キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
全80件中、61~80件目を表示
モリーが主人公でありキリスト 最後にスコセッシ本人が涙ぐみながら?...
モリーが主人公でありキリスト
最後にスコセッシ本人が涙ぐみながら?「殺人に対する言及はなかった」と語るシーンが全てを集約していると感じた
サスペンス+人間の弱さ
3時間超であったが、無駄のないサスペンスシーンが続き、飽くことなく見終えた。デカプリオ演ずる甥っ子の流され感と奥さんの切なさ、デニーロの悪者っぷり、が心に残った。名演だった。パンフレットで復習したかったが制作なしで残念だった。
見終えて疲れた
長いかと思ったけれど割とあっという間の時間経過でしたが、見終えてからドッと疲れてました。
初めから、ハイ!こやつが悪党!て確定してるのに話が面白くて食いいって観る。
金の亡者キング。初めに甥っ子に、キングと呼べというとこから、は?こいつやば!と思う。
わかりやすい悪党なんだけど、よく観て登場人物を把握していないとなので脳内多忙。
どんどん人が○されてとことん悪い奴ら。実話を基にってのがまた恐ろしい。
始末したいやつにいい話を持ちかけ、強盗先の店主には予め時間指定までして強盗予告。ドア開ける前に一瞬であの世行き。自分の手を汚さずに始末するキング。ほんと悪っ!
アーネストも初めからこの男しょーもなと思っていたし、どこに魅力があってモーリーは結婚したんだろ?と思いながらだったけど、最後の方のシーン、(注射の中身は)インスリンだよ、とまだ嘘をつくアーネストに一瞬で最後の愛想をつかすモーリーの立ち去り方でスッキリ。キョロつくアーネストはダメ男っぷり全開で呆れるしかなかった。
しかしそれらを演じてたロバートデニーロとディカプリオは最高の俳優でした。拍手!
中身は何だったのか
モリーの問いへの正解は何だったのだろう。
違う。正解とかじゃない。
アーネストは知っていて苦渋の嘘を絞り出したのか。
それとも少し足りないアーネストは徹頭徹尾そこについては疑わなかったのか。
妻への愛情と叔父への畏怖の狭間で流され続けたアーネストは、その可能性が頭を掠めながらも、都合のいいように自分を騙して信じ込ませていたのか。
その魔法が解ける逡巡が返答までの間に繋がっているのか。
追加の薬を半分自分で平らげたのは、薄々気づいての半自殺行為だったのか。
もしくは何もかも知っていたから確信的に呷ったのか。
あるいは掠めていた疑いがあそこで確信に変わったのか。
丁寧に物語を積み上げながらも複層的な解釈の余地を残すことで、206分を反芻しながら帰途につくことになる。繰り返して観たい気もするが、覚悟の要る長さではある。
そりゃこんなのと比べれば、ありゃテーマパークだよなあと。
小悪党から悪党に変わりつつも父親としても揺れるレオ様の物語でもありますが、モーリーの半生を描いた物語でもあります。
レオナルド・ディカプリオの出演作は近年歴史的大作ばかりではあるけど、些か「堅い」感じがしなくもなく、気軽に映画を観よう!と言うときには個人的には合わない感じなんですが、あのロバート・デ・ニーロと共演していて、監督がマーティン・スコセッシなら、ハズレも無いだろうし、期待値が上がったので、206分と言うかなりな長尺に多少のブレーキが掛かりつつも鑑賞しました。
で、感想はと言うと…長いけど、見応えありの大作。でも…長いなぁw
ズッシリと重く、歴史的大作でありながら、レオナルド・ディカプリオの小市民的小悪党の揺れる様が何処かコミカルでシニカル。
そこにロバート・デ・ニーロと言う大ベテランが入ることで物凄い極太の芯が入り、多少の風が吹こうが物語にブレが感じない。ディカプリオは過去作でも主人公としてのイメージを忠実に守っている感が強く、そのイメージに捕らわれ過ぎている感があったけど、今作ではロバート・デ・ニーロに任せるべきところは任せていて、何処か自由に演じられている。
だからこそ、中年で何処かと情けない感じのアーネストをディカプリオが肩の荷が降りたかの如く、自由に演じられたのでないだろうか。
また、モーリー役のリリー・グラッドストーンがとても良い。個人的にはモーリーが主役として、半生を描いた物語に感じるくらいでモーリーの周囲をチョロチョロと悪党と小悪党が悪巧みをしている感じw
あと、ルイス・キャンセルミがなんか印象深いw
アメリカの歴史にはそんなにも詳しくないのですが、それでも先住民族のネイティブ・アメリカン(インディアン)の悲劇的歴史はそれなりには理解しているけど、改めて知れば知る程、アメリカの白人至上主義の傲慢さにイライラ。
