キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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2023 161本目(劇場14作目)
ゴールデンタッグ。つまらないはずがない。 作品はドラマだし、長尺だしどうかと思ったが ディカプリオの素晴らしい演技を観るだけでも価値十分でした。 デ・ニーロの演技も良かったがやはりディカプリオの前ではかすみました笑 あと何作、スコセッシ×ディカプリオが観れるかわかりませんが次作も楽しみです
重く、長い
スコセッシ作品にディカプリオとデ・ニーロで期待が大きすぎたかも? もう少しハラハラドキドキするかと思ったけど、途中少しダレた。 力作ではあるが、3時間半乗り切るには重かった。 演技や風景の描き方は素晴らしいし、劇場で観る価値はある。
上映時間ほど長くは感じなかったけど、トイレ対策は必須
今時の映画のテンポ感に慣れてる人にはキツく感じられるかもですね タイトルから勝手にタランティーノぽいのとかサスペンス色の強い話を想像してたので、「あれ?ちょっと違うかも?」って途中でギア切り替えて観た 古き良き映画の雰囲気?だったのかな アメリカのちゃんとした歴史は知らないですが、まぁそんな事はあっただろうね、、としか思わないので、実はそこまでショッキングな話には感じられず…誰に感情移入すべきかもよく分からないまま、長い上映時間経ってしまった 長くてしんどい事は無かったけれど、鑑賞後感は何だかグッタリした 何だろう、つい先日、北野武の首を観た時も同じ事思ったからか、、人間の野蛮さみたいなのは何百年前から何にも変わって無いよな…って
一瞬も飽きない3時間半!
my color・・・ 予告編を観たときからインディアン対する新鮮な見方が出来そう。しかもスコセッシ+ディカプリオ+デ・ニーロなら鉄板でしょうと勝手に期待を大きくして、観たら期待以上に面白かった。 面白かったと言うとマーベル映画みたいな感じに聞こえちゃうけど、冒頭の何件もあるインディアン殺害が全く捜査されない描写から、エンド・クレジットが始まるまで全く緊張感が絶えなかった。そのサスペンス感が凄いのは脚本、演出もあるけど、この映画は特に説得力ある役者たちの演技がだと思う。 ディカプリオは本当に良い役者になってきたのと、ブレンダン・フレイザーが出ていてちょっと嬉しかった。嫌な役だけど。 ディカプリオの妻を演じたリリー・グラッドストーンのアカデミー助演女優賞は確実じゃないかな?
オイルマネーに群がる人々
オイルマネーに群がる人間たちとそのお金を持つ人々。
襲うのではなく、死肉に群がるハエの様に強かに近づき徐々にマネーという汁を搾り取る人たちを描く。
その渦に自ら飛び込み取り憑かれていく男の末路と同時にお金を手にし幸せというものを手に入れることが遠のいていく部族の人々の儚さを、社会の悍ましさと同時に描くことで彼らの選択のなさがとても悲しげに映る。
人間味溢れるって、世界共通
舞台は1920年代 オイルマネーにまみれた人間ドラマ。 ネイティブアメリカンとその財に目をつけた白人の話。 ヒロイン、モーリーの気高い聡明さと、 心広く優しさで包み込む感じ。 信じたいけど信じられない けれど信じようとする芯の強さに胸を打たれた。 言葉にはしないけれど、 目を見ればわかるとはこのことか。 ディカプリオ演じるアーネストは、 一見どうしようもない欲望まみれの環境に 浸りきった卑しさと、妻を愛する純粋さをも持ち合わせる二面性が良かった。 けれど、最後の最後に。。。 ある意味浸りきったのも、純粋さから来るものか。 ロバートデニーロ演じるキングは言うまでもない。 存在だけで不穏な空気を醸し出す悪どさが秀逸。 ハードなハラハラさも感じないのに、 206分と言う長さを感じさせない脚本は とても素晴らしかった。 個人的には、 エドガーの名前にピンと来てしまった。 そうだ、あの映画も、ディカプリオか。
