バジーノイズのレビュー・感想・評価
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すみませんがJO1は知らないので
音楽映画。しかも人と関わりたくない清澄君(名前が表現している)が仲間を見つけて仲間と生きる様になる話。
音楽は良かった。
しかしストーリーは特出したところはないし、最後二年経っても二人はくっついてない最初のファン位置のままやし、思ったエンド向かえない映画で萎んで最後見終わりました。原作読んでないのでみんながどうなるか知りませんでしたし、もっとプロデューサーの仕返しで日本で売れないとか話が盛り上がったら面白かったのにね。
公開3日目の日曜日の最後レイトショーで明日祭日だというのに、JO1ファンらしき女の子二人と私だけの合計三人でシネプレ二番目に大きいスクリーンを独占だから来週は1日朝夕二回上映になりそうです。
ついでにいえばGAGA★の映画ならこちらをGWの主役にするよりはデデデデをロードショー上映館を増やして、あのちゃんに映画宣伝大使として主題歌歌ってTVバラエティー番組に映画紹介をしてもらった方がヒットしただろうに残念です。バジーノイズは中規模スクリーンでこじんまりヒットさせた方が良かった作品じゃないかな?
FUZZY NOISE
正直、自分の好みを置いておいたとしても、今の時代あの楽曲でバズるとは思えません。
しかしまぁ、そこはそういう世界なのでしょう。
しかし潮のキャラがぶっ飛んでる。
窓は割るし、顔が近いし、部屋に連れ込むし、住ませるし、ハグするし、美少女でなきゃ許されません。
この辺は桜田ひよりの魅力でカバー。
そりゃ清澄も、「音楽以外興味ありません」みたいな顔して彼氏持ちと知ってガッカリしますわ。笑
周囲の人間が清澄の意思を無視し過ぎなのも気になる。
「SNSでバズらせよう」「ライブに出す」「連れ戻す」etc…それにアッサリ従う清澄にも違和感を感じる。
そもそも一度決別したバンド仲間とあんな簡単にユニット組むかな。
一緒に演ってたハズなのに、セッションで新鮮な楽しさを感じてるのも不自然。
クライマックスも、清澄が一人に戻ったキッカケが潮のため、マッチポンプに見えてしまう。
何よりあの部屋、絶対防音きいてるからあんな声じゃ聞こえませんよ。
せめて清澄の“頭の中の音”に陸のベースや岬のドラムが鳴る描写がほしかった。
などなど引っ掛かりが多くて素直に入り込めなかった。
大筋は悪くないし、画は魅力的で、桜田ひよりはかわいかったんですけどね。
あ、駒井蓮は今回サスガに三味線じゃなかったですね。
演奏シーンが最高
3回鑑賞しました。
まず、川西拓実の表情がすごい。少し言い争った後に清澄が潮に笑いかけるシーンや、陸のベースを聴いたときの表情が特に良かった。清澄の瞳から潮に対する安心感、愛情や陸のベースと合わせた時の興奮が伝わってきた。
そして、登場人物それぞれの行動が他人のため、とかあなたを思って、とかの綺麗事ではなく、エゴだってちゃんと言ってたのが良かった。1番好きなセリフはなんだろうな、たくさんあるけど清澄の「もう一回かかわってもええ?」かも。浜辺のシーンのセリフは全部好きだな
最後に、とにかくライブシーンが良いです。ライブシーンからのエンディングへの流れがかっこよくて鑑賞後の多幸感がハンパないです。AZURのライブでドラム入り始めると同時に真上からのアングルに変わる瞬間、毎回鳥肌立ってしまう。岬と陸の方を見て、泣くの堪えてるみたいな清澄の表情に毎回胸が苦しくなる。AZURのライブを観るために、何度でも映画館に行きたくなる、そんな映画です。
AZURの3人がやりたい音楽をできていること、やりたい音楽ができるのがあのメンバーだということがうれしい。そこに潮と航太郎がいるのもうれしい。うれしいうれしい 。パンフレットのアフターストーリーも合わせて是非。
複数回見て清澄と潮の気持ちに寄り添って欲しい
映画そのものをあまり見る機会がないので音楽映画という意味もよく理解してないまま鑑賞しました。もちろん事前の予告はしっかり見ていたので大まかのあらすじはわかっていました。
