劇場公開日 2024年1月26日

「世にも奇妙なものがたり」哀れなるものたち ねじまき鳥さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0世にも奇妙なものがたり

2024年2月26日
iPhoneアプリから投稿

好きな監督の作品だったため、事前情報はシャットアウトして観賞。自分の子供の脳を移植された無垢な女性(肉体は大人)が社会の良識とやら(いわゆる男性的な社会)を経験する「冒険」を通じて、生きる自由を得る、というのが大まかなストーリーです。

なにがすごいってエマストーンの演技。最初と最後でキャラクターの表情の変化よ!同一人物だとは思えないほどすごかったです。こんな難役、今の日本の若手俳優にできるかよ!って。唯一可能性があるのは満島ひかりさん。やらないだろうけど笑

不満点挙げるなら、R18禁シーンが多すぎる。品がない交わりの連続で男女ってバカだなという視点を監督があえて意図的に放り込んでいる嫌いもあるが。だとしたら狙いは的中。

事前情報では純粋なベラの明るい世界旅行(冒険譚)と思っていたが、やっぱり一筋縄ではいかないヨルゲンランティモス監督。性差別、貧富の差など社会課題を次々にベラに提示していき、ベラはその解決に向けてまさしく体当たりでぶつかっていきます。そして、最後に山場があります。最後にベラが出した答えは?これは劇場で。

この監督の作品が気になったなら、「ロブスター」「聖なる鹿殺し」はおススメです。

追伸
この後、お昼挟んで好きな監督アリアスターの「ボーはおそれている」観賞します。1日でげっそりしそうです😱

ねじまき鳥