「専門知とアマチュアの関係」ロスト・キング 500年越しの運命 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
専門知とアマチュアの関係
500年不明だったリチャード3世の遺骨を探し当てたアマチュアの女性の実話に基づく映画なら面白くならないはずがない。ピュアなこだわりが道を開くオタク・サクセスストーリーでもある。しかし、資金調達まで行った彼女よりも発掘作業・分析を担った大学が脚光を浴びてしまう専門知との関係、21世紀の大学の性格について考えさせられた。この時代、人文系の軽視は英国も同じなのか、解雇の危機にあった考古学の教員が、脚光を浴びる発掘でビジネスが成立すれば復職、博士号授与など掌を返したように大学の対応が変わるところも、見ていてあまり気持ちよくないが、一方で主人公を支えた在野のアマチュアの厚みは流石に伝統ある国らしく、少しうらやましくもある。
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