「理性よりも潜在意識?」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
理性よりも潜在意識?
探偵を引退したというポアロのもとに、知り合いの作家から降霊会へのお誘いが…。そんなものはまやかしだと言いつつ、子どもの霊があふれるという屋敷に向かったポアロを事件が襲う物語。
人気シリーズのミステリー作品第3作目の本作。
全体を通して、あらゆる点からなんだかものすごく金田一感のある作品。これは好みですねぇ♪
ミステリーでありながらホラーテイスト満載。中々怖いし、揃った面々も濃いしで期待も高まる‼降霊術か…婆さん、それっぽい背景は分かったけどまずはタイプライターの件を弁明しなさいよw
そんなこんなで、第一の殺人が起きてしまい、調査を進めるポアロ。霊的なものを信じない彼だが、説明のつかない不可解な事態が幾度も襲い、疑心暗鬼になるポアロだったが…。
ベネチアの美しさと古くて恐ろし気なお屋敷、霊的な現象と殺人事件と…といった世界観はすべてがマッチして良いし、尺も長過ぎずだしシンプルに面白いのだが…
あらゆる事柄が現実的と言うよりはちょっとファンタジックで考察のしがいが…だし、解決までの流れがいきなりすぎな印象もあって、もうひとつ!といった印象も。
でも前述の通り、昔観ていた金田一シリーズみたいな雰囲気が懐かしくもあり、ミステリー作品として普通に面白かったし、終わり方もシンプルながら清々しい気持ちになれて良かった。
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