変な家のレビュー・感想・評価
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なんか整合性がない
間取りの違和感からくるミステリーで
現実的なモダンミステリーと思ったら
後半は因習オカルトだった。
雨穴さんの不動産ミステリー動画は見ていた
けど、続きのストーリーは知らなかった。
小説は未読。
展開はいろいろ突っ込みどころが有りすぎて
理解が追い付かなかった。
原作もこうなのか?
いつも通り期待せずに観に行ったけど、
それでも面白かったのは前半で現代社会の
闇的な展開だったのに後半の整合性のなさ、
中途半端さが面白味を減速させてしまった。
色々な要素が混ざりすぎててて残念。
前半の要素が後半でガラッと変わっちゃって
予想外だった。
繋ぎが弱くてよく理解出来ずに置いてきぼりに
された感じ。
いきなり場面が変わっていて幻覚だったのか
夢だったのかよく分からないまま進んでいってた。
最後まで佐藤二朗のキャラでもっていた。
好きなキャラだなあ。
動画の栗原さんより挙動不審で好きかも。
ただ、主演2人以外は無名でいいのにな。
斉藤由貴と石坂浩二と高嶋政伸、根岸季衣の
無駄遣いが激しかった。
その費用を田舎屋敷のおどろおどろしさに
割いて欲しかったな。
村の異常さをもうちょっと演出して欲しかった。
そこそこは楽しめたけど、最後までジャンルが
分からなかった。ホラーなのかオカルトなのか
サスペンスなのか。
でもまあ先日見た『マダムウェブ』よりは
100倍サスペンスであってミステリーでも
あったのでヨシとする。
映画化なら変な絵の方が良かったのでは
あまりホラー系の映画というものに慣れていないのでそういう意味ではなかなか楽しめましたが、面白い映画ではないですね。
ホラーファンにも原作ファンにも全く刺さらなそうな、超ビミョーな作品でした。
もともと原作の小説が、雨穴さんのバズったYouTubeを無理やり引き伸ばした感じがして、ちょっとリアリティがないな、とは思ってたんです。それが二時間っていう映画にさらに引き伸ばされて、さらに映画っぽくするためにあれやこれや改変した結果、まぁ良く分からないホラーミステリーっぽいのになってました。そういう意味では失敗するべくして失敗した感じは否めないですね。元の40分ぐらいのyoutube動画が一番怖くて、一番コンパクトで、一番面白かった。
ただその後だったか前だったか同時だったかに出版された変な絵。これは結構傑作だった。雨穴さんの真骨頂ってリアリティから来る不気味さだったと思うんですけど、後半ほぼファンタジーだった変な家に比べて、この作品はリアリティを重視し、オバケ的な怖さではなく、人間の怖さが描かれていた。
映画化するならこっちでしたね。
もしこっちが映画化されたらまた見に行っちゃうなー。
あと間宮君と佐藤二朗はやっぱ良かったですね。良い俳優だっただけにもったいねー
劇中世界に没入できず残念
結構前から予告編が繰り返し流されていた作品でしたが、職業上の興味もあり観に行きました。事前の情報は予告編とチラシくらいでしたが、「事故物件 恐い間取り」的なお話かなと予想していましたが、ちょっと路線が異なるような感じでした。
まず職業的な興味に関しては、予想しなくはなかったものの、かなり拍子抜けでした。というのも、予告やチラシで散々見せていた”変な家”の間取図について、真面目な意味でのツッコミが劇中全くなかったからです。多くの人が感じたと思いますが、この”変な家”の間取図をぱっと見て違和感を覚えるのは、2階にある子供部屋が外壁に面しておらず、全く窓がないことだと思います。ここから想像されるのは、子供が監禁されてるんじゃないかというところですが、それ以前の問題として、建築基準法上、原則的に窓がない部屋は居室として認められません。納戸とか押し入れとしての扱いであれば問題ありませんが、ここを”子供部屋”と表示して不動産広告を出すことは、まず考えられないところです。また佐藤二朗扮する栗原は建築士であるにもかかわらず、このことを指摘せず、「ここで殺人が行われてるんじゃないか」なんて言う、明後日の方向のセリフを言うに至り、だったら栗原は建築士じゃなくて、霊媒師の類いの設定にした方が良かったんじゃないかと思いました。
さらに言えば、広告まで出して売りに出している割には、内部は全く掃除されてなくて埃が溜まっており、これじゃあ内見だって出来ません。というか、件の子供部屋の異様な状態を見ずに不動産屋は広告を出したのでしょうか?いずれにしても実際の不動産取引を考えた場合、あり得ないことが多過ぎてその時点で白けてしまいました。
また主人公の雨宮は、原作者でありユーチューバーでもある雨穴を模したキャラクターのようですが、件の”変な家”に勝手に入り込んで撮影していたことも首を傾げざるを得ませんでした。こんなの完全な不法侵入だし、不法行為をしたらユーチューブからの収益も得られないと思うんだけど、どうなんでしょう。しかも雨宮は、プロダクションに所属しているユーチューバーという設定なので、仮に雨宮個人が暴走して不法侵入を犯したとしても、プロダクション側のコンプライアンスチェックでNGが出るようにも思うんですが、これまたどうなんでしょう。
あと、ストーリーの根幹に関わる”呪いのお話”が謎過ぎて、これまた怖さを感じませんでした。もう少し実際の伝説に紐付けるなり、あるいは前半部に伏線を張っておくなりしないと、余りに唐突で劇中世界に入り込めませんでした。
以上長々と納得しかねる部分を列挙してしまいましたが、俳優陣はそこそこ良かっただけに残念な作品でした。
そんな訳で本作の評価は★2.5とします。
変な映画、話の入口が鬼門、そして最終出口が裏鬼門の展開流れ!
