劇場公開日 2023年10月20日

ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価

全412件中、1~20件目を表示

4.0死はどこへと繋がっているのだろうか?

2024年10月17日
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鑑賞方法:VOD

人間が「死」の存在に気づいて以来の未解決問題である。
人類が誕生して以来、この問いに答えを得た者がいるのだろうか。
AIと人間の戦いを描いた本作ではあるが、ここに登場するAIは、もはやターミネーターのようなものではなく愛という複雑な感情ですら搭載され文化をも築いている。そして、そのAIもがたどり着いた「死」のその先はどこなのか。
彼らも「オフ」のその先が未解決問題なのだ。
人間もAIも孤独であれば「死」や「オフ」のその先など気にしなくてもいい。愛する世界や愛する者があればこそ、別れがたいものがあればこそ「その先」が気になるのだ。

おもしろいと思ったのは、クリエイター創造者であるマヤが運び込まれていたのはチベット仏教寺院のような場所だった。仏教では人の創造を語っていないのに。
そして母なるマヤの元で「誕生」した救世主アルフィー。ある意味無原罪のお宿りよね。
ここで「なんのために生まれ、なんのために生きていくのか」という生命体全てへの問いかけも出てくる。まさに「死」を考えると「生」を考えることになる。メビウスの輪のようだ。

人はいつか死ぬことを理解して生きていく。
でももし、死なないとわかったらどう生きて行くのだろうか。

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イズボペ

4.5「記憶の中にある大好きなSFアニメ」の最高の実写化

2023年10月31日
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村山章

4.0壮大かつ緻密にデザインされた近未来の神話

2023年10月30日
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ギャレス・エドワーズは我々が触れたことのない静かなる驚きの映像世界を展開させる人なのだと改めて思い知った。とりわけ本作は舞台となる近未来を断片的に垣間見せるのではなく、地球規模で壮大かつ緻密にデザインし、今すでにAI技術の転換期の隣り合わせにある我々に「手の届きそうな距離のリアリティ」として実感させてくれる。それでいて悲観的なビジョンばかりを提示するのではなく、深い感情や体温で満たされたエモーショナルな物語を根付かせていることが極めて尊い。数々の名作映画の影響を感じる一方、それ以上にエドワーズの過去作を思い起こす瞬間も多かった。実写と特殊効果を生々しく融合させた『モンスターズ』、人間の理解や常識を超えて”生命体”を広く見つめた『GODZILLA』、一つの使命を繋ぐため身を捧げる『ローグ・ワン』という旅路を辿ってきたからこそ、この作品は今、まさにキャリアの集約地のごとく産声を上げたのだろう。

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牛津厚信

3.0いずれくる未来

2024年10月5日
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アンドロイドが世界人口の半数を占める時代、核攻撃事件を機にアンドロイドの規制が始まる。ある時、主人公は亡き妻に関与するアンドロイドの存在を知り、政府にその保護の同行を求められる。が、そのアンドロイドの少女を見た主人公は政府から逃れる道を選ぶ。

AIという新たな種を生み出す時が迫っている中で多く作られるであろう主題ですね。人格を持ったアンドロイド、しかも少女の見た目という。逃げたり命乞いをするアンドロイドを処分できるのか。モラルも変わりゆくかも知れません。作中の西側はアンドロイド規制を強行し、アンドロイドはアジアを隠れ蓑としている構図も現実味がありますね。富や権力を持たないアジアの精神性ならアンドロイド差別が無いかもしれない。

でも、実際に人間と同じ知的レベルで話すアンドロイドは怖い。C3-POくらい紳士的か、作中の少女くらい無口でないと。徐々に映画などで慣れていくしかない。

渡辺謙さんも出演しています。

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澄千代

4.0人間のエゴも含めた、人間とAIロボットの戦いを描いた作品

2024年8月29日
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悲しい

知的

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BANAO1975

2.5未来描写より顔のアップばかりの戦争映画

2024年8月2日
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悲しい

寝られる

景色や背景を見たいのに顔のアップばかりでした。夜のシーンになる度に眠くなりました。昼になると今度は、煙や砂埃で背景が見えません。

4章くらいに分けて、章ごとにタイトルまで付けています。「友達」、「母」など、分ける必要がなさそうですが、『2001年宇宙の旅』(キューブリック監督作品)のオマージュのつもりかもしれませんね。

BGMは、眠れるサウンドとしては良かったです。CGは素晴らしいのですが、デザインとカメラワークが面白みに欠けていました。

AIの製造工場の描写は、精密機器を扱っているとは思えない雰囲気でした。
AIの仕組み等テクノロジーについては、『ガンダム』の世界のように視聴者に説明する氣がさらさら無いのでしょう。

終盤、アルフィーのスピーディーで有能な活躍ぶりが、それまでのスローでだるい眠くなる時間を忘れさせてくれました。

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Don-chan

3.5期待値高めでこけた?

