ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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オープンAIのアルトマン解任劇の翌日に思うこと
ギャレス•エドワーズ、カッコいい絵を作るのが上手い。耳の穴が大きい(貫通してる)ケン•ワタナベ、新しい。あとビデオカメラ顔の人型ロボはいい。
ただ、それ以上のものが出てこなかった。
少し期待しただけに残念だった。
展開に対していちいち疑問が起こり、気になっている内に次へ進む。その繰り返しで、大概こう言う時は残念な映画ということになっている。
以下、疑問。
①本当にAIに心は宿るのか?
この映画後半からそれが当たり前に描かれるので、この疑問に意味はなくなる。人間と同じなら、それ以上物語を紡ぐ必要はない。乗り越えるべき「壁」も、埋めるべき「溝」も何も無いのである。ヒトは何にでも感情移入するので、多くの人がAIも人間と同じように生きる権利をもち、共存すべきと考えるだろう。そのため後半からは単純な勧善懲悪ものに変わり、退屈になる。(これは「アバター」にも言える。あの青い宇宙人は見た目は猫のようでありながら中身は人間のように振る舞うので普通に共感•共存すべきものとなっている)
さらに、この中のAIたちは酒は飲むわ、寝るわ(充電中は何で意識ないねん)、涙は流すわ。いやいや、いやいや。AIに人格が宿ることはあるとしても、さすがにに人間と同じ生理現象を起こすのはやり過ぎ。
②人類を滅ぼす危険性はどこいった?
ChatGPTのオープンAIでは真剣にAIが人類を滅ぼさないかどうかを議論していて、これ以上の開発を中断するべきとの意見も実際にあるくらいだ。意見の衝突によりCEOのアルトマンが解任という大事件が昨日起こっている。
序盤の設定が、後半であっさり「あれ、AIがやったんじゃ無いから」と撤回され、「AIは無垢で良いもの」になったけど、あまりにも問題を単純化している。むしろ逃げたとしか思えない。
③なぜ最終兵器が子供なのか?
後半、集中力が切れて劇中の説明を聞き漏らした可能性もあるが、プロットとしては大友克洋のアキラがやりたかったのだろう。グラウンド•ゼロもアキラのだし、ニューアジアはネオトーキョーとダブる。しかしなぜ訳もわからないで主人公について来たのか?いくら子供のAIでも「知らない人について行ってはいけないよ」という鉄則は教えないと生存率下がるだろう。後半は母を訪ねて三千里。
④やっと出会えたニルマータ、会って2分で生命維持装置オフ(=殺人)にするか?そっちはAIじゃ無い。生命だ。AIをオフにし過ぎてリアリティが麻痺したんじゃない?
一応、作品の根幹に関わるような疑問はこんなところだけど、もう少し。
⑤ニューアジアって何であんなに弱いん?
極秘作戦では少数精鋭で行くもほぼ全滅。警察とやらがなかなか手強かった。この辺の容赦の無い展開は嫌いでは無い。しかしそこからはニューアジアでは他国の軍人が侵入してるのにセキュリティはザルでやりたい放題。戦時中ですよね?今の中国みたいに監視カメラでの顔認識機能とか普通にあるはずなんだけど。ていうかデカい戦車が国土を蹂躙してますがな。どこから来たの?それに対しては何故かゲリラ戦。ベトナム戦争やりたかったんやろうけど、ありゃないよ…ニルマータ作ったり最終兵器作ったり、AIを大勢匿えるほどの高い技術力があって何でやねん…
⑥お母さん型ロボットがノマドの中に大量にあったのは何故?まあ何でもいいけど、最後に少女が会いたかったんだから、起動を途中で終わらせるのもどうだろうなあ…母親と会わせてあげたかったなあ。あのお母さんロボを引きずるシーンは唯一切なかった。
多分細かいのあげたらキリが無い。
一方で新しくて面白いシーンもあった。
死者のメモリーカードを他ロボットに挿入すると少しだけ話せるのとか、ノマドのでっかいバーコードリーダーとか(何してるか意味わからんけど)。
あとは序盤の、ネアンデルタール人を滅ぼしたのが人類だとする最近の研究結果(『サピエンス前史』に詳しい)を挿入したシーンは良かった。ヒトは決して「完全なる種」などではなく「狡賢い種」である。だから今まで生き延びたと。逆にヒトよりも有能な新しい種(この映画ではAI))によって滅びる可能性があることが論理的にあり得ることになる。しかも実際には滅ぼしたのはネアンデルタール人だけでは無い。ジャワ原人などの多数の原人や旧人、猿人さえも今の人類が滅ぼしたのである。この「諸々の種族を滅ぼした」という今の人類(ホモサピエンス)が持つ「罪」をどのように捉えるか?というのはまあまあ大きな問題提起だと個人的には感じている。
と色々書いたけど、まあ仕方ない。
総括すると、監督の中にある映像化したい絵やプロットがまず存在し、それに合わせてストーリーがあるタイプなのだが、何か色々と引っかかってしまう映画だった。カッコ良いデザインもあるんだけど。何度もご都合主義が続くと、「あ、この展開にもっていきたいんだな」と冷めてくる。用意された別れのシーンも全く心が動かず…
私の感情よ、どこへ行った?
