劇場公開日 2024年1月26日

哀れなるものたちのレビュー・感想・評価

全671件中、21~40件目を表示

4.0哀れなのはいったい誰だ?

2025年4月12日
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鑑賞方法:映画館

かなり猟奇的で大胆な性描写も含まれる作品ではあるが、そんな表層的な見てくれの中身としては、様々な意味で社会的にも抑圧されていた女性が自らの行動を通して世界を知り、自由や平等を手に入れて自立していく過程をカリカチャー的に描いた作品であり、日本の政権与党(とその支持者たち)が嫌いそうな女性解放の物語だと言える。

ウィレム・デフォーが演じるゴッドウィンの風貌はフランケンシュタインにしか見えないが、ある種の「人造人間」であるベラはまさに女性版のフランケンシュタイン。そして、そんな可哀そうに見えるベラを意のままにしようとする男たちの愚かさを見ていると、「哀れなるものたち」とは本当はいったい誰のことなのかが浮き彫りになってくるであろう。

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Tofu

4.5ベラの知らない知りたい世界

2025年3月31日
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鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

 大画面向きの映像で、カメラワークも斬新で良い。
 形状の変わった生き物、美しい建造物、約100年前のファッションも見どころ。
 序盤のモノクロ時の死体と、後半に登場する長髪の男の二人のペニスや女性の乳首や陰毛も モザイク無しで 惜しみなく映し出されている。
 世界各地の描きかたが、コミカルで芸術的で、まるでティム・バートン監督作品とスタンリー・キューブリック監督作品を足して二で割ったような、洗練された見ごたえのある映像である。ベラと一緒に冒険している男は遊び人で、ベラの體が目的だから、「アンアンアンアン」幸せにさせまくるのだった。
 人体実験の被験者であるベラが結婚前に別の男と出かけるシチュエーションが、終盤 もう一度 ある。自分の両親の結婚生活を知るという伏線回収もバッチリであった。
 ベラの知的な成長が楽しくて、最後の最後まで言動が面白かった。

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Don-chan

3.5 どっちかと言うと人間嫌い?

2025年1月25日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

ものすごい要素が詰め込んである映画だけど言いたいことはシンプルで無駄がなく、結構好き〜って感じ。

人間嫌いとも結果人間賛歌とも受け取れる気がした。

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Ninetendo

4.0この倫理観は受け付けないが…

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

爽快感、胸糞悪さ、感動、希望、嫌悪感などなど…いろんな感情が一気に押し寄せるあのラスト。こんなことできる人他にはいない。

またどのシーンを切り取っても全てがアートになる。これもできる人は他にはいない。

正直、終始気持ち悪くて受け付けない部分が多かったのだが、エマ・ストーンや作品の世界観に圧倒されまくって、今自分は凄いもの観てるなと。

そして今この時代、この瞬間にアリ・アスターとヨルゴス・ランティモス監督が同時に存在していることが凄いと思った。

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りんごあめり

5.0人は獣

2025年1月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

2回目 5/12 BD
ベラが成長する姿を見て気付かされるものすべてが貴重
人が獣であることを忘れてはいけない

1回目 公開初日 アースシネマズ姫路
現代の人間の古代の立場からの再解釈

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悠

4.5エマ・ストーンの演技には恐れ入ります

2025年1月5日
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鑑賞方法:VOD

この作品は原作小説があるのですね。
活字ではどのような表現で展開されているのか興味深い。

フランケンシュタインの怪物(私は男の子と呼びたいが)のようなラストじゃなくて良かった。

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miharyi

2.0男の人が作った映画だなぁって思った

2024年11月29日
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男の人が作った映画だなぁって思った
でもエマ・ストーンも製作に関わってることにびっくり

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ジュディス

3.5なかなか興味深い内容。

2024年10月14日
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鑑賞方法:VOD

中身が幼い時は色もなくモノクロで外の世界は奇妙に映るが成長と共に現実に近づいていき汚い所も見て大人になると言う映像の表現が良かった。
ゴッドのシャボン玉はよくわからないが主人公が幼い時に見ていたゲップの表現だったのだろうか?
将軍あんなんになっちゃったけど逆に山羊が本人なの?

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はまぐりの短い感想文

3.5原作を読んでたので物足りなさはしかたないかー。世界をリアルにしても...

2024年10月6日
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原作を読んでたので物足りなさはしかたないかー。世界をリアルにしてもらったほうが好みだったな。

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まるぼに

2.5脳を移植し、再生した女性の冒険なのだが ・・・

2024年9月24日
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変わりダネの映画という意味で、強い存在感をギラギラ放っている。強い強いインパクトと鮮やかな美術。色々と賞賛出来るところはあるが、物語は…うーん、また観返したいとは思えない。

エマ・ストーンも役者として大変なチャレンジをしたとは思うが、もうちょっと別の何かへ向けて舵を切るべきではなかったか。リビングで観ていて、子供が来たら朝慌てて消さないといけない映画だよね、というポイントが気になってしょうがなかった。

