「嘘ではないが肝心なことを伝えていない」サウンド・オブ・フリーダム jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘ではないが肝心なことを伝えていない
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オープニングとエンディングで映像をシンクロさせる描き方は優れた手法だと思う。
エンドロール時の主演俳優がコメントで寄付を募るという斬新な試みがなされている。多少のあざとさを感じるものの、本編の質が低ければ効果がない手法であることから、制作陣の自信は伝わってくる。
本作視聴後に主人公であるティム・バラード氏について少し調べてみたところ、同氏は本作で描かれた出来事の後、Operation Underground Railroad
という組織を設立したが、後にセクハラ等で組織の代表を解任されているとのことだった。これが事実であるならば、本作で描かれた人物像とはかなり異なる印象を受ける。
社会的なメッセージと適度なアクション、センスのいいBGMなど、映像作品としての質は高い。しかし、実話に基づいていることもセールスポイントである本作の、どこまでが実話でどこが脚色なのかが気になった。
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