追いやられた保留地の地下から、ブラックゴールドと呼ばれる程の油田の権利にすり寄る白人達は給仕として仕えながらも心の奥底では見下しているのが滑稽でありながらもしたたか。
後見人として違法に富を掠め取り、莫大な遺産を相続する為にオセージ族の女性と婚姻を結び、一族の者が徐々に亡くなっていくことで連続怪死事件が後のFBI設立に繋がっていくと言うのも興味をそそられる。
また、ラストのその後をラジオドラマ仕立てと言うのが良いんですよね♪
ここで物語のエンタメ感が一気に増して、重苦しかった雰囲気に一服の清涼感が加わっている感じが好きですね。
史実を元にした作品はドッシリと見応えある内容ではあるけど、結構複雑で堅く難しい物が多いけど、この作品人物描写に焦点を当ててるので割りと明解。
それはレオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロと言う名優が居るからこそだと思うし、人物描写が丹念に描かれているんですが、やっぱり長いんですよね。
大きな中弛みこそ感じないけど、丹念に描き過ぎてるからこそ、上映時間の長さがこれだけになるといるのは個人的にはよろしくないかと。出来れば2時間半ぐらいなら文句無しなんですけどね。
あと、気になったのはアップル・スタジオが製作に入っているからかエンドロールでのキャストやスタッフの重複と少し画感と言うか、質感がちょっと違うんですよね。アップル・スタジオが近年本格的に映画製作に乗り出したのは知ってはいたけど多分観るのは初めてかと。
場内が明るくなるまでが作品上映と考えているので、エンドロールの役割は個人的には凄く重要。
あんまり長いのはよろしくないし、主題歌やBGMが途中で切れたりするのも頂けない。
近年画質描写が良くなっているだけにちょっと違うだけでも気になってしまいます。
当初はレオナルド・ディカプリオは連邦捜査局の捜査官役として主演する予定であったらしいけど、それでは単に勧善懲悪のヒーローになることを危惧し、自身の役を小悪党で情けなくも何処か憎みきれないアーネストに代えたのは大正解かと。
そうすることで全体のバランスがとても良くなっている。アーネストが主役ではあるけど、モーリーの半生を核として、アーネストとヘイルが暗躍することで物語に広がりと深みが増している感じ。
ただ、やっぱり長いのでそこに躊躇して鑑賞に腰が重くなる人も居るだろうと思うとやっぱり勿体無い。
でも、約3時間半を使って、丹念に描かれたサスペンス作品を堪能出来ると考えると観るに値する良作かと。
上映前のトイレは済ませるのは勿論、上映中も出来るだけ水分補給はしない方が良い作品ですw
白蟻達の
懺悔録
僕は本作をこのように観て取った。
追加で書くならこれで終わらないのが
奴らの所業だってことも。
とは言えスコセッシはじめディカプリオ
デニーロ、ロビーロバートソンなど
その業悪に気付き本作に参加した。としたら
少しは承知したい🫡
また、終盤最後の締めとして
オーケストラ携え活劇調で終わる演出に
物事は常に原点から見つめよ。
とのメッセージを感じ拍手とハーツドラムを
贈りたくなった◎
アップルフィルムに敬意🎩
良作なり
スコセッシだからこそ魅せられた作品
この作品は2017年の「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」という本が原作であることを踏まえてレヴューしたい。
始まりは1897年、映画の冒頭にもあるようにオセージインディアン居留地にて石油が発見された。後にオセージ族は内務省から生産量に基づくロイヤリティを得ることになり、莫大な財産を手にした。
しかし1921年に祖先の血が半分以上を占めているオセージ族は裁判所の制定する後見人を任命せねばならないという法律が定められた。この法律により財産はオセージ族と結婚した地元の白人によって大半が管理され、オセージ族は資産の自由を奪われてしまう。
やがてオセージ族の財産の受益権を求めて、凄惨な争いが起こることになる。
コレが本作の解説である。
この作品は白人とインディアンの長年に渡る確執と当時の白人の限界の無い強欲さを見事に描き出してくれた。
主人公たるアーネストは簡単に言えば欲の強い傍観者だ。周りに流され強い意見に流され、自身がとてつもない悪事を働いているとは微塵も思わず、罪を重ねていく姿は現代のネット社会と似た様子でもある。しかしアーネストをアーネストたらしめるのはオセージ族の妻モリーへの歪んだ愛だ。この歪んだ愛があるからこそ彼は現代のネット社会とは違って見えるようになっている。
