哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
全640件中、161~180件目を表示
オールタイムベスト級の作品
エンドロールを観てる最中の多幸感がたまらない。
オールタイムベスト級に面白かった!
ヨルゴス監督、そりゃー過去作も好きだけど、ここまでハマるとは思わなかった😂
ヨルゴス監督の天才的で変態的な作家性が、恐ろしいほど昇華された作品。
また、映画で表現できる全ての要素が完璧に近いと思った。
・ストーリー
とある手術で蘇ったベラという女性を軸に、“生と死”という語り尽くされたテーマを独自の作家性で描き、変態要素に笑いつつも、“愛”の形に感動した。
・役者の演技
エマ・ストーンの演技に脱帽した。
大人の女性でありながらも、精神は子供である“ベラ”を見事に演じ切った。子供から自立した大人になっていく過程、その変化を使い分けた演技が凄すぎる。
ゴッドのウィレム・デフォーも演技半端なかったよー😭
・音楽&美術
不穏な音楽、楽しい音楽、そして一つ一つ細部まで鮮やかに描かれた芸術的なシーンの数々。こーいう要素あまり重視しない自分でも感動するレベル。
ちなみに、お気に入りシーンはダンスシーン💃
・変態的な笑い
大好きな要素。普通にやったら下品な要素を芸術的に描くという、変態の高みにいった良質なコメディー。序盤のキュウリから度肝抜かれた。とくにパリ編がすごい。子供達に教えようとする父親が、ほんと気持ち悪くて最高だった!
キャラクターの魅力とか、エンドロールの作り込みとか、良い要素が他にもたくさんあるんだけど、キリがないのでここまでとします!
まだ観てない方はぜひ劇場へ😍
強烈なエログロ哲学
哀れなるものだって生きている
哀れなるものだって成長する
哀れなるものは見た目や職業で差別する
哀れなるものは横暴である
哀れなるものは売春宿に通う
哀れなるものは執着する
哀れなるものは利己的である
哀れなるもの達だらけの世の中
自分は哀れなるものじゃないって思ってない?
成長せずに惰性で日々を生きる人生
自分より劣る人達を蔑んで、小さな社会の枠生きる
それって哀れな人生
自由にやりたい放題で生きながら、成長していくベラの強烈な人生を前に霞んでしまう
そんな感情が湧いた
美しく奇妙な映像と不協和音のもと、哀れなる人間達の織りなす奇妙なエログロまみれの人間模様が哲学的な台詞とともに繰り広げられる
エブエブ以来のぶっ飛び映画だった
エブエブに続きアカデミー獲って欲しい
モンスター映画が観たかった
世界や社会へのメッセージを込めてる訳ではないのに、何か意味ありげなムードだけ漂わせる系の、かなり苦手な部類の映画だった。この監督って前観たやつもそんなだったな、というのを思い出した。
フェミニズム映画みたいなふりをしながら、知識に目覚めた主人公は深い考え無しに無意味な善行をしたり、暴力で束縛してきた相手を同様に隷属させることで支配下に置いたりと、女性が知識を得ても結局愚かだというストーリーにしかなっていないし、真に愚かな者は家族愛や父性というもので免罪されている。そんなに興味ないなら最初からジェンダーをテーマにしている風を装わなければいいのに、とか、エマ・ストーンはこれで良かったのか?と思ってしまった。
役者はみんな良かったが、最初からウィレム・デフォー出てくると、あぁ、ウィレム・デフォーだー、となるし、それでエマ・ストーンが続けて出てくれば、ハリウッド映画だなー、としか思えなくて、映画世界に没入する障壁になっていたし、グラフィックノベル調に作り込んだ画面は世界を戯画化して提示するというよりは世界観の単調さをより強調する役割になっていて、なんだかなーという気分になった。…あれ?観ているあいだはわりと楽しかった気もしたんだが、思い出して書いてるとヤなとこばかり目についてきた。これは多分、モンスター映画とかに興味ないだろうに表層だけ借りていった姿勢が腹立たしいというのがあるんだろうな。やるならちゃんとフェミニズム映画にするか、モンスター映画をやって欲しかったね!