虚しい戦さの先に、光は射すのか?
◉戦争が増えただけ
わざわざ世界と人々の幸福を考えてAIを創り出し、そのクオリティを上げて進化させていった人類とAIの間に、何が起きたかと言う物語。核爆発をきっかけに、AIたちは人類の敵にされてしまう。人類の身勝手な戦いが始まり、断頭台のようなノマドが天空に現れる。
展開自体は、暗殺者だった戦士が標的を命がけで護る側に転じると言う、ありがちなものでした。しかしAIと人類がもがきながらも在り方を模索していけば、微かな光は射すかも知れない。そんな可能性を、AI含めた生命全部を包む壮大な景観に託して描いていたと思います。
◉「ニューアジア」はディストピア
SF系の話に登場する「ニュー」を冠された都市や街は戦争の結果、ディストピアになった地域や、戦中戦後の混乱した夾雑な街区を指していることが多い。新しい希望を見つけたくとも滅多に望めない場所に、「ニュー」がつく。
ニューアジアは現在、切れ目のない戦争のさ中にあるが、人とヒト型・ロボット型のAIが動き回る不思議な街中を離れると、山紫水明の村や山が広がっていた。こんな美しい世界を侵してまで、生き物は戦闘態勢をとり続けて、結局はディストピアは増殖するのだ。
ところで、ヒヒ系の猿が一瞬現れてアメリカ軍に手榴弾を投げていたが、あれは何だったのだろう。あれもAI兵器と言うことだろうか?
アメリカが国を挙げて東西戦争を始めたと言う展開が、少し間抜けで非現実的な感じがあり、またジョシュアの恋人マヤが、ニルマタの後継者と言う設定はやや取って付けたように感じました。更に攻撃されたAIに対して、自分そして母と性交してくださいと言うアナウンスが流れたシーンのあまりの不気味さが、私としては長らく拭い切れない(聞き違いではないと思います)。
しかし、アルフィーが自らの存在に対する哀しみを淡く滲ませながら逃避行を続ける姿は、とても愛しかった。
可愛いのに、あざとさがない!
俺もジェンマ・チャンに会いたい
本作はそう遠くない未来の話。
2060年代、LAで核爆弾が投下。
多数の犠牲者を出す。。
某合衆国はこの事件をAIの仕業だとしAI撲滅の法案を通す。
AIが普通の人間と遜色ない能力・感情・容姿にまで進化した矢先のことである。
そんな中、米国はNOMADと呼ばれる空中要塞と米軍を使い、
AI界の「創造者」ニルマータ、及びAI共生国家ニューアジアのAI殲滅作戦を決行する。
本作の主人公ジョシュアは先のNY爆撃事件で大切な家族を失い、この一連の作戦に参加。
ニューアジアの潜入捜査をする。そんな中、ニルマータの娘であるマヤと恋に落ち、小さな命を授かる。
しかし、突然の米軍でマヤは死亡。ジョシュアは失意のどん底に突き落とされる。
5年後、米国はニューアジア側がとんでもない「兵器」を保持しているという情報をキャッチ。その研究所の映像にはかつて死んだはずのマヤの姿も。
ジョシュアはマヤに会うために新たな作戦に参加。
そこで少女AIと遭遇することとなる・・・
果たして、人間とAIとの戦闘の結末は?