2024年7月27日
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NO NAME

4.0吹き替えで見ました

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館
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はりー・ばーんず

3.0あ!謙さん!

2024年5月19日
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そーそー謙さんが出演するので話題になってたけど興行的にはどうだったんでしょう?僕的にはAIが進化してロボットがただの便利な機械じゃなくなったらこーゆーふうになりえるなぁ…と共感しました。

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えがたろう

4.0シリアスだね〜

2024年4月30日
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泣ける

興奮

知的

この映画、デューンと同じで笑いが一つも無い。シリアス過ぎるが美しい。人間の創造力とAIの純粋さ、人間の残酷さとAIの可能性。全てがこの映画に詰まってて、最後まで葛藤出来る素晴らしい作品になっている。必ずこの残酷な空想を描いた物語は、現実のものになるでしょう。戦争や破壊を繰り返し、人間の役目が終わった時、本当の美しい世界が訪れるという事を伝えたかったんじゃないかな、この監督と脚本家さんは。

それにしても、ユナちゃんの圧巻の演技と渡辺謙のシリアスさに全てが持っていかれたね〜。何の予備知識も無く観たので、最後までアルフィー役のユナちゃんが女の子なんて気付かなかったわ。最後の泣き叫ぶシーンの声が可愛いなって思って調べたら女の子なんで、この映画の最大の衝撃でしたわ笑

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DJ XYZ

1.0新しさの無い寄せ集め

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

マ王、普段はそれなりにドタバタした生活をしてんのよ💦
映画ってマ王唯一の趣味だからストレス解消も兼ねて観に行くのよね😁
だからまぁせめて新鮮なストーリーくらいは用意してくれてると期待してたんだけどさぁ、この映画🌀
もう冒頭からデジャヴの連続😬
あまりにも多い既視感に「あれぇ〜?試写会で観たんだっけ?」と感じるほどだ😑
ザ・寄せ鍋映画、コレが率直な感想である😤
でまたストーリーもドイヒ〜過ぎて何をどうコメントしたら良いのかなのさ😵‍💫
兎に角、全編通してワクワクが感じない⤵️
戦争としての定義が狭くて浅い(その程度でモタモタと今日まで戦争を長引かせてたの?)
また各キャラクターはどう鑑賞しても薄口の存在に感じてしまう(せめて渡辺謙は頑張ってほしかった)
どうしてこんな映画を世に放ったのか?

と思ったらやっぱりディズニーじゃん💨
奴ら潤沢な資金でテキトーな映画を作っては「名作だぁ」と叫びながら喧伝しやがる(アナ雪辺りから)
あの会社は「ジョン・カーター」で大赤字を出しても小揺るぎもしねぇからなぁ🤨

色々と観る角度があるかもだけど、冷静に映像や物語を考察すれば過去の映画の面白そうを繋ぎ合わせたフランケンシュタイン映画(要は完璧にはなれない劣化版)
そんなワケでマ王には何一つとして響かない映画でした🥸

映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
キャラクター透明度★☆☆☆☆
ディズニー悪意度★★★★★

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マ王

4.0スケールがでかい。

2024年3月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

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みったん

3.0今一つ乗れずで

2024年3月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人間とロボットとAIの区分というか対立軸が今一つすっきりしないまま終わった。
もうちょっと論理的にしっかりと伝えてほしかったかな。

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khapphom

3.0微妙すぎる

2024年2月20日
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鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

期待しすぎたんだと思う。
話が壮大過ぎなのかな?
見ていて何とも言えない感覚だった。
引き込まれそうで引き込まれ切らない。
集中しそうで集中できない。
面白かった!
良かった!
ともならず・・・
面白くなかった!
ともなり切らず。
なんか全てにおいて中途半端な感じ。
テンポが悪いわけではないけど・・・
私にはいまいち刺さらない映画でした。

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bon

4.0ドラマ部分がもう少し良かったら

2024年2月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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つとみ

4.0ローグワンの監督なのが各シーンで感じられる 視点がAI寄りなのが良...

2024年2月14日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

ローグワンの監督なのが各シーンで感じられる
視点がAI寄りなのが良かった
昨今のAIに仕事を取られるみたいな考え(というか誤解みたいなもの)を崩したいのかな?
AIはツールであるべきととらえる人が多いように感じるがその先にあるAIとの共存
AIともに生活している様子は一つの理想形だと思う

監督のもしもAIだったらが思う存分見れて嬉しい
縦長のノマドは重圧感あってデザインとてもいい

どうしてもブレードランナー+ベトナム戦争系の既視感あって新鮮さが薄め
共存が普通過ぎて映画としてはワクワク感が弱め
アルフィーの力がBluetoothのより強力なやつとか無線的な何かだとは思うがちょっとテレパシー能力的なものに見えてしまう

