哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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(๑˃̵ᴗ˂̵)史上最大の勘違いを犯しました。
結果は途中退場でした。どんな衝撃的な結末であっても後悔せず映画館を後にしました。
もしよろしければラストだけコッソリ教えて下さい。開始1時間半位、船旅に出て黒人男性と初老の夫人に出会ったところで退場しました。
この映画のことは他の映画の予告で既に知っていました。超真剣に妖怪人間ベム ベラ ベロの実写でベラに焦点を当てた映画だと真剣に思っていました。超昔のアニメ〝妖怪人間ベム ベラ ベロ〟ですよ!!
ハリウッドやるなぁ!そこに手を出したか!と思っていましたが全く違う。
しかし映画の雰囲気やエマストーンあれは完全ベラでしょう。
成長記録的な
オスカーレースで話題だからといって、絶対に初デートやファミリーとの鑑賞で選んではいけない作品、だと思います
ん〜、昨年の「エブエブ」みたいに、またもやオスカーレースを騒がすトンデモ作品が登場・・・
観た直後の第一印象は“いろんな意味でなかなかの変態ぶり”
今年のオスカーレースで「オッペンハイマー」と本命視をがっぷり二分するノミネーション作品ですが、明らかに一般向けではないですね
オスカーレースで話題だからといって、絶対に初デートやファミリーとの鑑賞で選んではいけない作品
途中退場も数人いました
作品のテイストは好きです
緻密に計算され作り込まれた見事な画づくり、独特の色彩タッチ、画面の端が大きく歪んだ映像と通常の映像の意味付けされているであろう切り替わり等々、直ぐにヨルゴス・ランティモス監督作品と分かる上質な映像表現は興味深かったです
特に前半のモノクロ映像と継ぎ接ぎだらけの醜悪なメイクをしたウィレム・デフォーさん演じる科学者のシーンは昔のフランケンシュタイン映画みたいで、とても雰囲気があって良かったです
そして本作のもう一つの見どころは、何と言ってもエマ・ストーンさん
全編にわたって彼女のフルヌードやセックスシーンがこれでもかってぐらいあります
こんな役、超ビッグネームの彼女がよく受けたなと思いましたが、彼女はプロデューサーも兼ねてますから自主的にやったんですよね、感心します
そして前半のまだ脳が幼少期の頃を演じる彼女がとても不気味
不気味なキャラクターが自由を手にし広い世界に放たれ、性に目覚め、しまいにゃ娼婦になり、最後はシュッとした知性を覗かせるクールビューティになる、というとんでもなく難しい役をやりきった事を考えると、エマさんがこの役でアカデミー主演女優賞(Academy award for Best Actress)にノミネーションされるのも納得ではあります
そしてもう1人、ウィリアム・デフォーさんのマッドサイエンティストっぷりが素晴しい!
特にモノクロ画面であの継ぎ接ぎだらけのフランケンシュタインみたいなバストアップ映像が出るたびに痺れました、正式にはノミネートもされてませんが、私の中ではオスカー・助演男優賞受賞です(笑)!
最後に解らず気になっている点をいくつか
・穴から覗いている様な映像が意味するものはどういう意味の表現か?
・モノクロ映像とカラー映像の違いは何か?
・冒頭にも記載した、フィッシュアイレンズで撮ったような画面端が大きく歪んだ映像と通常の映像の切り替わりの意味するものは何か?