少女AIが「兵器」と呼ばれる所以は?そして、彼女が造られた悲しい目的とは?
そして、ジョシュアはマヤに再び会うことが出来るのか?
AI、、、いや「魂」が宿る機械やモノとの付き合い方と我々の猜疑心と向き合う
エキサイティングな良作に涙する。
映像がきれい
期待しすぎていたかもしれないな〜と
観終わった後に思いました。
映像はすごくきれいで、
模造人間や街並み、戦闘機や武器は
スタイリッシュでかっこよかったです。
ストーリーとしては、
唯一ノマドを破壊できるかもしれないAI少女の
すごさがあんまり伝わってこなかったというか、
すごいんだろうけど地味というか、
なぜ模造人間は大人ばかりなのかとか
今まで子どもはどうして作らなかったのかとか
そもそものAI事情も気になったし
今まで見たことない技術の『成長する』AIなのに
あんまり能力として成長してる描写が
なかったように思いました。
短期間だから仕方ないのかな〜。
(ジョシュとの信頼関係はできてたけど)
個人的にはアルフィーに
もっと大暴れしてほしかった。笑
でかいシェルターの中でぬいぐるみと一緒に
アニメを観てたアルフィーと初めて出会うとことか
橋の真ん中で自爆式AIがアルフィーに跪くとことか
『自由になるため』の空港のゲートとか
素敵なシーンもたくさんありました。
重い雰囲気
何を描きたかったのかいまいち伝わって来なかったですね。
タイトル「創造者」とありますが、破壊と殺戮が繰り返されて、創造も希望も見なかった。
希望はアルフィなのだろうが、作中の希望ではなく今後の希望的な存在なんだろう。
空爆、破壊、制圧、殺戮、現実世界で起こっている有事が重なって思えて戦闘アクションを楽しめる気分にはなれなかった。というより圧倒的な制圧をわざと見せる作りだったように思えます。
アメリカ西欧側の言い分もかなり強引。
AI側によると核爆発はヒューマンエラーだとか?AIにぬれぎぬを着せるやり方、これも現実世界でありそうな話。
現実世界の風刺という意味で評価はできます。
でもやはり終始暗い雰囲気で、SFアクション、バトルアクションを楽しむような作風ではなかったように思います。
そういえばギャレゴジも暗い雰囲気の作品だったような?
ひどかった
既視感しかない。入り込めないリアリティーのなさは主に下のが原因。
1 AIが無力すぎる。AIである意味とは···。ほぼ全能力が人間並み。人間がAIを作り出した目的は優れた計算能力や頑丈さでは。
2 双方のセキュリティーが甘すぎる。というかセキュリティーはほぼなし。戦時中では?
3 アメリカ側はもう何年も前からAI側の基地を攻撃でき、戦争終結できたのでは?なぜいま突然全面攻撃なのか
4 潜入捜査中にターゲットを妊娠させて結婚をして、それを作戦本部に報告もせずってどんだけ駄目な軍人か。おまけに双方に背反していることに対する苦悩も全くみられない
いちいち合理的な理由がなくて集中できなかった。イベントがすべて場当たり的。中学生が書いたみたいな脚本。
AIと人間の成長
アルフィー役のマデリン・ユナ・ボイルズの演技がとてもよかった。
ジョシュアによって研究所から連れ出され、何も話さないときの機械っぽい不思議な雰囲気。逃避行を続けるうちに笑顔を見せるようになり、人間らしさが徐々に現れていく過程。
演技に説得力を感じ、アルフィーを好きになることができた。
なぜマヤは自分の子供の情報を使ってアルフィーを創り出したのだろうか。
戦争を終わらせる役割を、機械ではあるものの自分の子供に担わせることに抵抗はなかったのだろうか。それとも、マヤはどこかで自分の子供が生まれてこれないことを予感してジョシュアのためにアルフィーを創り出したのだろうか。あるいは、AIと人間の共存を望んでいたマヤは、自分の子供とアルフィーを兄弟のように育てていきたかったのかもしれないとも考えられる。
マヤは何を思って、生まれてくるはずの自分の子供の情報をわざわざ兵器に使ったのかが気になった。
軍曹ハウエルの残虐性は非常に不快に映っており、アリソン・ジャネイの演技は素晴らしかった。
どこかアバターの大佐を思い出すキャラクター性だった。主人公と初めは好意的だが、最終的には一番の敵になるという点で。
ただ、ストーリーとしてハウエルの残虐性に理由があればなお良かったように思う。
理由が、子供を核爆発で殺されたという口頭の説明でしか語られなかったので、あまりに躊躇なく冷徹過ぎる姿に共感できなさがあった。
デジャヴ的名作
感動的なSF大作なのは間違いないのですが、観たことのあるようなシーンや設定が満載で、どう解釈して良いのか分からない面があります。
夏への扉、スターウォーズ、ブレードランナー、アバター、ジオストーム、マトリクス、etc.・・・。
監督がローグワンの人なので、スターウォーズは良いとしても、少しやりすぎの印象も。SFの小ネタが尽きたので、開き直ってオマージュ的に使いまくったのでしょうか?
