キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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なんだかスッキリしない
長くて途中からソワソワ。
話もなんだか長い韓国ドラマのように感じてきてしまい。。
バカな主人公、純粋すぎるヒロイン。
歴史の知らないといけないこととか、大切さも十分わかった上でも物語に入り込めなかった。
評価が高いということは自分がいかに映画音痴、娯楽もの趣向かということを再認識する映画となった。
ディカプリオとデニーロ、2人の演技に見入りました。
1920年代のアメリカのお話…と聞いて、ビックリするくらい、白人のインディアに対する搾取のてんこ盛り。
西部劇ってかなり昔(200年くらい前)のことだと思っていたけれど、この頃も、田舎の方だと銃をバンバン撃つ感じだったんですね?
ホントにナチュラルに暴行・殺人・爆破が起こるので、何回もビクッと身体が反応しました。
映画評でクズ男と言われているアーネスト。
もっとひどい人間と想像していたけれど、妻であるモリーに惚れている家族思いの男性で、そこは好感を持ちました。
ただ、このアーネスト、学ばない、考えない、働きたくない典型的なヒモ男。
ディカプリオは、それを本当に見事に、魅力的に演じきりました。
アカデミー賞などにノミネートされるんじゃないでしょうか。
この映画を観て、翻って、私も、日本の古来からいる人たちのことを何も知らないことに思い至りました。
アーネストに対して、学ばないというのがおこがましく感じました(^-^;
日本のことをちゃんと知る努力をします。
いくつかのレビューで上映時間を短く感じたとありましたが、私はしっかり3時間と認知しました。
入場前にトイレに行くこと、座り心地のいいシートのシアターで観ることをお勧めします。
私はお尻が痛くなり、何回かもぞもぞしました。
どうという事のない映画
監督と俳優に魅かれて見たけど、どうという事のない映画でした
アメリカの西部開拓史において、如何に白人が狡猾的に先住民のインディアンを、蔑み・殺戮し略奪していったのかの事実を映画にしただけで、記録映画的な作品というしかありません
歴史的事実を映像に残す為に作ったのでしょうが、世界的に同じような事例は日本でもあったし、今も中国で行われているので、M.Scorsese監督には、ホロコーストや先住民に対して行ったような、何の罪もない人間を、人間が殺す不条理を、今も中国で行われている事例をテーマにした映画を作ってほしかったと思うだけです それなら評価しますが、―――
ディカプリオ度星5
撮影4/5
脚本5/5
編集4/5
音響・音楽4/5
美術5/5
ディカプリオ5/5
デニーロ5/5
実際にありました5/5
鑑賞前は長過ぎないか心配でしたが、全く気になりませんでした。ディカプリオ度高いです。
この事件が実際にあったのが、凄い。
3時間半濃密
おしゃれだし、監督の良い部分が出てるし、俳優陣の圧巻の演技ととても濃密な映画でした。
こちらは、オチはある程度わかりつつも最後まで楽しめると言うすごい映画です。
配信でもありますが、やはりスクリーンで見るべきだと思いました
上質な知るための映画
スコセッシが盟友であるデニーロと
ディカプリオを迎えて描いたテーマに驚かされた。
白人はいかにネイティブアメリカンから
土地と資源を奪い、彼らを虐殺したのか。
背筋が凍るような残忍な手口の数々、
愛も慈悲もない悍ましいシリアスな物語は実話。
企画をスコセッシに持ち込んだのはディカプリオ。
これまでアメリカ史を白人中心で
描いてきたスコセッシが
本作の監督をすることに意味を感じた。
ディカプリオ、フィルムメーカーとしての才能も素晴らしい。
デニーロ、ディカプリオが最高の演技を見せる中、
ディカプリオの妻を演じた
ネイティブアメリカンの女優が素晴らしく
作品の中で唯一の“希望”を体現していた。
揺れる心と痛む尻
(予告編に出て来る程度のネタバレがあります。予告編すら見ずに真っさらで鑑賞されたい方はスルーしてくださいね)
仕事帰りにレイトショーで見た『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。長尺と疲労による眠気を危惧したけど、引き込まれっぱなしでその隙はなかったな。
予告編で見て取れた通り、レオ様がいつものように眉間に皺を寄せ、口をへの字にしながら堕ちて行く姿を愛でる、いつもの調子のディカプリオ作品だった。
もちろん、それだけでは終わらない。
他国の出来事なので精神性や文化性に心からの同調と理解が難しいけど、恐らく今作に類する内容の邦画『福田村事件』の鑑賞に、気持ちの覚悟的な要因で躊躇している今の自分には、これ位の距離感が有難い。(『福田村事件』はいつか気持ちが落ち着いたら絶対見ます)
