「重い。ただひたすら重い…そして辛い。」月 プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
重い。ただひたすら重い…そして辛い。
おそらく例の悲惨な事件がモチーフになっていると思いますが、それはあくまでモチーフであり、施設における職員の言動を含めてフィクションだと認識しています。
ただ、あのような障がい者や高齢者の施設には往々にしてありがちな事も実体験として持っています。あれほど虐待されたわけではないけど、あの母親の「(虐待は)分かっていますけど、でもここに預けるしかしょうがないんです」という台詞はとてもよく理解できます。
だから「見たくないものを見ないようにしている」という言葉は辛いです。その通りなのですから。
映画の話に戻ります。
登場人物はみんなどこかしら壊れかけています。犯人だけでなく、あの夫婦も、施設の所長や職員たちも、ビル警備員も、、、
でも、それを許容せざるを得ないと自分を誤魔化していかないと、生きていけないから。
とにかく、重くて、そして辛い映画でした。
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