と、かなり賛否が分かれると共に、ちょっとクセになる作品だと思いました
無垢な魂と性
2023年。ヨルゴス・ランティモス監督。自殺した妊婦を、そのお腹の中の胎児の脳を移植することで助けつつ自らの実験にもしようとした医師。大人の身体を持ちながら未熟な脳を持ったその女性は、みるみるうちに成長していくが、次第に性の世界に取り込まれていく、という話。
言語や社会の知識を驚くべきスピードで吸収していく無垢な魂の物語。彼女の感覚を追体験することで、常識を捨ててみれば、この世の中は理不尽なことだらけだということがよくわかる。身体の要求や科学的な合理性に従って実験的に生きていく主人公。その最大の問題が「性」であり、主人公は自身の(移植以前の、を含む)性をつきつめていく。
不思議な光、街や風景のビビットで不気味な色彩は幼い子どもに感得される現実の風景なのかもしれない。エマ・ストーンのただたどしい動きと合わせて奇妙に独特なイメージだった。ただし、恋に関わる場面は、穏やかに歩きながら話す湖の水辺だったり、上と下の格差が生まれる二階のバルコニーだったり、閉じ込める場所としての海上の船だったりする。そういう意味では定型にそった演出であり、安心安全な映画。
全く共感できない
気持ち悪いけど凄いとは思う!
性描写の許容度は人それぞれ。私の場合はかなり駄目な方です。
若い頃からずっとそうなので、肯定的に受け入れられない理由が自分自身にあるのでしょう。今回は、しばらく胃腸が悪かったせいもあり、観た後ずっと気持ち悪くて…夜中に嘔吐しました(笑)
エマ・ストーンは、あんなに頑張らなくてはいけなかったのだろうか?
何かもっと他にアプローチがあったのではないか?
性描写に引っ張られて、そればかり記憶に残ってしまう。
…見終わった後も、やや疑問が残ります。
それでも「観なければ良かった」と思わないのが自分でも不思議です。
全体を通して、ベラの前向きな生きるエネルギー、成長したいという欲望が猛烈に迫ってきて、圧倒されました。
あと、着地点のおかげで、鑑賞後感は良かったです。
テーマも美術も世界観も、特に衣装は可愛くて素晴らしく、楽しめた部分が多いことは事実。
好きにはなれませんが、すごい作品であることは認めます。
未見の方はぜひ挑戦してみてほしいと思います。
大人のお伽話
エマ・ストーン、ウィレム・デフォーが素晴らしい ダーク・ファンタジー・ホラーのテイストで描かれる自由と解放の物語
女性だけでなく、古い価値観などの圧力からの解放と自由の物語。
その手法は、ウェルメイドの優しさではなく、現実的で即物的で悪魔的な側面を持って描かれる。
まさに、ダーク・ファンタジー・ホラー!
自殺した若い女性が、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手術により、ベラ・バクスターとして奇跡的に生き返る。
「外の広い世界を自由に見たい」という欲望を叶えるため、弁護士ダンカンに連れ出され大陸横断旅行に出たベラは、様々な経験を通して、世界の非情や自由を経験するのだった。
物語は終盤で、ハッピー・エンドを一度思わせて、そこから驚きの展開を経て、グロテスクな面を加えていく。
何といっても、製作も兼ねる主演のエマ・ストーンによる、演技が凄い。
ヌードや体当たりのシーンに限らず、成熟した体をもちながら、新しい知識・発見を次々に重ねていき成長していく女性を見事に演じています。
コミカルで独特な体の動きが粗暴でキュートで癖になる。
そして、ウィレム・デフォー(大好き!)演じる生みの親のゴッドの、やはり医師だった父親から受けていた仕打ち、手術では常に「慈悲の愛」をもってナイフを入れるようにと言われていた話など、独特の親子関係、ベラとの親子愛も印象的。
旅先の各地の、極彩色でファンタジックな風景、レストランや豪華客船、ブリッジ的に挿入される幻想的なアイキャッチなどの美術、キッチュで愛らしい個性的な音楽も素晴らしい。サントラ出ないのだろうか!
凡庸な表現ですが、本作は本当に、142分を全く長いと思わなかった!
映像が素晴らしい。
女性受けはしそうにないな。
本年度のアカデミー賞を総なめしそうな満足度高めの洋画。 本年度ベスト!!
映画作りの全ての要素の完成度が高かった感じで新鮮味もあり凄く良かった!
