「鑑賞後は『Poor Things』の意味が変わる」哀れなるものたち bionさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞後は『Poor Things』の意味が変わる
エンドロールでスクリーンに改めて表示される『Poor Things』。長いプロローグでは、ベラや「ゴッド」博士に改造されたクリーチャーのことだと思っていた。ところが、その思い込みが、異なるマインドに切り替わっている自分に驚くしかない。
「哀れなるものたち」とは、未成熟な十分に発達していないベラをグルーミングしてパトロン気取りでいるダンカン、ベラを従属物だと思っている男たち。『Poor Things』とは、こいつらのことなんだと気がつく。
「哀れなるものたち」の要素は自分にもある。それを自覚させられて愕然としながらも、アーティスティックなエンドロール映像の数々に引き込まれてしまう。
エマ・ストーンの怪演、モノクロパートの不気味さ、色使いが目に焼き付くような冒険パート。エンタメとメッセージを両立してしまうこの大傑作に拍手喝采でございます。
先週は、仕事のトラブルでチケットを無駄にしてしまったが、結果としてDolby Atomsで鑑賞できたから大正解。この作品は、音響がすごいの。
観る前にある程度覚悟の必要な作品でしたが、エマのリミッター外した演技の裏に隠されたメッセージ、皆さんのレビューから学べましたw
映画入門編にはかなりハードル高い作品でしたー😩
bionさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
原作、確かに気になりますね。
先日監督の新作のネット記事を目にしたので、早速図書館に予約し、今『 アイリーンはもういない 』が手元に在ります 📙
未だ読み始めたばかりですが、主人公のアイリーンの心の呟きが独特な感性で綴られており、興味深く読み進めているところです。
共感ありがとうございました。
>エンタメとメッセージを両立してしまうこの大傑作に拍手喝采でございます。
本当にこの通りでした。
フォローさせていただきましたので、今後ともレビュー拝読させていただきます。よろしくお願いします。