「残念な仕上がり」変な家 しがない学徒さんの映画レビュー(感想・評価)
残念な仕上がり
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以前YouTubeにて雨穴さんの「変な家」を視聴し、映画化したとの噂を聞いて見に行った。
率直な感想としては、期待はずれも甚だしいところだった。冒頭20分ほどで皆さんご存知の「変な家」の謎を解明。後に「片淵柚希」を名乗る女性とその家系にまつわる風習の謎を明かすべく片淵家の本家へと向かう。そこでは「左手供養」が慣例的に行われており、これまでの一連の事件の真相に明かされるという流れである。
困ったことにこの映画、B級ホラー映画以下の出来である。画面全体が薄暗いのはホラー映画である以上仕方ないが、突然の大音量と画面への映り込みで驚かせる様は、もはやお化け屋敷と言った方が良いのかもしれない。また原作の良さであった「不気味さ」が積み重なることで分かる真相という構図と正反対を行っている。例えば栗原さんによる推理も間も存在せずにトントン拍子に進行するため物語を俯瞰していたかのようにすら見えてしまう。話題作りに見に行くならまだしも、原作ファン・雨穴ファンの皆さんは見ない方が良いとすら言える作品でした。
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