「”どいつもこいつも狂ってやがる”」BAD LANDS バッド・ランズ szmushiさんの映画レビュー(感想・評価)
”どいつもこいつも狂ってやがる”
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映画の開始からすぐに独特な世界に一気に引き込まれた。
ネリ(安藤サクラ)と高城(生瀬勝久)の会話シーンから始まり、関西弁で織りなされる、スピードの速い、聞き心地の良い、テンポの良い会話が自分には刺さった。
自分を魅了した独特な世界観は、多くの魅力的な登場人物によって表現されていた。全員どこかダークで、サイコパスで、狂った特徴を持っていた。
特に、イカれたジジイだった曼荼羅が、ラストシーンにかけて漢を見せるようになり、とても好きになった。普通からは外れた変な人物が、物語の上で活躍するとそのギャップ?に惹かれて、その人物を好きになる傾向があるように思う。
林田の知的でどこか蠱惑的なキャラクター。場面に少しポップな印象を加える林田の高い声の部下。この二人が出てくるシーンの雰囲気も印象的だった。
また、月曜日の巫女の伏線が最終的に回収されたのが気持ちよかった。
オレオレ詐欺グループの実態やお金を満足に得ることのできない人たちの生活について具体的に描かれており、普段生活している中では知ることのない世界を垣間見ることができた。
ブルーロックしかり、魅力的なキャラクターが多く出てくる作品は面白い。
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