キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
全385件中、41~60件目を表示
Best movie!
It's based on the historical fact. I've loved the movie director Martin Scorsese and two actors, Leonardo Dicaprio,Robert De Niro from a long time ago. many movies i've seen. It's very long but we forget about the time which's so much fun. when I was in the U.S. I studied some ethnic groups, or native Americans. this movie is real and gained a lot for me. Must see!
ルシファー デ・ニーロ
長かった。
でも、その分ずっとロバート・デ・ニーロを観ることが出来た。
アンタッチャブルやエンゼルハートのデ・ニーロがいた。
欧米が他民族を支配するときは、戦いという直接的な手段よりも、ジワーッとじわーっと侵していく手段を取る(時に犯罪という手段もとる)。それは、オイルマネーという分かりやすい「富」でなくても。中国みたいにジェノサイドをしなくても。
それって、戦後からの日米関係そのものでしょう…
アーサー・C・クラークが「支配された民族の文明は、せいぜい「観光地のお土産」になるだけだ」と、書いていたのを思い出した。
見応えありました。
ディカプリオの演技見たさにみてきました!
いや!いるいる!ああいうダメな奴!八方美人にしてるうちに相手にいいようにされちゃってその場凌ぎでドツボにハマり〜な。
喉元すぎれば何とやらで目の前にいる間は本当に誠実だし、特に相手に対しての自分の立ち位置に従ってもの考えるから従う選択肢しか持ってないうえ全ての人にそうしてるうちに本人も整合性合わなくなって分かりませんて態度でいる事で無意識のうちに見て見ぬふりをして逃げるのが処世術になってんだよね。
この不器用さのせいか金持ちになっても捕まっても人間性が全く変わらないのがすごくて、言ってる事はハッキリしないし掌返しでコロコロ変わるんだけど人格がそのまんまで裏表ないもんだから何故か嘘がつけない様に見えてこの人ってこれがそのまま素なんだなっていう謎の安心感。
あの疑心暗鬼のコミュニティじゃ奥さんにとっては心の支えにもなるでしょう。
と、私見ばりばりですがそう思わせてくれる演技ほんと良い。
奥さんの方は沈黙がキーワードでしたね。静かにしてる、あえて言わない、秘密にして川に流す。被害者であり共犯者的な立ち位置にもいる筈なのに語らない事で賢く思慮深い人に見える。目に語らせる力のある女性でこちらの演技も凄かった。
この夫婦はどちらも犯罪の主犯ではないけど、それぞれ無知と賢さのポーズをとって罪を深めてしまった組み合わせかなと思うと絶妙。ディカプリオなんで川に流すのサインを受け取れなかったんだ…そこだけは汲み取って欲しかった。
この曖昧な立ち位置の2人を中央に置いたおかげで、差別意識や社会背景も色々見えて色々考えさせられました。白人への憧れや憎しみ、原住民への軽蔑、気違い沙汰を当たり前に実行させてしまう選民意識。根深い。
差別が煽られて蔓延すると、普通の人もサイコパス化簡単にしちゃうもんだよなぁ、とナチスものとか見ると思うけどあの加害者側の当たり前でしょって態度はホラーでした。
もし何らかの形で社会的弱者に生まれてしまったら、要領よく生きる知恵もなかったら、無知か無言でやり過ごすしか無い時あるしそれも生存戦略だと思う。だから両方持ってるデニーロをギャフンと言わせたいけどそうはならないんだよなぁ
ディカプリオの新しい顔
もう彼のファンになり数十年経ちました。
毎度新しい映画に出るたびキャラクター性から顔立ちまで様変わりする彼の演技には魅せられ続けています。
今作はその中でも今までの熱い情熱や成功者の持つ野心とは違ったタイプの雰囲気を持つ人物を演じています。
映画の内容は勿論なのですが全く新しいディカプリオの顔を観劇出来るという意味でもとても興味深い作品です。
是非尺の長さなどで躊躇っている方は観ることを強くお勧めします!
