「突然下ネタコメディの王座を獲りに行ったジェニファー・ローレンスの覚悟!」マディのおしごと 恋の手ほどき始めます 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0突然下ネタコメディの王座を獲りに行ったジェニファー・ローレンスの覚悟!

2024年1月31日
PCから投稿

キャメロン・ディアスが一時期一手に引き受けてきた「下ネタコメディの女王」の地位を、いまや誰ひとり狙ってないのに奪いに行ったジェニファー・ローレンス(プロデューサーも兼ねている)の覚悟に驚く。ちょっと痛々しくてほんのり温かい好感の持てる作品ではあるが、ものすごく斬新とか新しいとか腹抱えて笑うとかじゃない。ただただジェニファー・ローレンスが、バカげたコメディでしかやれないようなことを全身で全力でトライしていて、名女優の目指すハードルの高さにおののく。いまいつの時代よ?なんでここまでやるのよ?と???ばかり浮かんでくるけど、やっぱりアッパレな風通しの良さってあるんですよね。この路線で次もやるかはわからないが、下ネタコメディの未来はジェニファー・ローレンスが背負ってくれるみたいですよ!(しかもこの映画を肴にキャメロン・ディアスと対談したりもしてた。王位の継承。)

村山章