見終わった後の感想は潮(桜田ひより)の演技に引き込まれたが第一声。潮の嫉妬(私には嫉妬として見えました)と願いが声になった時涙がこぼれました。鑑賞2回目は清澄の視点で見ましたが清澄が潮によって笑顔を見せたシーン、笑顔どころか表情が死んでしまったシーン、また本当に殻を破る瞬間のシーンどれも状況は違うのに表情がグッときました。清澄とともに涙しました。
セリフが多くないからこそ表情で伝えることの大変さ感じましたけど全て自然でしたね。
演奏シーンは1人で奏でる音も良かったけど陸と音を重ねたあの瞬間びっくりしました。
昔からサントラが好きでよくCDを買っていたのですが音楽映画は私には心地よかったです。
AZURの音源発表して欲しいですね。
他の登場人物にしても嫌なところがなくてきっとの仲間とは喧嘩しながらも一緒に進んでいくんだろうなと思わせてくれる映画でした。
お勧めしたいのは誰かの視点に立って見ること、一回では主人公の思いに共感できないところが出てくるかと思います。是非2回目以上見てもらいたいです。きっと視点が変わります!
音響の良い映画館で観たい
映画の中でずっと清澄の音楽を浴びていたのに、見終わると
また浴びたくなる、不思議な感覚。
清澄の音にベースが加わった時、ブワっと鳥肌がたちました。
清澄が過去の自分の音を否定した時の潮の哀しい気持ちに胸が痛みました。
はっきりとした恋愛要素が全く無くて、音楽映画に徹底していたのが凄く良かったです。
音楽に集中出来る。
映画の中のような地下に潜る作曲部屋が現実的かどうかは別として、
「作家の旬」という言葉に業界のリアルを見た気がしました。
50代でも共感!
圧倒的共感という謳い文句でしたが、50代のおばちゃんには共感は無理かな…と思って観に行きました。ところがところが、若い頃の迷いやモヤモヤ、人と交わることの面倒さや楽しさ等々を思い出して共感しまくりでした。主演の川西拓実さんは台詞が少なく、目や表情で演技しなければいけない役でしたが、スクリーンにいたのはJO1の川西拓実ではなく、清澄そのものでした。一人がいいと言っていた清澄の前に現れた天真爛漫な潮に、それまでの静かな日常をどんどん壊されていくのですが、戸惑いながらも潮に惹かれて潮を中心に仲間が増えて、人との関わりが楽しくなっていく様子や突然潮が消えて心の支えを無くしてまた殻に閉じこもってしまう様子を初めての主演とは思えないほどの演技力で心の動きを表現されていました。
潮役の桜田ひよりさんも、破天荒で自分のペースで清澄を引っ張っていきながらも清澄のことを心配したり、自分が必要とされていないと感じ姿を消したりと繊細な女の子を可愛く嫌味なく演じていてさすがです。
もちろん他の出演者の皆さんの演技力があってこの映画がリアルで魅力的になっていることに間違いはありません。
そして何より音楽が心地いい。ふんわりと優しく物語を彩っていました。ASUL…青…海…青春の青さを表しているのかなと勝手に解釈しています。久々にまた観たいと思った映画でした。
耳に残る音楽映画
潮が本当に窓を割って清澄のところへやって来た時はびっくりしたけど、音楽をやるのは1人でいいと思っていた、思い込もうとしてた清澄の孤独な心があの瞬間打ち砕かれたんじゃないかなと思った。
音楽って、作るのも聴くのも1人でもできるのかもしれない。でも、誰かと一緒だったら誰かに向けてだったりしたら、もっと楽しいかも、もっと素敵なことが生まれるかもしれない。
そう清澄が思うことができてよかった。そして、音楽業界のリアルもチラリとうかがえて、胸がつまりそうにもなった。バズるのが良い音楽?自分が好きな音楽、ファンになってくれた人がいる限り届ける音楽、正解は分からないけど、少なからずこの映画の中で最後に清澄が自分なりの答えを出していた気がする。私も音楽が好きな1人として、これからも自分の好きな音楽を大切に胸を張って聴いていきたい。
音楽が主人公みたいな映画
耳に入ってくる音全てが綺麗で心地よいです。
淡い映像も好みでした。
原作を知らなかったんですが楽しめました!