現代の我々を糾す巨匠が描く史実
巨匠の数ある作品の屋台骨を、これまでそれぞれに支えて来た名優2人が、
初めて同監督の同じスクリーン上で相見える3時間半の大作。
二人の名演も相俟って長時間見応えたっぷりの内容なのは流石の一言に尽きる。
西部劇といっても、石油によって莫大な富を手にした米国先住民の財産をめぐる話という、
中々知らなかった史実だけに、顛末に興味が尽きることなく見入ってしまった。
脚本も勿論素晴らしいのであろう。
ステレオタイプの設えではない上に、名優2人に留まらず俳優陣が説明的な演技など皆無の丁々発止を繰り出して、息つく暇がないのである。
映画という総合芸術を構成するあらゆるセクションで素晴らしさを発揮する一本。
個人的には、先住民妻役のリリー・グラッドストーンは大発見だった。
終盤、夫ディカプリオとの決別のくだりは、静かな名シーンだと思っている。
同時期に、我が国のかつての地震騒動の史実を題材にした作品が公開されている…
でも何だろう…作品として何か決定的に迫ってくるものが違うのである。
やはり、脚本というのが映画の土性骨なのかなと言うのは感じる所である。
過去に事件を知らされたり説明されたりというのは、ネットや図書館で十分ということか。
「沈黙」があってその流れで「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」があるようにも思う。巨匠自らも、そして我々も糺されている。
人間の黒い部分
鑑賞する側からすると
最初から事件の裏側は、ほとんどわかってしまうが
話が進むにつれて、人間の嫌な部分が露わになってくるところが見ていてゾワっとする。
レオナルド・ディカプリオのダメ男っぷりはすごい。
保身とはなにか
面白かったー。長いので心配してたけど、あっという間。/最後のアーネスト、保身といえば保身だが、本性(ほんせい)がむき出しになった瞬間とも言えるなと。/ラッキー・ストライク・ショーの場面がいちばんエグいといえばエグい。何事も消費なのである。ということへの自覚が、スコセッシの出演により明らかになるという。これはどうしたって白人の側にしか立てないスコセッシの誠実さだと思った。
面白かった、長かった
もう一回観たいなぁ〜でも長いなぁ〜
休憩時間が欲しかったなぁ
でも全シーン面白いから、配信で観れるようになったらちょっとずつ味わいながら観たいなぁ、でも映画館の大画面でまた観たいなぁ〜でも長いんだよなぁ〜(エンドレス)
追記
実際のアーネストは、出所した後に、息子(劇中でカウボーイと呼ばれてたかな)の家を訪ね、息子は受け入れて一緒に暮らしたという、そこまでなぜ映画で描かなかったのか?アーネストは救われるべきでは無いと、スコセッシは考えたのかもなぁ。
おもしろすぎる
デ・ニーロは「グッドフェローズ」より恐ろしく、ディカプリオは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」よりダメ男でした。あっという間の206分。いつまでも観ていられる。そしてディカプリオの妻役のリリー・グラッドストーン。初めて拝見しましたが、大物2人に負けない素晴らしい存在感でした。早くもスコセッシの次回作が待ち遠しい!
アメリカ
沈黙サイレンス以来、久しぶりにスコセッシ映画を鑑賞。
3時間を優に超える上映時間。多少の冗長さを感じないわけではなかったが、しかし最後まで緊張感をとぎらせることなく、観させる傑作であった。
スコッセッシは、初期作ミーンストリートしかり、中期ギャングオブニューヨークしかり、アメリカの抱える原罪を描いている作品も多い。
ギャングオブニューヨークでは、アメリカが移民などのストリートの抗争などから生まれた、という独自の建国視座を感じた。
そして、今作。
この映画もアメリカ建国以来の原罪を、白日のもとにさらす、という物語。
今ではネイティブ・アメリカンと言われる人々、インディアンを石油をめぐる利権のために殺害し、彼らの土地を奪い取り、金を強奪する、いわば悪い白人達とだまされてしまうネイティブの物語。受益権という言葉がたびたび出てくるが先住民をだまし、金のためだけに使われる白人たちのエクスキューズだろう。
強欲資本主義、とはよくいったものでこれは現代においても、延々と続く地平の物語だ。
スコッセッシは淡々と白人たちの悪行を描いていく。
しかし多くの人々が死に、殺される映画だ。
史実というからには歴史のまさに暗部。
脚本にはエリックロスも関わり秀逸。
フォレストガンプ、インサイダー、砂の惑星など。
キャスト。ロバート.デニーロ、Lディカプリオ主演
デニーロの円熟した演技、ディカプリオが名優へと階段を確実に昇っていることを感じさせる。
巨悪は、最初からそれとわかるようにはやってこない。
ディカプリオ、叔父である彼の手足となり働き、最後には本当に愛するものまで全て失ってしまう男。
哀切感極まる存在。見事。