それはさておき、白人国家は有色人種を滅ぼそうとする悪の権化、というステレオタイプな設定は、インディアン迫害に始まって、黒人を奴隷にし、ベトナム戦争で苦杯を舐めた帝国主義アメリカの自虐史観なのかもしれません。
近年のハリウッド映画は、そういう「リベラル」な政治思想の宣伝媒体と化しているようにも思えて、私は食傷気味です。
本作の、人権思想をロボットまで拡張したメッセージは理解出来ますし、共感しない訳でもないのですが、そういう「西側先進国」的価値観で地球を支配しようとするのも、かえって世界を分断に追い込んでいるように見えて仕方がないのです。
他民族分断国家アメリカの宿痾を、偽善的人権思想を広めて贖罪しようとするのは、プロパガンダぽくて、押し付けがましく感じるのです。
本作は、SFアクション映画としては、133分の長尺を一気に観せてくれる面白さに満ちていて、単なるドンパチではない大作とは言えます。
ただ、真面目な作りだけに、かえって現代のハリウッドの偏向を浮き彫りにしてしまっているように感じられてなりません。
何も考えずに手に汗握って観られたら、かえって高く評価出来たような気がします。
男の子の子供がいる身としては
もうね、素晴らしい作品でした。
低評価の意味が分からん。
映像もロボットのデザインも良かったですよ。
内容もアバターをモチーフにしたような内容で、こういうのは良いですね。
ハッキリ言って、「AIが反乱」みたいなのは基本的に無いんすよ。プログラムの最初に「人間に危害を与える行為をしない」みたいなの書いといたら終わりなんで。
あり得ないテーマなんですけど、
そんな冷めた視点でみたら損なだけ。
ラスト良かったです。
主人公が感情的になればなるほど物語が面白くなっていくようにできてて、見事にストーリーを昇華していったように思います。
非常に良い映画でした。
観に行って良かった!
タイトルなし(ネタバレ)
2085年の世界は、AI擁護派vs.反AI派に分かれていた。
20世紀後半からロボットが登場し、人型AIが登場したことで人類は幸福を掴んだかにみえたが、2075年、米国ロサンゼルスでAIが核爆発を引き起こしたこと、ふたつの陣営に分かれることになったので。
米国を中心とする反AI派はAI抹殺を唱え、主に東アジアを中心としたAI擁護派はAIとの共存を望んでいた。
そんな中、退役軍人であるジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、AIがニルマーナと崇める創造主と最終兵器抹殺の任務を受けて、AI擁護派の中枢に潜入捜査をしていたが、任務途中で最愛の妻マヤ(ジェンマ・チャン)をお腹の子どもとともに喪ってしまう・・・
といったところからはじまる物語で、その後、ニルマーナの居場所が判明、そこにいた最新最終兵器の子ども型AIとともに逃亡することになる・・・と展開する。
映画の根底には、自分たちの存在を脅かす他民族への恐怖からくる反マイノリティ意識のようなものがあり、西側の連合軍隊はAIのみならず、AI擁護派はおとなといわず老人も子どももバンバン殺しまくっていくあたりは、やりすぎ感がないでもない。