現実のAIも著作権とか色々な問題解決してシンギュラリティが起きて映画の中のようなAIに進化してほしいわー

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UPtwHmNNLjBjFuAF

4.0少し泣かせるね

2024年2月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

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kincyan1953

4.5映画館で見るべきだった

2024年2月3日
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鑑賞方法:VOD

2024
20本目

ローグワンの監督ギャレスが指揮をとっただけあって映像がかなりいい。世界観もあり私は見応えあって好きな作品だ。

AIの反乱的映画は今までもあったが、これは少し先を行ってます。
ターミネーターのように機械vs人間のようなはっきりとした図式はなく、”AIと共存する世界”vs”相入れない世界”の戦争。AIにも感情があり、人間を憎んでいるわけでは無い。だからこそ共存しお互いを支え合って生きている。

この戦争の発端となる核爆弾だが、理由がなんとも人間らしい。人間臭いと言うべきか…なんか悲しくなる。

とにかく近年のSF映画では上位です。

あまり、SF映画って涙流す感動より
爽快感や映像美な見方をしちゃうが、心をエグッてくるようなシーンも多く、涙が出るようなシーンもあった。

ジョシュアとアルフィーの最後のやりとりは感動した。

今ではないが、将来なるのではないだろうか?
それもまた人間らしい理由で…

ぜひ観るべき作品。

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M.T

3.5SFビジュアル(CG)は素晴らしい!

2024年2月1日
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鑑賞方法:VOD

『GODZILLA』のトンデモシーンを許したワケでは無いが、『ブレード・ランナー』をアップデートさせた近未来+アジアなSFビジュアルは素直に素晴らしい!…とも思うのだけど、既視感満載な未来描写なのも事実。

星3.5の内、3は『ブレ・ラン』延長上のビジュアル得点、残念ながら物語には深さやアップデートを全く感じず…

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ヒロ

3.5お面が大事

2024年2月1日
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戦場は“新アジア”で見た目はベトナム。よってベトナム戦争を自己批判しながら、地獄の黙示録とブレードランナーを合わせた印象で、アルフィー=ニルマタはカーツ大佐であり、シュミラントはレプリカントだった。

要点はアルフィーが見目麗しい子供であること。言わば無垢な子供の外観をしていることによってアルフィー=ニルマタは殺傷をまぬがれる──というAI側の戦略が描かれている。もっと言うなら愛らしいお面を貼り付けときゃ人間は欺ける──という話でもあった。

ただし悪いのは人間でありロサンゼルスへの核攻撃にしても人間側の誤爆だったのをAIの攻撃だとでっちあげて戦争をやっているわけで、AI側は元来必要のない戦闘を強いられている。名バイプレーヤーAllison Janneyが血も涙もない陸軍大佐を演じていた。

とはいえAIに血や涙はない。

けっきょく手塚治虫やあまたのSF作家たちが提起してきた人とロボットの関係性や、機械が意識を持ち得るのかという命題に漂着してしまうとThe Creatorは楽しめなくなる。

しんだのかオフしただけなのか、それともスタンバイなのか。機械に過ぎないならなぜMadeleine Yuna Voylesの笑顔にぐっとくるのか。美醜で心ざわめくなら、みんな端正な顔のシリコンお面を貼り付けときゃいいはずだ。兵士がみんなアルフィーみたいないたいけな子供であれば戦闘も有利に運べるにちがいない。

はたしてそれは考えすぎなのか。この映画で観衆がシンパシーを寄せるのはゴム素材と思しいお面に過ぎない。
DNAをドネイトすることでAIの分身をつくることが推奨されているが、お面を貼り付けるだけなら、選び放題ではなかろうか。

The Creatorに限らずそもそも人は顔の造形(外見)によって感情の動きがちがってくる。人間は内面の味方ではなく、外見の味方をするもんだ。だからアルフィーをニルマタにしたんじゃないか。・・・とか考える偏屈はThe Creatorを楽しめないという話。

しかし映画はお金もかかっていて壮大な話を効率的にまとめている。さまざまな既視素材が思い浮かぶ──とはいえ二番煎じにはならない品質(プロダクションデザイン)も備えていた。

『彼(ギャレスエドワーズ)はインスピレーションの源として、『地獄の黙示録』(1979年)、『BARAKA』(1992年)、『ブレードランナー』(1982年)、『AKIRA』(1988年)、『レインマン』(1988年)、『殺し屋たちの挽歌』(1984年)、『E.T.』(1982年)、『ペーパームーン』(1973年)といった映画を挙げている。』
(wikipedia、The Creator (2023 film)より)

が、見終えて俯瞰してみると食い足りなさが残って、RottenTomatoesにあった──
『これは、AIによって書かれたように感じられるAIについての映画だ。』
というconsに頷けてしまうものがあった。

imdb68%、RottenTomatoes66%と76%。

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津次郎