哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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友達に似てる
最高でした。
前半はベラの自由奔放さが輝いていて、後半社会性を身につけていく流れは喜ばしいとともに悲しくなりました。
ベラはゴッドの支配から逃れるために旅に出ます。
最初は見るもの全てに興味津々なベラですが、そのうち世の中のショボさを知り、ゴッドの元に戻ってきます。ここまでは空間的な旅。
最後の元夫との再会は、今度は過去への時間的な旅を通じた逃避の機会をベラに与えますが、この夫もクソ。
結局ゴッドの場所に戻り、愉快な仲間たちと暮らしましたとさ。
常識破れなベラと比べると、常識的なはずの紳士たちが情けなく見えてきて、誤解を恐れずにいうと、海外の友達やちょっと発達障害のある友達と一緒にいる時に感じる雰囲気と似てました。
自分の持ってる常識がくだらなく思えてくる感じです。
世界観も凄い。ゴッドが吐き出す玉みたいのが意味わかんな過ぎて好きでした。
マルコヴィッチの穴やアンダーザスキンを思い起こさせる内容でしたね。
マルコヴィッチの穴は最後好きな人の子供の脳内に閉じ込められるというオチでしたが、この映画では元夫が羊の脳を移植されるという何ともカオスで愉快なラストでした。
どうレビューしようかと迷う作品。笑 まず、当然のことながら、エマス...
どうレビューしようかと迷う作品。笑
まず、当然のことながら、エマストーンが良い。良すぎます。かなり振り幅のある難しい役だったのではと思う。
(最初の脳みそ子供の頃はちょいとオーバーな感じがあったかな~なんて個人的には思ったな)
濡れ場も、エマがやってるんじゃない、ベラがヤってるって思えて、セックスシーンの奥深さを感じた。
官能的にも見えるし、コントにも見える、みたいな。めちゃくちゃかっこよかったです。
内容は、割と笑った!意味わからんすぎて、え、なになに???笑 ていうおかしさ。
(ベラの「old clitoris」っていう表現にグッときました笑)
ダークな雰囲気の割に、ユーモアがあって、その辺のセンスは好きだな。
エマもプロデューサーをやってると知って、エマ自身も面白い人だから、いい感じで作れたんだろうなと。
ただ、思ったよりエンタメだったなっていうのが正直なところ。
題名が意味深感を出しているせいだろうか。
命を軽んじているのか、大事にしようとしているのか。
女として身体を売って稼いで、女としての快楽を求めるけど、女・男ではなく平等に自由を求めるのか、いや、女は全部欲しい。笑
男だって全部欲しい。色んな矛盾もひっくるめて、「哀れなるものたち」なのでしょうか。
ベラは最初の方に「性」という、人間に備わった原始的な楽しみを見出し、色んな経験をするにつれて、知的な楽しみも見つける。
言うたら人造人間なのに、誰よりも人間らしい。言葉を覚えて、自分の気持ちを表現できるようになっていくところが、確実な成長を感じさせる。
やっぱり、不条理や悲しみを覚えてからが成長だ!って思った。ないことに越したことはないけども。
衣装も映像も申し分なく、世界観を作り上げていた。
その豪華さのせいで、中身とのバランスが、個人的には少し混乱した。
監督の頭の中を覗くような感じで、なんだかこちらも、色んな経験をした!って思えるような作品。
ピノコ
いつもの映画館①で
かねてからリストアップしていたがなかなか時間が合わず
いよいよ最終週となってしまったので平日仕事を早退
水曜日は安いからとオンライン予約したらリピーター割引で1100円
なんだ明日でもよかった
母親に胎児の脳を移植というこどもが考えるようなことを真面目に
お金をかけて 且つユーモアラスに描かれていた まぁSFだな
博士が食事中に吐き出す泡みたいなものが奇妙で面白かった
何か説明していたように思うが聞き逃した
ヤギ将軍はオマケだな
マークラファロは最近好きな俳優
きっとこの監督の作品に出たかったんだろうな