スコセッシ作品らしく、全編通してエンタメ的な小細工はあまりなく、映画の基本に忠実な印象。それでいてけして平板にならないのは、演技や演出の骨太さが物を言ってるからだと感じた。(一映画ファン目線の感じ方の為的外れご容赦)
プロレスに例えて申し訳ないけれど、少ない技で長時間客を沸かせ続けるベテランレスラーを見ているかのような220分(企業CM&予告編込)だった。
ディカプリオやデニーロらの凄味に揺さぶられる度に、彼らが伝えたい、訴えたい事の大きさが垣間見えて圧倒されるのだけど、それを明確に受け取り消化するには、こちら側に何かが圧倒的に不足していた気はする。
あまり見た事がない、ちょっと不思議で不穏なエンドロールが流れ終わった時、理解しきれなかった諸々へのモヤモヤと、「久々に映画らしい映画を見れたな」という映画通気取りな満足感が、ぐるぐるとしばらく止まらなかった。
(あとお尻が痛かった)
人物関係が分かりにくい
最終的には分かるが、途中でのストーリーや人物関係が分かりにくい。似たような名前とか顔のせいかもしれないが。お話としては、つまらなくはないが、凄く面白いわけではないし、あまり引き込まれない。まあまあのドラマかな。デニーロの表情が憎たらしいのはさすがだね。3時間20分は長くは感じなかったけど、誰にでもお勧めできる作品ではないね。
お金があるに越したことないのは確かだけれど
時々贅沢をして外食をしたり、年に1、2回かでも近くに旅行したりする分があればそれで十分だと思うのだが。
デカプリオ扮するアーネストのバカさ加減にうんざりした。
スコセッシ節の到達点。
マーベル映画は映画ではないというスコセッシ監督の発言が物議を醸したのは記憶に新しいが、私は本作もまた映画ではないと感じた。本作はスコセッシ監督にしか作れない、3時間30分におよぶ壮大なスコセッシ監督の芸術作品である。スピルバーグ監督のシンドラーのリストが、映画というジャンルを超えた3時間を超えるスピルバーグ監督にしか作れない芸術作品だったのと同じように、本作もまたスコセッシ監督にしか作れない、映画というジャンルとは別の壮大な芸術作品なのである。
はっきり言って本作に、マーベル映画のようなハラハラや、スターウォーズのような驚きや、あらゆるハリウッド映画のようなワクワクを期待してはいけない。
なぜなら本作は、巨匠マーティン・スコセッシ監督にしか作れない、監督にしか出せない、監督による、監督の芸術的感性の到達点のような、そんな歴史的キーストーンの作品だからである。
究極なまでに鮮麗された鋭いナイフのようなスコセッシ節は、我々常人があーだこーだ言わずに、ただスコセッシ監督の新作を味わえるだけで嬉しいと思わないといけないレベルにまで達しているとも言えるだろう。
私はマーベル映画が好きだ。
スコセッシ監督の映画も大好きだ。
すべての映画が好きだ。(ウーヴェ・ボルの映画以外は)
そんなあらゆる映画の共存を許すハリウッド映画がわたしはやっぱり大好きだと実感できた。
血と金と蝿の羽音
刺さらなかった。「沈黙」は好きだし、何よりも「BAD」が大好きな監督。何しろ長過ぎたな。フーバー長官肝いりからだけでも良かったんじゃないかなぁ…。むしろ軸をそこにして、流行りの時系列飛びます飛びますだったら、3時間半でもいけたかも。なんて。でも退屈しなかったのは流石だなぁって思いますし、好みなので先ずは「映画館で観てッ!」って所です。
大事な記録
3時間半という長さが気にかかっていましたが、本当にあっという間のエンディングでした。多くの映画では字幕のみになってしまう「あとがき」部分も楽しい仕掛けが凝らされていて嬉しかったです。
アメリカの歴史の一部になった3人の中心人物を通じて、普遍的なテーマである「愛と欲望」「人間の愚かさ」を見せられた気がします。キングにも歪んでいたかもしれないが地域への愛みたいなものがあった気がしますし、モーリーにも疑いつつも信じてしまう愚かさみたいなものが見えました。途中のキングとアーネストのやり取りは、「何でそーなるの?」ってコントみたいにも見えたりしました笑。
また、デ・ニーロの髭剃りは、「アンタッチャブル」を思わせてくれて最高でした。
「原作に惹かれて創ることが多い」と監督がコメントしているものを読みましたが、アメリカだけでなく世界の大事な歴史を切り取って残そうという監督と出演者の強い意欲を感じました。似たようなことが起きないように、いろんな人に観てもらいたいと思いました。
アメリカ合衆国が世界で一番恐い存在である証明‼️❓
アメリカの異国、白人以外への迫害の歴史のルーツとなるインデアン迫害の実話。
スコセツシ、デイカプリオ、デニーロのイタリア三羽烏が、アメリカの原罪を剥き出しにする。
あんまり恐れているから、三時間以上にわたり、人間ドラマで薄めて、少しテーマが曖昧になる。
米国の歴史は、一部ではなく、こんなことの繰り返し。
