劇場公開日 2023年8月19日

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「【”支配する側とされる側。”あるコロニーに住む娘マリアに起きた悪夢のような出来事を描く、ブラック・ダークな極北のストップモーションアニメーション】」オオカミの家 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”支配する側とされる側。”あるコロニーに住む娘マリアに起きた悪夢のような出来事を描く、ブラック・ダークな極北のストップモーションアニメーション】

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー フライヤーや、今作の最後に収録された今作の制作の背景について語られている、チリに実在した忌まわしきコミューン「コロニア・ディグニダ」と今作の関係性は、作品内で一切触れられていないので、評点3.5は鑑賞した素直な得点である。
 但し、途中で少し前に観たチリ映画「名もなき歌」を思い出したり、ピノチェト政権を暗喩したモノではないかと思った事は、敢えて記す。ー

■チリ南部のドイツ人集落で暮らす美しい娘・マリアは、ある日ブタを逃がしてしまう。
 厳しい罰に耐えられず脱走した彼女は、逃げ込んだ家で2匹の子ブタに出会い、「ペドロ」「アナ」と名付けて世話をすることになる。
 だが、彼女を捜すオオカミの声が聞こえ始める。

◆感想

・独創的で、ブラックダークな世界観が炸裂している作品である。

・ストップモーションアニメは、マアマア観て来たが、今作の独創性は「JUNK HEAD」を思い出すし、気色悪さは比肩するモノが無いと思う。

<実際にチリで有った悍ましき出来事とは、切り離して考えても、この作品は極北のストップモーションアニメーションだと思います。>

NOBU