを救い出すのである。
<ラストシーンは、心に沁みる。ロシオはミゲルが見守る中、父と抱き合い誘拐される前と同じように太鼓でリズムを刻むのである。正に”サウンド・オブ・フリーダム”である。
そして、この作品ではエンドロール時に拡大の一途を辿る児童買春の実態がテロップで流れ、実際の犯罪者たちが逮捕された時や、子供達が救出された時の写真も映し出される。
今作は、スリリングな展開に引き込まれるアクション映画であるが、私が最も感銘を受けたのは、この作品が児童買春の実態を世に知らしめた事であると思う。
故にレビュータイトルには”社会派映画”と入れたのである。>
<2024年11月3日 刈谷日劇にて鑑賞>
嘘ではないが肝心なことを伝えていない
オープニングとエンディングで映像をシンクロさせる描き方は優れた手法だと思う。
エンドロール時の主演俳優がコメントで寄付を募るという斬新な試みがなされている。多少のあざとさを感じるものの、本編の質が低ければ効果がない手法であることから、制作陣の自信は伝わってくる。
本作視聴後に主人公であるティム・バラード氏について少し調べてみたところ、同氏は本作で描かれた出来事の後、Operation Underground Railroad
という組織を設立したが、後にセクハラ等で組織の代表を解任されているとのことだった。これが事実であるならば、本作で描かれた人物像とはかなり異なる印象を受ける。
社会的なメッセージと適度なアクション、センスのいいBGMなど、映像作品としての質は高い。しかし、実話に基づいていることもセールスポイントである本作の、どこまでが実話でどこが脚色なのかが気になった。
元ミスコン女王にモデルがいるのかは知らないが、テディベアと名付けたマダム隣のおっちゃんにはモデルがいる
2024.10.23 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年のアメリカ映画(131分、G)
実在の捜査官のエピソードを基に描かれる児童人身売買の闇を描いたクライム映画
監督はアレハンドロ・モンテベルデ
脚本はロッド・パール&アレハンドロ・モンテベルデ
原題の『Sound of Freedom』は「自由の音」で劇中に登場するセリフのひとつ
物語の舞台は、ホンジュラスのテグシガルバ
元ミスコン女王のジゼル(Yessica Borroto Perryman)はある家を訪ねた
そこには少女ロシオ(クリスタル・アパリチ)と弟のミゲル(ルーカス・アヴィラ)がいて、ジゼルは彼女たちの父ロベルト(ホセ・ズニーガ)に「子どもをモデルにしませんか?」と勧誘を行った
ロベルトは了承し、二人を連れてオーディションが行われるホテルの一室へと向かった
オーディション用の写真を撮ることになり、約束の時間まで待つことになったロベルトだったが、戻ってみたら部屋には誰もおらず、そこにいた数十名の子どもたちも忽然と姿を消していた
一方その頃、カリフォルニアのカレキシコでは、国土安全保障省のエージェント・ティム(ジム・カヴィーゼル)が相棒のクリス(スコット・ヘイズ)とともにある男の家宅捜索を行なっていた
そこには小児性愛の容疑者オシンスキー(クリス・アヴェデイシアン)が住んでいて、彼を逮捕するに至った
だが、オシンスキーから有力な情報を得られなかったティムは、上司のジョン(カート・フラー)にある作戦を進言する
ティムは小児性愛(ペド)のふりをして彼の信用を得て、そして情報を掴み取ることに成功する
そして、彼から仲介人の情報を入手し、ドン・フエゴ(マニー・ペレズ)と一緒にいた少年ミゲルを確保するに至った
映画は、ミゲルから情報を聞き出すティムが描かれ、彼には行方不明のままの姉がいることを知らされる
そこで、コロンビアに乗り込んで、現地の警部ホルへ(ハビエル・コディーノ)に協力要請をする
