哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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R指定
前もってあまり情報入れずに見たのでびっくりした。
もし思春期に見てたら一生忘れないだろう、その位体当たりなセックスシーンが結構な回数あります。
しかもかなりAV的なやつなんで女性で嫌な人もいると思われ、、でもあのセックスシーンが美しい芸術的なものだと確かにおかしい、しかし日本人には刺激が強すぎるかな。
ウィリアムデフォーをプラトーンで観て何十年も経ったけどこの人はどこまで行くんだろう、近年はまともな人間の役をやっているのだろうか?凄すぎる。
主人公が驚異的なスピードで成長していく中で色々重要なセリフがあった筈だが一回見ただけでは理解が追いつきませんでした、、もう一度観てみたい作品ではある。
けどもマイナスは音楽、ちょっと怖かった。
ベラの大冒険!
最初18禁だと覚悟したけど、案外映像がオシャレすぎて物語にすんなり入れる感じだった。
とにかく映像、美術、衣装、音楽、ストーリーなにに対しても最高でした!
映像はベラが外にでてからカラーになってたり凝ってるなぁと思ったし、園児から少女そして大人へと過程が、歩き方、表情にしっかり表現していた。
すごいものをみました!
余韻もすごいし、いつの時代も女性は賢く逞しくですね。
POOR THINGS
「『哀れなるものたち』はお前らだよ」という作品なのかな。まあ「私たちみんなPOOR THINGS」でもいいけど。
人間をスクラップビルドする感じだったね。余計な知識なしで世界を観たら、どう観えるのかっていう。「人間は遺伝子の乗り物である」って感じかな。生殖のところだけが残ってるね。
デカダンスっぽい映画美術で、エマ・ストーンの演技もすごいし、観てて楽しいけど、もうこの手の作品は散々作られたんじゃないかな。そこに何かを足したのかと言われると、そんな気はしなかったな。
不思議ワールド
突飛でありながら、辻褄が合っていました。
ウィレム・デフォーとエマ・ストーンというだけで観てしまい、内容に驚きつつもストーリーに引き込まれていきました。
ベラがどんどん成長?していく過程では、『アルジャーノンに花束を』の話を思い出しました。
初めの無茶苦茶感からは、映画『時計じかけのオレンジ』を思い出しました。
エマ・ストーンの挑戦は続く!成長していく演技が絶妙。セットや衣装が...
エマ・ストーンの挑戦は続く!成長していく演技が絶妙。セットや衣装が斬新で、退廃的な世界観が魅力的。音楽も印象深かった。アカデミー賞主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイク&ヘア賞の4部門受賞。
オウマガトキFILM
ベラが今後どのような行動をするかは、想像出来るような気がする。
あのような屋敷で実際に実験していて、廃墟になり現実で存在するなら、ユーチューブチャンネルのオウマガトキFILMさんに海外行くかはわからないが、検証して頂きたい。
実際に今配信されているかは分かりませんが、オウマガトキFILMさんのメンシプでキメラと今も配信されている三人家族とDr.MEDICを思い出しました。
エマ・ストーンが凄い!
一流女優の身体張った演技がなんと言ってもすごい。ストーリーはかなりグロテスクでハードな面もあるけれど日本の女優さんは中々ここまでできないだろうなぁ。流れる不協なバイオリンの音色、魚眼レンズのようなカメラワーク、時にハリボテのような風景、こういったものが重く頭に蓄積されてゆく。最後、ヤギなのか!ゴッドかと予想していた。ほんとに凄い映画でした。
気味が悪いホラー系
かと思ったが、全然違っていた。生と性と成と正、長時間だったが奥が深くて見ごたえがあった。
エマストーンの子供のような心と身体に魅了された。作品を作った作家、監督、実話にも感服した。
ショーシャンク以来の傑作だと個人的には思います。
眼福の美術と衣装とエマスト−ン
「哀れなるものたち」監督ヨルゴス・ランティモスの作品を初体験。
衣装、美術が圧倒的に素晴らしい+エマスト−ンをはじめとした出演俳優たちの怪演熱演。
人間と社会のリアルな本質をSFブラックコメディとして、壮麗な美術と映える超絶ファッションと奇妙な不協和音で精神を波立たせる音楽に包んだゴシックロマン映画どした。
絶句。
観終わって数日の咀嚼を要する映画。
見えない抑圧に潰されていた自分に気付く、気付きの映画でもありました。
ラストの思いの外の大団円ってアリか!?
