「ストーリーは淡々とすすむんだけど、グサリとささります」ほつれる nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーは淡々とすすむんだけど、グサリとささります
冷えきった夫婦、愛人
なのに。なんのカラミもなく淡々と続くシーンの連続なのに見入ってしまう
よくある冷めきった夫婦かと思ったら、とんでもない夫婦だった
”スィート・マイホーム”で、イケメンイケ女に腹を立てたのは、監督な斉藤工も含めて下半身のゆるさに罪悪感を全くもっていなかったからだけど
今回は、もう人種が違います
あきれるしかないというか、近づきたくない
今回は極端にひどい夫婦だけれど、今のフツーは、昔に比べずっとゆるゆるで、それが許される世の中になってきている
これがいいのか悪いのか
恋愛下手には、なにも答えることができません
「結婚するとお互い一人としかセックスしちゃダメじゃないですか」
そ、そのとおりです
胸を張って言われるとドギマギしてしまいます
昔なら、当たり前だったけれど
今どき、こんな事いうと変人にさえ思えてしまう
これはいいのか悪いのか
そもそも結婚って・・・
若い頃は知識が乏しくて
日本の結婚制度がドイツから入ってきたことも知らなかったし
フランスでは事実婚が多いとか、アメリカには戸籍制度がないから手軽に結婚できるとかも知らなかった
色々知っていくと、離婚が悪い事ですなんて言えなくなりました
多様性の時代といわれ、カチカチの形式は窮屈だと言われます
映画を観ていると、色々な問題を突きつけられます
観た人が全てに答えを見つける必要は無いなあ
なんて、たまには逃げてしまったり
今回、違和感があったのは
後半の修羅場のシーン
完全に心が離れてしまっているにもかかわらず、対面に座るのではなく、同じソファーに座るヒロイン
まだ繋がりを持とうとする気持ちがあるんでしょうか?
もう、理解不能でした
なので、古い人間には異世界の物語として退屈する事なく観れました
まあ、今回はハッピーエンドでしょう
最初から終わってるもん、
配給会社の名前がビターズ・エンドというんです
調べたら、最後の最後(いかにそれが不愉快なものであろうとも)って書いてありました
いかにもですね