ティムは、ホルへからバンビロ(ビル・キャンプ)という男を紹介される
彼は児童売買の組織から子どもを買っては解放するということをしていて、麻薬カルテルの元資金洗浄係をしていた
バンビロは、ジゼルと面識があり、彼女はナイトクラブの経営者カラカス(グスタボ・サンチェス・パーラ)などを通じて児童売買を斡旋していることがわかった
だが、ジゼルは知人や紹介なしでは合わない女と言われていて、そこでティムはある作戦を思いつく
それは、地元の富裕層のパブロ(エドゥアルド・ベラステーギ)の協力を取り付けて、会員制のサロンを展開しようというものだった
そして、そのサロンに必要な子どもをカラカスに集めさせ、そしてジゼルを誘き出すことに成功するのである
映画は、実話ベースということだが、どこまでが実話かはわからない感じになっていた
当初はオリジナル脚本として制作していたところにティムを嵌め込んだ形になっていて、児童売買組織の手口とか、その経路などはリアルなのだと思う
だが、姉弟の救出エピソードは盛った感が強くて、最後の反政府組織のアジトからの脱出は実話とは思えない
反政府組織のボスが小児性愛者で、そこに単独で乗り込んで、ボスを始末して脱出すると現実では何が起こるのか
おそらくは、手下どもがボスの仇を探さんとばかりに動き出し、伝導団も皆殺しにされる可能性はあるし、コロンビアの比較的平和な場所でも暴力行為が横行するだろう
そう言った影響とかを完全に無視してシナリオを作っているので、さすがに実話でしたを信じる人はほとんどいないように思えた
映画のエンドロールでは主演からのメッセージがあり、「QRコードをかざしてね」みたいなやり取りがあるのだが、制作サイドがそのメッセージを発信したら負けだと思う
語り手が語りたくなる映画を作るのが本懐であり、それを促すような発言をすると反発を喰らう
そこにモデルの人が登場しないところが色々とアレなのだが、そのあたりは英語版Wikiでもググってね、という感じになっている
5年公開が遅れたというものの、本当の理由はなんだったのかなあと思ってしまった
いずれにせよ、実話ベース云々を抜きにしても、風呂敷の畳み方が思った以上に雑のように思えた
現地の警察でも力が及ばないところに売られたという設定は映画的すぎて、本当の出来事だとしたら世界的なニュースになっていると思う
麻薬の密売の人員確保のために人身売買の被害者がいる、というところまではあり得ても、反政府組織のボスが小児性愛者で、さらにそれを助けにきた「アメリカの一般人」に殺されたとなれば組織も黙ってはいないだろう
下手をすればコロンビア政府と全面戦争に入ってしまう可能性もあったりするので、もう少し現実路線にシフトしたほうが良かったと思う
数年後に本当のところが判明する可能性も低いので、人身売買を身近に感じてもらおうとするならば、もっとリアル路線に寄せたほうが良かったのではないだろうか
Escape From Darkness 人間社会の闇からの脱出
本作についてはモデルとなったティム・バラードや主演のガヴィーゼルの言動、そしてQアノンとの関係がなにかと物議をかもしてる。あと、個人的にはメル・ギブソンが製作サイドに名を連ねてるのが気にはなるが。
監督は本作は事実に基づくと言いながらもドキュメンタリーではなく、映画的創作も加えてるし演出もしている、ティム本人からのリサーチを経てはいるが適度な距離感を持って脚本を書いたという。
映画が製作者の意図せぬところでしばしばプロパガンダに利用されることがあるのは「バックトゥザフューチャー」や「フォレストガンプ」の例を見ればわかることだし、(ちなみにゼメキスはゴリゴリの共和党支持者)今更騒ぐことでもない。また、モデルとなった人物を美化してしまうのも「シンドラーのリスト」の例を見ればわかる。(あの作品を見たシンドラー婦人が夫はあんな善人ではなかったと語っている)
