「シリーズファンの期待には十分応えた。」戦慄怪奇ワールド コワすぎ! k_keitaroさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズファンの期待には十分応えた。
クリックして本文を読む
封切り2日目土曜の新ピカ、ほぼ満席の昼の回。終演して明るくなってから客席のアチラコチラからクスクスと笑い出す声が聞こえてきました。
完全にシリーズファン向けというか、このシリーズの(白石晃士作品)の面白がり方が分かっている人向けの作品になってましたね。建物を走り回るのは「トイレの花子さん編」でやったし、エキセントリックな霊能士は他の作品にもよく出てきてますし。ある種の集大成感はありました。
単純に怖さを期待して行くとそんなに怖くはないし(ショックシーンは予告でほぼ出し切ってましたね)、怪異の真相もそれ程面白くもないですが、本シリーズの肝である工藤Pをはじめとした取材クルーの歪な積極性を持つキャラクーの面白さは期待を裏切りませんでした。工藤が弱腰になる度に劇場は笑いに包まれました。
予告編の段階で『カメラを止めるな』と同じロケ地という事が気にはなってましたが、始まってみるとそれ程気にはなりませんでしたね。相変わらず不気味な謎の施設で映画に向いた空間でしたね。この施設を『例の施設』という一つのタレントとしていろんな使い方をしていくのも面白いかもしれませんね。『例のプール』みたいなアレで。
最後にいきなり始まる「さぁ、みんなで一緒に歌おうぜ!」という『バチアタリ暴力人間』みたいなエンドロールも白石晃士からの「怖かったでしょ〜」ではなく「ヤベー奴らだったでしょ〜」という非ホラー映画宣言と受け取っても良いのじゃないでしょうか?
コメントする