なんだかいい人のイメージだったが酷い目にあっていた
エマストーンはこの監督に全幅の信頼を寄せているのだろう
体当たりという言葉は陳腐すぎる
プロデューサーにも名を連ねているというから
いつもより気合いが入っていたということか 脱帽
いやまぁつくづく女性にはかなわない しみじみ
監督の頭の中のイメージを丁寧に表現するとこうなるんだろう
生と性は不可分なのはわかるが あまりの剥き出し好みではない
さすがの18禁 性教育のくだりはギリギリ好きだ
主人公と博士の関係はブラックジャックとピノコに重ねた
博士の顔のキズもあったし
ピノコは奇形嚢種で生まれた胎児をつなぎ合わせたのだった
ちなみに終了後は市役所前のベンチで缶ビール2本
やっぱりちと寒 旧ダイエー地下の王将に移動して餃子と天津飯で〆
今年度もお疲れさん
ひとつの別世界として考えるのならば
エマ・ストーンの美しさたるや!(痩せすぎ)
シュールでブラック!独特な世界観が美しい。
結論から言えば、めちゃくちゃ面白かった。エマ・ストーンもよくこの役を引き受けたなと驚いたし、難しい役をこれほどまでに体現できる人はそういないと思う。見事だった。美しかった。特に船の上でのダンスシーンが最高。ダンスシーンからのぐちゃぐちゃした展開も最高。
調律のとれていない音楽と、時折切り替えられる魚眼レンズの歪んだ画面が不穏さを掻き立てる。
一見古い時代かと思いきや、未来ともとれるファンタジーな世界観。
天井や床まで凝りに凝った装飾、肩にボリュームを出した衣装、車輪の付いたゴンドラ、赤い木の幹の色使い、どれもどこか気味悪さもありつつ、独特でとても美しい。
ベラの成長とともにモノクロから色鮮やかな世界へ移ってゆく様も良い。
ベラが駆け落ちすると決めた時は「その男はダメ!」と思ったけれど、ベラを使い捨てるつもりだった男の方が夢中になってしまい、ベラの意図せぬうちに男がみるみる破滅してゆく様がとにかく面白かった。
別れを切り出した時に、二人の後ろを葬儀の参列者が厳かに通っていく場面は、男の心情とリンクしているようで申し訳ないが笑ってしまった。
ベラも破滅へ向かうと思いきや、持ち前の頭の良さと逞しさ、"進化への欲求"が正しい方向に軌道修正させ、自身にとって有益な人物を判別する力も身につけてゆく。
ゴッドが風変わりでもちゃんとした心のある人で良かった。冷徹で頑固なようでゴッドも進化しようと努力していたし、娘としてベラを愛していた。だからベラが正しい道を選んでいけたのだと思う。
コイツは殺すしかないか、と思うほどの人物である将軍の末路はブラックすぎて笑ってしまった。ここで鶏犬が効いてくるのか、と。あれは羊の脳でも入れられたのかな。
途中までの展開では、ラストはタランティーノの映画のように全員ぐっちゃぐちゃになって終わるしかないのかな、と思ったけれど、なんだか皆が楽しそうで希望溢れるラストシーンでやけにシュールで面白かった。
マダムの達観したおちゃめなキャラも最高だった。あの人は仮に殺されたとしても、最後の瞬間まで楽しめるのだと思う。私も彼女に是非師事したい。
観る前に「グランド・ブダペスト・ホテル」を思い出していた。ウィレム・デフォーが出ているからか、シュールでちょいグロ、独特な世界観が似ているからか。あちらの方はもう少しポップだったな。
個人的にこの作品は非常に面白かったが、ただ一点、性的シーンが異常に多いので、一緒に観る人は慎重に選んだ方がいいかと。そこは注意。
ー追記―
ベラは将軍を「助ける」と言いながらも、なぜ動物の脳を入れてしまったのかが分からず妙に引っかかっていた。
ふと思いついたのは、将軍は彼女がベラの脳に入れ替わっていたにも拘らず、彼女を自分の妻(箱)として見ていて、ベラの人格(脳)については一切見ていなかった。
ベラはいつでも人と関わる時に、結果的に鏡のように接してきた。自分を使い捨てようとする人は使い捨て、婚約者として真摯に向き合う人には真摯に向き合い、父として愛してくれる人には娘として愛した。