変な変な家の間取り図の載ったチラシ。
最初 手にしたとき何かの?不動産広告かと見間違ったけど 映画のチラシだった。結構センス有るサスペンスだろうと勝手に思い込んでたんだけどな~
今日は「変な家」の鑑賞です。
ある意味ワクワクして期待してたのですが、
フタを開けたら 最初は良かったが、後半から2流サスペンスに転じて 終盤はコミカルホラ-で失笑しまくり。ガッカリ感MAXで劇場をあとにしました。
変な点:
①柚希の母が仮面を被って雨男を特殊な薬を振り撒いて?彼の部屋へ潜入したと思われるが 一体どうやって? あれは夢か?
疑われるルートの解明が不明のまま。壁から来たのか?
②カンが良い栗原。母のお面も隠し事もお見通ししたけど、急に本家のアノ地下の儀式祭壇場まで何故これた? 感が良すぎ。
③変な間取りが殺人事件の死体バラバラ工作場所と思わせていたけど、
実は子供の隠し場所だろうって事は こっちは最初から薄々読めてたよ。
でも 左手儀式の為に引っ越し転々と?本家の奴らの追跡交わす為?
あの車のホーン音もそうなのか。 伏線の為色々ネタ仕込んでると思わせたようだけど 最後に”呪い儀式の為” で 唖然ですよ こっちは。
④真面目なミステリ-筋の方が良かったのにな。途中から安易な呪い儀式に成っちゃって 最後は何やってるんだアンタ達!! ていうドタバタのコミカルホラ-に。そこがガッカリでしたよ。
チェ-ンソ-まで振り回してる村人出して・・・あれは何をする気だったのですかね。
⑤本家も変な間取り。玄関開けて 真っ直ぐ廊下奥が仏壇って、笑える。
⑥栗原役( 佐藤二朗さん)だけが 何故かヒソヒソ声で微妙に笑いが。
狙ってたのかな。そこだけは良い味はしてたと思うけど。
⑦基本的には 呪い儀式どうのこうのって前に警察沙汰になる話。
不動産屋も売る時(広告チラシ作成時)部屋を見るだろうし あんな隠し部屋気づくじゃろ! 床にキズ、血痕、有り得ないよ。リフォ-ムするやろ。どんなけ手抜きの不動産屋なんだよ。
他にも色々”変”が見つけられる~ ツッコミ満載の作品でした。
ツッコミたい方は 劇場へどうぞ!