この作品にはもう一人の主人公と読んで差し支えない存在がいる。主人公の伯父にして元凶たるウィリアム"キング"ヘイルだ。
彼は一見親切さと慈悲深さに富んだ聖人かのように思える。しかし実際の彼は強欲で強権的かつ大変腹の黒い人物だ。彼は時に優しさをもってオセージに接し時にその冷酷な本性を持って富のためオセージを殺させる。しかし彼が行ったこと総てが誤ちだったわけでは無い、後半本人の語る通り店を与え家を与え治安を守り道路を与え文明的な世界へと足を踏み入れさせた。この点に関しては何事にも良い点と悪い点があるという本質的な話になる。
またこの2人の関係は社会の縮図と言っていい形になっている。時に飴を時に鞭を与え労働力を離さない政府(キング)自己の思考を放棄し、政府に流されるがままの働き手(アーネスト、オセージ)このように当てはめるとどこか胸の梳くような感覚を得られるのでは無いだろうか。
だからこそこのような形にしてスコセッシは言わばこの流されるがままの世界に警鐘を鳴らしているのである。
アメリカの負の歴史
長い。上映回数が少ないのもやむを得ない。
居住地に石油が噴出し裕福な生活を送るようになったネイティブアメリカンのオサージ族。そこに戦争帰りの普通の男であるアーネストがやり手の叔父ウィリアムを頼ってやって来る。取り柄のない彼は車の運転手をやる中でオサージの女性モリーが顧客になる。叔父にオサージの女性と結婚して彼らの財産を一族のものにするように言われてアーネストは驚くが、魅力的な女性でもあったので結婚する。オサージの元で白人が働いている状況を良く思わない人はウィリアム以外にもおり、オサージの人達の不審死が続発、モリーの姉妹も他殺体で見つかる。モリーは糖尿病の症状が悪化する中、他のオサージとワシントンD.C.に行って役人に直訴する。すると連邦捜査官が捜査に来て、ウィリアムにメスが入り、アーネストに司法取引を持ちかける。裁判所でウィリアムの弁護士がアーネストを見て取り込もうとする。
アーネストはもちろんウィリアムも、根っからの悪人でもなさそうなのに、お金のために邪魔なオサージ族はすぐ殺すのが、命を軽視しており差別的である。
いつジェシー・プレモンス、ブレンダン・フレイザーが出てくるんだ?と思ったが終盤でも長尺なので出番はあった。
ラストはラジオドラマみたいな面白いまとめ方で、スコセッシらしいなと思ってたら、さらに本人登場⁈
モリー役のリリー・グラッドストーンの落ち着いた知的な雰囲気が良かった。
無邪気で邪悪な加害物語 ディカプリオの演技は歯痒くて凄い
ディカプリオ演じるダメ男が本当にダメな奴の顔つきをしていて、ディカプリオすげー!と思った。
あんなにカッコイイ顔立ちで、あんなに精神的に未熟な愚か者を表現できることに感動。
とにかく最初から最後まで、白人の「白人以外は人にあらず」精神を見せつけられた。
金のことばかり狡猾に考える強欲さ、白人がインディアンと対等やそれ以下の地位にあるのは許せない傲慢さ、自分の欲や保身のために人を殺すことも厭わない醜悪。
すごく上手く描けてる映画だと思った。
ディカプリオ演じるアーネストがとにかくアホで愚か。
キングおじさんに言われるがまま、自分の頭で考えて判断する素養もなく、でも自分は優れてると思い込みたい、そんな愚かな男の演技が上手すぎる。
アーネストは奥さんのモーリーのことや、自分の子どものことは愛してると言うけど、
モーリーの姉妹を間接的に殺すことや、モーリーの薬に毒を混ぜることに対して、全く加害者としての自覚がないところが頭悪くて怖い。
自分が間違えてると自覚しかけるタイミングは度々あったが、その度に自分に都合の良い言葉で、自分を正当化し続けているように見えた。
自分の子どもが死んではじめて、当事者意識が芽生えたようにも見えたが、
最後まで奥さんに面と向かって「注射に何を混ぜたか」を答えられない臆病者であった。
(頭が悪いから実際何を混ぜたか、自分も酒に混ぜて飲んでても知らないのかもしれない
(知らないなら知らないで、知らないと言えないところがまた臆病))
最後の終わり方はまるで刺さらなかったが、
「こんな凄惨な事件をコミカル調の語りで、娯楽として消費してる白人のグロテクスさ・加害者意識のなさ」を
「実際に映画館で娯楽として消費している白人」に重ねてるのだろう。
3時間におよぶ、白人の無邪気で邪悪な加害物語であった。
色々と考えさせられる映画ではあったが、人に薦めるかと言われたら、薦めないかな。
「白い人々に教えて貰う事になる・・・」
スコセッシ版実録シリーズである
「花殺し月」の意味については、オクラホマ州オセージ族保留地において、5月になると背の高い草が生え、小花の光と水を吸い取る≒小花の命を奪い取ってしまうことが由来とのネット参照なので、作品で表現される小綺麗な花の映像とは違うみたいだ
