「ちゃんとキャリアを振り替えれるいい機会。」クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんとキャリアを振り替えれるいい機会。
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タランティーノ本人のコメントは一切貰いに行かず、監督作の出演者など関係者の証言で外堀を埋めていくドキュメンタリー。やっぱり不世出の映画作家であり、あまりにも独自の道を歩んできた人だけに、こういう形で筋道立てて振り返ってもらえると、いろいろ整理されてありがたい。あと興味のままに雑多に作品を作っているように見えて、筋の通ったキャリアであり、その上で変化、成長を遂げていることもわかって興味深い。
ただ、ウマ・サーマンの撮影中の怪我や、ハーヴェイ・ワインスタインのくだりなどの負の側面にも触れているのだが、分量的にも掘り下げとしても物足りなくは感じてしまう。踏み込もうとした形跡が感じ取れるだけに、もうちょっと欲張りたくなってしいまいますよ、観客としては。
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