エマ•ストーンさんが凄い!
体を張った怪演にビックリ!
出だしのぎこちない歩き方や喋り方も素晴らしかった!
彼女が演じたベラの衣装が凄い!
普段、女優さんの衣装なんて注目しないけど本作ベラが着る衣装が全て美しかった!
天才外科医のゴッドウィンの特殊メイクが凄い!
傷だらけの顔がリアル過ぎ!
メイキング映像が見たくなる!
映像が凄い!
広角レンズを多用した映像に加え美しい映像が盛り沢山!
海上での映像がメッチャ美しく印象に残る。
音楽が凄い!
聴き心地が悪い音楽が多目なんだけど、その時のシーンにハマっててスリルや恐怖感が倍増した感じ。
ストーリーが凄い!
前情報無しで鑑賞したのもあって先が見えない展開に終日スクリーンに引き込まれる。
エンドロールも良い!
今まで見たことのないロールって感じ。
手短に終わってしまってスタッフの方々が浮かばれない感じは少し残念。
本作はベラの成長物語って感じ。
出だしの体は大人なんだけど脳は子供の設定から、少しずつ脳が成長して行く感じが良かった!
その元々の脳の持ち主が想定外!
エマ•ストーンさんがベラが成長する過程を見事に演じていた感じ!
ラストのオチは予想と違ったけど大満足の作品だった!
本作のタイトル。
ベラの周囲の男性陣の事と自分的に解釈したけど合ってるかなぁ( ´∀`)
成長冒険譚と社会批判のほかにも色々な要素が入っているように見えた ...
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストー...
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化。
プロデューサーも務めるストーンが純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを★熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じる。「女王陛下のお気に入り」「クルエラ」のトニー・マクナマラが脚本を担当。
シュールというしかない。
ブラックジョークというか、笑える場面はあちこちに散りばめられていますが、ちょっと感覚が違うというか、ここは笑う場面ですか?と確認したくなる。
ラストも哀れすぎて笑えませんw
幻想的な映像と魚眼レンズのような角度が魅力的で、船のデッキから見える海と空の不思議な景色なんかは見てるだけでワクワクさせてくれる。
ベラが指の間を階段を降りるように移動する場面は、斬新でゾクっとさせられた。
濡れ場は多いですが、無垢なモノが経験を得て成長していくストーリーなので避けては通れないし、そこまで嫌らしさはなかったかな。
でも自分が点をつけると3点になってしまいます。
もっと映画をたくさん見て教養をつけると、より良さがわかるような気もしますが、現時点ではすごいんだろうけど、ちょっと退屈だなという評価になります。
映像の美しさ / 作品の変質性といい勝負/弁護士と女衒
美術(セットや照明)の美しさと、ストーリーの異質さ(SFっぽさ)が、表現としてそれぞれを引き立たせている。エッジな作品になった重要な要素だとおもう
感想として、弁護士の男との旅行ではセックスが自己を確立する装置の1つになっていたと思うが、パリでのセックスがどう彼女の自立につながったのかは、正直捉えきれなかった。
鑑賞後、欧米人はこういう過剰なセックス表現を、女性のエンパワーメントなどの現代の価値観に包むことで正面から性を食すことができることを評価するよなぁ、とふと思った。作品の変質性といい勝負
良かったシーン
・映像美とSF的作風のコントラスト
・良い人柄が隠しきれない所有欲の強い弁護士、ジブリ作品に出てきそうな情婦の館の女衒
・(ちょっと長い、つかれた)
彼女が選択した自由とその解決策とは…
いつも注目していながら見逃していたヨルゴス・ランティモス監督作品をついに劇場で鑑賞。自ら命を絶った若き妊婦。その遺体から取り上げた胎児の脳を移植することで蘇生された彼女が、ベラと名付けられ、身体は大人・脳は赤ちゃん状態から新たな人生を送る冒険物語。彼女を所有物かのように扱う男たちに連れ回されるうち、快楽と苦痛を経験し、世界を知ることで、女性である自分が「選択権を得る」ことが男たち、ひいては世の中の「進化」に繋がると確信する。最初に彼女を連れ出すプレイボーイ・ダンカンは、彼女に“良識的な振舞い”を強いろうとする。その特異な出自から、常識を覆し奔放に行動する彼女は、ダンカンを苦しめる。更には、行く先々で触れ合う人々の言動を少しだけ「社会の良識」から解放してみせるのだ。しかし彼女が手に入れた自由な生活とその実現方法に判然とはしない。旅の途中で出会った黒人青年の「人間も動物も元来は狂暴な生き物であり、理想は裏切られるんだ」という言葉が、思い起こされる結末だった。性描写と手術シーンが多くR18指定だが、ゴシックファンタジーの世界観に魅了され、役者陣の怪演に虜になる傑作。
全く先が読めない展開に引き込まれる!
