劇場公開日 2024年1月26日

哀れなるものたちのレビュー・感想・評価

全497件中、441~460件目を表示

4.5鑑賞後の満足感が半端ない

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

人によっては低評価かも知れません。
序盤は今年初のやっちまった系かなと思わせながら、それでもダレること無くストーリーは進んでいきます。
そうすると中盤からグイグイ引き込まれ、終わってみればスゴイもの観させてもらったと大満足でした。
で、何がそんなに良かったかなんて私の拙い文章で表現できるはずもなく、そんなんでレビューなんか書くなよって話ですが、鑑賞後にしみじみR18+を観られる年齢で良かったと感じた映画でした。
ちなみに私は芸術性が高いとされる映画や作家性の強い映画(本作の監督が本作でオマージュしてると言ってるティム・バートン監督作品など)は苦手で、序盤はまさにそんな感じ満載でこりゃ失敗したと思ったんですが、映画の世界観とか出来事は観ているだけで全てわかり易く理解できるように作られており、エログロの表現が受け入れられないとかなければ、オトナにオススメのブッ飛びオモシロ映画だと思います。

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Ashura5

5.0良かった。

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーがとても良かった。
画も凄く良かった。
エマ・ストーンの演技が素晴らしかった。

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tatsu tatsu

3.5禁断の果実

2024年1月26日
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寓話色の強い話で、クセの強いカメラワーク、色彩、映像、衣装含めて見事な世界観を表現。アダムとイブが如き果実の使い方って、おいおい、下の口にもってってどうするねん。そして目醒めるって破壊的に過ぎる。性に肯定的で罪悪感も羞恥も捨てて、生を知る旅に出る。自分のルーツを眺め思いふけるシーンがいい。
こっちは頭の整理がつかないが、やりきった潔さだけは間違いない。

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Kj

4.0Girls Just Want To Have Fun

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

「哀れなるものたち」ダークなストーリーを予想していたんだけど、女性版フランケンシュタインの形を取りながら、女性の人生を勝手な物差しで限定しようとする男たちを主人公が翻弄し打ちのめしていく様をゴシックでもないサイケでもない、今まで観たことのない映像で描いたぶっ飛んだコメディでした。うん、痛快。ただ、売春宿での描写をどう捉えるかで、評価や好き嫌いは別れるんだろうな。

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ピンボール

5.0息をのむほど美しいR18+

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

もう雲の造形と配色だけでご飯3杯いける。
2時間半画面に釘付け。美しすぎる映像。ただ美しいんじゃなくてアートとして至高。R18だけど美術系志望の高校生に見てほしい。十代でこうした作品に触れてほしい。私が十代でタルコフスキーに触れて人生変わったみたいに、ヨルゴス・ランティモスにもそんなパワーがある。

性をダイレクトに描いているところに説得力を感じる。ここらへんはこれまで社会的に隠されてきた題材だけど、重要なテーマ。
その人が性的に魅力的かってことは重要だよね。
性的に満足できるか、深い親密さを共有できるかってことも。

エロくて猟奇的な演出や画面の配色、衣装のデザイン。とても刺激的。
けっこうヤバい脚本。ギリアウトなプロットだと思う。
そして圧倒的な存在感のエマ・ストーン。

この作品に出会えて良かった。

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CR7

5.0類まれな名作

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

シュールレアリスムの世界で生の生命をエマ・ストーンが体当たりで演じる

アカデミー賞主演女優賞は本作エマ・ストーンの動の演技と
フラワームーンのリリー・グラッドストーンの静の演技の一騎打ちとなるが
甲乙つけがたくどちらかが獲れないのは誠に勿体ない話だ

如何にも英国製原作のよく練られた文学性の高い物語
エマ・ストーンの卓越した表現力と一つ一つ具体的に
丁寧に説明されて進行していくのでしっかりと観ていれば
置いてけぼりになる人はいないでしょう

冒頭で何故ベラが身を投げたのかが
明らかになる終盤は如何にも英国小説の醍醐味ですね

もう既にオスカー女優ですが
本作でついにリアル・ララ・ランドを実現しました

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椎名モモコ

4.5桁はずれの映像体験!

