「奇を狙いすぎた演出。私には疑問。」哀れなるものたち いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
奇を狙いすぎた演出。私には疑問。
監督が自分の才能を開けらかそうとしているのか、奇を狙った演出に戸惑う。白黒、カラー、魚眼レンズ等、音楽も現代音楽かと思わせるものがあった。己の才能を自己誇示しているようで、私は馴染めない。私が好きなテリー・ギリアム監督もそんなところがあるけれど、遊びごころがあって楽しめる。
この監督さん、やり過ぎだよ。セックス場面やグロテスクな映像が過剰で辟易する。そんなに必要だろうか。
男の軛(くびき)から開放され、女性が自由と愛を獲得する魂の成長物語だと、一言で言えばこうなるだろう。一番成長できたのが、娼婦舘だったなんて笑わせる。
主演のエマ・ストーンの熱演は認めるが、それ以外に印象に残るものが余りない。私が気に留めているマーガレット・クアリーが出演していたのが嬉しかった。でも、可哀想な役でした。エマ・ストーンの演技に0.5加点です。
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