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ラノベ風というか、まったく深みのない映画ではあるのだが、その場の楽しさだけに振り切っていて、これはこれで面白かった。しかも売れるかどうかわからないのに、続編があるような終わり方になっている。
ストーリーとしては、
母子家庭の女の子が、母の再婚相手のところに引っ越していくところからはじまる。友だちや恋人と離れなくてはならないので不平たらたら。
母親の再婚相手は大富豪。そして、その息子がイケメン。息子と女の子は最初は反目しあう。
息子はじつはチョイ悪で、毎晩パーティをやったり違法レースをしたりする。そんな中で、女の子はこの義理の兄に惹かれていくし、兄のほうもこの義理の妹に惹かれていく。そんな禁断の恋に、本物の悪人の魔の手がしのびよる。
といったもの。
母親はどうやらどこかの聖堂でツアーガイドをしていて、ガイドに参加した大富豪に見初められたというのが結婚のなれそめのようだ。娘は運転が超絶うまいのだが、これは父親がカーレーサーだから。それぞれ説明はしているのだが、つじつま合わせのために適当につけている感じだ。
一事が万事こんな感じで、薄っぺらいのだが、テンポがよくて最後まで観てしまった。
知らない俳優ばかり出てきて、ステレオタイプなキャラクターを演じているにもかかわらず、アクションの撮影がうまいし、次々といろいろなことが起こる。飽きさせない工夫が随所にされている。こういうのが好きな人って多いと思う。
こういう映画がおもしろいと思ってしまう自分に戸惑ってしまうのだが、でもやっぱりおもしろかったのは事実だし。なんというか、普段無農薬野菜とか健康志向の食べ物ばかり食べている人が、ビッグマック食べたらめちゃくちゃおいしく感じて、「これ認めたらいけないかも、でもおいしいし」って困惑しているような感じ。今から続編が楽しみです。