キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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もはやノンフィクションな感覚…。。
予告から非常に気になっていましたが、上映時間が3時間…。やっと重い腰を上げて本日見てきました。
まずは、人間なんぞ少しオツムが良いだけの動物なんだと再認識。近年のフェミだ左だのが馬鹿げてきます。
肌の色、金(資産)、権威など全て、ガチ真正面にぶつかったなとスコセッシ監督!といった感想です。
もう少しグロいと思っていましたが、そこまででも無く誰でもOKです。福田村事件でも思いましたが、時代で命の価値が違います。本当に!!
ディカプリオ氏も名演(優柔不断な私は共感しかなく)、デニーロ氏も演技してる?のレベルで、時間を感じさせずあっという間で終わっていました。
いやーー少し古めのアメ映画が好きな方(多分、時代的にウエストサイドストーリー辺り)は見た方がいいかもです。
邦画も、リアルな戦前に向き合った映画を作れば良いのに…
映画好きな方にはハマる作品である事、間違いなし!
是非映画館でご観賞くださいませ!!
道具としての映画、愛情と支配構造のはざまで。
2023年。マーティン・スコセッシ監督。1920年代のアメリカ・オクラホマ。オーセージ族が所有する痩せた土地に石油が噴出したことから、白人たちが手練手管でその富を奪い始め、ついには殺人にまでいたる。その流れに巻き込まれた男の悲劇。
あからさまな暴力ではなく、親切を装った構造的な暴力によって、真綿で首を締めるように原住民消滅が進行する。責任を負うべき支配者たちに暴力の意識は薄く、「自分ではどうしようもない大きな流れ」(=すなわち支配の構造)として、自分が何をしても結末は定まっていると責任を放棄して考えているところが恐ろしい。遅ればせながら抵抗を始めた主人公でさえ、最終的におのれの中の支配構造ともいうべき自己保身によって、妻の愛を失ってしまうのだ。力の構造(権力者の伯父を中心とした白人社会)に支配される立場の「私」は、同時に、内部に白人・男性としての支配構造を抱える「私」でもあるのだ。この構造から「私」が逃れることは至難の業だ。
その難しさが、デ・ニーロの人のよさそうな笑顔や、ディカプリオの苦悶の表情からひしひしと伝わってくる。しかし、伝わってくればくるほど、映画は広い意味での政治的主張を伝達するための道具になってくる。CGをふんだんに活用し、会話場面と過去の想起場面を丁寧に描き、最後はメタレベルから語り継ぐ工夫も見せているが、映画のためというよりも物語を伝える道具立てに見えてくる。もちろん、寡黙な妻とのにらめっこかというほど静かな会話場面は3時間を超える理由がこれなら仕方がないかと思わせる迫力がある。
始まりのスローモーションとラストの演出に鳥肌!
今まで視聴したスコセッシ作品のなかでは、最も冗長に感じる・・。
概ね高評価の方が多いようだが、私には冗長な凡作に感じた。 ディカプリオの熱演以外は、あまり見所もなかった様に思う。 物語も起伏に乏しく、ほぼ全編が同じペースで進展して、終盤はまだ終わらないのか・・と感じてしまった。 ラストの演出も?が残るのみ・・。
今作が事実に基づいたほぼ、ドキュメンタリータッチの作品で、資料的価値を優先する物なら、こんな物か・・なのだが、オセージ族の連続殺人事件の原作を元にある程度は脚色されたエンタメであるはず。 それを考えると、全く引き込まれず、何度も時計を確認した・・。
好きになれる・あるいは感情移入出来る人物も登場せず、趣向を凝らしたシーンも特にない。
唯一、レオの奥様になる人物が、当初相手を見透かすような慎重な演技で、多少目に留まるが後半はただシンパシーを醸すだけ・・。
ディカプリオは口をへの字に曲げるような、苦悩な演技が重厚だが、いかんせん役自体の性格がいい加減・・。
終盤の裁判でも移り気な態度に、「どっちやねん・・」と心で呟いてしまった。
しかしレオは段々、「ジャック・ニコルソン」に似てきたなと感じるのは私だけだろうか♪
(前頭部が薄くなったら、さらに・・・・)
"善"も"悪"も混在する、弱く浅知恵の主人公では、共感も興味も沸かず、ただ物語がゆったり流れているだけ・・。
スコセッシ監督作品は、「アイリッシュマン」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「ヒューゴの不思議な発明」
