「ドキュメンタリーぽさでリアルな大阪」BAD LANDS バッド・ランズ ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーぽさでリアルな大阪
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名簿屋の男・高城に従い、別名三塁コーチのネリ。特殊詐欺の受け子を巧みに操り、警察を注意しながら詐欺を実行していきます。巧妙に用意されたオレ詐欺の仕組み、罪の意識なく加担しているバイト感覚の若者達、またそれを捜査する警察などドキュメンタリータッチで描かれています。現在はかなり整備されましたが、怪しく、胡散臭い大阪西成区を再現させ、猥雑な感じでバイタリティに満ち人々を登場させています。冒頭に曼荼羅を演じる宇崎竜童が登場しますが、あまりのリアル感に彼と分かりませんでした。残念なのはドキュメンタリーを意識してかセリフがぼそぼそと聞き取りにく事です。せっかくの伏線が理解されず、後半に伏線回収するも気づくのにしばらくわからない結果となります。また、500億ドルの男と言われる暗号資産の長者ゴヤの人物設定が雑で、またネリとの関係性やなぜ逃げたのかというのも曖昧なのが残念でした。
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