盛り上がらないよなー。
原作読んで映像化したらどこで盛り上がらせるんだろうと思ったら変な変革で盛り上げちゃったね。SNSと横溝正史風なおどろおどろしさは相性が悪いかも。珍しく次郎さんの演技スタートから違和感だらけ。残念作…。
栗原さん「中盤まではね、良かったんですよ…」
原作既読。
せっかくいい感じに序盤・中盤と展開していったのに、終盤で台無し。
序盤から中盤は、ホラー要素を散りばめたミステリーといった印象、圧巻の佐藤二朗劇場のおかげもあって、なかなか悪くない出来に仕上がっていた。
所々挿入されるホラーテイストな改変(カメラ撮影目線のシーンなど)も、映像作品ならではの恐怖感の増進につながっており、むしろ良かったと感じた。
ところが終盤、まさかの”本家突入!”という展開となり、あれよあれよと戦闘シーンまで入るわ、村人まで乱入してくるわのチープな展開へ…
制作陣はホラー色を強めようとしたのだと推測するが、結果として作品自体が滅茶苦茶になってしまった印象。序盤から中盤のホラーテイストなミステリー路線でそのまま突っ走ってほしかった。
終盤の本家突入展開自体を無しにして、原作通りに本家の過去を回想形式で描く形でもよかったのでは、と感じる。そうすれば、過去回想の語り手である母親も実は一枚噛んでいたというラストシーンに綺麗につながったはずだ。
p.s.佐藤二朗がこの映画の8割です。
変な映画
変な間取りの家に纏わる闇に迫っていくオカルト系動画配信者たちの話。
法律には全然詳しくない自分には住宅の場合避難経路が一箇所しかない部屋って許されるんだ…とか、最近の間取り図っわざわざ子供部屋とか用途まで書かれてるんだ…という疑問というか感想というか、そんなところから始まったけれど、バラバラ遺体が発見された現場の近くの特徴的な間取りの売家を紹介しといて場所の特定は出来ないようにしたとか言っちゃうのも、それなりに有名な配信者が簡単にリスナーに自宅を教えちゃうのもとりあえず置いといてw設計士の妄想力と、確かにそこにある違和感に興味が惹かれる。
ホラーチックな演出やジャンプスケア、一見すると精神的グロ気味な描写はあるけれど、田舎の本家の思想に繋がっていく金田一耕助がいつ出てきてもおかしくない様なミステリーサスペンスで、なんで家わかった?なんで眠らせた?様子見に来たときだけで良くね?で、その子はだ〜れ?で、真犯人は?………and more.な、なんで?と投げっぱなしのオンパレードはあるものの、不気味さと謎が終始ついて回る感じは良かった。
前半ヤバすぎです。
良くも悪くも前半のゾクゾクがヤバすぎです。
雨穴さんの動画も面白いけど、
やはり本気の映像にされると迫力が凄いです。
雨穴さんの動画が好きなら前半だけでも見る価値あると思います。
ただ、後半が少し失速したように思います。
内容は何とも言えませんが、
一点、最後にチェーンソー振り回してた
一際存在感の強いお婆さんは何だったのでしょうか?
最後に、メタな話でなんですが、
想像以上にお客さんが多くて、
同じ趣味の人かと思うと少し嬉しかったですね。
しっかりホラー
小説を読んで行ったのですが、小説では静かな雰囲気が怖く、少し不気味な感じ。
それに対して映画は演出や音響でビビらせてくるのが多め。不気味さ、不安さはある。
あと気になったのは、栗原のキャラが小説と少し違うのが気になりました。
主人公(雨宮)と栗原の関係をいい感じに描けていないのが少し気になった。
だけど1番は原作とストーリーが変わりすぎです。ラストにかけては特に。ごちゃごちゃ感もあって戦闘シーンも入り、あまりにも原作と変わりすぎです。
でも私は楽しめました。
想像してたのと違った
原作未読。予告に惹かれて鑑賞したが…
前半はホラー感結構あってよかったが、後半からつまらなくなってあくびが止まらなかった。
ちょいちょい無理がある展開。金田一シリーズっぽいと思ってたら石坂浩二さんいるし。
でも周囲で鼻をすする音が結構して、受け止め方がこんなにも差があることに、何故?自分が「変」なのかとモヤモヤした。
変な映画
昨日観た「ドッグマン」が傑作過ぎて放心。もう当分映画観なくてもいいな。と思ってフラフラと帰宅しましたが、、
お!おぅ!「変な家」始まるのか!
こりゃ行かねば!と。
「ドッグマン」のレビューも書き終えていないけどGOして来ましたよ。
二郎さん。
又始まった「幼獣まめしば」
大好きで嬉しい。
二郎さん。
福田組に使われ過ぎてて、大袈裟な笑いの印象が抜けきれませんが、ちゃんと演技も上手い実力派。
原作は知りませんが、あの胡散臭い予告に惹かれる(^。^)
楽しみにしていました。
私は子供の頃、新聞に入ってくる物件の間取り図のチラシを見るのが好きでした。
ここは自分の部屋にしてぇ〜
ここはマンガの部屋だ。とかw
そして、目が肥えてくると(?笑)
この部屋の壁は無くしてひと続きの方が良いのに、とか、冷蔵庫の位置がここか。導線が悪いな、とか、一丁前に思っていたものだ。
こんな事をイマジンしている子供でした
(暗っ!)