映画は、ジョシュアとアルフィーと名付けられた子ども型AIとの逃避行が中心となって描かれるが、20年ほど前に流行したディーン・R・クーンツのノンストップ小説のよう。
これは誉め言葉。
ただし、映画終盤、ジョシュアとアルフィーによる敵方の大型基地への潜入エピソードはお定まりといえ、やはりちょっと無理があるなぁ、と苦笑するものの、最後に親子の愛に決着するあたりも微笑ましいといえば微笑ましく、好ましい映画でした。
『TENET テネット』と本作で、SFアクションの主役といえば、ジョン・デヴィッド・ワシントンとなりそうな雰囲気ですなぁ。
<追記>
アジアが舞台なのは、製作費を安く上げるためだろうが、結果、ベトナム戦争の悪夢も脳裏をかすめたりもした。
米国中心の西側勢が敗北するので、本作、米国では受け入れられているのだろうかしらん、と余計な心配も。
別れるね
この映画だけでなくハリウッドでの渡辺謙の使い方に疑問を持つのは私だけ?。日本人を見下しながらも利用してる感が否めない……。
さて、好き嫌いが別れる作品だと思います。意味のない所で突然日本語をしゃべらせたり、小学生でもしない誤表記があったり。敵もAIを倒すために結局はAIの力を使ってる等の矛盾が。でもそれらを差し引いても好きな作品です。
アルフィーが泣きながらも最後に微笑んだのは、あの2人が生きてると感じとったからでは?と捉えました。
結局1番怖いのは都合の悪い真実を隠す権力を持った人間なんだという結論には大拍手。
色んなところが雑では?
なんか…なんだろ?!
感動したいけどしきれない、すっきりしない感じが残る
ジョシュアとマヤとアルフィーの家族のお話としてだけ見ればまあまあいい感じなんだけど、なんか誰にも感情移入できなかった 置いてけぼり
アジアの扱いとか特にだけど設定が何か総じて雑じゃない?アメリカが力持ちすぎじゃない??一存で世界中にミサイルブッパする政府高官何様??
AIとの向き合い方を考えさせられるような映画だな、悪魔のように冷酷なのは人間で、いわゆる人間らしさがあるのはAIで…て深い話だと思ってたのは前半まで
話の規模の割に描かれて見れる全体像が小さくて、目の前の感動のためにチラチラ映る犠牲にされたものがデカすぎて釣り合いが取れてない感覚がある
それからこの映画楽しむには自分の理解力が足りてない感じがあるな
恐らくもっとたくさんたくさん説明されたらもう少し楽しめる気がする アルフィーの存在について、マヤの立場について、マヤの父親のこと、世界の状況、アメリカ政府以外の世界各国のAIへの立ち位置、、、飲み込むには謎が多すぎる
というか核落とされたのアメリカなのになんで無政府状態みたいになってるのアジアなんです??
核落とされたらAIとすぐ決別できるアメリカ?無理では?その操ってるパソコンのAIはどうなんや?
なんだろな すごくモヤモヤするな…
アルフィーはちゃめちゃにかわいいし最後の演技すごくよくて ああ、可哀想、て思いたいんだけど、いや思ってるんだけど、涙腺カラッカラでした
アジアの扱い以外にも展開が所々 ウン?てなるとこあって、進行のために目をつぶってあげなぎゃいけない諸々が多かったです
アルフィーはかわいい!
ジョシュアの演者さんも好き こういうちょっと可哀想ないわゆるメリバが最高に味が出てる!
