「激しく鳴るチャイム」Chime 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
激しく鳴るチャイム
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フランス料理教室の講師を勤める一方で憧れのレストランのシェフとして働くことを夢見てレストランとの面接を受けたりしていた主人公の松岡。
ある日、フランス料理教室の講習中に田代という生徒が異常な行動に出るようになる。
玉ねぎの粗切りするシーンで田代は玉ねぎを小刻みに切り刻むことをやめないで続けると、さすがの松岡もこれ以上切ると玉ねぎの水分が失われてしまうと指摘した際に忠告した。
先生、チャイムの音が聞こえてこないか?
チャイムからうめき声が聞こえてくる。
田代の話に松岡は何かの間違いだろうと聞き流し料理を続けるように促したあとも田代の不可解な行為は続く。今度は玉ねぎを焦がしてまで焼き続ける姿に松岡は田代に呆れながらも対処する。
後日、パイを作る講座を行った際に田代は松岡に対し抵抗を示すと自ら包丁を首に刺し亡くなってしまう。
田代が亡くなり、受講していた生徒がたった一人だけになってしまうと、鶏を捌くことを教えるシーンで生徒がなぜ捌かねばならない?理由を教えて!気持ち悪い!と咎められると、自らの考えを否定され逆上した結果殺してしまう。
ついに殺人を犯した松岡には、夢のためにも遺体を遺棄し隠蔽するしか道がなかった。しかし、料理教室が開けないほど生徒が来ないために家にいる毎日。そんな中、レストランの面接で必死になるがあまりに、レストランの良さすら答えられないほど自我をアピールし過ぎたがために面接は破談で終わってしまった。
もう後が無い松岡に待っているのは自滅するしかなかったのだろう。ラストの家に帰り、最初に目についた扉があいているのを見て松岡の最期だと思った瞬間だった。
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