ラストの演奏シーンからのエンディングが良かったです!
ぜひたくさんの人に見ていただきたい映画です。
爽やかな余韻
演奏シーンには何度も涙が出そうになった。
清澄が自室で1人で音楽を奏でるシーン、潮のそばで奏でるシーン、AZURメンバーと奏でるシーン。
素敵な音楽と俳優陣の当て振りなしの自然な演奏にグッときた。特に岬のドラムには惚れた。かっこいい。
直で感じる情熱さとか伝えたい感情ダダ漏れのまっすぐな感じとかそういう音楽じゃなくて、内からふつふつ湧き上がるような熱?爽やかさ?風を感じる的な。まさに「青」。これが心地よかった。いつかAZURのライブに行って心を浄化させたい。
全体的に爽やかでお洒落な雰囲気。絵的にも随所に散りばめられた青色が本当に綺麗だった。そして「バンドで売れようぜ!」みたいながむしゃらに頑張る泥臭さの様なものを感じない。
だが、酒、タバコ、彼女、落書きまみれのライブハウスの楽屋にはリアルを感じた。陸の気怠そうな感じとか、こういうベーシストいそう〜〜って思った。
フィクションとしての綺麗さの中に散りばめられたバンドマンのリアルさみたいなもののバランスが良かった。
清澄は音楽の才能があるけれど、多くを語る性格ではないのになんで皆んなにこんなにも愛されてるんだろうと考えた。
ぶっきらぼうかと思いきや、目の動きとか表情が意外と豊かで、そこにぐっと心を掴まれてしまうのかなと思った(視聴者の私も掴まれた)。
嬉しい時は目をキラキラ輝かせてたし、別のアーティストと共にステージに立つ時は顔が死んでた。滲み出るように苦しい涙を流すシーンにはリアルを感じた。「早く行こ」と言う潮の後ろを歩く姿は守りたくなるような存在にも思えた。
「圧倒的共感」と謳っていた本作。そこまで表に出てないようなバンドが好きな自分にとって、潮の気持ちは共感できる部分があった。
好きなインディーズバンドがメジャーに行ったり、テレビに出たり、TikTokで音源が流行っていい感じの動画に使われるようになったり、路線変更してSNSでバズりそうな恋愛系の曲リリースする様になったり。別に誰も悪いわけじゃないし売れるって言うのはすごいことで嬉しいことだけど、どこか自分だけで楽しんでいた音楽が世に広まることによる「喪失感」みたいなものを感じることがあるし、「本当にそれがやりたい音楽なの?」って思っちゃうこともある。売れる音楽とアーティストがやりたい音楽といちファンが好きな音楽、必ずしも一致するなんてことはないってわかってるけど。ただのファンのエゴだってわかってるけど。
だからその気持ちわかるよ潮〜…なんて思って見てた。
見た後の後味はただだ「爽やかさ」が残った。そして、音楽をやってる人はかっこいいと改めて思った。音楽が好きな自分にとって、こんなにも耳で楽しめる映画に出会えて嬉しかった。続編、あったらいいな。
君がいるから指がおどる。
人とのコミュニケーションが苦手なマンション住込み管理人、空いてる時間は脳内に流れる音楽をPCを使って形にするが趣味な清澄の話。
一階上に住む潮という女性との出会いをきっかけに…、SNSに動画拡散から元バンドメンバーとの再会、再結成、楽曲提供と活躍し始めた清澄だったが…。
冒頭の住んでる部屋の窓ガラスを割られたと同時に潮に心を開かれた清澄って感じから始まり、元バンドメンバー陸との再会と再結成、レコード会社に勤める航太郎と出会い楽曲の提供の仕事とトントン拍子に前に進んでしまう清澄を見て、手が届かなく遠くへ行ってしまうのではないかと、潮の嫉妬、疎外感、ワガママみたいな心情と。
メロディー工場みたいになっちゃった清澄を連れ戻せて良かった。うまくいった二人も。
桜田ひよりちゃんも「交換ウソ日記」ぶりだったけどやっぱ可愛いね~
ベーシスト役の彼もいい味だしてた。
心地よい音楽と生活音を含めた音、光の使い方がとにかく素晴らしい映画...