…んだけど、わー楽しかった!と言うには足りないところが多い映画でした
伝統的なSFの形をとった反戦映画
緑の農耕地に着陸した航空機から、飛び出す兵士たち。
小さな農村の住民を集め、情報を得ようと少女の飼い犬に銃を突き付け、脅しを掛ける。
この序盤のシーンは、正に80年代の名作「プラトーン」の模倣だろう。
それを含め、東南アジアの一地域と思われる場所への侵攻シーンは、過去のベトナム戦争を彷彿とさせる。
子供の姿をした最終兵器の抹殺に躊躇するのは、子供殺しと罵られたベトナム戦争へのアンチテーゼなのだと想像する。
後半のネパールにある基地への攻撃は、中国のチベット侵略を思わせる。
物語はSFの形を取りながら、明確な反戦映画なのが伝わる良作。
僅かながら「ブレードランナー」へのオマージュも感じられ、自分の様な映画マニアには、色々、楽しめる作品でもある。
AIは方便で、アメリカの崩壊を告げる映画
日本語だらけの世界、そして実際は人間のミスだったのに「AIのせいだ!」と犯人にされて、追い詰められていくニューアジア(日本語側の)世界。
そのうえでのこの結末を見れば、監督が一体何を言いたくて、脚本まで書いたのか一目瞭然な気がしました。
西欧諸国は、いつも自分たちのルールで世界を支配したがります。
オリンピックでも、自分たちが勝てるようにどんどんルール改変していく。
自分たちが正義だと常に思って戦争を起こしていく。
イギリス人の監督が、アメリカ軍の崩壊を通して描いたのは、そういう独善的西欧諸国の終焉という事なのかなあ?と。
最後のアジア各国の人々の輝く笑顔に、AIは方便である事が力強く感じられました。
950ドルまでの万引きはお目溢しとなり、強奪が横行するカリフォルニア州。また合成大麻でゾンビ化した人々が溢れる街の様子もYouTubeでたくさん流されていますが、今まで「近未来」として描かれてきたディストピアな世界がとうとう現実となった今。今だからこそ、公開できた内容なのかもな〜と思ってみたりも。
考えすぎでしょうか〜…ふつーに良かったですよ。ゴジラがIMAX独占したせいで、IMAXが前日で終わって見れなかったのが悔やまれます…。
「(自分にとっては)なんか違う!」
最初の頃は「オー!」という感じで見入ってたのですが、途中から なんかストーリーが好きになれませんでした。主な 理由は以下のとおり。
①映画ドットコムの解説欄の《人類とAIの存亡をかけた戦争》ではないし!
②《人類を滅亡させる兵器》なの? 映画の中では「ノマドを壊すための特殊兵器」!
③特殊兵器を壊すための突入部隊なのに 現地の警察(日本語訳。原文だと違うのかも)相手ごときで苦戦しているし
④AIロボを生産する国にしては 工業化の進んでいない地域が多すぎ!
⑤戦争を止めるための《特殊能力を身につけたAIロボ》のはずなのに、戦争を止めるにしては能力の方向性がちょっと違う。更に「オフ」と「ポーズ」の機能発現が時に異なる。
⑥能力が成長する? はずなのに、終盤まで全然成長してないし!
⑦特殊能力と AIロボでは 技術の方向性が違うはずなのに、両方を開発できる、ニアマタの天才性は描かれていない。
⑧ニアマタ本人が負傷して、後継者もいないのに、AIロボの生産が続くのも疑問?
⑨ニアマタの開発後の数年後に特殊兵器が露見するのも疑問?
A.そりゃ、各俳優さんの演技は良いですよ! また、子役の人の演技も良かった!
だけど 恐らくは、無理やり突っ込んだ設定がストーリーの中でうまく昇華
されていない気がしました!
B.いろいろな映画のオマージュをしているだけ で ストーリーはやっつけ感MAX!
余談
●何かの書物で「ロボを人間に似せてつくるのはよくない!」と見かけましたが、
まさにそんな感じがしました!
●話し変わりますがそういえばロボット3原則なるものが有ったはずですが、
この映画の中では これの適用はどうなっているのですかね!?