だから予告のチラ見せの間取り図の違和感が気になって仕方がなかった。
ど〜ゆう事なの?!早く教えて〜
って、ワクワクしてたけど。。。
「なんじゃこりゃ〜〜!!!」
終始何を見せられているのか(°▽°)
でも一周回ってなんだか面白くなっちゃって、楽しめはしましたよ♪
星1個か5個!って感じの作品でしたが、ドッグマンが刺さって抜けないので真ん中の2・5で笑
でも。。変な映画でした(^。^)
ストーリー性はかなりいいけど……
雨穴さんの原作がかなり好きで鑑賞しました!
キャストも豪華で間宮くん 佐藤二朗さん
川栄さんと いいキャスティングで 特に栗原さん役の佐藤二朗は個人的にかなり良かったです! 的を射るような謎解きと元々の佐藤二朗さんのキャラがベストマッチしてたと思います!
ストーリー性は途中までかなりよかったです。ですがラスト30分
Jホラーの雑さが出てて そこだけが残念でした笑 チェンソーを持ったおばあちゃん出てきたあたりで 結構笑ってしまいました笑
かなり惜しい作品だなと個人的に思いましたがここ数年間でやった日本のホラー系にしてはかなりいいほうだと思ったので この評価にいたしました 序盤 中盤のストーリー性はかなり良いのでお時間ある人は鑑賞してみてください
驚異の再生回数
この映画版もテレ東の何かおかしいも雨穴さんのオリジナルYouTube動画に劣る。
つまり一介のウェブライターである雨穴さんがつくった映像作品のほうが映画よりもドラマよりも面白い。
オリジナルYouTube動画は2,354万回再生である。(2024/10現在の『【不動産ミステリー】変な家』の再生回数)
とうぜんながら映画には雨穴さんの動画にある、あのまがまがしい気配はない。
なんと言ったらいいのか、因習ある村の土蔵でなにかの死骸を見つけた、みたいな・・・雨穴動画には、模倣できないオリジナリティがあると思う。
さらに雨穴動画には、さいしょはバラバラに見えた事象がじょじょに重なって、最終的にみごとに合わさる筋立てがあるし、栗原さんとのやりとりでちょっと笑いもとったりするが、映画版にそれらはなかった。
映画版は長くてダレる。間宮祥太郎はふつうで川栄李奈は地味な役だったこともあるが精彩を欠いていた。栗原さん役の佐藤二朗のちょっと豆柴シリーズ風の演技だけはよかった。
失敗のポイントはおそらくドキュメンタリー調でつくらなかったこと。
もともと雨穴動画は疑似ドキュメンタリーだが映画はドラマ展開になっている。疑似ドキュメンタリーとはノロイ(2005)や残穢(2015)のように役者がドキュメンタリーの振る舞いをしながらすすむ構成。ナレーションによって進むことと、関係者への取材のようすが描かれるスタイルで(白石晃士のほかの作品はともかく)ノロイは個人的には日本映画50選に入る名画だと思う。
残穢も中村義洋監督の確かな演出力に裏打ちされた怪談だった。ちなみに『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』(2023)は中村義洋監督が演出していて、呪いのビデオ──なんていう旧弊な素材でも中村義洋が演出するとちがうことがよくわかる。unextで見られます。
残穢での竹内結子の落ち着きあるアルトのナレーションを覚えている人は多いと思う。
疑似ドキュメンタリーではナレーターがもたらす恐怖感が大きい。同様に変声がほどこされた甲高い雨穴氏の声は雨穴動画の怖い雰囲気を担っているところが大きい。
ただし映画版では、雨穴動画がもっているそれらの人気の因子・魅惑の要素がことごとく欠けており、特徴のないホラーになっていた。おぞましい顔つきのお面をつかって怖がらせるのも興醒めだった。
雨穴さんはバイラルになったから映画やテレビへ展開したわけだが、雨穴さんがもっている感性が映画やテレビへ巧く変換できなかった、とも言える。
いびつで不気味でグロテスクで、だけどなんか可笑しさもあり、ストーリーだけでなく超ヘンなMVや爪あつめや寄生マトリョーシカや皮膚おりがみのような異形物体の解説動画も繰り返し見たくなる怖さとキモさと面白さがある。あれらはYouTubeだから成立しえた、というのはあるかもしれない。
これぞ佐藤二朗の真骨頂
水回りが分散している、2階中央の子供部屋にトイレがあるなど、全体的に動線のつくりが悪い家だとは思いましたけれども。
事前にフライヤーを見ていた段階から。
人間は、ある程度は長く生きてきた人で、悔悟とか、後悔とかの情念を、一つも抱えていない人って、いるんだろうか。
その悔悟、後悔の苦しみから逃(のが)れようとして、怪しげな呪術にのめり込んてしまうことを、理解できないこともないと思います。
評論子は。
(もちろん、それが何らかの犯罪行為に該当するのであれば、そのことは厳しく訴追されなければならないことは、別論。)