ワンスアポンアタイムインハリウッドでの、これまた哀切感たっぷりの俳優を演じていた。
いや、彼はもともと演技派であったか。ギルバートグレイプから…。
また先住民オセージ族の女性を演じる、リリーグラッドストーン。まなざしがよい。シナリオで彼女の心中を言語化しているが、印象深い。最期にはディカプリオ演じるアーネストのもとを去っていく。
アメリカは、自らの国の暗部まで映像化する。
感心させられる。
今作ではKKKまで映像化しており、アメリカの差別構造は根深いものがある、と改めて感じた。
ネイティブ・アメリカンを居留地におしこめ、いわば白人たちが彼らを追い出した格好である。
アメリカだけの話ではないだろう。
当初、ディカプリオはFBI捜査官の役をオファーされていたらしいが、善悪の狭間で右往左往するこの役だからこそ、
映画自体もいきているのではないだろうか。
Mスコセッシ、デニーロ、ディカプリオ、巨匠と名優がアメリカ暗部の歴史を描く。
FBIの誕生、と原作の副題にもあったが、エドガーフーバーの名前が出ているのには驚いた。
のちに絶大な権力を持ち、アメリカ歴代大統領を陰であやつるまでになる人物。
JFK暗殺にも少なからず関わりをにおわせる、そのような人物がこの作品の時代に生きていたのだ、と思い。
意義深い映画化作品であると思う。
妻を看病?する部屋の窓外が火の海、というイメージカットが鮮烈。ああ...
妻を看病?する部屋の窓外が火の海、というイメージカットが鮮烈。ああいう表現ってじつは最近見ない。石油が飛び散るハイスピードカットと合わせて、映画料金以上の価値ありあり。
・今回のMVPは間違いなくグラッドストーン。眼差し、表情、佇まい、...
・今回のMVPは間違いなくグラッドストーン。眼差し、表情、佇まい、どれをとっても凛として美しいのに、どこか儚げで危うい。だけど溢れるオーラは圧倒的に強く、魂の慟哭に全てを持って行かれる。
演技や表情にぐっと惹き込まれ、間違いなく物語を牽引していた。
スパイクリーも主演女優賞はこの人だと発言しているらしいけど、それあるかも、と簡単に思ってしまうぐらいには鮮烈な印象がある。
・最後、上からの踊りのシーンは鳥肌モノ。
ラストシーンは、歴史は円環しているとも捉えられ、切なく苦しくなった。
・エンディングで静かに響き渡る自然の音は民族に対する畏敬の念でもあり、犠牲になった、いくつもの魂に捧げる静かな祈りにも聞こえる。
・後半、ジリジリ追い詰められていくディカプリオと衰弱していくグラッドストーンの、手に汗握る演技合戦。ずーっと持続する緊張感で、眠くなる隙がない。
・タルサの虐殺への理解はマスト。時代背景など理解してから見るのがオススメ。今作に関しては原作本の需要高いはずだから、劇場で販売して欲しい。エンドクレジット終わった後に原作本販売サイト飛べるQRコード映し出されるとかあっても売れそう。フライヤーにあってもいいと思う。今回のイベントに関しては村山さんから「大草原の小さな家」の背景について言及もあったから、イベント後、それも合わせて原作本販売されていたら自分の財布ヤバかったと思う。
話の中で「遥かなる大地へ」なども出てきたので、作品についてもっと知れる一覧集あると便利かもしれない。
陰惨な歴史
こびり付いた泥に塗れたディカプリオと透き通るような清らかさのインディアンの女性の対比が印象的だった。
この作品が警鐘なのか懺悔なのかは分からないのだけれど、その対比が語るものは大きい時思われる。
まぁ、長い。
時系列が前後する事もなく、順を追って物語は進んでいく。特にミステリーがあるわけでもない。
ただただ金に執着する白人が原住民を蹂躙していく話だ。狡猾に善意の仮面を被って、ゆっくりと侵食していく。そのドス黒い闇を描くにはこの時間が必要だったのだろうと思われる。
元凶は「金」なのだろう。
格差を産み嫉妬を産み、慈愛を奪う。
資本主義の根幹とも言うべき「金」がもたらす悪意は計り知れない。「富を得る」それが正当性の理由になると他の事には盲目になるようだ。
そんな中、ディカプリオの役所は難しかったと思う。
おそらくならば彼女を守る為にやった事もあるんだろうし、その事で彼女が悲しみの淵に突き落とされても「消失」よりはいいと考えてたのかもしれない。
そんな彼女に毒を投与する。
もう何に支配されてるのかさっぱり分からない。
一応の裏付けは語られるものの、二律背反する感情を諦めたようにも感じる。
あんま見た事ないような顔をするディカプリオが印象的だった。終盤は苦虫を潰したようなへの字口が戻らなかったように思う。
デニーロは流石の貫禄で…アレに睨まれたら太刀打ち出来ないと本能が告げるような役作りだった。
モーリーさんが凄かったなぁ。
あんなアクの強いキャラに囲まれて、尚、周りを暖かく照らしてるような空気感が途切れなかったもんなぁ。
無口だけれど無知ではないを体現してらした。
なんちゅうか、金に囚われた人達の底無しの悪意に晒され続ける作品だった。
スコセッシの技術
スコセッシがやばすぎる!!!