本作を取り巻くそんなネット上の情報に惑わされて作品評価を下げる意見も散見されるが、本作の本質を理解していれば描かれている内容の何が大切なのかは理解できるはずだし、それら飛び交う情報がいかに作品の本質と無関係なのかがわかる。
反政府組織が支配するコロンビア奥地でジョン・ランボーよろしく少女の奇跡的な救出劇などというものが本作の訴えたいところでないことは普通に鑑賞していればわかるし、本作はそもそもティム・バラードの英雄的行動を称賛するような作品ではないのだ。
むしろティム本人がどんな人間だろうが関係ない、シンドラーが人格者であろうがなかろうがあの作品の評価が変わらないのと同じように。作品の本質はそこではないからだ。
重要なのは今のこの世界で現代の奴隷制度とも言える人身取引が年間数十兆円の市場規模を持つ巨大産業として成り立っていて、このグローバル社会においては誰もがそれと否応なく関わりを持っているという事実だ。
本作では人身取引の中でも特に子供の性奴隷に関して焦点が当てられている。これは人身取引全体の中でもかなりの比重を占めていて深刻である。小児性愛者の性的搾取という点ではその被害は日本も例外ではなく、その検挙数を見ても氷山の一角であることがわかる。
映画「SNS」で描かれた事実は日本でも頻繫に起きていて、今や誘拐などの物理的方法によらずにネット上だけで精神的な性的搾取が容易に行えてしまうのでその実態を把握するのは困難だ。
こういったネットを介しての性奴隷の売買が本作で描かれてるようにSNSがその温床にもなっている。
まるでネットの世界の闇は人間の心の闇と繋がっているかのようで、その闇の深さは想像を絶する。ティムが潜入したジャングルの奥深さなど比べようもないくらいに。
奴隷は子供に限らず成人女性に対する性的搾取など、後発後進国の貧困問題が性奴隷を生む土壌となっているし、これは性的搾取に限らず奴隷労働、はては紛争地域などでは子供の兵士利用など態様は多岐に及ぶ。
奴隷制度なんて言うと日本では関係ないなんて思う人もいるだろうけど、ホストの売掛金のために女性客が風俗で強制的に働かされたりと普通に起きてるし、それこそ外国人研修制度を悪用して奴隷のように外国人を安い賃金で酷使したり日本も現代の奴隷制度と全く無関係とはいえない。
また先進国において人々は知らず知らずに奴隷制度に加担しているケースもある。安価なファストファッションの製品やバナナ、カカオなどをはじめとするありとあらゆる農産物が手軽に手に入るのはすべて産地の奴隷労働に支えられているからである。ある意味我々の生活はそんな奴隷制度によって支えられてると言っても過言ではないのかもしれない。
この作品を鑑賞してその描かれた事実を知ってしまうとこの資本主義社会において先進国と呼ばれる日本に暮らす我々はその事実を見て見ぬふりはできなくなるはずである。
差し当たって我々にできることといえば奴隷制度による搾取から生み出されたものを消費しないことだが、子供の性被害についてはペドフィリアは依存症の一種であり、その自覚がない人間が多く検挙されない限り本人たちはやめることができない。麻薬常習者と同じで完全な撲滅は難しいのかもしれない。
それ以外の奴隷労働に関してはフェアトレード商品以外の安価な製品の購入を控えることで多少は効果があるかもしれない。需要がなくなれば奴隷労働による供給も減少するだろうから。
ただ、今の世界の状況を見ているとやはり完全解決は難しい。資本主義社会であり続ける限りは奴隷制度は根絶できないのかもしれない。奴隷制度は労働者からの搾取を基本とする資本主義から必然的に生まれたものといえるからだ。
主人公のティムは捜査にあたり人間社会の闇の深淵をのぞき込み、心を蝕まれた。この闇にとらわれた自身の心を解放するには闇にとらわれた子供たちを救い続けるしか方法がない。