2024年1月26日
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まるでスタンリー・キューブリックの新作を観たときのようなショック状態になった。これを観る前と後では人間が変わるだろう。予定調和なルールなんぞまったく目もくれない大胆すぎる映像と展開に辟易しまくり。今日日そんな映像体験は決してできないから返って気分爽快!なにもかもに惹きつけられ深く記憶に刻まれた。そして間違いなくおもしろい映画だ。ランティモス監督、あんたがモンスターだよ。

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ボブ

4.5ヨルゴス・ランティモスの才気爆発

2024年1月26日
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笑える

知的

楽しみにしていた映画
『籠の中の乙女』のそれからみたいな話だったな
オープニングから中盤までが素晴らしく、美術、音楽、衣装、魚眼レンズやかぐるぐるボケのレンズ使った撮影とか、ランティモスの才気が爆発してた
美しき痴人を演じたエマ・ストーンが最高だし、ウィレム・デフォーも相変わらず良かった
次回作も同じようなキャストが揃うらしいので今から楽しみだ
グロいシーンもあるので苦手な方は覚悟して!

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NOSTOS3

0.5あーぁ、

2024年1月26日
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残念。エマ。

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Namnam

1.0全くつまらない。

2024年1月26日
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時間が空いていたから見てしまった。説明に内容の説明がない時は要注意!お金と時間の無駄使い。

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開東ルパン

4.5自由を求める魂

2024年1月26日
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ベラが既存の価値観へのNOを突きつける。
父権主義も、資本主義の非常さも、暴力も、ありとあらゆる理不尽に対して、無垢な眼差しで「これは認めない」という魂の自由。
男女や人種を超えた平等への強い欲求。
生きる術を学んで前に進もうとする強い意志。

セットや衣装、美術もすごいし、カメラワークも素晴らしかった。
閉じこめられている間はモノクロの世界。
冒険に出て世界に触れるとカラーになり。
納得できない事態に遭遇すると、ベラを取り巻く世界が「歪む」「暗くなる」「視界が狭くなる」のをレンズで表現。
決して奇をてらったわけでなく、ベラの心に合わせた描写を作っているだけなのがわかる、ストレートな作りでもありました。

素晴らしいと同時に、観る人間に心のあり方を問い詰める怖い作品だと思った。

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コージィ日本犬

5.0自力でちゃんと解釈したい!

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

夜勤明けで見に行きました。
…が、ちっとも眠くなんてなりませんでした。

突飛だったり、過激だったり、インパクトのあるシーンや展開が目白押しで、エマ・ストーンの演技も見事だし(すでにフランシス・マクドーマンド レベル?)、見終わった後は頭がヘトヘトになるくらい疲れましたけど、スクリーンから目が離せず、テーマや意図は分かりそうで分からず、でも分かったような気もするんです。

荒唐無稽で摩訶不可思議な映画だけれど、何というか誠実さが感じられるんです。

Don't think, feel ! では済まされない何かがありそう。
そもそもタイトルの『哀れなるものたち』…って誰のこと?
この映画、フランケンシュタインがモチーフ?
ファンタジー映画?
フリークス映画?
コメディ映画?
アート映画?
哲学映画?
女性の成長と解放と本音を描いた「行きて帰し物語」?
モノクロシーンとカラーシーンの違いは何?
時代設定は19世紀中頃?
パフスリーブに意味はあるの?
作中、意外に2〜3週間くらいしか時間経過してない?
エンドロールのスライドショーにも意味があるの?
主人公はこの後どうなっちゃうの?内面的に急激な成長をしちゃうけど、それなりの寿命をまっとうできる身体なの?

