「ライブ3曲も聴けてお得感満載」くるりのえいが mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
ライブ3曲も聴けてお得感満載
くるりのファン以外はピンと来ないのだろうな。
最新アルバム「感覚は道標」の制作ドキュメンタリー。注目点は20数年間くるりを離れていた森信行の参加。
作品内で森が語ったように当時は子供、今は子供っぽいというのが完成したアルバムからも感じ取れる。
ライブシーンは拾得での3人のライブから3曲。以前の森がいた頃の曲と新たに3人で作った曲だが、マイルドなオッサン3人組がパフォーマンスする様はなかなかのモノ。子供の作ったモノを子供っぽい大人が仕上げるのは反則w
後半は「In your life」のレコーディング。初めからだがアルバムや曲や歌詞が生まれ落ちる瞬間が記録されているのがファンには嬉しい。
デビューの頃の顔を歪めながら声をはりあげるような事はあまり無いのだろう、同世代だから何となくわかる。
よりハッキリした形でくるりの現在地を切り取った良い作品だった。5年間隔くらいでその年のくるりと比較しながら観たい。
あと京都の人特有の洛中洛外感覚はニヤッとしてしまったな。私は宇治の人間なので京都市内の人から蔑まれてたけどなwww
【おいMOVIX京都!】
今回、京都で観ようかと思ったのだが合わなくて堺で観たのですが、その過程でMOVIX京都の上映スケジュールを確認したのだが。。。
どうしてDolby上映をしない?!Dolbyで収録して良い音響で観る価値のある作品なのに。いつまでも響け!ユーフォニアムをDolbyシネマで上映するならこっちを上映して欲しい。私は響け!のファンでもあるがあっちは練習以外の演奏シーンは無い。しかもDolby上映ではない。だったらライブをたっぷり聴かせるこちらを上映すべきだと思う。
【私のくるり感】
初めて聴いたのは東京。多分FM802で流れてたのだろう。京阪電車が写ってるのが面白くてアルバム「さよならストレンジャー」を買った。
衝撃的だったのは「ワンダーフォーゲル」。アルバム「TEAM ROCK」は愛聴盤で何年も聴き続けた。その後のアルバムはほとんど買ったが、振り返ると本当にこれが同じ人達から発せられた音楽なのか?と思うほどバラエティ豊か。なので、合わないなと思うと離れていく人も多いのではないかな。自分もサブスクで聴けると思うと積んでおく時期が長かった。
くるりを目の当たりにしたのはオリックス劇場の1回と京都駅大階段での岡崎体育との年越しライブだけだが、記念碑的な出来事は他にもあった。1000回以上通っただろう心斎橋タワーレコードの閉店の日に記念に買ったのはビートルズのlet it beとくるりの「虹」だった。
この映画を機に、「感覚は道標」→「TEAMROCK」→「さよならストレンジャー」まで聴き返した。
他のアルバムも聴き直してみよ。