女性の解放
アダルトチルドレンや、様々な社会問題を絡んでる映画。
いいたいことがハッキリしてていい。ブレない。
情事のシーンからカラーになったり
笑えるポイントもたくさん。
自分にとって女性の性のよろこびの映画は新鮮だった。
賛否両論?かもしれませんが
なぜこんなシーンが必要か?と思った方も多かったかもしれません。
なぜ不快に感じたのでしょうか?そこにこの映画の投げかけのようなものがあったと感じました。
道徳が幸せをもたらしてくれるとは限りません。
もしかすると、予告が違いすぎた、というのはあるかも…
R指定
前もってあまり情報入れずに見たのでびっくりした。
もし思春期に見てたら一生忘れないだろう、その位体当たりなセックスシーンが結構な回数あります。
しかもかなりAV的なやつなんで女性で嫌な人もいると思われ、、でもあのセックスシーンが美しい芸術的なものだと確かにおかしい、しかし日本人には刺激が強すぎるかな。
ウィリアムデフォーをプラトーンで観て何十年も経ったけどこの人はどこまで行くんだろう、近年はまともな人間の役をやっているのだろうか?凄すぎる。
主人公が驚異的なスピードで成長していく中で色々重要なセリフがあった筈だが一回見ただけでは理解が追いつきませんでした、、もう一度観てみたい作品ではある。
けどもマイナスは音楽、ちょっと怖かった。
ベラの大冒険!
最初18禁だと覚悟したけど、案外映像がオシャレすぎて物語にすんなり入れる感じだった。
とにかく映像、美術、衣装、音楽、ストーリーなにに対しても最高でした!
映像はベラが外にでてからカラーになってたり凝ってるなぁと思ったし、園児から少女そして大人へと過程が、歩き方、表情にしっかり表現していた。
すごいものをみました!
余韻もすごいし、いつの時代も女性は賢く逞しくですね。
POOR THINGS
「『哀れなるものたち』はお前らだよ」という作品なのかな。まあ「私たちみんなPOOR THINGS」でもいいけど。
人間をスクラップビルドする感じだったね。余計な知識なしで世界を観たら、どう観えるのかっていう。「人間は遺伝子の乗り物である」って感じかな。生殖のところだけが残ってるね。
デカダンスっぽい映画美術で、エマ・ストーンの演技もすごいし、観てて楽しいけど、もうこの手の作品は散々作られたんじゃないかな。そこに何かを足したのかと言われると、そんな気はしなかったな。
不思議ワールド
突飛でありながら、辻褄が合っていました。
ウィレム・デフォーとエマ・ストーンというだけで観てしまい、内容に驚きつつもストーリーに引き込まれていきました。
ベラがどんどん成長?していく過程では、『アルジャーノンに花束を』の話を思い出しました。
初めの無茶苦茶感からは、映画『時計じかけのオレンジ』を思い出しました。
エマ・ストーンの挑戦は続く!成長していく演技が絶妙。セットや衣装が...
エマ・ストーンの挑戦は続く!成長していく演技が絶妙。セットや衣装が斬新で、退廃的な世界観が魅力的。音楽も印象深かった。アカデミー賞主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイク&ヘア賞の4部門受賞。
オウマガトキFILM
ベラが今後どのような行動をするかは、想像出来るような気がする。
あのような屋敷で実際に実験していて、廃墟になり現実で存在するなら、ユーチューブチャンネルのオウマガトキFILMさんに海外行くかはわからないが、検証して頂きたい。
実際に今配信されているかは分かりませんが、オウマガトキFILMさんのメンシプでキメラと今も配信されている三人家族とDr.MEDICを思い出しました。
エマ・ストーンが凄い!
一流女優の身体張った演技がなんと言ってもすごい。ストーリーはかなりグロテスクでハードな面もあるけれど日本の女優さんは中々ここまでできないだろうなぁ。流れる不協なバイオリンの音色、魚眼レンズのようなカメラワーク、時にハリボテのような風景、こういったものが重く頭に蓄積されてゆく。最後、ヤギなのか!ゴッドかと予想していた。ほんとに凄い映画でした。
気味が悪いホラー系
かと思ったが、全然違っていた。生と性と成と正、長時間だったが奥が深くて見ごたえがあった。
エマストーンの子供のような心と身体に魅了された。作品を作った作家、監督、実話にも感服した。
ショーシャンク以来の傑作だと個人的には思います。
眼福の美術と衣装とエマスト−ン
「哀れなるものたち」監督ヨルゴス・ランティモスの作品を初体験。
衣装、美術が圧倒的に素晴らしい+エマスト−ンをはじめとした出演俳優たちの怪演熱演。
人間と社会のリアルな本質をSFブラックコメディとして、壮麗な美術と映える超絶ファッションと奇妙な不協和音で精神を波立たせる音楽に包んだゴシックロマン映画どした。
絶句。
観終わって数日の咀嚼を要する映画。
見えない抑圧に潰されていた自分に気付く、気付きの映画でもありました。
ラストの思いの外の大団円ってアリか!?