彼の心が闇から解放され日の光を浴びれるのはいつになることか。
本作を鑑賞して私自身も世界を包み込む闇の一端に触れてしまった。知ってしまったからには主人公と同じくもはや後戻りできない。
絶句
本当に言葉にならない。
今この時にも世界のどこかで
子供たちが誘拐され売れられていく現実。
5歳なら1日5~10回売られる、それが10年続く現実
本作を公開するのに5年もかかった現実
エンドロール、捜査官ティム役を演じた
ジム・カヴィーゼルからのメッセージが
まさにこの醜悪な現実を
1人でも多くの人に知ってもらわなければ
助けられる人たちを助けられない現実なんだと
突きつけられた気がしました。
本編で子供たちに直接的な描写がない分
よりリアリティがあり、醜悪な世界が
いっそ完全なフィクションであって欲しいと
願ってしまう。
それじゃいけないんだと、目を背けては
いけないんだと気付かされる。
気が重いけど、観れてよかった、知れてよかった
自分の勘違いもあると思うので
興味ある方はご自身で調べてみて下さい
この作品の存在を知ったきっかけは
2023年の米国独立記念日の週だったか
例のバーベンハイマーの全米公開週に
3位だったのがこの作品でした
この作品のことが気になりネットで調べたら
その内容に衝撃を受けました
公開に向けては様々な障害があったそうで
2018年の映画が2023年まで公開できなかった
日本では公開されないだろうと思っていました
でもずっと観てみたいと思っていました
知りたいと思っていたし、
知らなきゃならないと思っていました
あれから1年以上経って日本でも公開されて
本当によかったです
この作品が制作された時は
米国大統領は誰だったか
とか
元は◯◯世紀さんが配給権を持っていた
その◯◯世紀を◯社が買収したのが2019年
とか
2023年にやっと米国で
公開されてからも
上映の妨害も色々あったと聞いています
そいう様々な思いと疑惑とか
信じたくない気持ちも一緒に
本作を鑑賞しました
映画としても
とても見応えがあります
でも、できれば事実ではなくて
完全なフィクションだったら
どんなに気が楽だったか
残念ながら、ほぼ事実のようで
とても気が重いです
詳しいことは分かりませんが
現在の米国は移民をいっぱい入れているから
ミゲルくんみたいな子を国境で
あの検問所で保護できなくなっているということなんでしょうか
でも、観ることができて
知ることができてほんとうによかったです
エンドロールにて
ジム・カビーゼル氏の熱きメッセージがありましたね
私にもできること
醜悪さ、狂暴さ、恐怖に打ちのめされそうになりました。でも、実際に被害に遭った子どもたちの比ではないだろう。
命をかけて子どもを助け出すティムの勇気や行動力に、ただただ頭が下がりました。
自分にはできることがない、と思ったけれど、最後に、語り手がいちばん強い力をもっている、とのメッセージを聞き、この映画を勧めることならできる、と思いました。
児童人身売買がこの世からなくなるように、私も微力ながら機運を高める意識を持ちたい。
児童買春を扱う映画
アクションヒーロー仕立てより、サスペンス映画として見たかった。
レビュー削除がかなり目立ちます。結果、高評価で絶賛しているものばかり。このレビューも削除されるでしょう。
内容は、凄く過酷だ!
性的な目的で子供を誘拐し売り捌く 凄い市場なんだな。
恐ろしい。顧客のほとんどが、アメリカなんた。
宗教の広めるのも人身売買が目的らしい、かなりの九州の人達が奴隷として売られているらしいね。
ジムガビセールがいいね。久しぶりだね。協力してくれるのは、元組織の人や成金ってのが、リアル。政治家や上の人々は、規則しか言わないね。
ぜひ観て欲しい!