疑問は尽きませんが、今後ネットでは多くの人が検証・考察を発表していくのでしょう。しかしこの映画は自分の力でちゃんと解釈したい!

そんな気持ちにさせる映画でした。

【鑑賞翌日追記】
まずは基本情報のおさらい。

監督:ヨルゴス・ランティモス(1973年生、公開時50歳)
ギリシャ人!
ギリシャ映画なんてあんまり記憶にないし、映画制作の盛んな国という印象もない…。ちょろっと調べたら、カンヌ映画祭で評価された監督さんは何人かいるっぽい。それにこの監督さんも、出世作は2009年のカンヌ映画祭で受賞してるんですね。

代表作は…
『籠の中の乙女』(原題:Κυνόδοντας、英題:Dogtooth)2009
『ロブスター』(原題:The Lobster)2015
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(原題:The Killing of a Sacred Deer)2017
『女王陛下のお気に入り』(The Favorite)2018

「聖なる鹿殺し」は見たことあります。緊迫感の塊みたいな凄まじい映画でした。ギリシャ人らしく、ギリシャ神話をモチーフにすることが多い監督さんなのかな。ギリシャではギリシャ神話は小学生の頃から必須科目だと聞いたことがあります。日本人はおろか他の欧米人などと比べても、圧倒的にギリシャ神話に関する素養が深く根付いているのでしょう。

脚本:トニー・マクナマラ(1967年生、公開時57歳)
オーストラリア人。
代表作は…
『女王陛下のお気に入り』(原題:The Favourite)2018
『クルエラ』(原題:Cruella)2021
ということで、ランディモス監督や主演のエマ・ストーンとは盟友って感じでしょうか。

そういえばこの映画、ランディモス監督やエマ・ストーンはプロデューサーも兼ねてますね。主要スタッフの力の入れようが察せられます。

原作者:アラスター・グレイ(1934〜2019、享年85歳)
スコットランド人。現代英文学では相応の重要人物であるようです。原作小説『哀れなるものたち』は1992年に刊行。

出演は…
・エマ・ストーン(1988年生、公開時35歳):ベラ(主人公)
・ウィレム・デフォー(1955年生、公開時68歳):ゴドウィン(人格者だけどマッド・サイエンティスト)
・ラミー・ユセフ(1991年生、公開時32歳):マッキャンドレス(ゴドウィンの助手)
・ヴィッキー・ペッパーダイン(1961年生、公開時62歳):プリム夫人(ゴドウィンの家政婦)
・マーク・ラファロ(1967年生、公開時56歳):ダンカン(主人公と駆け落ちする弁護士)
・クリストファー・アボット(1986年生、公開時37歳):アルフィー・ブレシントン(主人公の本来の夫)
・ハンナ・シグラ(1943年生、公開時79歳):マーサ(船で出会った知的な老女)
・ジェロッド・カーマイケル(1987年生、公開時36歳):ハリー(船で出会った知的な黒人青年)
・キャサリン・ハンター(1957年生、公開時66歳):スワイニー(娼館の女主人)
・スージー・ベンバ(2000年生、公開時23歳):トワネット(黒人娼婦)
・マーガレット・クアリー(1994年生、公開時29歳):フェリシティ(2番目の蘇生実験体)

エマ・ストーン、ウィレム・デフォー、マーク・ラファロのお三方は超有名ですが…

マッキャンドレス役のラミー・ユセフさんはアメリカ生まれのアメリカ人だけど、ご両親はエジプト人でムスリムの血筋…なのかな?この映画の無国籍というかエキセントリックなムードをじんわりと醸し出してますね。ちなみにマッキャンドレスなんて名前は初めて聞きましたが何人の名前?「マッ」で始まるからやっぱりアイルランド人とかスコットランド人の名前?