中国、ロシア、インド、アラブなんて内弁慶で可愛いもんです、一部分だけでも、ベトナムと日本だけでも民間人一千万人殺されてる。
ところで、殺人がエゴだけでなされて、良心のかけらもないのは、異次元の存在なんだろう、米国とゆう存在、英国の植民地時代の歴史と重なる面が大きい。
米国を憎むのではなく、理解するために、是非。
本物の「映画」ってやつはこういうものかと。
1920年代のアメリカ、先住民と白人の話し、実話。
上映時間、3時間26分。長っ、、観に行こうかな、どうしようかな、といういつもの葛藤。
しかしそんな考えは一瞬の杞憂に終わり、本物の「映画」というものを全身に浴びて痺れた3時間半、いや、体感1時間半。
まずこれが実話だったという事が驚きだが、言われてみれば歴史はこのような事が世界中にたくさんあったのだろう。もしかしたら近代でも未だ行われてるのではないかとも思った。
デニーロ、ディカプリオの顔面演技は円熟味の極みに達しており、永遠に観てられるほどの迫力。
80歳を超えた監督とは思えない画面の迫力と、恐ろしいほどにゆっくりと流れて行く時間軸に対するその不思議なスピード感、テンポは終わってみればスコセッシの術中にハマり、見事に陶酔してしまった。
そして地味にエンドロールが、もしかしたら過去イチに痺れてしまった。エンドロールに於いてこんな表現が可能だったのか、と暗い劇場の中でただただ感動してしまった。これに関しては音響の良し悪しが影響するので、是非音響設備の良い劇場をオススメします。(※私は信頼と安定のTOHOシネマズ六本木で鑑賞)
誰もが観て、RRRのように面白い!となる映画では無いかも知れませんが、これこそが映画にして後世に遺すべきフィルムだと思いましたし、映画好きの人には間違いなく劇場で体験して欲しい、濃密な、ガチの映画体験を感じました。
私はこのガチ映画作品をとてもオススメ致します。
フラワームーンに招かれざる者
フロンティアスピリッツが原動力のアメリカ。そこに石油がある限り、何でもやります。国外の出来事は「アルゴ」を観るとして、国内は本作ですね。
慈悲深い笑みを浮かべて、邪魔者は始末させる大悪党のいる町。王には逆らえない、でもそれ以上に、自分の欲に逆らえない小悪党。している事は、どちらも一緒ですが、小悪党に気持ちがなびくのは、きっと私も小悪党だからでしょうね。
私は家族を愛している…。あれは、言い逃れでしょうか?。それとも、本心でしょうか?。その両方だった気もしますが、私としては、キングの家臣であり続けるよりも、勇気を出して、家族を愛する小悪党になってほしいと思いたいわけです。お金を愛する悪党と、ボスには逆らえないけど、家族を愛する悪党。どちらと暮らしますか?…って、どちらも嫌ですけどね!。
もちろん、悪党には悪党の酬いがありますが、目先の欲に溺れるくせに、家族を愛する、その浅ましくもあり、健気でもある姿こそ、スコセッシ御大が描きたかったものか、と…。そういう意味では「タクシードライバー」より、ストレートな映画ですかね。デ・ニーロ兄貴は、相変わらず屈折してますけど。
「ゼア ウィル ビィ ブラッド」
欲望の赴くままに、地球の裏側まで掘り抜きそうなヤバい石油王の一代記。「ギャング オブ ニューヨーク」でも、かなり危なかった、ダニエル・ルイスが、さらに危険!。本作と併せご覧下さい。
「J.エドガー」
「キラーズ オブ…」の連続不審死事件。実際には分かっているだけで、60人近い不審死が起きたとか。オイルマネーに吸い寄せられたヒトの欲望が、歪んだフロンティアを作り出したみたい。
この捜査に、FBIが関与していたようですが、そのFBIの創始者であり、初代長官だったエドガー・フーバー。さも正義感溢れる好漢と思いきや…。変態ディカプリオに、優しく包まれて下さい。これまた、要チェックです。
3時間半をしっかり釘付けにさせる厚みのある物語
劇場で観た映画の中では確実にもっとも長い映画です。
とはいえ、テンポのいい、それでいて無駄のない展開で長さは感じさせません。主要キャストの演技は素晴らしく、物語もその帰結も圧倒的なものでした。
自らの欲望に忠実でそのために手段は選ばない男、その男に感化されて常に間違った選択をする男、その男を愛してしまい最後まで信じようとする女。
脚色されているとはいえ、これが事実であることが何よりも衝撃です。
このコンビと予告編の雰囲気から、金まみれの「ウルフ・オブ・ウォール...
このコンビと予告編の雰囲気から、金まみれの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」みたいな作品を想像していたが、ちょっと違った。どう見ても悪人だと思わせるデニーロが、善人に見えてしまうほど淡々とした演技で作品を引っ張っていく。その雰囲気が恐ろしい。
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