今作には正しく、そして潔白で勇敢な人は誰1人登場しない 人間の原罪をきちんと正面に衒い無く描き切るというキャストやスタッフ、制作陣の心意気のみが正義な作品である
原作は未読だが、ネット情報では視点を変更させているようで、そのお陰でディカプリオがこれだけの演技を残せたのだろう
この凄惨な出来事が事実だということにも驚愕だし、しかし欧米人の残虐さはさもあらん、否、日本人だって同じなことは、『福田村事件』とベクトルは同一である それは今事件を曝いたFBIの前身組織であっても、長官フーバーの思惑の下衆さが、ラスト前のラジオショーでの自画自賛番組放送という気色悪さも相俟って、石油利権の闇の深さを考えずにはいられない
一夜にして巨額の富を生むモノは、果して神様からのプレゼントなのか、それとも悪魔の引導なのか、群がる人間達の生き物への敬意の欠如、尊厳の希薄、まるで絶望の煮こごりを観客へぶつけ続けた三時間超えの圧巻ドラマである
登場人物を端折れば幾らでも時間は削れる でもそれも監督は拒否する それはキチンとこの作品が現代と陸続きなのだと訴えたい映像作家としての矜持なのだと強く受け止める 登場人物達はいつだって周りにいるのだろうし、なんなら観客が主人公かもしれない "信じる"事と"信じたい"事は似て非なる事実であり、そうして自分を騙す事で毎日を青色吐息で過ごす我々への"警告"なのであろう いずれフクロウが目の前に舞い降りるその時まで我々は同じ事を繰り返すのか、それとも尊厳を取り戻すのか、ま、無理だな人間は(苦笑
映画好きな人御用達作品。
重い史実を長々と見せ続けられた後にスッと肩の力が抜けるシーンが用意されている。スコセッシやはり上手い。ただ、配信で5話完結でやるような作品だったような印象。お尻が痛くなった。
時間気にせず観ました。
スコセッシとデニーロ、デカプリオ 実話らしいです。
話は、ネィテブアメリカンの土地に石油の利権争い。
結婚やじわじわと身体を弱らせて死なしいく。
デニーロは、地元の権力者で、キングと呼ばせている。
デカプリオは、甥で戦争が終わって叔父さんを頼りにやってきた。そして、悪の手先として、奥さんにインシュリンに混ぜ物して弱らせるのはゾッとする。
しかし、デカプリオは、貫禄がついてきた。制作にも名を連ねている。バックに流れる音楽も不気味だ。
凡人の物語
マーティン・スコティッシュ監督でデカプリオ主演のクライム映画。
米国オクラホマ州で油田が発見されたことで豊かになった先住民のオーセージ族と、彼らの利権を巧みに奪い取ろうとする白人一家。このオーセージ族の土地から産まれた原油利権争いで、先住民は数十人から数百人が殺された、という史実に基づく話。
1920〜30年代を舞台にした犯罪映画ですが、いわゆるマフィアものでも、刑事ものではなく、優柔不断なデカプリオの物語です。デカプリオは当初は、事件を暴く刑事役でキャスティングされていたものを、本人の希望で搾取する側の一家の一人を演じたようです。
原作小説は刑事側(FBIの前身)の話が中心だったようですが、悪役側にデカプリオを置くことで、話の雰囲気が変わったんだろうな〜と。
デカプリオは色男ではあるが、叔父で搾取の中心のデニーロのような悪人になりきれず、かと言って正義を貫く訳でなく、ただ結婚した先住民の妻と家族を愛する凡人。殺人どころか、叔父に命じられた殺人の指示すら要領を得ない。一家が嫌疑を受けた後も、FBI側にたったり、叔父側にたったり。そんな凡人の物語。
結局FBIと取引するも、叔父と共に終身刑を受け、守ろうとした先住民の奥さんとは離婚。私の記憶が正しければ、叔父のデニーロのその後はエピローグで触れられるも、デカプリオには何のコメントもなかった。
単純に先住民=善、白人=悪でも、ゴットファーザーでもなく「私は貝になりたい」をやりたかったのかな〜、と。まあ、日本人にとっては「そりゃそうだな」って話なので、何も3時間半かけてやらんでも、、、
面倒見いいふりして悪魔。
1920年代オクラホマ州オーセージ郡、石油発掘で富を得たオッセージ族、その財産に目を付けた白人の話。
先住民はいるけど町の権力者キング(おじ)の元で世話になる事になったアーネスト、体の不調もあり命じられた仕事はドライバー、そのドライバーの仕事中に出会った客モーリー(女性)、後に結婚する事になるが、その結婚にはキングの陰謀が…
上映時間の長さにビビってたけど面白かった!話し多めの作品って苦手なんだけどストーリーとディカプリオ演じるアーネストに惹き込まれた。
金、資産の為そこまでやります?!
