劇場公開日 2024年1月26日

「高尚、芸術的」哀れなるものたち ニモさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5高尚、芸術的

2024年1月28日
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宗教的なことや死生観などをテーマにした作品なのかもしれないが、難しかった。
主人公のベラは幼児の脳を持ち、本能のままに生きる。
やがて成長とともに独自の思想を確立してゆく。

あまりにも奇想天外な展開で誰にも感情移入が出来ずに物語が進む。共感できるのは、ベラを連れ去った男が何もかもを失った時の喪失感だけ。

画面はムンク、ダリ、モネ...
そんな絵画を思い起こさせる映像美。
ベラの衣装デザインが凝っていて、とても美しい。
残酷な場面も多くかなりの制作費がかかっているだろうと思った。

見終わったあとは虚脱感。
楳図かずお作品の「洗礼」を思い出さずにいられなかった。

追記
万が一、熱演のエマ・ストーンがオスカーを取ったとしても正直複雑...
ここまでしないと女優は評価されないのか?と思う

ニモ