プリム夫人役のヴィッキー・ペッパーダインさんはイギリスの脚本家・女優。

老婦人マーサ役のハンナ・シグラさんはドイツのベテラン女優。

トワネット役のキャサリン・ハンターさんはご両親がギリシャ人で、アメリカ生まれで、イギリス育ちの女優であり舞台演出家。

この辺はもう経歴充分の超実力派。記憶に刻み込まれるような一癖も二癖も深い奥行きもあるキャラ立ちまくりの重要チョイ役。経歴を知ればあまりに贅沢そして納得の布陣です。

美形キャラの人たちも実績を重ねる実力派揃いで配役に無駄がありません。

製作会社は…
・TSGエンターテインメント
・エレメント・ピクチャーズ
・フィルム4・プロダクションズ
TSGはディズニーグループの外郭企業みたいなもの?
エレメント・ピクチャーズはアイルランドの映画製作会社で、フィルム4は確かイギリス国営放送の系列ですよね。

この映画、ハリウッド映画でもアメリカ映画でもありませんよ。アメリカからも出資はされてますが基本的にイギリス映画です。それにアイルランドの資本も入ってるみたいです。

こういう基本情報が欲しくてパンフレット買っちゃったんですが、私の欲しい情報はあんまり乗ってなくて、結局ネットをあちこち回って調べちゃいました。

そして多国籍なスタッフ・キャストの情報を眺めるうち、ベラの冒険旅行は駆け落ちというよりも、むしろグランドツアーだったのではないかと思うようにはなりました。そして黒人青年ハリーも、パトロン女性と共にヨーロッパを巡るグランドツアラーだったのでしょう。マーサとハリーのプラトニックな関係性、実に興味深い!ここはきっとハリーが黒人であることに惑わされてはいけないのでしょう!これは作品に散りばめられた「めくらまし」の一つだと推測。あるいは当時、もしかするとイギリスに黒人貴族や黒人ブルジョワがいたのかもしれない。その辺、詳しくないので分かりませんが…。

【鑑賞10日後追記】
自力で解釈するため、監督さんの過去作『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』『女王陛下のお気に入り』の4本をじっくりと鑑賞完了。

それとは全然関係ありませんが、本作のキービジュアル、エマ・ストーンの顔ドアップの写真なんですけど、はみ出たアイシャドウや口紅の中にウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、マーク・ラファロの姿が映し込まれているのを発見!

この10日間、ヨルゴス・ランティモス漬けでした…。

【およそ1ヶ月後の追記】
改めて本作を見直してみました。
監督さんの過去作を見た後だと、散りばめてある目眩しとか、決まりごとが分かったし、その間に本作のあれこれを反芻する時間も確保できたので、面白さが尚よくわかりましたよ。

女性の成長と解放が描かれていると思っていたのですが…まあ確かに女性の成長と解放ではあるんですが、これは女性に限らず、保護者から保護されてる立場の者すべてが対象で、見えなかったものが見えるようになり、知らなかったことを知り、世界の広さとか、善と悪(モラルと欲望?)とか、自然や社会の摂理なんかを理解すると、それが翻って自分自身を理解することにもつながって、真の「自立」に至る…ってことなのでは?

白黒とカラーの違いはすごく象徴的で、主人公が保護者の設けた「箱庭」に閉じ込められている間は「白黒」。箱庭から飛び出した後は「カラー」となっていて、見えなかったものが見える状態な訳ですよ(章ごとのタイトルが白黒なのは目眩し)。でもこれはあくまで主人公の見え方を表していて、もしかすると他のキャラクターたちは見え方が「白黒」のままなのかも…。世界が「カラー」で見えない人たちこそ、すなわち「哀れなるものたち」なんじゃないかなぁ…という自力解釈に至りましたよ!

