「シンプルに面白かった」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルに面白かった
映画の予告では、(なんだこのつまらなそうな西部劇は。レオ様こんな映画に出るようになったのか…)と思っていたが、
あらすじを予習して何とも面白そうな内容の実話だったとは。
これは観なければと初日に観にいきました。
レオナルドディカプリオがいるだけでやはり映画に華が咲く。
お金と宝石類を賭けてトランプしてるシーンはタイタニックを彷彿とさせ、
モーリーを騙す詐欺師の顔つきはキャッチミーイフユーキャンを思い出した。
オイルマネーの利権を奪おうと私利私欲に走り、まるで虫を排除するかのような感覚で先住民を殺していく白人たち…
『12 Years a Slave - それでも夜は明ける』の実際にあった話である黒人奴隷問題もそうだが、白人至上主義の奴らの人種差別は卑劣すぎる。
映画の中でもKKKが出ていたが、おそらく今も根強い思想だろう。
長い歴史の中でずっと自分らが頂点であるように振る舞っているが、いつかそんな人種差別思想の白人たちに天罰を与えてやりたい気分であった。
何もかも失って夫からも裏切られ続けてモーリーがあまりにも可哀想すぎた。
ディカプリオも血も涙もない。(途中インスリンの中に入れる毒を半分自分が飲んでいたがそれは償いのつもりだったのかもしれんが)
それにしてもハムナプトラの人も後から出てきたりと全体的に豪華俳優陣でストーリーも実に面白かった。
時間が3時間超えだったみたいだが面白くてちっとも長いと思わなかった。
やはり予告だけで判断しないで映画は実際に観てみないと分からんな。
当初はFBI捜査官の視点でその主人公をレオが演じる予定だったらしいがそれだと外側すぎてただの捜査官のヒーローものになるだろうと、
レオナルドディカプリオのダメ出しで脚本を変え、オセージ族の内部に焦点を当ててロバートデニーロの甥を彼が演じることになったらしい。
それで正解だったぞ、レオ様。
一つあえて指摘するなら今どき、“おじき“なんていう人いないから最初何のことやらと。翻訳の人は古い人なのだろうか。
吹き替えでも同じような呼び方で喋ってるのか気になった。
最後に現れたおじいさんがなんかオーラを放ってたがあれは一体何だったのか、誰だったのかと疑問を抱いてモヤモヤしながらエンドロールを迎えたが、調べたら監督のカメオ出演っぽいな。
みんな似たような顔してるからなかなか分からんもんだ。