変な家のレビュー・感想・評価
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奥深いホラー
映画が始まる前のナレーションに「この映画は小説の第5章」とあり、不動産ミステリーと言っていたが、実際にはホラーだと思う。
俳優陣たちもホラー故の人選を感じる。
そこに忍ばせた石坂浩二さんの起用は、この作品にどうしても感じさせる金田一耕助の要素、つまり「謎解き」があるからだろう。
この物語は解決されない部分がいくつかあった。
しかし、登場人物たちの描き方に矛盾を感じることで、彼らの本当の人間性を表現していた。
ここが余韻でもありホラー特有の終わらない怖さを感じる。
また、
緊張感のある展開は素晴らしかったし、事件を追う3人の設定が面白い。
いまひとつ理解できなかったのは、父が事故死ではなかったことと父の本当の死因について語られなかったこと。
これについては小説では、父が左手供養の儀式のために人を殺して気が狂ったことになっている。
この物語を少し汲み取って見ると、片淵家の直系の子孫は父ではなく母だったのではないだろうか?
ここに斉藤由貴さん起用の理由があったように感じた。
つまりユズキの母は、左手供養を阻止しようとした父を殺した可能性がある。
ユズキが雨宮と栗原を連れて母の前に登場した時、彼女はホームレスのボランティアをしていた。
そして最後に姉が「もうすぐ左手供養の日ね」と呟き、母は「大丈夫、私が何とかしてあげる」と答える。
ここにホラーの真骨頂が垣間見えるが、母はホームレスを殺して左手を切り取っていたのだろう。
それに気づいたのが父だった可能性もある。
片淵家の思考というのか、強いカルト的概念が姉にも残っていることが伺える。
だから本家から逃げだす際にケイタを残す残酷さを持ち合わせていたのだろう。
高校時代にいじめられていたケイタを助けた転校生の姉アヤノ
そもそも彼女はケイタを「選んだ」のかもしれない。
その理由は「左手供養」の継続のため。
正常と異常の両面を持っているのがアヤノかもしれない。
アヤノは父の死によって、片淵家の計画が大きく変わってしまったことを母から知らされたのだろう。
左手供養が滞らないために、早く誰かと結婚してこの儀式を継続していかなければならないと母から言われたのだろうか?
この描かれない余白こそホラーの怖さ。
よくお笑い芸人の顔は怖いと言われる。
佐藤二郎さんの起用はその部分に理由があるのかもしれない。
彼の登場は最初に緊張感を削るが、彼の怖さをゆっくりと引き出していくように物語の恐ろしさが広がってゆく。
不動産 家の間取り 中古でも新築でも間取りを見ながら生活感を想像する。
このプロの視点と変な家の間取りを名探偵のように推理するのが彼の役割
探偵と旧家という構図はまさに金田一
さて、
霊媒師の言葉を忠実に実行する片淵家
「左手供養」という、10歳から13歳の間に人を殺し、その左手を仏壇に供えるという儀式
そのために育てられたトウヤ 生まれつき左手首がない 呪い
片淵家のどこかの家で生まれた。
彼の両親は物語に登場しないのは不気味さの演出だろうか?
アヤノ夫妻は彼を育てる条件として結婚を許されたものの、自分の子供として愛情をこめて育てたことが、ラストに繋がっていく。
同時に本当の息子ヒロトを実家に奪われたことで、彼ら夫婦が本家の命令に従わなければならなくなったという設定。
遺体が発見されていないケイタはどこへ行ったのだろうか?
アヤノは無事に帰ってくるのを待つと言っていた。
しかし、
片淵家本家当主の意思を継ぐものこそ「ケイタ」だったのかもしれない。
二人は薬で洗脳されたようだが、その洗脳はケイタの方がより強かったのではないだろうか?