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ケンイチ

4.0一人の女性の冒険譚、成長譚としてシンプルに観た方が良さそう

2024年1月26日
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19世紀末のヨーロッパなどを舞台にした冒険譚、成長譚である。こういった話の場合、主人公がなるべく無垢で無知な方が面白くなる。この映画では主人公ベラの設定に驚くべき仕掛けを持ち込み成長前と成長後の姿に最大の幅をもたせた。
もちろん彼女の冒険と絡めて昔も今も変わらない男性主体の社会への批判がされていることは読み取れる。でもこの映画で一番楽しいのは、ベラが家を離れ初めて立ち寄ったリスボンの場面。SFチックな乗り物が行き来し光と色が炸裂する魅力的な街並み。ベラとダンカンの奇妙ででも活力あふれるダンス。これはおそらく、ベラの視点で見た世界を表現しているのだろうが驚きと喜びに溢れた素晴らしいシーン群です。
その後、パリ、ロンドンと、ベラが成長していくにつれて、批判性は高まり幸福感は薄れていく。世界の実態を知り改善する意欲を持つというのは現実と折り合いをつけるということだからプリミティブな生命力の輝きは失われていくということなのかな。
気づいたこと。ゴッドウィン・バクスターはベラを救命し作り変えた人で、ベラからはゴッドと呼ばれ慕われているのだけど、一から彼女を創造したわけでもなく彼自身の命にも限りがある。つまり本当の神ではない。一方、この映画ではチャプター毎に魚眼レンズで撮影した不思議なシーンが挟み込まれる。私の考えではあれが神の視点ではないか。例えば足を撃たれた将軍を皆で引きずっているという何気ないシーンばかりなのだが、神はそういった平明な日常もちゃんと見ているっていうことではないか。なぜ神の視点を挟み込んでいるかはきちんと説明できないがなんとなくこの映画では必要な感じがしないではない。
そしてエマ・ストーン。アカデミー賞などは正直どうでも良いが、この複雑な構成の長丁場の映画にほとんど出ずっぱりであのテンションの演技を続ける集中力と体力。凄まじいものである。

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あんちゃん

5.0断トツの優しさ

2024年1月26日
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ヨルゴス・ランティモスの作品の中で断トツ優しくてびっくりした。
今までは箱で囲った世界を観察していたのが、パカっと被せていた箱を持ち上げて
うわぁ〜っと自由に広がっていくような気持ちよさ。

最後が後味いいなんてびっくり。だがこれもまた良し。(多分普通の感覚だと激しい終わり方だけど、過去作との比較だと優しい!ってなるよね?)

エンディングの映像がまた気持ちいいの。
ほんとに大好き。映画観るために生きててよかった。
スクリーンを出たあと、地面に膝ついてガッツポーズしたかったし、周りの人によかったですね!面白かったですね!って話かけたくなった。不審者になるのでやらなかったけど。

フランケンシュタイン女版とゆう感じだけど
基本的にフランケンシュタイン側にしか感情移入できない人間としては、この映画の空間は
空気が美味しく、温度もちょうど良く、湿度も最高な空間でまったりしているような気持ち良さがあった。
ほんとに変な映画で最高。

マーク・ラファロの演技が良すぎて大好きになっちゃった。髪むしりながらキレてることで思わず声出して笑っちゃった。それに対してのベラの返事が「国に帰りなさい」なのも爆笑。
ヨルゴス・ランティモスの映画はシリアスに見えてこうゆう瞬間風速的な笑いどころあるのもすき。
女王陛下に引き続き最高なダンスシーンもあったな。

この作品を見る前にフランケンシュタイン(1931)とミツバチのささやき観ててよかった。

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madu

4.0エマ・ストーンの怪演は◎だがタイトルの解釈が自信ない

2024年1月26日
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前半は見事なセット、エマ・ストーンの迫力の沼にハマって上がる期待値…のはずが、途中から冗長な印象。
娼婦宿の展開は面白いが、R18画像はしつこい。
これらの男どもも哀れの一群を伝えるためなら長すぎたし、船旅は男が可哀想すぎる(笑)
急速な成長で自我に目覚め、縛られることを一貫して拒否したエマが周りの男共に投げかける感情がタイトルで良いのかが?でした。