心地よい音楽と生活音を含めた音、光の使い方がとにかく素晴らしい映画。
決して多くないセリフと役者さん達の表現力と音で、登場人物の揺れ動く心情がそれぞれとても丁寧に描かれ、演じられていて、それぞれのキャラクターがとても魅力的でした。
原作が漫画という事で最初のフライパンで窓ガラスを割るキャッチーな場面には強引さを感じるかもしれませんが、しっかり回収されます。
本人演奏にこだわったというDTM、バンドの音を重ねていく演奏シーン、最後のLIVEシーンのどれもがとても良いです。
恋愛要素を削ぎ落としているのも好印象で、見終わった後は爽やかな心地よい余韻に包まれました。
ぜひ、劇場の音響で味わって頂きたいです。
最後のライブシーンは吹替えなし!
自分の現状に100%満足している人間が果たしてどれ程いるのだろうか?劇中「好きを続けるのってむじぃんだよ」というセリフがあるが本当にその通りで、多くの人が何かを諦めたり我慢したり何かしらの不満を抱えながらも、それに蓋をしてこれで良いと自分を納得させて日々を過ごしている。登場人物達の殆どが立場は違えど皆このタイプの人間だった様に思いました。私自身もそうなのでとても共感できる映画でした。もう一度観たいと思わされました。それと音楽の話なので演者達の楽器演奏シーンが勿論ありますが、全く違和感無く観れました!個人的に、明らかに演奏してないなと分かってしまうと興醒めしてしまうのでそこがとても嬉しかったです。最後のライブシーンは実際にあの3人が演奏して歌っているそうです。凄い。
【エレクトロニック・アンビエントポップを人と交わらずに作っていた青年が、天真爛漫な若き女性との出会いを切っ掛けに、新たなる音楽仲間達と出会い、彼の世界が開けていく過程を描いた青年の成長作品。】
■人付き合いが苦手な青年、清澄(川西拓実)は、誰かに聞かせる訳でもなく団地の管理人をしながら部屋でエレクトロニック・アンビエントポップの作曲をパソコンで作ることに没頭している。
そこに、その音を偶々聞いた天真爛漫な潮(桜田ひより)から、聞かせてくれとお願いされるも断って部屋で作曲していると、マサカの団地のベランダから窓を叩き割って潮が部屋に・・。
そして、演奏する動画をSNSに投稿した事から、清澄の環境は一変し、音楽仲間も増え、音楽の幅が広がって行くが、レコード会社の”売れる事優先”のプロデューサーから、目を懸けられ、彼は音楽会社の一室で他者のための音楽を作り続ける事になる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・確かに清澄の音楽はソロドラマーMISAKI(円井わん)とのセッションや以前同じバンドに居た陸(柳俊太郎)とのセッションで幅が広がるし、彼の世界が広くなっていく姿は観ていて面白かった。
・只、潮が、突然清澄を自室で同居させながら、彼の音楽の幅が広がって世界が変わって行く時に、唐突に家を出てバーで働く理由が良く分からなかった。
ー 言い訳になるが、久しぶりに1日に3本観たのでボンヤリしていたのかもしれないし、前の2本がとても良かったので、それに呑まれてしまったのかもしれない。
映画に対し、申し訳ない限りである。
それにしても、潮さん、何でも叩き壊す人だなあ・・。クスクス・・。ベランダのガラス、清澄さんが籠っていた音楽会社のドア。
あ、そうか、潮さんが清澄さんの閉塞した世界を叩き割ったのか!今気づいたよ!-
・自身の不安定な音楽会社の中のポジションにしがみついていた航太郎(井之脇海)や、それまで所属していたバンドの音楽と自身の音楽との距離感に違和感を感じ始めて居た陸が、清澄と出会い、自身が進む道を決めていく姿は良かったと思う。
