「マニアックな映画だけどおすすめ。」ヒンターラント yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
マニアックな映画だけどおすすめ。
今年434本目(合計1,084本目/今月(2023年12月度)35本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
リバイバル放映で映画館で見ようと思ったら臨時でしまっていてみることができませんでした。なのでアマゾンプライムで…(できるだけ映画館では見たい)。
趣旨的には第一次世界大戦が終わったころが想定されているドイツ圏(ドイツ、オーストリア等)が舞台というもの。タイトルの「ヒンターラント」は英語からは推測がつきにくいですが(Land(地)からある程度推測はできる)、この「内陸地」程度を意味するこのタイトルにもそこそこ意味はあるのかな…といったところです。
特徴的なところとして、(おそらく)意図的に(物理的に)傾けた撮影がされていると思われるため「映画そのものが」斜めに何でも写る傾向があり、そこからくる「不安定さ」というものが感じられるところでしょうか。
ドイツ系の映画というと、どうしてもナチスドイツ関係の映画がどうしても日本では趣旨的に多く放映されますが、本映画は第一次世界大戦が終わったころで、この意味で「一般的にドイツ映画といって思い浮かぶもの」とやや違うところがあります(まぁ、このことは予告編等からもわかることですが)。
後半は完全に謎解きパートで、私は上記のような特殊な事情でアマゾンプライムで見ることになったので何度か巻き戻してみることはできたのですが、謎解きパートは…。どうだろう、(映画館という特殊な環境で、原則巻き戻しができないという事情で)一度で趣旨(Wh/How)まで当てられる方がいらっしゃるのかな…というのは気になったところです(他の方も触れておられますが、ダミー描写などもあり結構厳しいです)。
採点上特に気になる作品ではないので減点なしの扱いにしています。
個人的にはこういう映画は映画館で見たかったなぁと思いつつ(大阪市で普通に放映されていたのっていつだったんだろう…)、アマゾンプライムで我慢した私でした。
※ この「画面の傾きようがもたらす不安さが描写されている」という部分(他の方も触れている部分)については実際アマゾンプライム等で見ると一目でわかるので(映画館だと、映画館のスクリーン次第となる場合がある)、この「特殊な描写トリック」があるこの映画では、映画館で見るかアマゾンプライム等で見るかは、そこそこ意見は分かれそうな気がします。