ちなみに、エマ・ストーンのアカデミー授賞式での態度を見てしまうと、はやり幻滅と言うしかない。

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Yuk

もっとドンドンぶち破れぇ~

2024年9月20日
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鑑賞方法:映画館

 恋人がいなければ強制的な手術で動物に変えられるという奇妙な近未来を描いた『ロブスター』(2015)、不気味な少年から子殺しを命じられる恐ろしい『聖なる鹿殺し』(2018)で「これは一体何のお話なんだ?」と混乱させられつつも訳の分からぬ魅力に惹きつけられ、ヨルゴス・ランティモスは一気に注目監督になりました。その才能をハリウッドが見逃す筈はなく、恐らくそれまでの何倍もの予算をぶち込んだ豪華絢爛たる『女王陛下のお気に入り』(2019)ではアカデミー賞の多部門でノミネートされるまでになりました。ただ個人的な好みとしては、『女王陛下~』は、「訳分からない成分が足りない」のが不満でした。もっと迷宮に導いてよぉ~。ところが今回は、「豪華絢爛たる訳の分からなさ全開」でヨルゴス節が帰って来ました。待ってましたぁ~!

 成人の体に胎児の頭脳を移植された女性が無垢な好奇心のままに世界を旅する物語で、謂わば現代のフランケンシュタインです。もう、オープニング映像から魅力的で、一気にゴシック・ワールドに引き込まれます。モノクロ映像もカラー映像も暴力的とすら思えるほどの美しさです。低い位置からフィッシュアイ・レンズでの移動撮影という僕の大好物の映像も今回はてんこ盛り。そんな世界で、エマ・ストーンが制限なしの弾けっぷりです。スッポンポンだろうとあからさまな性描写だろうとお構いなしに突っ走るのです。スクリーン前の我々を一体どこへ連れて行こうというのだろうとワクワクします。

 ただ、常識に縛られぬ彼女の行動には伝統的な女性性の打破というテーマもあるのでしょうが、そういう観点で見ると舞台がパリに移ってからの展開にはちょっと小さくまとめてしまったのではと残念な思いも。もっと外に向かってドンドンぶち破って欲しかったです。

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La Strada

2.5原作の最後の数十ページをどう表現するか興味があったが、その部分が全...

2024年8月22日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

原作の最後の数十ページをどう表現するか興味があったが、その部分が全く無かったので個人的には残念。種明かし的な、ドンデン返し、やっぱそうだよね的な部分と思っていたので、作品としては全く違う物に感じざるをえない。エマ・ストーンは好きな女優だし、映像的にも世界観はすごく良かっただけに。

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rr

3.5人間とは…

2024年8月12日
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鑑賞方法:VOD

生まれ、性に抗わず、社会を知り自分を知る生き物なんだな…と思いました。
主人公の行動が奇行かと問われると、これはわからないなと考えさせられました。
生まれて、性に興味を持つ。もちろん理性という面が欠けていたとは思うが徐々にそれも身についてくる。理性は性をコントロールするようになるのがもしれない。
原作は読んでないけれど、教育者として興味深い話ではありました。
ですが、再鑑はなさそうです。

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みきねこ

4.0パンチ強すぎる

2024年8月8日
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鑑賞方法:その他

家族と見るのはお勧めできない。

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ginger

5.0狂気的で残酷、でも恐ろしいほど美しい

2024年8月7日
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怖い

興奮

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はむ

4.0頭脳は子供、身体はオトナ

2024年7月27日
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エログロ満載の成長記&サイダーハウスルール的原点回帰なお話。

頭脳は子供、身体はオトナな主人公は、性の快楽に目覚め、男に搾取されながら世界を放浪する。

やがて、知の吸収と自立に目覚め、
劇的な成長を遂げる主人公に、
周囲の支配的な男たちは絶望する。

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DEPO LABO

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年7月25日
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まゆう

3.5ファムファタールではなく

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

母親の体に胎児の脳を移植するということで、身体と精神のギャップが主題になる話かと思ったが、そうではなく未成熟の脳が成熟した体でどのように成長するかの物語。

言葉を覚え始めた主人公は冒険や快楽を求めて行動を開始する。この点は確かに子供ならそうだろうなと思えます。そのうち思想や倫理に目覚め始める主人公。しかし性についてはあくまで女性の自由を強く訴える行動を一貫して示す。それによって破滅する男も描かれるわけですが、ファムファタールという男の視点での物語ではなく、終始強い信念を持った女が描かれていると思います。

それはともかく、描かれる町やファッションの美しさはなかなかと思わさせられます。

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FormosaMyu

3.5哀れなるものたちとは?

2024年7月13日
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哲学的な内容ではあるけれど
物語として普通に面白い
もっと洒落臭い作品かと思ってたよ

上手く言えないけど多様性って
こういう事だと思うんだよ

所でタイトルの哀れなるものたち
って誰を差してるんだろうか?

私的には哀れだと思えたヤツは1人しか思い浮かばない

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龍神

4.0素晴らしい意欲作

2024年6月23日
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映画史上に残る美術だった。
なんて意欲的な美術さんなのだろう。
最後のエンドロールをああするのも納得するよー。
本当に報われていいと思う!

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赤の他人くん