いつも通りクズまみれの胸糞映画、でもそこに隠された色んな要素が好奇心を掻き立てる。
最も印象的だったのは左右の使い分け。
とにかくツーショットトークが多く、その際左側が右側を諭す、もしくはなだめるみたいな構図が物凄い意識されてる。右に映る人物は嘘をついていたり、無茶苦茶なことを言っていたり。そうやって見始めるとあまりにもその構図が達成されていて冷や汗が止まらないくらい。
原作が存在する以上、話の大筋を変えることは難しいが細かな芸がより目立つ。
キングが牧場を焼く夜、モリーを看病するアーネストの肩に蝿が止まる。アーネストはモリーに必死でそんなことには気が付かない。しかし、そこから数分後取り調べを受けている際にアーネストがこれでもかというくらい蝿を気にするシーンがある。モリーに対しては誠心誠意接するアーネスト。最終的にキングではなくモリーを選ぶ布石となっている。最後のシーン、モリーに対する注射が毒であったことを本当にアーネストは意識できていなかったのであろう。(少なくともスコセッシの描き方からはそう伝わる)アーネストは余りにも率直だが間抜けな男である。随所にそうした描き方はなされるが最後のシーンは決定的であった。もしくはアーネストは自らのモリーに対する心情変化に気づかず自分の考えを再生産した、という解釈もあるかもしれない。どちらにせよアーネストは間抜けなやつである。
追記:
「アーネストは自らが投与していたのは毒であったことを認識したうえで自らの自尊心を捨てきれなかった。」
この意見のほうが正しいかもしれません、、、
と、ここまで言ったくせに心に残るのが"Real Medicine"と"Real Sick"。インスリンを打ちたがらないモリーに対してアーネストは"This is the real medicine!!!"とシャウトする。一方で(記憶が曖昧だが)モリーから引き離されるときに"She is real sick!!!"と何度も連呼する。あまりにも分かりやすい対比すぎるが、どう解釈しろというのか。インスリンを"Real medicine"と言ったのには欧米文化の先進性!みたいな考え方に対する皮肉もあるのだろう。
1つどうしても分からなかったのがKKKとオイルに塗れた男たちの対比。中盤でKKKがパレードに参加した数分後不自然に差し込まれるシーンである。(少し言いすぎかもしれない。一応ヘンリーが殺害されるシーンを目撃するかの様な描き方をされている)一般的にKKKと対比されるのは黒人であろうがオイルに塗れているのはおそらく白人である。何よりタルサでの一件を報じるニュースにしかこの映画において黒人は登場しない。黒人が存在しない街というのは非常に違和感を覚えるが、おそらく実際にそうだったのであろう。もしくは不確定な解釈を入れないためにわざわざ省かれたか。しかし、アップルが制作を務める映画においてその様な暴挙がまかり通るとは思えない。難しい。
自分の中でまとまりきっていない1つの構造として階層分化というのがあったと思う。オセージ族、裕福な白人、労働階級の白人、オセージではない他のインディアン、くらいであろうか?最初から意識的に見れればもう少し増えるのかもしれない、、、
もうひとつだけ!