・更に2年後、人前でミュージシャンとして演奏している人間として成長した、清澄の姿も良かったな。
<音楽自体も、最初から中盤までメインで流れる清澄作のエレクトロニック・アンビエントポップ調の曲は良くて(久しぶりにクリスチャン・フェネスの名盤「エンドレス・サマー」が聞きたくなったな。)ミュージック映画としては、仲間達との関係を緩やかに描いている所など風情が良かったなあ、と思った作品である。>
そのイメージの源泉を知るとき、クリエイターは独りよがりから脱却する
2024.5.4 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(119分、G)
原作はむつき潤の同名漫画『バジーノイズ(小学館)』
DTMで音楽を作る人見知りの青年と、その音楽に癒される女性の邂逅を描いた音楽映画
監督は風間太樹
脚本は谷口恒平&沖野浩孝&風間太樹
物語の舞台は都内某所
マンションの管理人として生計を立てている清澄(川西拓実)は、DTMで音楽を作るのが趣味で、時折スピーカーから大音量で流していた
それは近隣住民の「騒音問題」に発展していて、「今度苦情が入ったら追い出す」とまで言われてしまう
だが、その音楽を「騒音」と思わずに聞き入る女性・潮(桜田ひより)がいて、彼女は清澄の上の階に住んでいたが、管理人がそれを作っているとは思ってもいなかった
ある日の夜、失恋した潮は「音楽」を求めて、下の階のチャイムを鳴らした
起こされた清澄は自分が作曲者であることがバレて焦るものの、潮は音楽が聴きたいという
清澄は「追い出されるから無理だ」というものの、自分の音楽を気に入っていると言ってくれた潮の言葉を思い出し、深夜なのに大音量で音楽を流してしまう
そして、潮はベランダのガラスを割って、彼の部屋へと入って来てしまうのである
清澄はマンションを追い出され、とりあえずはネットカフェに泊まろうと考える
それについていく潮だったが、ふと音楽のイメージが膨らんだ清澄は「曲を書きたい」と言い出す
近くの海岸に向かった清澄は、そこでイメージを音に変えていく
そんな様子を録画していた潮は、その動画をSNSに上げてしまうのである
物語は、その動画がバズったことによって、清澄の日常が激変する様子が描かれていく
潮はレコード会社に勤めている幼馴染の航太郎(井之脇海)を連れてくるものの、清澄は会社とはやらないという
かつてバンドを組んでいた清澄は、納得いかない状態で演奏するハメになり、ライブから逃げた過去を持っていた
それゆえに誰かと音楽をやるということは考えておらず、潮の行為はお節介でしかなかったのである
映画は、かつてのバンドメンバーである陸(柳俊太郎)が動画を知って会いにくるところから動き出す
陸は航太郎がマネジメントしているマザーズディのベーシストだったが、バンドの音楽性に不満を持っていた
陸は清澄と音楽がしたいと言い、そこで航太郎は彼らをスタジオに連れていく
空いた時間を利用してセッションをするものの、予定よりも早くマザーズディのメンバーがスタジオ入りして微妙な空気になってしまう
陸はリーダーの洋介(奥野瑛太)との折り合いが悪く、マザーズディを抜けて、清澄との音楽の道を選ぶ決意を固めた
映画は、音楽ができない潮が徐々に疎外感を感じ、清澄との距離を取っていく様子が描かれ、清澄は自分の力が試せるステージへと登っていく様子が描かれていく
だが、音楽制作をしていく中で、自分の中にあるイメージが潮でできていることに気づき、その喪失感すらも音楽になってしまう