今じゃ保険屋の目も厳しくなったけどこの時代じゃ緩かったんでしょうね。
今ニュースでも賑わせてる某中古車屋の保険金詐欺…まぁあれは氷山の一角にもなってないけど(笑)何てちょっと脱線…
妻のモーリーへ世界で5人しか射てないインスリンと嘘ついて、妻モーリーにまであんな注射射っちゃうアーネストはちょっとねって感じでした。最終的には顔色戻して正常に戻ったのは良かった。
ラストのラスト実は朗読劇という言い方であってるか分からないけど、あの展開だったとは…面白かった!けど座り疲れた(笑)
欲望に愛は勝てるか
FBI
(Federal Bureau of Investigation)
連邦捜査局
アメリカ司法機関のひとつ
アメリカの発展によって
国民の生命・財産を保護する
法執行機関は存在はしたが
そこは広大な北米大陸
遠隔地ではマトモに
機能を果たしておらず
1924年に29歳の若さで捜査局長に
就任したジョン・エドガー・フーヴァー
がFBIと改称し州をまたがった犯罪行為
等に強い権限を持つようになった
FBIの特別捜査官は
「Gメン」と呼ばれている
今作は1920年代の
アメリカで実際に起こった
オクラホマ州オセージの
原住民族「オセージ族」の連続殺人事件
を舞台に「欲望」「愛」「真実」を
軸にした物語
もともと白人に土地を追われた
オセージ族が落ち延びたオクラホマに
命を落とした者たちの形見を地面に埋め
その土地から二度と離れることのないよう
誓うとその土地から噴き出したのは
「ブラックゴールド(石油)」
とたんに白人たちは飛びつき
オセージ族は一気に大金持ち
そこには街が出来て全米中から
出稼ぎのゴロツキが集まってきます
そんな中に戦争が終わり
その街で連邦捜査官を務める
伯父を頼るアーネスト(正直者という意味)
がこの映画の主人公
伯父の「ウィリアム"キング"ヘイル」は
街に多大な投資を行い慕われつつ
アーネストにはまず
オセージ族と
純血族の娘たちを知り
彼らの持つ石油の受益権を
逃すなとアッサリ本当の
狙いを明かします
そしてアーネストは
運転手をやりながら
純血族の姉妹の一人
モリーと良い仲になります
アーネストも覆面強盗して
オセージ族から奪った
宝石で博打に興じるなど
なかなかのクズですが
その間にもオセージ族の
受益権を持つ者たちが
次々と「殺されて」いきますが
特に捜査もされない様をが
画面には映されます
またモリーは白人文化の
食生活の影響で糖尿病を
患っているなど所々
オセージ族が白人から
与えられたのが裕福な生活
だけではないことが
画面に出てきます
そんな間にもモリーの
妹のミニーは「消耗性疾患」
というよくわからない
病名で死亡
姉アナは酔っぱらった末
森で死体で発見
いくらオセージ族が殺されても
あまりに進まない捜査に
一族が会議を開き
ワシントンの連邦政府に
事態を伝えることや
探偵を呼ぶなどしますが
アーネストはその探偵を
口封じしたりキングの
言うように動きます
ワシントンから来た
政府の人間も秘密裏に
殺されてしまいます
ただアーネストの
モリーへの愛は本物で
当時「世界で5人」しか
治療を受けられない
と言われたインスリン治療
も提供し
子供も生まれました
その裏でアーネストは
モリーの元旦那で
キングが借金のかたに
保険金をかけている
気鬱症で自殺企図がある
ヘンリーを謀殺します
しかし自殺に見せかける
のに失敗してしまい
明らかに殺害されている
ことがまるわかり
またミニーの旦那で
今度はモリーの妹に
近づいて再婚したビルも
受益権目当てであるとし
家ごと爆殺してしまいます
これらにオセージ族は
ワシントンに自分たちで
向かっていき大統領に
直談判しに行きます
これにより
元テキサスレンジャーの
「特別捜査官(Gメン)」トム・ホワイトが
街にやってきて捜査を開始します
政府の遠方で捜査官が好き放題
やってる現実を鑑みて
州をまたがる犯罪に対応する
FBIが誕生したのですね
アーネストは焦って
キングに相談しますが
大丈夫と言いモリーに打つ
インスリンにこれも混ぜろと
特別な薬を渡します