モリーの「内的独白」良かった。
少し思い出したことがあるので追記。
モリーとアーネストが初めてディナーを共にするシーン。モリーがアーネストを招待するにも関わらず場所は洋館であり、食事は欧米食である。モリーは食事せず、アーネストのみが食べる。左側にモリー、右側にアーネスト。(シーン中に何度か入れ替わるが、最も印象的なシーンでは)この頃からモリーは糖尿病を患っており、西洋風の食事には気を使っていたのだろう。しかし、これに対比される食事のシーンとして思い出されるのがモリーとアーネストがビルとリタの家を訪ねるシーン。モリーは既にかなり衰弱しているが、リタはトーストとコーヒーを白人の召使いに頼む。そしてモリーも何も不満を述べることなく(むしろありがたそうに)これを口にする。トーストとコーヒーなんぞ糖尿病の権化と言っても過言ではないのにである。こうした描き方は依存の怖さを描こうとしたのか?(そんな安易なことはしていないと信じたくはあるが、、、)モリーとアーネストの印象的なシーンとしてもう一つ思い出されるのがアーネストが逮捕後モリーに初めて会う草原でのシーン。このときはアーネストが左、モリーが右である。そして場所はオセージを象徴する(本来の故郷ではないが)草原である。モリーはこの後何かを自ら発信することをあまりせず一家の大黒柱をアーネストに譲る。くらいしか思いつかなかったが他にも何かあるのだろうなぁ。
スコセッシの最後の作品??
劇場で見た初めてのマーティンスコセッシ映画。彼の映画の主人公に善良な人間はいないってことで、「グッドフェローズ」も「ウルフオブウォールストリート」も両方悪役が主人公だったけど、今回の映画は多少違った。
デカプリオは悪人だけど、完全な悪人ではなくデニーロにこき使われる哀れな退役軍人。トムホワイト役を蹴ってあえてアーネスト役になったデカプリオは、アーネストが置かれた複雑な状況を理解して演技していた。オセージ族のモリーとの結婚生活の裏でオセージ族を殺していく残酷さ、最後にはモリーに毒を盛るという非道さが、なぜか100%デカプリオの責任とも言えずになかなか複雑な感情になった。
順当に人を殺していく前半シーンは常に暗かった。先住民がここまで出てくる映画も最近は中々ない気がする。ポリコレかな?マーティンスコセッシの遺作になるかもしれない。
「ウルフオブウォール・ストリート」「グッドフェローズ」とかにあったあのテンポの良さはあまり感じなかった。むしろ、「沈黙」の部類に属する映画じゃないかな?なかなかすごい作品だった。
マルチ商法って怖いよね。
傑作です。
3時間半とは思えないほど、世界観に入り込めました。
エンドロールまで全てが脚本になっていて、すごい映画だな、と見終わって噛み締められる映画でした。
エンドロール中の音響の演出も良かった。
全て良い映画でした。
鑑賞後の感想ですが、
人間って盲目になればなるほど、周りが見えなくなっていき、何かを失ってから過ちに気づくのだなぁ、と。
利益だけが全てではないよな、と感じました。
ある種の宗教的な何かを見ているようで、ただただ恐ろしかったです。
名優、デニーロの優しさの奥に潜む悪魔的なお芝居は怖すぎます。
又、駄目な人を演じるディカプリオ。
ここまでハマる人はいないです。
その主人公に共感する部分がすごくあって…
富を目の前に盲目になってしまう、すごく共感してしまう。自分もそういう部分あるんだろうなぁ、と。
主人公に関する演出で、ことある毎にハエ?がまとわりついていて、こいつめっちゃくせ〜なぁ(色んな意味で)って演出がすごい好みでした。
そして、ヒロインの方。
初めて知る女優さんでしたが、素晴らしいです。
目から感じる怒り。台詞を発しなくても伝わる怒り。
それを体現しているのが、素晴らしすぎます。
最後に、肌の色の違いや宗教感から生じる争いや差別はずっと起こっていて、今後もなくならないものだと思います。
しかし、盲目にならず歴史を忘れず、我々は生きていかねばならないんだな、と教訓になりました。
目の前の真実から目を背けたらいけないんだな、と。
最後の最後に書かせてください!
近年でもよくあるマルチ商法!
この映画も一種のそれに近かったです!
こんな昔からそれに似たものは存在していたんだと思いました!
皆様!目先に囚われず!マルチ商法は駄目!絶対!犯罪は駄目!
最後に一文!
家族を何よりも大切に!守り抜いてください!
家族を信じ抜いてください!
そう思える映画でした。
無能力者
明らかな健常者が言うこの言葉の違和感。社会的な搾取の構図。結束するにはまだ遠い。ひとつひとつ摘まれていく。学ぶにはひと世代、交渉するにはまたひと世代必要となるか。この作品まで100年。
小男ぶりが際立つデカプリオの演技。爆破にビックリ、FBIにビビりまくり。そんなこと言うんだったらキングに言うぞって小学生か?マーロンブランドばりの顔芸も見事で芸達者。最後まで怒涛のように浴びせかけてくる。
しかし、さすがにお尻は痛い。
全385件中、41~60件目を表示