別作品『さがす』で、その演技に新境地を開いたと評されている佐藤二朗ですけれども。
むしろ、本作の方が、評価に価するのではないかと思いました。評論子としては。
介添え的な役柄ながら、佐藤二朗が演じた建築設計の専門家=建築士?=という役回りがあって、初めて本作のストーリーが活きていたように思うからです。
あまり顔には表さず、感情を封じ込めたかのような、持ち前のキャラクターが最大限に活かされたような佐藤二朗の演技は、いかにも専門家らしい、落ち着いた、揺るぎのないものだったと思われました。
ほんの数年間ではありますが、モノホンの建築士と一緒に仕事をし、彼らの仕事ぶりを備(つぶさ)に見ていた評論子としては。
以上をひっくるめて、良作としての評価としておきたいと思います。
(追記)
一映画ファンとしていうなら、原作はともかく、映画化に「なまじっかのホラー映画的な要素」の味付けは、評論子的には要らなかったのではないかと思いました。佐藤二朗で、充二分に観せて(魅せて)もらった本作としては。
(追記)
落しが横溝正史がかりで「金田一耕助が、いつ出てきてもおかしくない」という趣旨の、少なからぬレビュアーの意見には、評論子も、まったくを以て同感です。
(別作品『犬神家の一族』で金田一耕助役を怪演した石坂浩二は、別な役回りで出ていたようです)
レンタカーの返却大丈夫そ?
前評判で「子供はトラウマになるから見ないほうがいい」「見に行った小学生の子供が夜眠れなくなり精神的に不安的になった」などのレビューを目にしたのでずっと見に行きたがる子供をずっと止めていたが、どうしても見たいと譲らないので小学生の子供三人と見に行った。
怖い部分は確かにある。
グロい部分も確かにある。
怖い部分はお化け屋敷的な驚きに比重を置いた怖さであり、ジャパニーズホラー系の怖さではない。
子供は確かに怖いかもしれないが、大人は何か出たって感じ。
グロい部分は、山に埋められた白骨化前の遺体やそれにたかるウジ虫、損壊された人体、たまに飛ぶ血しぶきの事だと思う。実写だから苦手な人は苦手だろうけど、描写としてなら鬼滅の刃のほうが遥かにグロいのでは…と思うレベル。
ストーリーとしては最初は間取りの謎を紐解くミステリーだが途中から民俗学ミステリーになっていく。
後半から面白くなると言っている人は土着信仰や民俗学ミステリーが好きな人なんだと思う。
建築基準法を知ってる人からすると最初から「違法建築じゃん」って思ってあんまり集中できないかも。
最後は大どんでん返しのつもりのシナリオなんだろうけど、ストーリー上に伏線というか矛盾点が点在していて、その違和感に気づきながら見ていた人なら容易に結末を予想できたと思う。
滑り込みで鑑賞!配信待ちしようかと思ったけどこういうのは祭りなので。
企画的にヒットするしかないよね。
そういう意味では、製作した人たちの勝利と言える作品。
普通に楽しみました。
凄く、これに出演した人たち含めて判断力に脱帽です。
怖いもの見たさで…見に行ったが…
封切りから1カ月半以上たち、GW明け平日昼間の映画館に、100席ほどのところに客は10人ちょっと。案外と入っているといえようか。
最終場面まで来て、ようやくパニック的な脅かしシーンが出てくるが、それまでは間取りがどうたらこうたら、変な家とは…みたいなしまりのない説明が多く、見る者の恐怖心をがっちりつかむような場面はなかった。
タイトルから期待して見ると、がっかり、失敗した、と感じさせる映画である。
ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」(1974年)をはじめ、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)、さらには石坂浩二まで起用しての金田一耕助シリーズのような、過去の恐怖映画のつまみ食いがあり、それがパロディーにもなりきらない中途半端さ。
笑いも、恐怖も及第点に達しない。
「原作」がどういうものか知らないが、それが最初からつまらないのか、企画・脚本段階でどうにもつまらなくなったのか。最初から、怖さもひねった物語性もないものだったんじゃないか、と思ってしまう駄作だ。
ふざけるならふざける、徹底してシリアスに恐怖に落とし込む…といった内容ではないのだ。
いろいろな仕掛けの部分や、設定その他でも突込みどころ満載で、見ていても共感も、恐怖世界への没入もあり得ないレベル。
石坂浩二や高嶋政伸なんかがよく出演したなー、と思う。
ポイントがたまっていたので、ただで見たが、これをシニア料金1300円払って見たとしたら、カネも時間も返してほしい、と思ったと思う。
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