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
現代社会にも通じる「対立」のテーマをSFのジャンルで分かりやすく
AIによりロサンゼルスが核攻撃され、人類とAIが対立。前者はアメリカを中心とする西側諸国、後者はAIと共存するニューアジアが代表。
人類とAIの両者に言い分があり、近い人の死が憎しみの連鎖を引き起こすのは現代社会の民族や宗教対立と同じ構図。
それを難しいヒューマンドラマではなく、わかりやすいSFにしており話に入りやすい。
主人公のテイラーはAI側の最終兵器というべきアルフィーを破壊すべきだが、
死に別れたはずの妻のマヤに再会するために、逃避行を続ける。そのうちに互いに愛情が生まれ、二人の特別な関係も判明していく。
同じSFだが、同監督のローグワンのようにド派手なラストバトルがあるわけではない。
その意味ではアクション自体はある程度控えめ。
この映画は、あくまでテイラー、アルフィー、マヤそして、渡辺謙をはじめとしたわき役たちのドラマを楽しむのがポイント。
善とは、悪とは、戦争はなぜ終わらないのか
SFアクションというよりも、
人間ドラマ。命のドラマという色を強く感じた。
清く正しく平凡なAI、強欲高慢上からな人間。
ひくにひけない戦争。
映画 第9地区 で感じたドス黒さがそこにある。
全体的に、スター・ウォーズっぽい感じがあるが、
敵側が人間ということで、とても複雑な気持ちで
終始進んでいき、最後までモヤモヤがとれない。
スッキリはしないことが多いが、
VFXの技術は、もの凄いものがある。
全てが自然に視える。
渡辺謙も、凄い存在感。
ラスト サムライ的。
感情のあるAIって⁉︎(そりゃ出来る未来は来るだろうけど…)
これまでの映画と違いAI(ロボット)の方が感情が有り涙を流し人間の子供を育てる。そしてより牧歌的(SDG s的)な生活を送っており迫害を受ける側と成っている。科学的な根拠を持って観てはいけないのかも知れない… だからSFと思って鑑賞してしまうと沢山?が出て来る。
期待して観たのに残念でならない。。そして4DXで観て大失敗してしまった。
(しかしAIが寝ると言うのは。どうしても設定的に無理が…)
やはりAIより恐ろしいのは人間なのだ!…と言う事が言いたいのネ。それにしては金かけ過ぎだろ⁉︎こっちは期待して観に行ってしまうだろ‼︎(余り批判するのは好きではないのだが久々にお金を返して欲しいと思う作品であった…)
ギャレス・エドワーズ SFの新たなる“ニルマータ”
低予算SFの無名だった監督が、“ゴジラ”と“スター・ウォーズ”という2大SFコンテンツの監督へ。SF少年にとってはこれ以上ないシンデレラ・ストーリー。
が、若い監督がメジャースタジオで大作2本を手掛ける事は心身共に疲弊し、スタジオとのゴタゴタもあって、暫し距離を…。
7年ぶりとなる新作は本人による完全オリジナル。勿論、SF。
つくづく、SF少年なんだと思わせる。ギャレス・エドワーズ!
題材は、人間とAI。
昨今のSFの定番であり、今年これで何本目か。映画の中だけではなく、AIを巡って現実(ハリウッド)では問題も。
手垢の付いた題材かもしれないが、ギャレスはこれにどう斬り込んだか。
人間とAIが共存する近未来。
2055年、AIがLAに核爆発を。西側はAIと戦争状態になるが、“ニューアジア”は依然AIと共存。
2065年、AIたちの創造者“ニルマータ”暗殺の任を帯び潜入した特殊部隊員のジョシュア。現地でマヤと出会い恋仲となり、彼女のお腹には生命が。しかし急襲に巻き込まれ、マヤは…。
2070年、失意の日々を送るジョシュアに軍が接触。“ニルマータ”の潜伏先を突き止めその暗殺と、記録映像にマヤの姿が。任務遂行とマヤとの再会を果たそうと再び現地へ潜入した彼が出会ったのは…。
一人の少女。いや、一体。
AI少女の“アルフィー”。
人類を滅ぼす最終兵器と言われる。こんな少女が…?
この人類とAIの終わりのない戦争の鍵を握る。この少女にどんな秘密が…?
暗殺が任務だった筈のジョシュア。が、少女に無慈悲な銃口が向けられた時…、葛藤しながらも、それが人の性。
少女を連れての逃避行が始まる…。
オリジナルのSFを見る時、何を期待するか。エンタメ性は勿論だが、世界観やビジュアルこそ真価が問われる。
本作の世界観やビジュアルも、人によっては単なる焼き直しの見向きもあるだろう。実際、そんな声も目立つ。
ただでさえ世界観の構築が難しいSF。この世界に身を置いた者の宿命。
目の肥えた意見を満足させる事が出来たか…?