だから、「将軍(箱)は助ける。人格(脳)の方は知らないけどね」ってことかなと。ウインクされたらウインクを返すのがマナーでしょ?って。
そして初めは羊の脳かと思っていたけれど、あれは山羊なのかもしれない。キリスト教では山羊は悪魔を意味するものらしいから。そう考えると強烈な皮肉。
将軍の末路を笑ってしまって申し訳ないけど、仕方ない。人生はブーメラン。
少女、娼婦、聖母なベラに惹きつけられる。
実在の都市名を冠しつつ、バーチャルリアリティのような不思議空間での物語。
科学や常識、倫理などは脇に置くとして、登場人物が総じて濃い。
最も常識的なベラの婚約者が、一番影が薄い(お気の毒)。
世界観が本当に面白かった。
成人女性に胎児の脳を移植して、リボーンしたベラ。
どんどん経験を積み、世界を知り、成長し続ける姿に魅了される。
枠からバーンとはみ出した人を、誰も止めることができない。
同時に、彼女に母親がいなかったことを哀れにも思った。
癖が強くて、分かりやすいおいしさはない。
最初、刺激が強すぎて、毒かと思って吐き出したくなる。
けれど、また食べてみたくなるという禁断の食べ物(私にとっては、チョコレートやポテトチップス)みたいな映画。
もっと自由に生きていいんだなーと勇気をもらいました。
ラストはほっとできる。
最初はメルヘンではなくオカルトでもなく、でも素敵な衣装と建築。
ウィリアムデフォーがすごい。
だんだん子供の脳が成長し、秀才になって終わる。
途中、北欧特有の性的描写はいなめないが、なにも技のない人間として、人間的な成長の一環なのだと思う。
CMのイメージとはまったく異なる内容でした。
不思議な映像美で味わう「エロ・グロ・ナンセンス」
エロ・グロ~なんて古い言葉で申し訳ないけれど、戦前のサブカルチャーを思い出させる、露悪趣味的な監督の真骨頂が発揮されています。しかも、女性の描き方が秀逸です。
「女王陛下のお気に入り」でも見せた、魚眼(広角?)レンズによる歪んだ「覗きこみ画像」は、不思議の国のアリスのように身体が伸び縮みする幻想性を感じさせました。
ベラは幼いながら鋭い感性で、アリスのように不思議の国を旅しています。リスボンのキッチュなケーブルカーが面白い。やがて大人の女性として成長し、現実化した(その当時の)ロンドンに戻ってきます。構えとしてエロ・グロではあるけれど、さほど官能的ではない。むしろコミカルでシニカル、でもって男達の心理描写は意外にステロタイプで、プロットはナンセンス。
やはり、女優達が抜群に面白くて個性的なことを楽しむ映画です。もちろんエマ・ストーンは素敵ですが、マーサ女史を演ずる - ハンナ・シグラ(マリア・ブラウンの結婚)や、娼婦館スワイニー役のキャサリン・ハンターも魅力的でした。ハンナは80歳近いはずなのに素晴らしかった。キャサリンは舞台俳優なんですね。
エマがラ・ラ・ランドなど他の映画より背が高くシャキッと見えたのは、演出や撮影の仕方のせいでしょうか?今までもっと可愛らしい女優をイメージしていました。
終始堂々として気高い感じがよかったです。
「哀れなるものたち」では監督の真意が伝わらない
原題の「poor things」は、邦題では、「哀れなるものたち」と訳されている。そもそも邦題が、本作の真意をとらえていないような気がする。「poor thing」はネットで検索すると、軽い感じでの「かわいそうに」の意味だ。それを、「哀れなるもの」にしてしまうと、ベラの強い女性として成長していく姿が霞み、男に単に身体を預ける娼婦の面だけが誇張されてしまう。
おそらく、ランティモス監督が、「かわいそうに」と軽く言っているのは、ベラが、脳の移植による蘇生によって、運命は変えられないけれど、最初から作為的に操作されてしまったことに対する「かわいそうに」であり、かえって彼なりの怒りがこめられているような気がする。
一方男の観点から見ると、彼は、「哀れなるものたち」という邦題によって、男はみんな女をモノとしてしか考えていない、という代弁者にされてしまっている。
男性中心の社会に相対した、自由、平等の代弁者としてのベラを見よう。
