「既存の ミュージカル映画、オペラ上演スタイルの固定観念を持たずに 新たなアレンジを受入れて 歌曲(ドラマは、ほぼオリジナル)個人劇団風な作品的」ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌 AKF-RHOOさんの映画レビュー(感想・評価)
既存の ミュージカル映画、オペラ上演スタイルの固定観念を持たずに 新たなアレンジを受入れて 歌曲(ドラマは、ほぼオリジナル)個人劇団風な作品的
プッチーニ作曲の代表的な作品「ラ・ボエーム」、過去にも何度か映画化や、オペラ、ブロードウェイでの上演されてきて、過去極一部の映像作品で鑑賞したくらいの者のレビューになります。
本作観るにあたり、作品タイトルと、ポスター、紹介文、などで舞台を現代化して華やかさを入れたニューヨークでの悲しい(「ウエスト・サイド・ストーリー」「ラ・ラ・ラ・ランド」他)をイメージ(勝手に)での鑑賞スタートでした。
観るにあたり、ポスターイメージ(華やかさ)しないほうが、一般の有名所ミュージカル映画イメージしないで、鑑賞したほうが良いと感じました。また、オペラ舞台作品もそのままイメージしてしまわないほうが良いかもしれませんが、出演の歌手の歌唱力(テノール、ソプラノ)は、なかなかのものと感じました。
が、映像はパンデミック時のニューヨークで撮られたということもあるのか(パンデミックをも題材に現在を表現?)、元が舞台(お金の無い芸術家の青春物)とはいえ(オペラ舞台のほうが華やか)映像にポスターの様な華やかさがありません。元々のストーリーと構成は同じ進行で、第何幕との進行していきます。歌曲もオペラ楽曲そのもの(詳細は、分かりません)に+短いフレーズくらい。
出演のキャストも、現代のアメリカのニューヨークらしいのか、メキシコ、アフリカ系、アジア系、プエルトリコなどで構成。主演のミミ、ロドルフォ、コッリーネ(井上秀則)、と、アジア系がしめています。映画の制作には、長谷川留美子(香港拠点とするオペラカンパニー):香港、アメリカ合作とある。
再度書きますが、楽曲は純粋なクラシック・オペラであって、華々しいミュージカル映画の楽曲はありませんし、そのような、歌と踊りシーンもありませんので、期待なさらずに。映像もこじんまりとした舞台設定画面が多いです。
作品として、19世紀のパリを現代にもってきて、新たなアレンジを加え、現代の社会情勢の問題点(格差、差別、貧困、ドラック)、(元オリジナルも貧困、他表現されてる)を組入れながら、(コロナ・バンデミック)で撮影の制約があったのか、意図したものかわかりませんが(マスク姿の人も映る)人種マイノリティを表現、主演もオペラ歌唱の専門家、で、作られた作品に仕上がってます。
※この映画、
「好き」、
「良く分からないので評価しない」、
はっきりと、意見が二分すると思われます。
私的の感想としては、現代版「ラ・ボエーム」は評価しつつも、舞台設定が映画枠(映像も画角内表現)には、部屋内部分が多くこじんまりし過ぎ+撮影カメラ画像が、ほぼ前編ハンディでの撮影でしたので、安定した画角画像も欲しかったし、アングルも、人物アップ(顔のみ、上半身のみ)の撮影画像が多く、映画の、オペラの上映舞台、の大きな情景(スクリーン、上映舞台ステージ)の様な引きの画像などが欲しく、人間ドラマの作品ですが、個人舞台や、昭和のTVドラマ画像のような感じが、残念でした。
ただし、頭をリセット、ポスターや、最初からミュージカル映画と思わず、少ホールのオペラ舞台劇の感じにみると、なかなかのエンターテイメント作品舞台劇に感じます。歌もキャスティングも本格的で素晴らしいし、ストーリーも、プッチーニ「ラ・ボエーム」そのもの。
オペラ音楽がオーケストラでなく、PIANOで前編網羅。これも評価がわかれるところ。
どんな視点で観れるかが、本作品の評価の分かれ目になると思います。
★Digital5.1ch鑑賞
★重低音 ⭐0
★音圧 ⭐1
★分離度 ⭐1
★サイド(左右、後、活躍度)⭐1
★サラウンド ⭐1
ほぼスクリーン側のみの音響。
せりふボーカル(歌唱)中央スピーカーのみ。
極一部に、サラウンド側エコーのような。
この音造りからも、ミュージカル映画の音響とは違うし、オペラ上映舞台作品とも違い、小劇場の作品の様なサウンド表現作品に感じ、舞台が部屋中であっても映画なので、残響成分を左右後方に振るとか、スクリーン側も効果音他動きあるものや、奥域や手前客性側の空間を使った場面音を舞台シーン場面ごとに入れても良かったのではと、思いました。
この作品製作者と、映画構想には、拍手です。
ある意味予想を超えた、でも元作品を継承してる、想定外の造りですが、新たな「ラ・ボエーム」に触れられたこと。
願わくは、この映画の、華(画でもなんでも良いので)が、欲しかった。
🎞個人的好み度(★1~5) ★2