アヤノは逃げる際にヒロトとトウヤだけを救出し、ケイタを置き去ったように見える。
伯父が猟銃でケイタと格闘後に、雨宮たちを襲う。
当然視聴者はケイタはやられたと思うが、実際に叔父は彼らが逃げた後、当主の命令ですぐに彼らを追いかけ、格闘していたように見せかけたケイタは身を隠したのかもしれない。
当主は叔父の裏切りを知り、頭を殴打して殺し、左手首を切り取った。
当主は最初から候補者を複数人選んでいたのだろう。
片淵家
ウシオの呪い
霊媒師の言葉
変な家は隔離とシェルターを兼ねていたこと。
物語は一件落着を見せるが、母と姉は次の左手供養の話をしている。
その話は聞こえない者の、二人のただならぬ表情を見て震えるユズキ
ユズキにはまだ謎は謎のままで、
父の死因
急に消息を絶ったアヤノ
そして結婚していた事実
母が見せた父の手帳には確かに気が狂ってしまったかのような落書きで満ちていた。
そして知らされた本家のこと
行方知れずの期間にアヤノに起きていた出来事は、考えられないほど異常だ。
そして本当のことを知ったことで異常者の雰囲気を感じることができるようになったのだろう。
母と姉
二人を見たユズキはそれを直感したのだろう。
そして最後の雨宮の部屋にあった隠された場所はオチなのだろう。
なかなか複雑だったが、金田一シリーズのようにすべてが解決するのではなく、表面上の出来事だけが描かれて、その背後に存在するであろう真実が「裏通路」のように隠していあるのがこの作品かもしれない。
興行的成功と低評価
どうしてこんなことになってしまっているのか。元ネタとなったオモコロ、YouTubeの動画等、一切知らない状態で観てきた私の感想。
正直観る予定は無かったのですが、人に誘われて行ってみることに。あれ?あれれ?面白いじゃん!少しツッコミどころはあったものの、作品の評価を大きく下げるようなことはなく、サスペンスホラーとしてなかなかの仕上がり。終盤怒涛の展開には笑ってしまいましたが、そんなのホラー映画ならよくあること。むしろエンタメ性を盛り込んで盛り上げようとしてる雰囲気は楽しめました。
役者もいい演技してたと思います。間宮氏のクールな感じも佐藤氏のクセ強キャラも良かった。
あと、村の因習が絡んできたあともちゃんと「間取り」を中心とした映画であることを忘れさせないストーリー、演出も良かったです。横溝正史的な部分は否めないものの、村社会の怖さを演出出来て良かったんじゃないかと思います。
もう少し主人公の性格とか掘り下げて欲しかったかな。クライマックスでいいセリフを吐くんですが、キャラクターに乗りきれていない感じがして、そこは惜しかったなぁと思いました。
さて、ここから本題(笑)
帰ってから元ネタとなったYouTubeを見ました。その上で…。
普段のレビューからして皆さんと比べて甘いのは自覚していますが、平均2.4なんて評価になる映画ではなかったんじゃないかと思います。
「原作と違う」「ホラーを見たかったんじゃない」まぁ…わかります。でも、映画そのものの評価はどうでしょう。期待していたものと違うからと言って低評価を下しているレビューが散見されたのが悲しいというか悔しいというか。
そのへんは映画の宣伝のせいなのでしょうか。「この映画は原作をもとにした、ミステリーの皮を被ったホラーです!」って前もって言ってればもっと評価されたかも…?(笑)
原作ありきな映画にありがちなことですが、原作は原作。映画は映画。割り切って観る方が楽しめるんじゃないかなぁと思います。
因みに、映画館の観客はほとんどが小中学生くらいのキッズ。みんな悲鳴をあげながら楽しんでました。映画が終わると「怖かったね!」「めっちゃ面白かった!」と言ってました。元ネタがYouTubeというのもあって、客層が子供メイン。というか、この映画のターゲットが学生なんじゃないかと思うくらい子供が多かった。
そして彼らはネットでレビューを投稿したりはしないでしょう。本当に映画を楽しんでいる人達の評価が反映されていないように思えて残念です。
音ビックリ❗️キター💧
ちょっと間が空きましたが映画鑑賞〜‼️
幽霊系な感じもしてましたがガッツリ人間だね、それでも間取りの謎も気になり面白かったです✌️。
またまた音でビックリシーン有りですよ、若干気を抜いて見てたのはあるけど久しぶりに心臓飛び出るわ‼️ぐらいビビった(笑)
原作を未読なのであしからずです。
最初は幽霊系と思って見てたので、隠し部屋の考察に疑いの眼差しをしてしまったが途中からはこちらが「あっ幽霊や怪物系じゃないね」っとシフトしてからは素直に受け入れて見てました(笑)。
でも内容的にも面白く鑑賞できました。
俳優さん達も凄く良かったです。
佐藤二郎さんもなんかクセのあるキャラクターで良かったし、川栄李奈さんはTVの「となりのナースエイド」見ててキャラが真逆だからシリアス表情も見れて良かった☺️。
斉藤由貴さんは「マッチング」に続いてですね、こういう系の出演合いますね。
石坂浩二さんは祖父❓高嶋政信さんは何処だ❓全然わからなかった💧
TRICKが好きな人は多分好きだと思う
めちゃくちゃ面白かった。
さすがの佐藤二朗さん。間宮くんはこういう普通の人を演じると上手さが分かる。ちょっと設定盛りすぎな役よりどこにでもいそうな普通の人を普通に演じる方が難しいと思うけど間宮祥太朗くんは逆にこういう役をやらせるほうが正解。
川栄さんも安定した演技力で安心して見ていられる。
原作読んでみたいと思いながらまだ見めてないしyoutubeでバズってたのも知らずに観に行ったから全然内容知らなくて途中からまさかの展開だったけどそれも含めて面白った。
TRICK的な要素もあると思う。
バディ?もの、オカルト要素あり、シリアスすぎないミステリー。
ストーリーとキャストのバランスがすごく良かったし110分という若干短い気もする時間も映画の構成とあっていて物足りなさを感じなかった。
ここ最近の邦画ではかなり良く出来ていて全体のバランスがすごく良かったと思う。
映画の鑑賞料金がこんなに高くなかったらもう1回観に行きたいと思う映画にであったのは久々だった。
怖かった!