男尊女卑の男たちのなれの果てを、しっかり凝視しよう。
ランティモス監督が、過去の作品(「女王陛下のお気に入り」、「ロブスター」、「聖なる鹿殺し」」の映像美、世界観を更に進化させて、ベラ演じるエマ・ストーンに、その集大成を託したという見方ができるから。
成長の過程である過度な性的描写には目を瞑り、高らかに自由、平等を謳歌するエマ・ストーンの美しさを堪能しよう。そうすれば、「哀れなるものたち」という言い方は、まるっきりのナンセンスだと実感できるはずだ。
そんなにエロくないんですよ
既存の価値観から解放されると人はこうなるのか
珍妙な世界観にマッドサイエンティストによって放たれた主人公は、既存の価値観に囚われることなく自由に行動し世界を経験し学び、二度目の人生をやり直していく。最後は親の愛情を受け継いだのか。二人目の成長が遅いのはあまり感情を注がなかったからなのか。よく分からない。頻繁にある濡れ場は少しくどく感じたが、なぜか笑えてくる。一回目ではあまり理解できないが、もう一回見たくなる映画。
ていうかさディズニーの名でこんな作品を配給するなよな・・・
2024年映画館鑑賞18作品目
3月16日(土)イオンシネマ新利府
ハッピーナイト1300円
ヨルゴス・ランティモス監督作品初鑑賞
脚本は『クルエラ』のトニー・マクナマラ
製作はTSGエンターテインメントなど
配給はアメリカがサーチライト・ピクチャーズ
日本はウォルト・ディズニー・ジャパン
いずれもディズニーの子会社
ディズニーも買収を重ね幅広くなったからな
制作には主演のエマも携わっている
英国米国アイルランド合作18禁エログロSFロマンスコメディ
外科医のゴッドによって生み出された実験体1号のベラ
ゴッドの屋敷で隔離された生活にうんざりしていたベラは弁護士のダンカンに唆され駆け落ちし世界旅行へ
なんやかんやでゴッドの屋敷があるロンドンに帰ってきたベラは婚約者のマックスと結婚することに
その会場に現れたヴィクトリアの夫に対しなぜ母が自殺したのか確かめるため彼の家に同行した
脳移植なんてゴッドはまるでブラックジャックみたいなことをやらかす
手塚治虫の世界だ
だが奇妙な合成動物たちは天才バカボンのある回で見たような記憶がある
『哀れなるものたち』は芸術映画だ
アート驚く為五郎
リスボンの建物風景やアレキサンドリアの荒城は特に好き
馬車型蒸気自動車好き
豪華客船のデザインも好き
不協和音を駆使したBGMも良い
台詞は文学だ
ビアズリーの作品の世界観をカラフルにした感じだが何の狙いか『哀れなるものたち』は一部モノクロになっている
そういえばエマ・ストーンの太眉はフリーダ・カーロを彷彿させる
顔ヂカラがハンパない
オッパイは最初観た時「男かな女かな」と脳内のあぁ~しらきが連呼したが下半身はおちんちんがなくやっぱり女だった
広末奈緒の『人間廃業』的展開
そういえばおちんちんがボカシ無しだったがいつからセーフになったんだ
たしかにダビデ像だってOKだからな
白人のオチンチンはセーフなんだろう
ディック・マードックも試合中によくお尻を出していたからな
ギャラが弾めばオチンチンも出してたかもしれない
それを思うとエマはヘアどまり
とはいえマグリットの『陵辱』だってヘアどまりだもんな
だがしかしそれに納得できないのはろくでなし子画伯であろう
『哀れなるものたち』に比べるとエマが巻き込まれたアジア系差別の記事なんて安っぽくてありふれていてくだらない
こっちは1800円でも払う価値があるがあっちはカネを払う価値はない
あえて苦言を呈するなら胎児の脳を移植したのに随分と理屈っぽいね
破綻はしているが面白いからまあいいや
これこそ海外産の高級なコントなのかな
悪趣味なポルノ映画と解釈すると楽しめない
コメディの一種と捉えると楽しめる
滝沢カレンはブルーになったらしいけど
これもまた楽しめるのは限られているのかもしれない
エンドロールは海外作品としては珍しいタイプ
ちなみに例によってイオンシネマで入場する際に渡される今回の粗品はベラの後ろ姿10体
アートだがこれってなに?