ダンカン男子はリアルに結構いっぱいいるww
すっごくすっごくすっごく好き💕💕💕
そして好き過ぎる作品の場合に、何がそんなに好きなのか上手く言語化出来ないから結果的に箇条書きになってしまう自分の能力の低さ、なんとかなって欲しい……
2024年に入ってから観た映画は割と多めに4.0点台を付けるのが続いていて自分の中での映画の良し悪し基準が少々崩壊気味なのでは⁉️と心配してる部分も少なからずあったけど、コレは間違いなく大好き❤好きだけでなく観てる間中ずっと『次は?次のは?どーなるの??』とワクワクしっぱなしだった(((o(*゚▽゚*)o)))
初めの20分くらいのナニコレ?どーゆー設定??を紐解く時間が進むにつれて感じたのは『あ!オトナ版“初めてのおつかい”!!』と思ってみんなでベラを全力で応援する映画だと思っていたけど、全然違った。トンデモナカッタ。
なんかいろんなものが盛り沢山で楽しませてくれるけど、全体的なバランスはしっかり取れていて『幕の内弁当〜起承転結編〜』みたいな映画だった。
【好き💜ポイント】
・ストーリーそのものが飽きさせずワクワクしっぱなし!
・映像や衣装の天才的な色遣いに圧倒!(特にベラの心の状態が身に着けるものの色に反映されてるのがすごくわかりやすかった💕)
・予告でも何度も流れていたあの象徴的な不協和音が映像と合わせると不協ではなく聞こえてくる不思議!
・本来子供の頃に経験する生(の目覚め)、性の目覚め、自我の目覚め、という成長過程に生じる様々な目覚めポイントがオトナビジュアルなお子ちゃまベラたそが経験することで、デフォルメされているようにみえても実はそれこそが真理なのか?と気付かせてくれた点。
・目覚めシリーズのあとにやってくる『世の中のために何かしなきゃ病』までちゃんと描かれていて納得。
・フュリアスジャンピング!フュリアスジャンピング!フュリアスジャンピング!ww
・あたしの大好物、父娘愛❤ ❤ ❤
・マックスの献身的な愛とダンカンの破滅的な愛
・アルフィーの件とか「ん?コレいる?」となってたけど、起承転結の何度目かの『転』にはやはり必要✨そして綺麗に『結』に繋げてくれて良き😊
登場する男の人たちはいろんな側面からクズなんだけど、単純に『クズ男は要らない!自立した女性として生きて行くの!!』と片付けるわけではなく、結局のところ世の中には男と女しか居ないんだからお互いに支え合ってより良い地球にしましょうよ🌏ってな愛情深いメッセージが1番のお気に入り。
あたし自身が理想とする世界を目指す作品❤ ❤ ❤
でもでも情報量が多かったのも事実!まだ消化仕切れてないからもぉ一回観たい!そしてこの先きっと何度だって観たくなる作品💜
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