兎も角、観る価値はある。
不思議の国のベラ
天才博士によって逆コナン状態になった女性の話。
女優さんってここまでやるんですね…ってぐらい激しい濡れ場。さすがR18+。
世界観が独特で、奇妙な生き物が多数でてきたり、街の空にゴンドラが行きかってたり、都市の名前は実際のものだけど、なんだか不思議の国のアリスのよう。
画面が魚眼だったり、劇伴が不安を煽るようなものなのも一層狂った世界を強調している。
首だけの馬車とか面白いなぁと思ったけど。出てきたのが最初だけで残念。
好奇心旺盛でどんどん成長するベラだが、一般常識や倫理感は皆無。
冒険に連れ出したプレイボーイのダンカンも、成長するベラについていけず、口論でも言い負かせないほどになる。
ベラは一貫して自分の思うように振る舞い、ある意味痛快。
最終的に自分の生い立ちの秘密を知るベラの決断も面白い。
好き嫌いは分かれそうな作風。
映画好きなら一度は見るべき。
真実は人それぞれ
エマ・ストーンが凄い。
ベラになりきり、成長していく。
グロい場面もあるけれど、淡々と進んでいくベラの冒険に圧倒されまくる。
最後までベラを見守るアルフィーがステキ。
「君の体は君のものだから、君が好きにしていいんだよ」
「ところで、性病の検査した?」
サラッと話せるところが、いいね〜
だから、結局、彼女と結ばれるわけよね。
苦しいけど、自分の感情は自分で処理できるアルフィーと、振り回されて結局、病院に入っちゃう弁護士さん。うまい対比じゃない?
なぜ、ベラになったのか。その秘密が明かされ、ベラとして生きていくさまは気持ちが良い。
道徳的な面もあるけど、セリフが秀逸。
ハマりそうな予感(笑)
怪人ベラ
ほぼ前情報なしで観ました
始めはショッキングな内容のそういう系か~と思い見ていましたが、次第にベラが成長していく話に・・・
オカルトなファンタジーの世界から、性の話や社会、そして愛の話などになっていく
お金かけて世界観を作っているから見応えがありますね
ベラは中盤凄い勢いで成長して貧富の差に愕然としているが、当初の残虐性から考えるとどうしてこうなった? と思えるほど・・・
その狼狽えからラストのシーンまでの顛末これいかにと、なんだか納得がいかないような気もいないでもないが、まあ医者になって命を救うと考えればまあ
ついていくのに必死な私がいたので、この点数ですが
評論家の人、特にヨーロッパの人はアーティスティックでセンセーショナルな斬新なこういう映画は好きなのだろうね
個人的にはベラのダンスシーン辺りの奔放さにダンカンがついていけなくなるところがなんか羨ましく、好きでした
自分ももっと挑戦してもいいんじゃないかなと思えて
そんなこんなで見易い映画ではないし好き嫌いが分かれそうな映画でした
魚眼レンズのような映像の意味(自己考察)
始まりはモノクロ映像から始まり、なぜか周りの背景がハッキリせずぼやけてて、魚眼レンズで撮ったかのような映像が続く。
これが意味するのは、主人公ベラの成長の象徴ではないかと主張したい。
人間の始まりは赤子であり、視野はとてもせまく自分の見たいものを見る。
成長するたびに
知恵を蓄え
その次は興味関心が訪れる
そして見たくないものも見るようになって
自ずとも視野が広がり、視界がクリアになる。
劇中でも、魚眼レンズの歪みがだんだんと収まり、
最後にはその歪も無くなっていた。
ベラが“世界を自分の目で見たい”という大冒険の様子を映画を見ている私たちにも、直で届けているような映像の工夫にドキッとさせられた。
あくまでも自己解釈だが、このような観点で見るとより面白い。
ベラの大冒険は展開が読めない事が多くて、時間がとっても長く感じた。
終わり所が見えなくて、でも飽きさせない簡潔なテンポにカラフルで見たこともない世界観に魅了された。
自分の疑問にいつも貪欲に対話し、答えを見つけては
また疑問が現れ、納得のいく言語化を当てはめ、
また次へと。
この過程でベラ自身が得た経験と知識が増える事に
言葉数が増え、相手の図星をついたり
上下関係が真逆になったり、
ベラが発する嘘偽りない言葉だからできたことである。
いつも映画は考察したい派だが、本作では全て自己完結済みなので少し物足りなさもあった。
見る時はものすごく心身ともに疲労し、1人の大冒険にしては、おかず山盛りどんぶりご飯だったので、1度でもう満足である。
自分を形作るのは“自分自身しかない”と教えてくれた作品だった。
ごちそうさまでした。
エマ・ストーンにやられた
原作読んでないし、前知識も無しに鑑賞
ストーリーは特段たいしたことないが、テーマの打ち出し方や演出もよかったし特にエマ・ストーンの演技は素晴らしかった
で、多少グロい描写があったが何故高校生が観られない+18なのか?
今の日本を象徴している一つであるのかも
後半の演技が気になる。
全体的にセットだったり、衣装だったりはとても綺麗で、映像的には美しい世界観を確立していたような気がするが、後半に成長したヒロインが実家に帰ってきても、婚約者や父親が、ヒロインの成長度合いに気が付かないのが、なんとも違和感あって、途中から物語に入り込めなくなった。
「成長」や「解放」の物語なのか?むしろ真反対のどんでん返しではないか?