兎も角、観る価値はある。
不思議の国のベラ
天才博士によって逆コナン状態になった女性の話。
女優さんってここまでやるんですね…ってぐらい激しい濡れ場。さすがR18+。
世界観が独特で、奇妙な生き物が多数でてきたり、街の空にゴンドラが行きかってたり、都市の名前は実際のものだけど、なんだか不思議の国のアリスのよう。
画面が魚眼だったり、劇伴が不安を煽るようなものなのも一層狂った世界を強調している。
首だけの馬車とか面白いなぁと思ったけど。出てきたのが最初だけで残念。
好奇心旺盛でどんどん成長するベラだが、一般常識や倫理感は皆無。
冒険に連れ出したプレイボーイのダンカンも、成長するベラについていけず、口論でも言い負かせないほどになる。
ベラは一貫して自分の思うように振る舞い、ある意味痛快。
最終的に自分の生い立ちの秘密を知るベラの決断も面白い。
好き嫌いは分かれそうな作風。
映画好きなら一度は見るべき。
真実は人それぞれ
エマ・ストーンが凄い。
ベラになりきり、成長していく。
グロい場面もあるけれど、淡々と進んでいくベラの冒険に圧倒されまくる。
最後までベラを見守るアルフィーがステキ。
「君の体は君のものだから、君が好きにしていいんだよ」
「ところで、性病の検査した?」
サラッと話せるところが、いいね〜
だから、結局、彼女と結ばれるわけよね。
苦しいけど、自分の感情は自分で処理できるアルフィーと、振り回されて結局、病院に入っちゃう弁護士さん。うまい対比じゃない?
なぜ、ベラになったのか。その秘密が明かされ、ベラとして生きていくさまは気持ちが良い。
道徳的な面もあるけど、セリフが秀逸。
ハマりそうな予感(笑)
怪人ベラ
ほぼ前情報なしで観ました
始めはショッキングな内容のそういう系か~と思い見ていましたが、次第にベラが成長していく話に・・・
オカルトなファンタジーの世界から、性の話や社会、そして愛の話などになっていく
お金かけて世界観を作っているから見応えがありますね
ベラは中盤凄い勢いで成長して貧富の差に愕然としているが、当初の残虐性から考えるとどうしてこうなった? と思えるほど・・・
その狼狽えからラストのシーンまでの顛末これいかにと、なんだか納得がいかないような気もいないでもないが、まあ医者になって命を救うと考えればまあ
ついていくのに必死な私がいたので、この点数ですが
評論家の人、特にヨーロッパの人はアーティスティックでセンセーショナルな斬新なこういう映画は好きなのだろうね
個人的にはベラのダンスシーン辺りの奔放さにダンカンがついていけなくなるところがなんか羨ましく、好きでした
自分ももっと挑戦してもいいんじゃないかなと思えて
そんなこんなで見易い映画ではないし好き嫌いが分かれそうな映画でした
魚眼レンズのような映像の意味(自己考察)
始まりはモノクロ映像から始まり、なぜか周りの背景がハッキリせずぼやけてて、魚眼レンズで撮ったかのような映像が続く。
これが意味するのは、主人公ベラの成長の象徴ではないかと主張したい。
人間の始まりは赤子であり、視野はとてもせまく自分の見たいものを見る。
成長するたびに
知恵を蓄え
その次は興味関心が訪れる
そして見たくないものも見るようになって
自ずとも視野が広がり、視界がクリアになる。
劇中でも、魚眼レンズの歪みがだんだんと収まり、
最後にはその歪も無くなっていた。
ベラが“世界を自分の目で見たい”という大冒険の様子を映画を見ている私たちにも、直で届けているような映像の工夫にドキッとさせられた。
あくまでも自己解釈だが、このような観点で見るとより面白い。
ベラの大冒険は展開が読めない事が多くて、時間がとっても長く感じた。
終わり所が見えなくて、でも飽きさせない簡潔なテンポにカラフルで見たこともない世界観に魅了された。
自分の疑問にいつも貪欲に対話し、答えを見つけては
また疑問が現れ、納得のいく言語化を当てはめ、
また次へと。
この過程でベラ自身が得た経験と知識が増える事に
言葉数が増え、相手の図星をついたり
上下関係が真逆になったり、
ベラが発する嘘偽りない言葉だからできたことである。
いつも映画は考察したい派だが、本作では全て自己完結済みなので少し物足りなさもあった。
見る時はものすごく心身ともに疲労し、1人の大冒険にしては、おかず山盛りどんぶりご飯だったので、1度でもう満足である。
自分を形作るのは“自分自身しかない”と教えてくれた作品だった。
ごちそうさまでした。
エマ・ストーンにやられた
原作読んでないし、前知識も無しに鑑賞
ストーリーは特段たいしたことないが、テーマの打ち出し方や演出もよかったし特にエマ・ストーンの演技は素晴らしかった
で、多少グロい描写があったが何故高校生が観られない+18なのか?
今の日本を象徴している一つであるのかも
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