ちなみにモリーは全く
状態は良くなりません
次第にホワイトは捜査を
進めていくごとにアナが最後に
誰といたかなどを目撃者から
対象を絞っていき
アーネストがヘンリー殺害や
爆殺に関わっていたことを
依頼したブラッキーらを拘束し
全て吐かせてしまいます
そんな間に病床のモリーは
瀕死になっているところを
特別捜査官たちに発見され
すぐ病院へ搬送され
一命をとりとめます
こんな時でもアーネストは
ただ「家族に会いたい」と
いう一心ですべてを話そうとも
考えますがそこへキングは
石油利権者らと集まっている
ところへアーネストを招き
一族を守るために殴られるなど
不当な取り調べを受けたと
証言しろと言います
アーネストはそれに従おうかと
考えますがそんな間に
百日咳を患っていた娘が
死んでしまいます
悲しみに暮れるアーネストは
そこで考えを一転
すべて真実を法廷で延べ
キングことウィリアム・ヘイルの
悪行をすべて証言するのでした
この映画の面白いところは
スコセッシ作品らしく画面に映る
事は全て「真実」
観客は真実を見せられますから
それをアーネストが曝け出せるか
なんのために曝け出せるかという
人間性の部分に自然と焦点が行く
ところが引き込まれ210分もある
映画ですがまるで長く感じません
でした
昔のアメリカはひどいなぁ~
と思ったあなた
よく考えてみてください
現代でも庭から石油が出た
宝くじで100億円が当たった
こんな事があったら事態は
そう変わらないことが起こるのでは
ないでしょうか?
急に親戚が増えるとか絶対起こります
誘惑も増えるでしょう
現代人でも身に迫る話だと思います
物語のラストをその口で語る
スコセッシ監督の姿は印象的でした
シンプルに面白かった
映画の予告では、(なんだこのつまらなそうな西部劇は。レオ様こんな映画に出るようになったのか…)と思っていたが、
あらすじを予習して何とも面白そうな内容の実話だったとは。
これは観なければと初日に観にいきました。
レオナルドディカプリオがいるだけでやはり映画に華が咲く。
お金と宝石類を賭けてトランプしてるシーンはタイタニックを彷彿とさせ、
モーリーを騙す詐欺師の顔つきはキャッチミーイフユーキャンを思い出した。
オイルマネーの利権を奪おうと私利私欲に走り、まるで虫を排除するかのような感覚で先住民を殺していく白人たち…
『12 Years a Slave - それでも夜は明ける』の実際にあった話である黒人奴隷問題もそうだが、白人至上主義の奴らの人種差別は卑劣すぎる。
映画の中でもKKKが出ていたが、おそらく今も根強い思想だろう。
長い歴史の中でずっと自分らが頂点であるように振る舞っているが、いつかそんな人種差別思想の白人たちに天罰を与えてやりたい気分であった。
何もかも失って夫からも裏切られ続けてモーリーがあまりにも可哀想すぎた。
ディカプリオも血も涙もない。(途中インスリンの中に入れる毒を半分自分が飲んでいたがそれは償いのつもりだったのかもしれんが)
それにしてもハムナプトラの人も後から出てきたりと全体的に豪華俳優陣でストーリーも実に面白かった。
時間が3時間超えだったみたいだが面白くてちっとも長いと思わなかった。
やはり予告だけで判断しないで映画は実際に観てみないと分からんな。
当初はFBI捜査官の視点でその主人公をレオが演じる予定だったらしいがそれだと外側すぎてただの捜査官のヒーローものになるだろうと、
レオナルドディカプリオのダメ出しで脚本を変え、オセージ族の内部に焦点を当ててロバートデニーロの甥を彼が演じることになったらしい。
それで正解だったぞ、レオ様。
一つあえて指摘するなら今どき、“おじき“なんていう人いないから最初何のことやらと。翻訳の人は古い人なのだろうか。
吹き替えでも同じような呼び方で喋ってるのか気になった。
最後に現れたおじいさんがなんかオーラを放ってたがあれは一体何だったのか、誰だったのかと疑問を抱いてモヤモヤしながらエンドロールを迎えたが、調べたら監督のカメオ出演っぽいな。
みんな似たような顔してるからなかなか分からんもんだ。
