劇場公開日 2024年6月7日

「ずっと見ていられる二人と取り囲む世界」違国日記 トリプルエムさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ずっと見ていられる二人と取り囲む世界

2024年6月10日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

ずっと楽しみにしていた「異国日記」。
TVアニメ化も決まったらしく、漫画連載終了から時間がたっても、話題はつきない人気にうなずかされる。正直、原作が好きだったので、槙生役の新垣さんが、あまりにも綺麗なので、つながるかなと思っていたが、本当にそのままの空気感を出していて、スッと役に馴染めた。話した方、佇まい、悩み、喜びを体全てで表現されていた。
また、朝役の早瀬憩さんは、演技しているの
か、そのままの彼女なのか…本当に可愛く…悲しみ、不安定な実年齢の役どころを体現。素晴らしかった。
瀬田監督はあのフワッとした空気感をよく引き出せたなと。
脚本も監督が書かれているとのことで、新垣さんともたくさんのディスカッションがあったとインタビューで読んだ。
二人の距離感、会話のやりとりの間、友人や、元カレと関係性をほどよい温度で見せてくれる。
大きな感動ではなく、日々の小さな幸せ、悩み、寂しさ…
私たちの中にもある小さな世界が描かれていて、この時間をまだまだ見てみたいなと思える優しい映画だった。

トリプルエム