「キング・オブ・コメディ」等、好きな作品も多々あるが、今までで一番、全体がぼんやり感じて、全く引き込まれず・・。
それに3時間半の上映時間も影響してか、土曜でも近所のシネコンでは一日1回しか上映なく、客席もまばら・・。
おそらくかなりの赤字作品になるのでは・・。
アメリカ映画史に残る一本
レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロのハリウッド二大巨頭俳優を芸術的に映しているのは映画監督の巨匠マーティン・スコセッシの最新作。200分と長ーい映画ですが先住民のインディアンとヨーロッパからやってきた白人系移民の石油ビジネスから生まれた資本と略奪を丁寧に描いたサスペンス映画。
意外だったのがディカプリオがここまでボンクラ男を演じていたことに衝撃を受けました。私が抱いていたディカプリオのイメージは頭のキレるクールな印象でしたが、今作の役は主体性がなく、叔父の言いなりのヒモ男。皆さんのレオ様が崩れ落ちること間違いなし。ただし、ビジネス結婚とはいえインディアンで妻のモリ―との間に生まれた子供達を真剣に愛しており、良き父親になろうと努力している姿勢はスコセッシ監督の人間味をうかがわせられる演出でした。
そして、モリ―役のリリー・グラッドストーンの表情や目くばせが巧みで彼女の思っていることが言葉を使わなくても伝わる演技は派手なアメリカ映画のイメージを覆す印象でした。スコセッシ監督といえば漢クサいダンディズムの印象でしたが女性をフォーカスした演出も最高でした。
今回はたまたまサービスデイだったのでIMAXで観賞しましたが、通常版でも問題ないと感じました。
アメリカ先住民でも、こんな種族があったことを知りました。
長さは感じない、役者と展開。
200分超えを感じない
【注意】ネタバレ❗️退屈で退屈で退屈で
とても退屈だった
とても長くてとても退屈で先読み出来て最悪❗️
長すぎるよ
何よりインディアンと結婚して殺してをずーっと続けるのかと思ったらほんとにそうだった
最後は刑になるのも予測通りだし
何でこんなに口コミレビューが良いのか全然わからなかった
殺しの依頼もやり方も凄く雑な割にはデニーロの罠にはバッチリハマる偶然さもつまらなくしてた感じ
捕まったデニーロとディカプリオの最後も刑期終えて釈放とか至って普通
良かったのは糖尿病の奥さんが殺されずに晴れて離婚出来て寿命で亡くなった所
余談
似たような映画ではスピルバーグのアミスタッドの方が面白かった
やっぱりスピルバーグは凄いのかな❓
悶々としている
確かに上映時間は長いが、それだけ観る甲斐もある一作
本作同様、マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが組んだ『アイリッシュマン』(2019)も、「ドラマシリーズと思えば短いよね…」と思うほどに単体の映画としては長尺(200分超)だったけど、本作もそれに並ぶ上映時間。スコセッシ作品の集大成的な内容である上、周到な構成と隙のない演出により、「体感上映時間は全然短い!」と絶賛が相次いでいますが、これはあくまでスコセッシ作品を摂取する素地のあるファンだからこそ言えること。やはり多くの観客は上映時間なりの長さを実感すると思います。
しかし冗長か、というと全くその反対で、あまりにも重層的な人物描写、焦点となるアメリカ先住民の連続不審死事件の救いようのなさに、むしろよくこの上映時間で描き切ったな、とスコセッシの手腕に感心させられるほどです。
レオナルド・デュカプリオだからこそ画面映えするが、実際のところただのつまらない使いっ走りでしかないアーネストを主人公に据えるという大胆な構成。最初から最後まで全く彼の言動には同意も共感もできないんだけど、それでもこの上映時間を、しかめっ面だけで保ってしまうデュカプリオは見事です。
スコセッシ監督だけに、ドローン撮影も取り入れた映像美、編集術は際立っていて、本作だけでスコセッシ流映像術が一通り学べてしまえるのでは、と思うほどです。さらにロバート・デ・ニーロの、穏やかだけど唖然とさせられる演技など、本作で挙げるべき点は他にも多々あるものの、そこはあえて劇場で確認して欲しいところ。
スコセッシ作品が嫌いでしょうがない、というのならともかく、「観に行きたいけど、上映時間が…」と躊躇している人には、絶対劇場で観た方がいいよ!と強くお勧めしたい一作です。
紛れもないスコセッシ映画!