ネイティブアメリカン虐殺史の一端を垣間見る。
白人に自分たちの土地を奪われたネイティブアメリカン。彼らが追いやられて住み着いた土地から石油が湧いて出たことからたちまちその地は石油バブルに沸く。富を得た彼らからおこぼれにあずかろうと白人たちが多くなだれ込んで、たちまちそこは町として栄える。そしてやがて忌まわしき惨劇に見舞われることになる。
実話に基づいた作品ということで、遠路はるばる大統領に請願しに行ったモリーの望み通りちゃんと捜査されることになったことは意外だった。正直、誰にも救われず最後はアーネストに殺されて事件は闇に葬られるのかと思ってた。
そしてその捜査を命じたのがFBIの前身組織を指揮する若き日のJ・エドガーだなんて、まさか捜査する側される側両方の役をディカプリオが演じることになるとは。
富に群がる白人たちを警戒していたオーセージ族のモリー、そんな彼女に近づくアーネストに対してもコヨーテのようだと警戒。しかしやがては恋に落ちて二人は家庭を築く。だが、彼女の親が持つ石油利権を狙うアーネストの叔父ヘイルの魔の手が忍び寄る。モリーの家族は次々と不審な死を遂げ、ついには彼女自身にもその魔の手が。
自分が信じた男はやはり白人だった。コヨーテを意味する言葉をアーネストに残して彼女は彼の前から去るのだった。
この地で殺されたオーセージ族の人々は数百人にもおよぶらしいが、実際に捜査されて処罰されたのはほんの数人。そして刑に服した人間たちも恩赦などにより短い刑期で出所する。なんかこの辺は最近日本で公開された「福田村事件」にも通じるような。
アメリカの原住民であったネイティブアメリカンたちは白人が入植してきたせいでその多くが虐殺されて故郷を追われ、民族のアイデンティティーも奪われて、今はアメリカ政府が与えた居留地でひっそりと暮らしている。しかしそれらの土地は農業もできないような枯れた土地だったり、辺境だったりして、彼らの貧困度合いは一般的アメリカ人よりもはるかに高く、生活は荒んでいるようだ。「ウインド・リバー」でもそのあたりが描かれていた。
インディアンの命は犬の命よりも軽い。この言葉は現代のアメリカでも充分通じる言葉だ。
アメリカの歴史的暗部を描いた力作。本作のように普段生活していてはけして知ることができない歴史的事実を映画化してくれることは、「福田村事件」といい、制作陣の方たちに感謝したい。そして、この上ないゲス白人を見事に演じきったディカプリオにも。相変わらずの演技力でした。
【1920年代、米オクラホマ。オイルマネーでリッチになった先住民族オセージ族に巧みに付け込み、彼らの財産を奪い取ろうとする白人の狡猾さと残忍さや原住民族との複雑な関係性を描いた作品。】
■アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)は第一次世界大戦後、叔父のヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼ってやって来る。
ヘイルはオイルマネーでリッチになった先住民族オセージ族の居住区の中で、絶大な力を持っており、自ら”キング”と名乗る程である。
そして、ヘイルは表向きは町の名士として振る舞うが、裏では殺人も含め、政略結婚などでオセージ族のオイルマネーを狙って居た。
◆感想
・アーネストは町に来て、運転手の仕事をしている。ある日乗せたオセージ族のモーリー(リリー・グラッドストーン)に惹かれていき、彼女も又アーネストの自身を愛する姿を見て二人はメデタク結婚する。
ー 結婚式での二人の幸せそうな顔。
そんな中、笑顔(デ・ニーロ・スマイル)を浮かべながら他の人とは違う事を考えていたヘイル。
当時の白人が決めたルールでは白人でも、オセージ族と結婚すれば相方、親類が亡くなればその一族の財産は白人のモノになるというルールである。
それが、様々な殺人事件がヘイルの指示の元、行われて行くのである。ー
・アーネストは糖尿病であるモーリーの為に”世界で5人しか打てない”インシュリンをヘイルの”知り合いの”医者から貰い、懸命に看病する。二人の間には3人の子も出来る。