他者のレビューを見ていて、「女性が自分で道を切り開く物語」的なニュアンスの解釈が多くて、ちょっと違和感があった。
私も途中までは、幼いベラが自分の目で世界を見て自分の意思を獲得していく物語だと思って観ていたが、ラストの「ヤギ将軍」でその考えは全てひっくり返された。
「進歩のためなら倫理が見過ごされる」という強烈にズレた価値観が、ゴッドの父→ゴッド→ベラへと受け継がれてきたことを示すのが「ヤギ将軍」であり、それはつまり、自分の意思だとおもっていたものが幼い頃に"父"に植え付けられていた価値観であり、そこからは逃れられないことを暗示しているのだと受け取った。
どれだけ自分の頭で考えているつもりでも、狭い世界の中の価値観からは逃れられず、外から見るとそれは哀れに映る。それはきっと私自身もそうなのだろう。そういう意味で、全ての者が哀れな存在である、というメッセージを私は受け取った。
ここからは蛇足だが、どうあがいても哀れでしかないのなら胸を張って自分の好きなように生きて行こうと前向きな気持ちになれたので、この映画は私にとって「背中を押してくれる応援映画」となった。人生に悩んでる方は、是非。
ベラが魅力的!
医学の発展と実験のために、まるでフランケンシュタインのように養育された天才外科医と、お腹の子の脳を移植されたフランケンガール。蘇生した美女が世界をめぐる冒険と大胆な性愛の遍歴を経て、自由で自立した大人になるという夢のような物語。
『フランケンシュタイン』は愛と絶望、孤独、悲哀を描いた名作だが、彼はセックスと政治を語らなかった。ゴッドが蘇生させたベラが、高らかに精神の自由を語るという点は、次の世代へのバトンタッチのように感じた。
旅に出ることを反対されたときベラが言う。「心を憎しみで汚されたくない。」
男たちはベラの自由奔放さに危険性を感じるが、女はセックスしたって汚れない。精神の自由を奪われたときに憎しみで汚れるのだ。
それがわかっている女たち(メイド、船の老女、娼館の女主人、娼婦たち)は、ベラの自由奔放さに違和感を感じていない。そのままのベラを当たり前のように受け入れ、丸ごと認めている描写が良かった。
物語が進むに連れ、女神の化身としてのベラを女性としてだけでなく人類の理想に仕立ててくる。
あなたの人生はあなたのもの!あなたはそのままで完璧!と、毒親やハラスメントで苦しむ全ての人にエールを送っているようだった。同時に、ゴッドや助手のように、間違いに気付いたら人は成熟できるという救いのメッセージも受け取った。
私はベラという魅力的なキャラを一生忘れないだろう。「こんなときベラならどうするかな?」っていつも想像すると思う。
幻想的描写が美しい。
原作を読んだ後に鑑賞。ベラの創造守ゴドウィンバクスターはメアリーシェリーの旧姓だし、ベラが成長する過程で社会主義に目覚め女性の権利を強く主張するのはメアリーシェリーの母親そのものだ。原作は話事態にリアリティーを醸し出す為それらしい書類の挿し絵を挟んだり(登記書類)これはこれで面白いけど、映像化では幻想的な船旅のシーンやスチームパンクなリスボン、退廃したアレキサンドリア等。とても美しく哀しい。それとエマーストーンさんの脱ぎっぷりには脱帽。
ランティモス作品だからこそ(なのに?)物語も映像も好きなく楽しめる一作
エマ・ストーンは本作で、『女王陛下のお気に入り』(2018)に続いてヨルゴス・ランティモス作品の主演を努めただけでなく、製作にも名を連ねています。その気合は当然のようにあらゆる映像、演技に浸透していて、その濃度の濃さはさすがの一言です。
本作は原作同様、メアリー・シェリー著のゴシック小説の古典的名作『フランケンシュタイン』(1818)を下敷きにしており、それを頭に入れておけば「ベラの成長物語」としての大筋は非常に明快です。もっとも『女王陛下のお気に入り』で何とも言えない気分を味わった経験のある観客は、「分かりやすそうと安心させておいて、どこかで足元をすくわれるに違いない!」と妙な緊張を終始感じるかも。裏返して言えば、その「分かりやすさ」を「物足りなさ」と感じる人もいるかもしれません。
本作の世界観は架空の19世紀ヨーロッパで、ファンタジー要素が強めな上、現代的なファッションを大胆に取り入れた描写は唯一無二かつ奇想天外で、これらの美術を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値は十二分にあります。
ランティモス作品の特徴でもある超広角レンズを使用した構図が、本作でも強烈な印象を残します。しかしただ印象深い、というだけではなく、この表現がベラの世界に対する広範な興味と、人造ゆえの視界の歪みを意味している、と解釈すれば、その表現は物語とこれ以上ないほどかみ合っている、と感じました。
映画作品として非常に質が高く、アカデミー賞ノミネート部門が多数に上ることも納得ですが、R18+だけにあらゆる面で描写に容赦がないため、その点だけ注意したほうがいいかも。
パンフレットもサーチライトピクチャーズ作品らしく、芸術性の高いデザインである上に、ランティモス監督とエマ・ストーンのインタビュー、美術などの解説、エッセイなど内容も本作に劣らず濃密で、まだ(確か)アートブックなどが登場していない現在において、本作が内包する様々な要素を辿るうえで、有用な副読本となっています。
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