潮は自分の役割は終わったと感じていたのだが、清澄が凪(駒井蓮)のコンサートで演奏しているのを見て、「楽しそうではない」と感じ、「古参のファンとして言いたいことがある」と彼の元へと訪れることになった
プロデューサーの沖(テイ龍仁)はクリエイターの旬を逃したくないと考えて環境を与え、ドラマーの岬(円井わん)やデビュー前のアンクヘッド(櫻井海音&田中偉登&大友一生)などへの楽曲を作らせていた
潮たちは「清澄がそれを望んでいるのなら喜んで送り出そう」と考えていて、清澄の意思を確認するために無茶な行動を起こしてしまうのである
Yaffleが楽曲提供をして、主題歌の歌詞をいしわたり淳治が作っていて、JO1のリードボーカルの川西拓実が歌っている
いわゆるファンムービー的な要素が強いのだが、青春音楽映画としてのクオリティはとても高い
清澄が作り出す音楽と劇伴の使い分けとか、それが融合していく様子が絶妙で、清澄自身が「自分の中にあるもの」に気づいていく演出も綺麗に描かれていく
回想は瞬間的に映像だけで、それでも彼が何を思っているのかわかるし、その大切さというものも伝わってくる
このあたりの演出や構成のセンスが抜群で、それでも独りよがりになっていないところがすごいと思う
ハイセンス系にありがちな無意味に思える風景とかは挿入されず、訴求効果のあるシーンを紡いでいくので洗練されている
そう言った意味において、かなり完成度の高い作品になっていて、拙い演技も主人公のキャラ設定で飲み込んでいるので、いろんな要素がうまく絡んでいるように思えた
いずれにせよ、個人的に好きな音楽が登場しまくるので何度でも観たくなる映画だが、万人受けするのかは何とも言えない部分がある
映画のタイトルは「バズった騒音」という意味があって、誰かにとってはノイズに過ぎないかもしれず、音楽性も誰にでも刺さるものではないかもしれない
音楽はある感情表現であるものの、そこに降りてくるものを共有できるかどうかは、それぞれの経験値に依ると言える
映画自体もそのような価値観の派生であると思うので、守備範囲はかなり狭いものの、個人的にはとても良い映画だと思う
なので、刺さったという人は、自分の言葉でシェアしてあげて、古参のファンになれば良いのではないだろうか
目の表現力
セリフが少なく セリフの代わりに音で表現されている部分が多い分 俳優陣の目の動きや表情の演技が凄い!あと音映画と言うだけあって 演奏部分が全てあと乗せでは無く実際本人達が演奏しているのを撮影しているという所 サブスクなんかでストーリーだけ追って見るより絶対映画館で見るべき作品
好きなシーンはこれまで自分の音だけで良かったハズの清澄が陸のベースの音が重なった時の瞳 表情がとても良かった! さらに岬のドラムが重なった時も。どんどん音の幅が広がっていく様子は鳥肌がたった
あと海辺で清澄と潮がリズムを合わせるところ
これまで他人にこれして あれしてと言われて動くシーンが多かったので 自分から隣に座って これ鳴らしてみて という風に変わっていった清澄が愛おしかった 潮と過ごすようになって清澄の音は既に変わっていってたんだよね
あとマザーズの人のファンとのシーン 台詞も良くて泣けた
人付き合いがめんどうな世の中ひとりがいいなんて言って強がってみるけど なんだかんだ誰かと共感したり して欲しかったり 共鳴したいって心の奥底では思ってる生き物でめんどくさいけどそこが人間臭くていい 愛おしいんだよなって思える作品
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