ー アーネストを演じたレオナルド・ディカプリオが、ヘイルには全く頭が上がらず、悪行に加担しつつ、モーリーを愛する姿。
だが、モーリーの母は亡くなり(オセージ族は”消耗性民族であり、寿命が短い。)姉、妹はヘイルの指示の元殺される。
その際の悪事に加担するアーネストのモーリーへの愛と、ヘイルへの服従に板挟みになった苦悩の表情。
更に言えば、インシュリンを効果的にするための液体を入れた酒を呑んだ時の朦朧とした表情・・。(毒ですね。)ー
■そして、モーリーが体調の良い時にワシントンGCに行き、大統領に訴えた白人が行っていた事。
FBI捜査官(ジェシー・プレモンス)は、アーネストを始めとして悪事を暴いていき、最後にはヘイルに辿り着く。
<そして、行われた裁判。
一度は関与を完全否認したアーネストだが、我が子を無くした事が切っ掛けか、モーリーを助けたFBIへの思いか、ヘイルの行いを述べていくのである。
”誰が貴方にその指示をしたのですか”という問いに、ヘイルを指さすアーネストの姿。
今作は、長時間の映画であるが、見応えは十分です。>
■今作は、エンドロールを見ると史実を基にした作品だそうで(原作もある。)、多少当時の状況を下調べすると今作でも出てくる”タルサ人種虐殺”など、より分かり易いかなと思いました。
事前知識0で鑑賞
ディカプリオの新作という理由だけで行ってきました。
話が動き出すまでが凄く長く感じましたね。家で観てたらシーン飛ばすかor寝ちゃうレベル。
一体、何処から盛り上がって来るんだろう?って思ったまま終了した感じ。
この監督を存じ上げてないので、スコティッシュ節がわからないまま観たのも100%楽しめなかった理由かもしれないです。
とにかくお尻が痛かったです。
レオxデニーロxスコセッシ=206分!
正に大物クリエーター達の渾身作!
長いは長いよ。でも、匠の技の集結で魅せられました!
1920年代に起きた怪死事件。
禁酒法時代の米南部オクラホマ州での連続殺人。
石油の発掘により裕福となった先住民オセージ族と関係者達が不審死をとげる。
その背後には、石油利権や人種差別が複雑に絡み合っていた。。
様々な手段によって少なくとも60人が殺害された歴史の暗部。
事実だそうです。
オセージ族の協力で、当時を再現した圧巻のリアリティが見所。
オセージ族の女性モーリー(リリー・グラッドストーン)は、知的で物静かだが芯の強さを兼ね備えたその姿は神々しく美しい。
反して、金と女好きのダメ男アーネスト(レオさん)の対比が効いている。
オセージ族に敬意をはらっているように見えるキング(ロバート・デ・ニーロ)実は石油の利権を狙う冷酷な人物。
差別や偏見も抱えている。
この3人と、オセージ族・白人達が絡み合う、犯罪スリラーであり、西部劇であり、人間物語でもある。
加えて、アーネストとモーリーのラブストーリーでもあるという点がエモーショナル!
スコセッシ監督らしさが出ています!
モーリーを愛しているはずなのに、キングの命令には逆らえず、冷血な行動を繰り返すアーネスト。
キングの執拗なまでの金に対する執着が恐ろしい。
人間は金の為ならここまで狂えるのものなのか。強欲さには底はないのか。
白人達に目をつけられたオイルマネー。弱い者からむしり取っていく様に絶望した。
オセージ族の顔立ちが日本人にも似ているので、余計に辛くなります。。
政府に依頼して調査が始まる。
モーリーに巨額な財産がなければ、もしかしたら相手にもされていなかったのではないかと思ったら、恐ろしくなった。
アーネストは、モーリーの注射に毒が入っていたのを、知っていたのか、いないのか。謎。。(その反対も。。)
でもお酒に入れて自分でも確認していた?あの表情は何を意味した?
しかし、アーネストのモーリーへの愛は本物の様な気がした。
だからそこがキングにとっては誤算になったのではないか。。
本作は、スコセッシ監督の、
「オセージ族への信頼を、もう2度と裏切れない!」という強い覚悟が伝わってきた。
次のアカデミー賞が楽しみです♪
レオ様のお尻ペンペンは必見(^。^)
全80件中、61~80件目を表示