哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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誇り高き選択
めちゃめちゃ良かった!劇場で観るべき作品。
衣装がいちいち良いし、美術も凝っていて何度も見たくなる。幻想的な音楽に物語の運びもよくあっていた。
そしてエマストーンの顔が何より良い!
宇多丸氏の評で、氏の妻が何度見ても泣けるといっていたベラがお客と話す時のあの素の笑顔、私もあのアップになった表情にグッときた。気持ちすごくわかる!
ラストこうなりました、っていうシーンもすごく好みだった。あの四つん這いのアレとか笑ってしまうよね。ベラが最後にここを選んだことも、最初からベラを観てきた観客として、ベラらしい誇り高き選択!とおもった。マックスはベラを人として大切にしてることが他の男との対比で伝わってくる。許すとかじゃなくて嫉妬するという気持ちを持ってることを話したり、体を心配したり。それを美しい森の中で歩きながら話す様子も美しかった。
オールタイムベスト級の作品
エンドロールを観てる最中の多幸感がたまらない。
オールタイムベスト級に面白かった!
ヨルゴス監督、そりゃー過去作も好きだけど、ここまでハマるとは思わなかった😂
ヨルゴス監督の天才的で変態的な作家性が、恐ろしいほど昇華された作品。
また、映画で表現できる全ての要素が完璧に近いと思った。
・ストーリー
とある手術で蘇ったベラという女性を軸に、“生と死”という語り尽くされたテーマを独自の作家性で描き、変態要素に笑いつつも、“愛”の形に感動した。
・役者の演技
エマ・ストーンの演技に脱帽した。
大人の女性でありながらも、精神は子供である“ベラ”を見事に演じ切った。子供から自立した大人になっていく過程、その変化を使い分けた演技が凄すぎる。
ゴッドのウィレム・デフォーも演技半端なかったよー😭
・音楽&美術
不穏な音楽、楽しい音楽、そして一つ一つ細部まで鮮やかに描かれた芸術的なシーンの数々。こーいう要素あまり重視しない自分でも感動するレベル。
ちなみに、お気に入りシーンはダンスシーン💃
・変態的な笑い
大好きな要素。普通にやったら下品な要素を芸術的に描くという、変態の高みにいった良質なコメディー。序盤のキュウリから度肝抜かれた。とくにパリ編がすごい。子供達に教えようとする父親が、ほんと気持ち悪くて最高だった!
キャラクターの魅力とか、エンドロールの作り込みとか、良い要素が他にもたくさんあるんだけど、キリがないのでここまでとします!
まだ観てない方はぜひ劇場へ😍
強烈なエログロ哲学
哀れなるものだって生きている
哀れなるものだって成長する
哀れなるものは見た目や職業で差別する
哀れなるものは横暴である
哀れなるものは売春宿に通う
哀れなるものは執着する
哀れなるものは利己的である
哀れなるもの達だらけの世の中
自分は哀れなるものじゃないって思ってない?
成長せずに惰性で日々を生きる人生
自分より劣る人達を蔑んで、小さな社会の枠生きる
それって哀れな人生
自由にやりたい放題で生きながら、成長していくベラの強烈な人生を前に霞んでしまう
そんな感情が湧いた
美しく奇妙な映像と不協和音のもと、哀れなる人間達の織りなす奇妙なエログロまみれの人間模様が哲学的な台詞とともに繰り広げられる
エブエブ以来のぶっ飛び映画だった
エブエブに続きアカデミー獲って欲しい
モンスター映画が観たかった
世界や社会へのメッセージを込めてる訳ではないのに、何か意味ありげなムードだけ漂わせる系の、かなり苦手な部類の映画だった。この監督って前観たやつもそんなだったな、というのを思い出した。
フェミニズム映画みたいなふりをしながら、知識に目覚めた主人公は深い考え無しに無意味な善行をしたり、暴力で束縛してきた相手を同様に隷属させることで支配下に置いたりと、女性が知識を得ても結局愚かだというストーリーにしかなっていないし、真に愚かな者は家族愛や父性というもので免罪されている。そんなに興味ないなら最初からジェンダーをテーマにしている風を装わなければいいのに、とか、エマ・ストーンはこれで良かったのか?と思ってしまった。
役者はみんな良かったが、最初からウィレム・デフォー出てくると、あぁ、ウィレム・デフォーだー、となるし、それでエマ・ストーンが続けて出てくれば、ハリウッド映画だなー、としか思えなくて、映画世界に没入する障壁になっていたし、グラフィックノベル調に作り込んだ画面は世界を戯画化して提示するというよりは世界観の単調さをより強調する役割になっていて、なんだかなーという気分になった。…あれ?観ているあいだはわりと楽しかった気もしたんだが、思い出して書いてるとヤなとこばかり目についてきた。これは多分、モンスター映画とかに興味ないだろうに表層だけ借りていった姿勢が腹立たしいというのがあるんだろうな。やるならちゃんとフェミニズム映画にするか、モンスター映画をやって欲しかったね!