鑑賞動機:あらすじ10割
この題材だと観た後は精神的に瀕死になるのを覚悟しないといけない。わかっているのに観にいってしまう。
冒頭のオーディションの準備シーンの裏の意味がわかるからさあ。笑顔が逆に槍のように心に突き刺さる。
ホンジュラス…からカリブ海を渡ってコロンビアか。
父ちゃんのセリフとか、うわーん。
「ドラッグなら売ったら終わりだけど…子供は…」オロロロロロムリムリムリムリその考え方1秒たりとも想像すらしたくなやめてやめてやめてやめて。
まあ脚色もあるだろうが、地獄と天国を行ったり来たりするような、翻弄されまくる。終盤、あれこれまだマシなんじゃないの…おまえもかー! なんかもうちょっとふざけた文章にでもしないと、まともな言葉にならない。
クレジット中のジム・カヴィーゼルの熱すぎるコメントはむしろ逆効果なのではと。もう少し落ち着いたメッセージの方が、少なくとも私にはよかった。まあおかげでなんとか冷静さを取り戻せたとも言えるが。
疲れた。
こんな涙は初めて見ました
予備知識なく見に行きましたが、製作陣の静かな熱量を感じました。
主人公のティムが仕事を超越して使命に身を投じるきっかけになった小児性愛者の犯行ビデオを見たときの一筋の涙。観客は彼が見た映像ではなく、彼の涙を見て決意を知ります。
映画としての出来はともかく、恐るべき事態に基づく実話だという驚きが先立ち、メッセージを強力に伝える手段として映画を利用したことに共感しました。以前、邦画でも臓器密売のためにタイの子どもたちが犠牲になる話があり、主演も有名俳優だし、映画化の勇気に驚き、もっと話題にならないかと思ったことがありました。
今回はエンドロールで主演のカビーゼルがメッセージを伝えます。途中で止めたりできない劇場で観ることを勧めたいと。まさにそのとおり。報道で知るのと、2時間映画で体感するのとでは心に残るボリュームが違います。
実在の主人公ティムはもちろん、その背中を押した奥さんがいたことにも驚きます。自分にはできない。
ディズニーアニメもいいけれど、本来ならディズニーに夢中になる年頃の子どもが、夢の世界を知る前に、こんな悲惨な目に遭っていることを知らなければいけないと思うばかりでした。
テーマが重いのにすごく面白い
すごく真剣で重いテーマであるため、劇映画としてとてもバランスが良く、登場人物も魅力的で、リアルでできがいいのだけど面白がっていいのだろうかと気が引ける。後半『ランボー怒りの脱出』みたいになる。特に元マフィアで児童を買い取っては解放しているおじさんが素敵だ。一緒にジャングルの奥地まで行ってくれるし、勇敢で有能で、何か表彰などしてあげて欲しい。被害者のお父さんも頑張ってほしかった。
児童人身売買で男の子も性被害にあい、ジャニーズ事務所問題を連想する。今も芸能界で活躍する皆さんは被害者であるのだけど、彼らの成功が被害の拡大に貢献もしていて問題の根が深い。男の子はテディベアと呼ばれていて、これから先の人生でその言葉を耳にするたびに心を苛まれるかと思うと、心が苦しくなる。お姉ちゃんが弟を健気にかばっていてとても切ない。彼女は歌をうたっていたのを絶賛されてオーディションに連れていかれて被害にあう。歌うたびにそのことを思い出してつらくなるのではないだろうか。
しかし彼らは被害にあったとはいえ救出されている。その裏では救出されないまま児童買春をさせられ続ける子どもがいると思うと本当につらい。ロリコンは絵やアニメだけにしていてほしい。
うちにも小学生の子どもがいるので気が気でないのだけど、娘はあまり容姿端麗ではないのでリスクが低いのだけど、お兄ちゃんはとてもかっこいいので心配だ。
映画の終わりに主演の役者から熱いメッセージがあり、QRコードをスマホで認識すると募金の呼びかけだ。映画をみんなに広めてほしいと言っていたので、チケットか割引券などの案内かと思ったら直接金を求められて、引く。
ホントのミス·ホンジュラスが手引きしたの?
水曜サービスデイのTOHOシネマズシャンテは真っ昼間から満席御礼状態。
意識度高い映画ファンたちでいっぱい。
私はau水曜割で鑑賞しました。
去年の7月に全米公開された児童人身売買に立ち向かったヒーローの実話に基づくムービー。
昨年の時点では日本の配給会社はおそらく当たらないと踏んだんでしょうね。世界興行収入が伸びてきてから本邦公開。上映館は少ない。
敬虔なカトリックのティム バラード本人役を同じく敬虔なカトリック信者で有名なジム・カヴィーゼルがつとめる。
米国の国土安全保障特別捜査官がネット上の幼児性愛者を検挙しても、犠牲になる子供は確かに救われない。
ホンジュラスと言ったら世界一治安が悪い人口あたりの殺人事件が世界一多い国。
本当のミス·ホンジュラスが手引きしたのか?