本作にはそれに値するものがあったと言っていい。
人間体と機械体を融合したような本作のAI、“シミュラント”。
インパクト抜群。以前にも『エクス・マキナ』が人間の顔とロボットの身体であったが、あちらとはまた違うオリジナリティー。
やはりアルフィーのキャラが特筆。見た目は少女だが、あらゆる機器にハッキング出来る能力を持つ。
メカニックでは“ノマド”。宇宙空間に浮遊する巨大攻撃基地。宇宙からブルーレーザーで地上を探知。一つの区域を壊滅するほどの攻撃力を有する。監督繋がりでまるで“デス・スター”のよう。終盤ノマドがニューアジアの上空に現れたシーンは、『ローグ・ワン』のクライマックスでデス・スターが惑星スカリフに現れた際の威圧感と美しさを彷彿させた。
近未来ビジュアルで特に印象的は、ニューアジア。都市部はさながら『ブレードランナー』のよう。舞台となる島々は一昔前のよう。アジア各国の人種、文化、言語が入り乱れ。日本語表記も多く、テロップも英語と共に日本語も表示され(EDクレジットでも)、我らが謙さんも日本語を交えて話す。
多くのアジアンテイストが織り込まれているが、中でも日本色が濃いと感じた。ギャレスの親日家は有名だが、そもそも本作製作に日本文化が多大に影響。
発案がギャレスが見た日本語ロゴの工場。ジョシュアとアルフィーの旅路も『子連れ狼』から。監督曰く、『AKIRA』からも。日本の白黒特撮番組のようなものも…?
『GODZILLA』の時は“ゴジラ愛”だったが、本作はそれ以上の“日本愛”を感じた。
ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイら国際派&実力派の面々が集う。
やはり日本人なので、渡辺謙が気になる。AI戦士のリーダーを熱演。ちなみにギャレスが同じ俳優を再起用したのは渡辺謙が初めてだとか。
しかしキャストでVIPは、アルフィー役のマデリン・ユナ・ヴォイルスだろう。本作デビューで撮影時まだ7歳。オーディションで満場一致なのも納得なほどのAI少女という難しい役所を演じ上げた。当初の謎めいた雰囲気、純粋無垢さ、やがて芽生えるジョシュアとの絆、見る者の感情と心を揺さぶる事必至!
世の中にはまだまだ恐るべき才能を秘めた子役がいるもんだ。
ギャレスの演出は本作でもお馴染み。
アクションや見せ場は挟みつつも、序盤は静かにスロースタート。徐々にボルテージ上がっていき、クライマックスの頃にはカタルシスを迎える。
クライマックスのノマド破壊戦は、『ローグ・ワン』のクライマックス戦のような興奮と高揚感。
それに熱きを加えるは、エモーショナルなドラマ。
本作は“創造者”“子”“友”“母”と章分け。それぞれ要となるキャラや物語が請け負うが、主軸はジョシュアとアルフィー、そしてマヤ。
“ニルマータ”とは誰か…?
一貫するジョシュアのマヤへの愛。
ジョシュアとアルフィーの絆。
マヤとアルフィーの関係。
薄々察するかもしれないが、これらが一つに繋がった時…、
ラストのジョシュアのアルフィーへの眼差し、ジョシュアとマヤの“再会”…深い感動を呼ぶ。
黒人にアジア人。舞台はアジア風。また昨今ハリウッドお決まりの“アレ”かと思いもするだろう。
でも個人的に本作は、ベトナム戦争へのアンチテーゼなのではと感じた。
本作の人間とAIの戦争の勃発、そこに隠された真実など、ベトナム戦争のそれと酷似している。
ベトナム戦争は先制攻撃を受けアメリカが報復攻撃を開始と当時言われていたが、真実は、アメリカが先に手を出した。
本作でも実は核爆発は人のミス。それをAIの責任に。
大国や強者の傲慢、隠蔽、愚かさ。
勝手にそれによって世界の“敵”にされた小国や弱者の悲哀…。
終息未だ見えぬ今の戦争にも通じる。
それを人間とAIに置き換えて。
人間とは…?
AIとは…?
人間は何故愚かな争いを続けるのか…?
この世界に平和や救いはあるのか…?
自分色のオリジナリティーとたくさんのオマージュ、
多様性や戦争や社会情勢などを織り込み、
その根底にあるのは紛れもない愛のドラマで、
ギャレスは今年の中でも秀逸のSFを創造した。
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