劇場公開日 2024年6月7日

「余韻を感じる映画」違国日記 rieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5余韻を感じる映画

2024年7月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

萌える

余韻を感じる映画だと思う。冒頭から描かれる姉妹の不仲の明確な理由や、苗字の異なる両親の関係性、父親の存在感の薄さの理由、母親に対する感情、など、はっきりと描かれておらず、不完全燃焼に感じる人もいそう。でも槇生が言うとおり、人と人は全てをわかりあうことはできない。槇生と朝の間においてもそうであるのだから、観客が全てを知るのも、なんだか違う、ということなのかもしれない。
私にとってはとても心に響く映画だった。
出演者は皆、いい演技だった。ガッキーは変わり者でぶっきらぼうで、でも愛情深いところのある女性を、もしかして素はこうなのかも、と思うくらい自然に演じていた。あと、元彼役の瀬戸さんが、可愛い男子のイメージが強かったのだけれど渋格好よくて、こういう大人な男性の役をもっと演じてくれたらいいのにと思った(知らないだけかも)
なぜか途中で離席して戻ってくるお客さんが何人かいて残念だなと思っていたら、結構長いのだと後から気づいた。逆に言うと、私は長さが気にならなかった。事前にトイレには行っておいた方がいいのかも…

rie