貧しい父子につけいる巧妙な手口。
コロンビアの反政府武装組織のボスがブローカーに多額のお金を払うのかは疑問。本当にロシオ·アビラちゃんはボスの性奴隷として買われたのか?ほかにもたくさん子供いたのに美人さんのロシオちゃんだけを救うのこと自体に小児性愛のニオイを感じてしまった。しかも、丸腰でひとりで救出するなんて。まるでターザン映画。
話盛ってないか?
ブローカーから子供を買って解放するお金持ちおじさんの存在が大きかった。コロンビアのマフィアに警戒されないように無人島を買い取って、大勢の子供を救出する作戦の舞台セットにはビックリ。
アジア(チベット、ネバールなど)には臓器移植目的で誘拐され、殺害される子供もたくさんいるらしいから、そっちもヒーローが現れてなんとかして貰いたいものだ。
自由な音。
児童売買の為に誘拐された子供達を救おうと米安全保障省捜査官(元政府職員)ティム・バラードが奮闘する話。
ある1人の少年を助け、その少年から託されたネックレスと、少年から姉ロシオを助けてくれと頼まれ、“自分の命も顧みず子供の命を救う”で救出に向かうティム・バラードだったが…。(実話に基づく)
危ない橋を渡ってでも子供を救おうとするティムの行動はただただ凄いなの一言。
軍も警察も近づけない反政府組織地域まで潜入は観ててハラハラ、ラストの再会は感動的だし、父の顔を見たロシオの泣きに入る演技は何か見事だったな~
エンドロール途中のメッセージは、これから鑑賞する人にちゃんと観てねって意味で冒頭に流した方が良かったんじゃない?!って個人的に思った。
作品タイトル?って思ったけれど、なるほど!
早期発見がカギ
拉致問題は早期発見と行動が命であると考えさせられた。
冒頭の数々の拉致シーンには衝撃を覚えた。バイクや車での一瞬の拉致。目の前でひったくりに遭うのと同じ感覚で子どもたちが連れ去られる。しかも、麻薬などと違い、見つけにくいのに巨額のお金を生み出す。お客様、変態の金持ち。これが世の中にとんでもない数がいることにも驚いた。
この映画が実話であること。氷山の一角とはいえ、救出できたことは奇跡だ。
拉致問題は時間が経てば立つほど、まるで糸が絡まるように解決が難しくなる。
早期なら、関係する数が少ないので1つの手がかりからバイヤーを見つけ、ワナを仕掛けることで芋づる式に見つけられる。しかし、今回の映画のように政府も踏み入れない無政府組織の危険地帯に連れていかれたら助け出すのは相当苦しい。しかも助けるのが遅くなればなるほど、薬漬けや調教、廃人、殺害など危険な要素が増え、まともな生還は不可能になると思われる。
国が貧しいと人さらいが増える。ネット社会だから客は探しやすいし、バイヤーを介して捌くのも用意。麻薬のように足がつきにくい。
恐らく映画の表現は優しくしているだろうが、現実はもっともっと悲惨なものだと思う。根絶するのは難しい。今、日本で生まれて、生活ができてることが如何に恵まれているのかを改めて感謝したい。
必見。主演の人の現在も含めて作品以上にリアルで生々しい。
サスペンスドラマとして、警察の奮闘を描いた
見ごたえのある作品。
しかしこれが実話(基にした)とは恐ろしい。
主演の人に色々問題があったが、それはそれで
皮肉が効きまくっている。
それだけ性犯罪がはびこっているという証拠に他ならない。
現在進行形でアメリカの大物たちが続々とスキャンダルを報じられている。
画面外の情報も含めてこれは絶対に見逃せない。
そりゃあ当事者が大物も含めて大勢いれば5年も延期させられたのも納得。
終始、劇場内ですすり泣く声も聞こえてきた。
子を持つ親としては非常につらい話だと思う。
是非、周りの人にも鑑賞してもらいたい。
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