ていうかさディズニーというブランドでこういう作品を配給するなよな・・・
まあいいけどさ・・・
配役
生存していた胎児の脳を母の脳と取り替え蘇生されたベラ・バクスターにエマ・ストーン
飛び込み自殺した妊婦のヴィクトリア・ブレシントンにエマ・ストーン
ベラを誘惑し駆け落ちする放蕩弁護士のダンカン・ウェダバーンにマーク・ラファロ
ゴッドこと外科医で研究者のゴドウィン・バクスターにウィレム・ディフォー
ゴッドの助手を務める医学生でベラの婚約者のマックス・マッキャンドレスにラミー・ユセフ
パリで売春宿を取り仕切るスワイニーにキャサリン・ハンター
ベラと仲が良い売春婦仲間のトワネットにスージー・ベンバ
ゴッドの家政婦のプリムにヴィッキー・ペッパーダイン
ゴッドによる2番目蘇生実験体のフェリシティにマーガレット・クアリー
ヴィクトリアの夫で軍人のアルフィー・ブレシントンにクリストファー・アボット
マーサに同行する皮肉屋のハリー・アストリーに ジェロッド・カーマイケル
船旅で知り合った哲学を愛する老婆のマーサ・フォン・カーツロックにハンナ・シグラ
エマ・ストーンは凄い!
初めてのR-18映画
買ったチケットを入場ゲートで見せながら、そういえばこれはスクリーンで観る初めてのR-18映画だと気付きました。
遠いながら隣に座っているのが同性なことにまず安堵し、あまりに『そういう』シーンが多かったら出ようと心に決めたところで上映開始。
初っ端から『そういう』モチーフの嵐。流石R-18、遠慮を知らない。
しかし慣れてしまうと、これが一人の女性の誕生から成長までを真摯に描いた伝記なのだと理解しました。
マッドサイエンティストが作り出した、成長した女性として生を受けた赤ん坊。もちろん周囲は子供としてなど扱ってはくれませんし、赤ん坊として当然の行いも白い目で見られてしまいます。
大人のような洗練された選択などできない訳ですから、彼女はいつも失敗ばかり。その上まだ幼い脳では、失敗したことにさえ気づかない。
間違えた選択を繰り返しながら成長する彼女を、いつの間にか私は尊敬していました。
ラスト近く、颯爽と馬車を抜けて家の玄関を開ける彼女の姿には心から感動しました。
……でも現実の友達に勧めるのは無理かなぁ、『そういう』所が多すぎて。
全て見た後で、じわじわとくる
性的なシーンや台詞には、さすがにドギマギしてしまいましたが、見終わった後は必要なシーンだったと感じました。
男女の関係性を、行動だけでなく考え方についても端的に表現していると思ったのです。様々な関わり方をする男性と付き合う中で、女性はもっと自分を大切にすることが大事だと言っていると感じました。
マーサとの場面が好きです。
貧困に苦しむ人々を見て助けたいと純粋に思う気持ちとそれを騙しとる人間がいる。
ゴッドの親子関係も残酷で、このような身体的なものでなくとも、現代にもありますよね。
ベラが帰ってきて、3人でベットに寄り添う場面では、温かな気持ちになりました。
様々な示唆に富んだ作品でした。
最後のヤギ人間は、ぞっとしました。
追記
原作を借りたのですが、途中で断念。難解でした。
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