女性の解放
賛否両論?かもしれませんが
R指定
前もってあまり情報入れずに見たのでびっくりした。
もし思春期に見てたら一生忘れないだろう、その位体当たりなセックスシーンが結構な回数あります。
しかもかなりAV的なやつなんで女性で嫌な人もいると思われ、、でもあのセックスシーンが美しい芸術的なものだと確かにおかしい、しかし日本人には刺激が強すぎるかな。
ウィリアムデフォーをプラトーンで観て何十年も経ったけどこの人はどこまで行くんだろう、近年はまともな人間の役をやっているのだろうか?凄すぎる。
主人公が驚異的なスピードで成長していく中で色々重要なセリフがあった筈だが一回見ただけでは理解が追いつきませんでした、、もう一度観てみたい作品ではある。
けどもマイナスは音楽、ちょっと怖かった。
ベラの大冒険!
POOR THINGS
不思議ワールド
オウマガトキFILM
エマ・ストーンが凄い!
気味が悪いホラー系
眼福の美術と衣装とエマスト−ン
不思議の国のベラ
天才博士によって逆コナン状態になった女性の話。
女優さんってここまでやるんですね…ってぐらい激しい濡れ場。さすがR18+。
世界観が独特で、奇妙な生き物が多数でてきたり、街の空にゴンドラが行きかってたり、都市の名前は実際のものだけど、なんだか不思議の国のアリスのよう。
画面が魚眼だったり、劇伴が不安を煽るようなものなのも一層狂った世界を強調している。
首だけの馬車とか面白いなぁと思ったけど。出てきたのが最初だけで残念。
好奇心旺盛でどんどん成長するベラだが、一般常識や倫理感は皆無。
冒険に連れ出したプレイボーイのダンカンも、成長するベラについていけず、口論でも言い負かせないほどになる。
ベラは一貫して自分の思うように振る舞い、ある意味痛快。
最終的に自分の生い立ちの秘密を知るベラの決断も面白い。
好き嫌いは分かれそうな作風。
映画好きなら一度は見るべき。
真実は人それぞれ
エマ・ストーンが凄い。
ベラになりきり、成長していく。
グロい場面もあるけれど、淡々と進んでいくベラの冒険に圧倒されまくる。
最後までベラを見守るアルフィーがステキ。
「君の体は君のものだから、君が好きにしていいんだよ」
「ところで、性病の検査した?」
サラッと話せるところが、いいね〜
だから、結局、彼女と結ばれるわけよね。
苦しいけど、自分の感情は自分で処理できるアルフィーと、振り回されて結局、病院に入っちゃう弁護士さん。うまい対比じゃない?
なぜ、ベラになったのか。その秘密が明かされ、ベラとして生きていくさまは気持ちが良い。
道徳的な面もあるけど、セリフが秀逸。
ハマりそうな予感(笑)
怪人ベラ
ほぼ前情報なしで観ました
始めはショッキングな内容のそういう系か~と思い見ていましたが、次第にベラが成長していく話に・・・
オカルトなファンタジーの世界から、性の話や社会、そして愛の話などになっていく
お金かけて世界観を作っているから見応えがありますね
ベラは中盤凄い勢いで成長して貧富の差に愕然としているが、当初の残虐性から考えるとどうしてこうなった? と思えるほど・・・
その狼狽えからラストのシーンまでの顛末これいかにと、なんだか納得がいかないような気もいないでもないが、まあ医者になって命を救うと考えればまあ
ついていくのに必死な私がいたので、この点数ですが
評論家の人、特にヨーロッパの人はアーティスティックでセンセーショナルな斬新なこういう映画は好きなのだろうね
個人的にはベラのダンスシーン辺りの奔放さにダンカンがついていけなくなるところがなんか羨ましく、好きでした
自分ももっと挑戦してもいいんじゃないかなと思えて
そんなこんなで見易い映画ではないし好き嫌いが分かれそうな映画でした
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