人の愚かさをここまで正しく映画に落とし込めるのはスコセッシ監督しかいない!
完全に1920年代の空気に取り込まれ3時間20分にも及ぶ壮大なドラマに圧倒されました。
犯罪の実録集、ノンフィクションをアーネストの視点でここまで脚色したのは素晴らしい。
また、ディカプリオのまさにAmerican idiot な愚か者ぶりも素晴らしい。本当にバカ過ぎてイライラするくらい笑 正直でさえいれば救われたものを、その正直ささえも手放した彼の行く末はお先真っ暗。
さすがのApple Movieといった2億ドルという製作費で(ザ ・クリエイター 創造者は8000万ドル)、1920年代アメリカ オクラホマ州オーセージの舞台の作り込みが半端ない。本当にあの時代のあの街が存在するようにしか見えない。そして「ウルフ・オブ・ウォールストリート」、「アイリッシュマン」に引き続き近年のスコセッシ監督作を支える撮影監督ロドリゴ・プリエト。
本作のカメラワークはとてもスリリングで、アカデミー撮影賞も狙えるかもしれない。
物語の終盤で投入されるジェシー・プレモンスタ、ブレンダン・ブレイザーの存在感もバッチリ。こういった俳優の使い方もとても遊び心があり、80歳になるスコセッシ監督まだまだ若い!ラストのスピーチも映画的なジャンプ!スコセッシ監督本人による話の締めくくりにはビックリしました。
スコセッシのキャリアの集大成的作品
沈黙、アイリッシュマンという本人にとっても念願の大作を撮り終えて、肩の荷が降りた後にスコセッシが何を撮るのかなと思っていたが、キラーズオブザフラワームーンは、まさかのその二作に勝るとも劣らないヘビー級の作品で、作品としての完成度の高さに驚かされた。
スコセッシは「カジノ」ぐらいまでで完成した自分のスタイルを一旦封印して,20年ぐらいかけて自分のスタイルを再構築してきたと思うが、今作はその集大成という気がする。テーマ性においても、暴力と信仰というスコセッシのいつもの二つのテーマが「沈黙」よりも巧みに織り込まれて、更に洗練されているように感じた。
内容的には予想される悲劇がただただジワジワと起こっていく、アメリカの暗部を描いた陰惨な内容であるにも関わらず、ノンフィクション小説を読むかのようにのめり込んで3時間半見てしまう。上手く言語化出来ないが、今作を見ている間、物凄く「映画を見ている」という満足感があった。フィルム時代の大作長編映画を見ている時のような満足感と言ったらいいだろうか。撮影、編集、音楽、衣装、セット、役者陣の演技、全てが高いレベルにあるからこそ、このような風格が生まれているのかもしれない。
リリー・グラッドストーンの静かな悲しみと諦めの混じった演技、ディカプリオの、力ある物に屈して、飲み込まれていってしまう男の演技も素晴らしかったし、かつてのあの「怖いデニーロ」を久しぶりに見れたのもうれしかった。デパルマのアンタッチャブルを思い出させる剃刀シーンや、グッドフェローズと同じように法廷で指を指されてデニーロが睨み返す場面等、ニヤニヤして見てしまった。
その他にも法廷場面の意外な配役に、エピローグのラジオ番組、そしてまさかの本人登場という意外なメタ演出。オーセージ族の宗教観を表す様々な象徴的イメージや音の効果も素晴らしい。ボリューム満点で、いくつものレイヤーがある本作は集大成と言うにふさわしい大作だと思う。
大傑作
藤井風の「何なんw」が聞きたくなった
この映画のライブ感に痺れる!
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