良かったんだよな、きっと...。
評価も高いし、巨匠といわれている部類の監督さんだし、 観ておこうと思って、予告情報だけで鑑賞。 導入部のニュースっぽい映像と音楽に、 おっ!やはり良さげ!!と思ったんだけど、 さすがに、206分は、長いな。 途中、集中力途切れて、 ギルバート・ブレイク観たばっかりだったんで、 ディカプリオ、オッサンになったなぁ…とか思ってました。 一時間ぐらい削れなかったのか? と、削れそうな場面を考えてみたんだけど、 それはそれで思いつかなくて… どの場面も、きちんと繫がっていくから、 それはそれで匠みは巧みだなと思ったり、 やはり、実話を元にしているし、アメリカの人たちには、 ナイーヴな話だから大切に描きたかったのかなぁ…。 自分的に、長さのマイナスより、作品自体がプラスに思えたのは、 インディアンという部族を、無知故に漠然とカッコイイと思ってしまっているところと、 ディカプリオとデニーロと、リリーさんの俳優の力が過分に影響していると思います。 ヘイルの最初っから、腹に一物ありそうな顔つきに、終始イライラしたし、 アーネストのアホぼん気質にも同じくイライラしたっ! しかし、モーリーはなんで、あそこまでこの男を信用してたんだ…。 そこが若干モヤっとしつつ、離婚してくれて良かったです。 と、ストーリーには、どっぷり浸かることができたからかな。 でも、長過ぎ感は拭えないな…。 なんで、自分でも、どっちやねんっ!みたいな感じで、本当に良かったのか??? なんとく良いって言わなきゃいけないような風潮に流されていないか?と思ったり…。 で、後でWikiったのですが、 なんやかんやいうて、 巨匠 マーティン・スコセッシさんの作品、正直、そんなに観てなかったです…。
Best movie!
It's based on the historical fact. I've loved the movie director Martin Scorsese and two actors, Leonardo Dicaprio,Robert De Niro from a long time ago. many movies i've seen. It's very long but we forget about the time which's so much fun. when I was in the U.S. I studied some ethnic groups, or native Americans. this movie is real and gained a lot for me. Must see!
ルシファー デ・ニーロ
長かった。 でも、その分ずっとロバート・デ・ニーロを観ることが出来た。 アンタッチャブルやエンゼルハートのデ・ニーロがいた。 欧米が他民族を支配するときは、戦いという直接的な手段よりも、ジワーッとじわーっと侵していく手段を取る(時に犯罪という手段もとる)。それは、オイルマネーという分かりやすい「富」でなくても。中国みたいにジェノサイドをしなくても。 それって、戦後からの日米関係そのものでしょう… アーサー・C・クラークが「支配された民族の文明は、せいぜい「観光地のお土産」になるだけだ」と、書いていたのを思い出した。
見応えありました。
ディカプリオの演技見たさにみてきました!