少し長いし、周りが屈折し過ぎとも思うがエマの怪演が突き抜けているので十分見応えある。
ただ最後犬にする必要あったのか?そこに男の感情は無いわけなので単なる報復みたいに見えて

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JAG

4.5不気味だけど綺麗な映像とエマ・ストーン

2024年1月26日
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女性版のフランケンシュタインという感じのお話でした。エマ・ストーン演じる主人公ベラ・バクスターは、外科医であるゴドウィン・バクスターの手で胎児の脳の移植を受けて”生まれ変わり”、そのままゴドウィンに育てられる訳ですが、ゴドウィン自身も父親から様々な人体実験を受けていて見た目はまさにフランケンシュタイン。そんなゴドウィン=フランケンシュタインが生み出したのがベラなので、まさに女性版フランケンシュタインでした。

メアリー・シェリーの小説に出て来るフランケンシュタイン同様、ベラが色々なことを学ぶことで名実ともに大人になっていく成長物語と言えば聞こえはいいですが、中盤からベラが放蕩者の弁護士であるダンカンとともに家を出て海外を旅するようになり、さらには生活の糧を得るために娼婦になるに至ってはセックスシーンの連続で、R18+指定もむべなるかなという展開に。ただ胎児から母体への脳移植というショッキングな前提だけでなく、ゴドウィンらによる解剖シーンも多々出て来るので、セクシーというよりうすら寒い不気味さを絶えず感じる作品でした。

ベラが娼婦になることを通じて社会性を身に着け、自我を形成していくというストーリーは(勿論ベラの成長過程には、貧しい者に対する慈愛を育む場面があるなど、他の要素も多々ありましたが)、個人的にあまりピンと来ませんでした。ただ19世紀っぽい雰囲気の中にもSFチックで幻想的な雰囲気の映像は非常に素晴らしく、また緩急を付けた音楽もストーリーや映像にピッタリとマッチしていました。

勿論女性版フランケンシュタインを演じたエマ・ストーンの演技は素晴らしく、表面的に狂気じみていた前半から、様々な経験を通じて知性を身に着け、内面的な美しさを得て行くベラの成長を、実に上手く演じていたと思います。

そんな訳で、今年のアカデミー賞でも有力候補である本作の評価は、★4.5とします。

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鶏

4.0ピカソの絵画

2024年1月26日
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難しい

哲学的にも超大作なんだろうと思います。

宗教画の様な背景や白黒で表現された過去の映像、カラーの現代そして未来を表すかのような客船や街並み。
無理やり解釈すれば、男と女の営みなんか大した問題じゃない。
世界はそんなちっぽけな事だけで動いている訳では無い?
所々でギャグを交えて表現されていると思うのですが、考える事が多すぎて笑う暇が有りませんでした。
観終わった後から色々考えさせられる深い深い作品だと思いました。

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亀

3.5不協和音

2024年1月26日
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よくこの役をエマ・ストーンが受けたなあ、が第一印象

嫌悪感を抱かせる性的な描写の連続と効果的な不協和音

事前知識まったくないまま、何も知らずに鑑賞してしまったが、ある程度覚悟してから鑑賞すべきだった

尚、エンドロールが世界一読みづらい映画でした(笑)

Have you ever been outside?