とっても怖かった!
これはサスペンスミステリーだと思うが、 ホラーなテイストもあってわくわくする。序盤から中盤までは文句なく楽しめた。 エンディングが弱いと感じる。
動画配信で映画「変な家」を見た。
2024年製作/110分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2024年3月15日
間宮祥太朗(雨男/雨宮)
佐藤二朗(栗原)
DJ松永(柳岡さん)
川栄李奈(宮江柚希)
斉藤由貴(松岡喜江)
長田成哉(片淵慶太)
瀧本美織(片淵綾乃)
根岸季衣(片淵文乃)
石坂浩二(片淵重治)
髙嶋政伸(森垣清次)
石川淳一監督といえば「ミックス。」(2017)を見たことがある。
脚本の古沢良太は「探偵はBARにいる」
「60歳のラブレター」「ALWAYS 三丁目の夕日」など多くの映画を手掛けている。
原作は「変な家」 2021/7/22 雨穴 (著)
2024年、日本でいちばん売れた本らしい。
予備知識なしで見始める。
オカルトな動画のクリエイター・雨宮はマネージャーから、
購入予定の一軒家の間取りについておかしな点があると相談される。
雨宮は、オカルトネタの提供者である
ミステリー愛好家の設計士・栗原に意見を聞いてみた。
間取り図から浮かび上がる奇妙な違和感に、
栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。
そして、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生した。
事件と家との関連を疑う雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、
その家に心当たりがあるという宮江柚希から連絡が来る。
これはサスペンスミステリーだと思うが、
ホラーなテイストもあってわくわくする。
雨宮と栗原と柚希はだんだんと確信に近づいていく。
髙嶋政伸は最近ではエキセントリックな人物ばかりキャスティングされてしまうと感じる。
謎の核心である、片淵家の現当主を石坂浩二が演じているのは
ちょっと横溝正史的なテイストを醸すためなのかなあ。
序盤から中盤までは文句なく楽しめた。
エンディングが弱いと感じる。
ラストシーンでは松岡喜江(斉藤由貴)の怖いセリフがある。
この事件は未だ未解決なのか・・・
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
マジモンじゃねぇか!
基本的にホラー映画を映画館で観るのはおっそろしくて絶対に無理!(逃げ場がない)なので、いつも気になっていても配信を待ってます。
今作も、小説と違いすぎるとか、作者の雨穴さんが何に向けてかXで「ゴミ」と呟いたとか、終わった人というYouTuberが雨穴さんのモノマネでバズったとか、
色々話題に尽きない映画という印象だったので、
配信に来たら観ようと決めてました。
ふつうに面白かったです!
Jホラーは最後低予算みたいな、めちゃくちゃな展開になる、というイメージが強かった分、ここまで面白くて、しかも最後まで雰囲気保ったホラー映画は、初めて観ました。
(僕の観たことのあるJホラーが『事故物件』ぐらいなのが原因ですごめんなさい)
二転三転する物語とか、間取り図のデッドスペースの使用用途(死体を隠すとこなのかな?とか思ってたら全然違った)、真実が明かされてからの超おもろい逃走劇もろもろ、ハラハラドキドキの連続でした笑
終盤追いかけてくるキックバックでルックバックなあの人がお気に入り!
内輪ノリに合わせてた再婚相手の、「なにかを信じなきゃ救われない」という言葉から、
最近観た「ミッドサマー」で出てきた、因習の根深さと恐ろしさに対するアンサーを感じました。
小説読んでなかったことで逆に楽しめたところもあるのかもしれません。
小説を読んでみて、差異を確かめて、楽しもうと思います!
とりあえずめっちゃ楽しめました!
怖かったぞー!!!!!
