「風変わり」6月0日 アイヒマンが処刑された日 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
風変わり
モサドが捕らえたアイヒマンを、イスラエルは裁判で死刑を下し、処刑後火葬されることになる。しかしユダヤ教で火葬が禁じられていて、焼却炉を作ることに。その工場で働く少年ダビッドは、リビアからの移民のアラブ人。アイヒマンを監視する刑務官ハイムはモロッコ人で、極度の緊張を強いられる。アロンソン捜査官はポーランド人で、ホロコーストを語り継ごうとする。ダビッドは。
捕らえたアイヒマンを焼却するまでの物語。ダビッドが主人公の部分は、イタリア映画のよう。アイヒマン自身ははっきりと登場させずに、周囲の人々を描いた風変わりな作品。
ダビッドの弟の名前がイスラエルであったり、ユダヤとは人種なのか宗教なのかという授業があったり、工場主はイスラエル独立戦争の猛者だったり、とこの地域の複雑な情勢がうかがえます。
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