野球どアホウ未亡人のレビュー・感想・評価
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【超絶チン品映画愛溢れる映画!。”今作は「男どアホウ甲子園」「巨人の星」もビックリの、脳内爆笑の展開且つエロティックな変態性溢れる女性野球投手ど根性養成物語である。】
ー 資料によると、今作は昭和のスポ根野球漫画と、ポルノ映画のエッセンスを掛け合わせて描いた野球映画だそうである。(何だ、そりゃ!)-
■60分の尺なのに、3部構成である。
<Caution!内容に触れています。>
◇第一部:愛憎編
・野球好きの夫ケンちゃんが野球の練習中に、重野監督の打球を右目に当てられ、アッサリ昇天。
それは、ケンちゃんの妻、水原夏子(森山みつき)の野球の才能に気付いた重野監督の仕掛けた罠だった。
- というか、そんなに近くで野球ボールを打ったら危ないって・・。それにしても漂うエロス感と、バルタン星人みたいな重野監督の台詞が面白過ぎる。-
◇第二部:復讐編
・何だかんだ言って、夫を亡くしながら野球にのめり込んでいく水原夏子。”大リーグボール養成ギブス”みたいな、”重野ギブス”を身に付け編み出したのが、男の股間を直撃する玉砕カミソリボールである。ここで名言が飛び出すのである。
【男の玉は金の玉。女の玉は肝っ玉。】
脳内、再び大爆笑である。
因みに、平成、令和生まれの方の中には”巨人の星”のメインテーマ”思い込んだら・・。”を”重いコンダラ”と思っている方が多いらしい。(NOBU調べ。)
多分、星一徹に扱かれる飛雄馬の姿が影響していると思う・・。
◇第三部:天使編
・重野と袂を分けた水原夏子はイキナリキッツイ関西弁になり、亡くなった夫の幽霊を罵倒しつつ、重野の打球を右目に受けてしまい眼帯を嵌める。
そして、何でか知らないが九州からやって来た柔道ガールの亡き夫の妹のハルの応援を受けながら重野からの果たし状を受け取る。
そこに書いてあったのは、”どちらかがホームランを打ったら、負けた側は野球の出来ない身体になる。”と言う言葉。
そして、迎えた決戦の日。
投手、重野が投げた”パイリーグボール”(クスクス・・。)が水原の胸を直撃する。だが、重野の高校野球時代の同級生でプロ野球スカウトマンのグリフィス吉田が下した判定は”ボール”。
しかい、夏子はバットを重野の股間に当て、重野悶絶。(クスクス・・。)
そして、ラスト、夏子のバットは重野が投げた”パイリーグボール”を大根切り打法により、重野のマタマタ右目に直撃させた後、打球は遠くに飛んでいく。
ー そして、テロップで、夏子が大リーガーになったとか、イロイロと流れるのである。-
<いやあ、今作、面白かったなあ。
因みに劇場で貰ったハガキには、
”観ること すなわち どアホウさ”とあり、よろこびの映画”野球どアホウ未亡人”刈谷日劇、永久不滅。と記載されている。
そして、そのハガキには、水原夏子が振袖姿でバットを振っている写真が載っているのである。
映画も、ここまで振り切ったおバカ映画だと、とんでもなくインパクト大だなあ、と思った作品でもある。
<2024年1月28日 刈谷日劇にて鑑賞>
たかが草野球、されど草野球
60分ではあるがスポ根ものとロマンポルノをリスペクトして融合したストーリーだが牽き込まれてしまった。
たかが草野球、されど草野球を表現しています。
急死した夫の借金の返済の為、未亡人となった妻が嫌々始めた野球に没頭し亡き夫と同じ道に行くが、よくよく考えてみれば草野球の監督個人の性癖に付き合わされた未亡人が亡くした夫のリベンジを果たしたって意味なのだろうか。
ど根性野球ものの作品と未亡人というロマンポルノ感を見事に融合された、画期的でくだらない愛すべき映画でした。
金の玉 肝っ玉
東京での公開で何やら話題になっていたので、無事に地方上陸後に速攻で観に行きました。舞台挨拶付きです。
もうとにかく狂った世界でくだらなさ全開です。
野球を題材にしながらメインの登場人物は5人。野球をするのは3人。
しかも1vs1というワンマン形式、試合と言いながら基本的にはデッドボールあり、金の玉狙い撃ちとかいう男は股がヒュンってなってしまうシーン多め、最終的には大爆発とかいうとんでも展開で60分駆け抜けた異常な作品だったと思います。
「絞殺魔」を基に差し込まれた不思議なカット割りも、現代の編集技術が進化したからこそ入れれたという政策の裏側もサラッと聞けて良かったです。今作の良いところの一つに「絞殺魔」を観たくなったというのもあります笑
舞台挨拶では監督が「くだらないだけの物を作りたい」とおっしゃっており、本当その通りでくだらなくて超面白いという監督の目論見通り、誰もが見てキャッキャウフフになる楽しい作品でした。突き進むように作られた今作をこの目に焼き付けれて本当良かったです。
バカでくだらなくて、それでいて超絶本気な「野球どアホウ未亡人」間違いなく今年を代表する1本でした。拍手喝采で監督の次回作を待ち侘びます。
鑑賞日 9/30
鑑賞時間 18:00〜19:05
座席 B-1
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