「インスタレーション・アート」オオカミの家 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
インスタレーション・アート
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現代芸術には社会問題や政治問題を積極的に表現する手法も大事な特徴である
それさえも内包する美の恐ろしさを体現できる作品であった
チリと言えばコンビニ等で販売してるチリワイン『アルパカ』、そしてサッカー強豪国 世界でも特異な国境の形を成している処として、文化や思想も実は深い闇が見え隠れしていることだろう それは歴史的にみても、世界中に存在し続ける『独裁者』の一人が君臨していた場所であることから容易に想像出来る
そして、同じ狢の一味が逃げ込んだ場所も又同国 それは搾取の上に成り立つ地獄という名の"コロニア・ディグニア" 少年少女に多大なる傷を負わせたこの団体も又現存していることの不思議さ そんな団体のフェイクPRの形式を取った皮肉さにも又アイデアの素晴らしさを感じる
クレイアニメ(紙粘土)、壁画等をストップモーションアニメでぐいぐい推進していくストーリーテリングが、強力な劇判と異様な効果音とも影響し合い、異形な映像へと変貌する様は、畏怖の念すら感じざるを得ない 気の遠くなるような画像数の編集、延々と繰広げられるストーリーには関係無い、アニメ制作上生まれる作業音、時折みせる性的な姿態の印象の植え付け そんな数多くのエフェクトや印象シーンをワンカット映像の体で、休み無くスクリーンを暴れまくる様は、脳の酷使が甚だしく、途中何回か意識が遠のいた程である それは寝る前に歌われる呪われた子守歌の仕業かもしれない 観客にさえも洗脳を施しかねない危険な芸術作品、十二分に堪能させて貰った
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