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がい

3.0見る側を試す映画

2024年1月26日
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字幕版を鑑賞。1992 年に英国で発表された小説が原作の映画で、2023 年ヴェネツィア国際映画祭最高賞の金獅子賞、2024 年ゴールデングローブ賞の作品賞と主演女優賞など、数多くの受賞で話題となり、アカデミー賞でも3部門でノミネートされた。映画の話題に乗り遅れまいとして原作小説の日本語翻訳本が 2023 年に発売されるという珍しい経過を辿っている。原作は未読である。見た側が試されるような内容を持っている。

世を儚んで川に身を投げた臨月の妊婦の遺体が天才外科医によって拾われ、母親の身体に胎児の脳を移植して蘇らせるという離れ技によって、成人女性に幼児の頭脳を持たせた新たな生命体が誕生したことが話の発端である。脳移植は未だに実現の目処が立っていない医療技術であり、他の臓器に比べて繋がなければならない血管の数などが桁違いであり、一部でも血液の流通が滞ると数分で酸欠死を起こしてしまう。また、移植が成功して蘇ったと仮定して、それは脳の持ち主の人格と見るのか、身体の持ち主の人格と見るのかなど、法律的にも越えるべき大きな問題がある。

脳移植を扱った映画には、「ゲット・アウト」という傑作ホラーもあったが、いずれもフランケンシュタイン級のゲテモノ話になるのが避けられない。本作も決してその流れから逃れることはできていないが、物語の切り口が斬新で、ただのエログロに堕するのを辛うじて避けていた。R18+ というのは、簡単にいうと「成人映画」という意味であり、ボカシのない局部が映っていたりするが、必ずしも嬉しい見せ物ではなかった。

成人女性の体に幼児の脳を入れたために、様々な異様なシーンが続出する。一見すれば狂人に見えてしまうのは、その幼児脳が社会性といったものを一切持ち合わせていないためであろう。モラルがないということは社会的な束縛から逃れられるという意味なのだろうが、それは褒められた自由ではなく、世の中の狡猾な男性の搾取を受けてしまうことにもなりかねない。苦界に身を落とすのに躊躇いがないといったところも、ある意味自由な発想なのだろうが、人間の尊厳という価値観を持たないだけの幼稚さでしかないようにも見える。経済的な価値観の欠如も甚だしく、可哀想な子供に他人の金で施しをするなどというのは滑稽の極みである。

幼児脳の成長は著しく速く、哲学書を読んで難易度の高い用語を駆使して話せるようになるような描写もあるが、本で読んだことが身に付くのは、実体験が価値観のベースにあるからであって、文字情報だけで思想が形成できるというのは、まず絶対にありえない描写であった。こうした現実的でない細々としたことが気になって物語の世界に入り込むのが邪魔された。

一見よく出来た女性解放の話のように見えるが、出来の悪い SF ホラーのようにも見えた。「ゴジラ -1.0」や「ゴールデンカムイ」のように素直に他人に薦めたくなる映画とは同列には語れない映画である。「パラサイト」に最優秀作品賞を与えるような昨今のアカデミー賞のトレンドは、私には全く気に入らないのだが、そういう連中には評価が高そうだというのは察せられた。

音楽は冒頭からチューニングができていない弦楽器の演奏が流れて来て、非常に腹が立った。映画のシーンをなぞるように不快な曲が続き、本当に何度も途中で帰ろうかと思ったほどである。幼児から次第に自己を作り上げていく女性を演じたエマ・ストーンは、プロデュースも兼ねるほど本気で仕事をしていて、その能力は高く評価されるだろうが、初めの頃の野獣のような粗暴な振る舞いは、47 丁を彷彿とさせて不快極まった。他人に薦めたくなるような映画ではない。
(映像4+脚本3+役者5+音楽0+演出2)×4= 56 点。

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アラ古希

4.0スチームパンクとゴシックと成長譚

2024年1月26日
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プロデューサーもやったエマ・ストーンは意志あって臨んだ通り圧倒された。世界は更新されるのだという強いメッセージを感じた
でも趣味が悪いよね… 鶏犬とか個人的に嫌悪感しかない… フレブルとガチョウの組み合わせって スチームパンクの世界観が好きな人はとても楽しく見れると思う。作り込んだ映像セットは芸術的で、音楽も脳内を揺さぶってくる旋律。映画を観たなーって感じた。

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けつお