いや!いるいる!ああいうダメな奴!八方美人にしてるうちに相手にいいようにされちゃってその場凌ぎでドツボにハマり〜な。
喉元すぎれば何とやらで目の前にいる間は本当に誠実だし、特に相手に対しての自分の立ち位置に従ってもの考えるから従う選択肢しか持ってないうえ全ての人にそうしてるうちに本人も整合性合わなくなって分かりませんて態度でいる事で無意識のうちに見て見ぬふりをして逃げるのが処世術になってんだよね。
この不器用さのせいか金持ちになっても捕まっても人間性が全く変わらないのがすごくて、言ってる事はハッキリしないし掌返しでコロコロ変わるんだけど人格がそのまんまで裏表ないもんだから何故か嘘がつけない様に見えてこの人ってこれがそのまま素なんだなっていう謎の安心感。
あの疑心暗鬼のコミュニティじゃ奥さんにとっては心の支えにもなるでしょう。
と、私見ばりばりですがそう思わせてくれる演技ほんと良い。
奥さんの方は沈黙がキーワードでしたね。静かにしてる、あえて言わない、秘密にして川に流す。被害者であり共犯者的な立ち位置にもいる筈なのに語らない事で賢く思慮深い人に見える。目に語らせる力のある女性でこちらの演技も凄かった。
この夫婦はどちらも犯罪の主犯ではないけど、それぞれ無知と賢さのポーズをとって罪を深めてしまった組み合わせかなと思うと絶妙。ディカプリオなんで川に流すのサインを受け取れなかったんだ…そこだけは汲み取って欲しかった。
この曖昧な立ち位置の2人を中央に置いたおかげで、差別意識や社会背景も色々見えて色々考えさせられました。白人への憧れや憎しみ、原住民への軽蔑、気違い沙汰を当たり前に実行させてしまう選民意識。根深い。
差別が煽られて蔓延すると、普通の人もサイコパス化簡単にしちゃうもんだよなぁ、とナチスものとか見ると思うけどあの加害者側の当たり前でしょって態度はホラーでした。
もし何らかの形で社会的弱者に生まれてしまったら、要領よく生きる知恵もなかったら、無知か無言でやり過ごすしか無い時あるしそれも生存戦略だと思う。だから両方持ってるデニーロをギャフンと言わせたいけどそうはならないんだよなぁ
ディカプリオの新しい顔
もう彼のファンになり数十年経ちました。 毎度新しい映画に出るたびキャラクター性から顔立ちまで様変わりする彼の演技には魅せられ続けています。 今作はその中でも今までの熱い情熱や成功者の持つ野心とは違ったタイプの雰囲気を持つ人物を演じています。 映画の内容は勿論なのですが全く新しいディカプリオの顔を観劇出来るという意味でもとても興味深い作品です。 是非尺の長さなどで躊躇っている方は観ることを強くお勧めします!
現代の我々を糾す巨匠が描く史実
巨匠の数ある作品の屋台骨を、これまでそれぞれに支えて来た名優2人が、 初めて同監督の同じスクリーン上で相見える3時間半の大作。 二人の名演も相俟って長時間見応えたっぷりの内容なのは流石の一言に尽きる。 西部劇といっても、石油によって莫大な富を手にした米国先住民の財産をめぐる話という、 中々知らなかった史実だけに、顛末に興味が尽きることなく見入ってしまった。 脚本も勿論素晴らしいのであろう。 ステレオタイプの設えではない上に、名優2人に留まらず俳優陣が説明的な演技など皆無の丁々発止を繰り出して、息つく暇がないのである。 映画という総合芸術を構成するあらゆるセクションで素晴らしさを発揮する一本。 個人的には、先住民妻役のリリー・グラッドストーンは大発見だった。 終盤、夫ディカプリオとの決別のくだりは、静かな名シーンだと思っている。 同時期に、我が国のかつての地震騒動の史実を題材にした作品が公開されている… でも何だろう…作品として何か決定的に迫ってくるものが違うのである。 やはり、脚本というのが映画の土性骨なのかなと言うのは感じる所である。 過去に事件を知らされたり説明されたりというのは、ネットや図書館で十分ということか。 「沈黙」があってその流れで「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」があるようにも思う。巨匠自らも、そして我々も糺されている。
人間の黒い部分
鑑賞する側からすると 最初から事件の裏側は、ほとんどわかってしまうが 話が進むにつれて、人間の嫌な部分が露わになってくるところが見ていてゾワっとする。 レオナルド・ディカプリオのダメ男っぷりはすごい。
保身とはなにか
面白かったー。長いので心配してたけど、あっという間。/最後のアーネスト、保身といえば保身だが、本性(ほんせい)がむき出しになった瞬間とも言えるなと。/ラッキー・ストライク・ショーの場面がいちばんエグいといえばエグい。何事も消費なのである。ということへの自覚が、スコセッシの出演により明らかになるという。これはどうしたって白人の側にしか立てないスコセッシの誠実さだと思った。
面白かった、長かった
もう一回観たいなぁ〜でも長いなぁ〜
休憩時間が欲しかったなぁ
でも全シーン面白いから、配信で観れるようになったらちょっとずつ味わいながら観たいなぁ、でも映画館の大画面でまた観たいなぁ〜でも長いんだよなぁ〜(エンドレス)
追記
実際のアーネストは、出所した後に、息子(劇中でカウボーイと呼ばれてたかな)の家を訪ね、息子は受け入れて一緒に暮らしたという、そこまでなぜ映画で描かなかったのか?アーネストは救われるべきでは無いと、スコセッシは考えたのかもなぁ。
おもしろすぎる
デ・ニーロは「グッドフェローズ」より恐ろしく、ディカプリオは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」よりダメ男でした。あっという間の206分。いつまでも観ていられる。そしてディカプリオの妻役のリリー・グラッドストーン。初めて拝見しましたが、大物2人に負けない素晴らしい存在感でした。早くもスコセッシの次回作が待ち遠しい!