ホラーだいっっっきらいで、でも間宮くん好きだから去年も映画館行くか迷って結局見ない決断をしたこの作品。
でも、怖くないって意見多かったから見ても大丈夫だろうと思ってアマプラ?ネトフリ?かなんかで見た。
普通に怖いわ。最後の最後だけマシだったけど、リアリティないのわかってるけどマジで怖かった。
お面系苦手なんだな私。昔から祭りでもお面に怖さを感じてるし日本人形とか苦手だし、そういう部類が苦手な人からしたら刺激強すぎる。
前も、それがいる森を友達と見に行ったとき、リアリティなさすぎてみんな笑ってたけど私は死ぬほど怖くて最後まで目つむって耳塞ぎっぱなしだった。
↑これが大丈夫だったなら見られると思う。
でも、マジで急に出てくる系とか後ろに誰か立ってるとか、そういうの無理すぎる。
あと、カメラワークも怖さを増すやり方で、本当に本当に本当に怖かったよ。
想像力
怖そうで見れない人へ
簡潔にまとめますね。
びっくり要素なのですが、あります。
ジャンプスケア?と言うやつなのでしょうか?
とにかく、いきなり驚かしてくる箇所2、3こあります。
映画のレビューなんですけど、たしかに原作とかなり違うところがあったりするのですが、普通に内容は面白いです。まあ言っちゃうと原作である小説を元に使ってるので、当たり前と言われればその通りなんですけどね。
とにかくまとめると、びっくりポイントはあります。映画は普通に面白いです。ぜひ上映中に見に行ってみてください!
変な一族ミステリー
本編では、変な家の間取りをメインストーリーに動画のなぞなぞが解決していく。
雨穴さんがアップしている動画では、最大の謎である台所横の空間が意図的に作られたのは何故かというところで終わっているのだが、この間取りの話には続きがあった。それが本編になるが、変な家というより変な家族ミステリーになっているような(;^ω^)
ホラーというよりもミステリーやサスペンスの要素のほうが強め。だからウケたのかもしれないが、間取りに纏わる変な話を期待しないほうが良いことは前もって説明をしておく。
間取りミステリーではなく、間取りを調べるにつれある家族の知られてはいけない秘密を知ることになり巻き込まれてゆくという感じだろうか。
古くから地主をしてきた家だからこそ知られては困る秘密を代々に渡って隠してきたわけだが、どこかしら犬神家の一族にも似ているような、ってかそんな呪いの解決方法を鵜呑みにしている時点で大丈夫なのかと最後にツッコミどころがあってハッピーエンドの形で終わりかと思いきや、依頼者の姉の夫が事件後未だに行方不明で動画を通して呼びかけるというまさかの展開でエンドロールは読めなかった。
新鮮な切り口
和製バイオハザード
暇だったのでレビューしました。公開からずいぶん日が経っているのにも関わらず、話題が絶えない作品になるとは思いませんでした。昼食に立ち寄った大手定食チェーンで発券機で待っているとき、近くにいた高校生二人が今作を観に行くという話を聞いてしまい、粘り強い人気に感心してしまいました。
Youtuberが建築士と一緒に不自然な間取りのある家を調査するうちに、以前住んでいた家族の秘密を暴く展開になっていて、ありきたりな内容でしたが、演出やカメラワークがとても面白かった。
特にタイトルにも書いてある通り、カプコンの『バイオハザード』の要素をオマージュしているように感じました。カメラワークやちょっとしたギミック、チェンソーを持った老婆が主人公を襲うシーンなど、これまでの和製ホラーには見られなかった展開があって退屈はしなかった。
全体的にマイルドな怖さがって万人向けだと思います。今に思えば音響の良い映画館で味わいたかった...。
勝手に私事だが,ちょ~久々にこの場の参加させて頂(イタダ)きます…
やたらと悪評?分かり易(ヤス)く言えば、採点数の低さばっかり見受けていた気がしていたので、だから尚更(ナオサラ)期待度?とでも云(イ)うんであろうか?かなりどうせ!フンッ!詰まらんモノなんだろう!(一寸意味分からん言い方ですみません🙏)私事だが,新たな仕事を決めるに当たって私自身が頭の中の思考回路でも狂っちゃったかな?意外にも面白いじゃん!なんて思ったりしちゃったが…?!
コレはホラーになるのかな?
古い人間?の私は佐藤二朗のキャラと,おっ,斉藤由貴のキャライイねぇ~なんて…。
更にエンディングテーマは確か岩井俊二監督が"キリエのうた"で打ち出した(以前から知っていたよ!なんて言われたらすみません)アイナ・ジ・エンドじゃんかよ!!
あの作品からわりと耳にするようになった気がしているが…
素直に観れば楽しめる作品
面白かった
恐怖😱
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