「米国映画ではAIは敵と描かれがちだったが、そうでなかったのことを新鮮に感じた。」ザ・クリエイター 創造者 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
米国映画ではAIは敵と描かれがちだったが、そうでなかったのことを新鮮に感じた。
ギャレス・エドワーズ(英国出身)原案・脚本・監督による2023年製作(133分/G)のアメリカ映画。
原題または英題:The Creator、配給:ディズニー、劇場公開日:2023年10月20日。
前半は少し退屈であった。後半、物語の焦点が主人公ジョン・デビッド・ワシントとAI少女の親子?愛であることが明確となり、面白みを感じた。
そしてこの映画は、AI少女アルフィーの可愛らしさに完全に依存していると思うが、マデリン・ユナ・ボイルズの表情・演技がお見事で、心を惹きつけられるものがあった。彼女を含めたAIたち(渡辺謙演ずるハルンも)が良い心を有していて、それらを抹殺しようとする米軍が悪役というのも、驚きと共にかなり印象に残った。米軍女性指揮官を演じたアリソン・ジャネイの冷酷なキャラクター設定もかなり意外で、印象に残った。
前から見ると普通に人間だが横から見ると耳から後ろが抜けて明らかに人工物と分かるヒト型AIのデザインが、とても秀逸と唸らされた。東南アジアが舞台のはずだが、なぜか漢字の看板が登場し明らかに日本(新宿と渋谷だとか)と思われる場所で、撮影が行われていたのが面白い。ゴジラ映画を監督し、日本のアニメや映画から大きな影響を受けたらしいエドワーズ監督のこだわりは、感じさせられた。
監督ギャレス・エドワーズ、製作ギャレス・エドワーズ 、キリ・ハート、 ジム・スペンサー、 アーノン・ミルチャン、製作総指揮ヤリフ・ミルチャン、 マイケル・シェイ、ファー ナタリー・レーマン 、ニック・メイヤー 、ゼブ・フォアマン、原案ギャレス・エドワーズ、
脚本ギャレス・エドワーズ 、クリス・ワイツ、撮影グレイグ・フレイザー、美術ジェームズ・クレイン、衣装ジェレミー・ハンナ、編集ハンク・コーウィン 、ジョー・ウォーカー 、スコット・モリス、音楽ハンス・ジマー、音楽監修ゲイブ・ヒルファー。
出演
ジョシュアジョン・デビッド・ワシントン、マヤジェンマ・チャン、ハルン渡辺謙、ドリュースタージル・シンプソン、アルフィーマデリン・ユナ・ボイルズ、ハウエルアリソン・ジャネイ、シミュランツアマル・チャーダ=パテル。