アメリカ
沈黙サイレンス以来、久しぶりにスコセッシ映画を鑑賞。 3時間を優に超える上映時間。多少の冗長さを感じないわけではなかったが、しかし最後まで緊張感をとぎらせることなく、観させる傑作であった。 スコッセッシは、初期作ミーンストリートしかり、中期ギャングオブニューヨークしかり、アメリカの抱える原罪を描いている作品も多い。 ギャングオブニューヨークでは、アメリカが移民などのストリートの抗争などから生まれた、という独自の建国視座を感じた。 そして、今作。 この映画もアメリカ建国以来の原罪を、白日のもとにさらす、という物語。 今ではネイティブ・アメリカンと言われる人々、インディアンを石油をめぐる利権のために殺害し、彼らの土地を奪い取り、金を強奪する、いわば悪い白人達とだまされてしまうネイティブの物語。受益権という言葉がたびたび出てくるが先住民をだまし、金のためだけに使われる白人たちのエクスキューズだろう。 強欲資本主義、とはよくいったものでこれは現代においても、延々と続く地平の物語だ。 スコッセッシは淡々と白人たちの悪行を描いていく。 しかし多くの人々が死に、殺される映画だ。 史実というからには歴史のまさに暗部。 脚本にはエリックロスも関わり秀逸。 フォレストガンプ、インサイダー、砂の惑星など。 キャスト。ロバート.デニーロ、Lディカプリオ主演 デニーロの円熟した演技、ディカプリオが名優へと階段を確実に昇っていることを感じさせる。 巨悪は、最初からそれとわかるようにはやってこない。 ディカプリオ、叔父である彼の手足となり働き、最後には本当に愛するものまで全て失ってしまう男。 哀切感極まる存在。見事。 ワンスアポンアタイムインハリウッドでの、これまた哀切感たっぷりの俳優を演じていた。 いや、彼はもともと演技派であったか。ギルバートグレイプから…。 また先住民オセージ族の女性を演じる、リリーグラッドストーン。まなざしがよい。シナリオで彼女の心中を言語化しているが、印象深い。最期にはディカプリオ演じるアーネストのもとを去っていく。 アメリカは、自らの国の暗部まで映像化する。 感心させられる。 今作ではKKKまで映像化しており、アメリカの差別構造は根深いものがある、と改めて感じた。 ネイティブ・アメリカンを居留地におしこめ、いわば白人たちが彼らを追い出した格好である。 アメリカだけの話ではないだろう。 当初、ディカプリオはFBI捜査官の役をオファーされていたらしいが、善悪の狭間で右往左往するこの役だからこそ、 映画自体もいきているのではないだろうか。 Mスコセッシ、デニーロ、ディカプリオ、巨匠と名優がアメリカ暗部の歴史を描く。 FBIの誕生、と原作の副題にもあったが、エドガーフーバーの名前が出ているのには驚いた。 のちに絶大な権力を持ち、アメリカ歴代大統領を陰であやつるまでになる人物。 JFK暗殺にも少なからず関わりをにおわせる、そのような人物がこの作品の時代に生きていたのだ、と思い。 意義深い映画化作品であると思う。
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