「【"フリンフリン物語。そして、彼女は解れた。”夫婦関係って、難しいね。ヤッパリ相手に対して不満に思ってることや、嬉しく思った事は口に出さないと駄目だな、と思った可なり精神的に疲れた作品である。】」ほつれる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"フリンフリン物語。そして、彼女は解れた。”夫婦関係って、難しいね。ヤッパリ相手に対して不満に思ってることや、嬉しく思った事は口に出さないと駄目だな、と思った可なり精神的に疲れた作品である。】
■物語の前半、綿子(門脇麦)は不倫相手の木村(染谷将太)と、電車の指定席で待ち合わせ、旅に出る。
綿子は笑顔で、木村の手の上に黙って手を重ねる。
だが、その旅の終わりに突然の別れが訪れる。
綿子と食事を一緒に取り”じゃ、又来週の木曜日に。”と別れた木村が交通事故に遭う。
綿子は遠方で交差点に横たわる木村の姿を呆然と見ながら、救急車を呼ぼうとするが電話を切り、交差点とは逆の方向に歩み去る。
◆感想
・綿子は木村の告別式にも出ない。木村の死を受け入れられず、涙も出ない。家には心が通じない家庭内離婚に近い状態の夫、文則(田村健太郎)が居るだけである。
空虚な生活。
・観ていると徐々に分かるのだが文則は綿子と不倫して、前妻と子と別れ、綿子と結婚したようだ。だが、文則は綿子と一緒になった後も、不倫をしていた。
ー 個人的に、文則の”上っ面だけ優し気な、喋り方”が気持ち悪い。そして、綿子との会話でも文則は、自分の言い分(今作で言えば、家を買うために内覧会に誘うシーン。)を優し気に綿子に押し付けつつ、都合の悪い部分は微妙に論点をずらすのである。ー
・綿子は女友だちのエリ(黒木華)と、山梨県にある木村の墓参りに行くのだが、その日は文則と約束していた内覧会を見に行く日であった。
ー ここで、文則から綿子に電話が入るのだが、文則はエリと木村の父親とも電話で話す。エリが”可なり強引なのよ。”と綿子に言う。
成程ね。文則は表面上優し気な男であるが、実は粘着質タイプで、自分は不倫をしていても、妻の不倫は許せない男なのが分かるのである。-
・綿子は、木村と旅行に行った際に右手の薬指にお互いに嵌めた指輪がない事に気付き、わざわざ山梨県まで探しに行く。
ー で、又、文則から電話である。
家に帰った綿子にネチネチネチネチネチネチと声を荒げずに”何で山梨県まで行ったの?”と言いながら”これ?”と言って綿子が探していた指輪を出すのである。
ホント、文則を演じた田村健太郎さんの演技を見ていると、怒鳴りつけたくなる。(という事は田村健太郎さんのネチネチ演技を褒めてます。)
と、思ったら綿子が堪忍袋の緒が切れたかのように”離婚したい!。ずっと気付かないフリをしていたんだよ!”と文則に言葉をぶつけるのである。
門脇麦さんのそれまでずっと我慢していた怒りと哀しみ炸裂シーンである。ー
・そして、翌日、綿子はスッキリとした表情で荷物をまとめ、部屋を出て行くのである。
<夫婦関係って、難しいね。
今作は、ヤッパリ相手に対して不満に思ってることや、嬉しく思った事は口に出さないと駄目だなと思った、観ていて可なり精神的に疲れた作品である。>
全体的に、気持ち悪さというか、居心地の悪い感じがしましたね。旦那さんも、正論のようでどこか気持ち悪い、、、
エンドロールも気持ち悪い。
行間が多すぎて、色々な捉え方があるのかもしれませんね。
個性的な演出で映画っぽい映画は、個人的にはそんなに嫌いではありませんが。
失礼します
演じていた俳優さんも、戸惑いや嫌悪感を押し殺すのに難儀した脚本だったという記事があったストーリーですね
田村健太郎は、こういう嫌みなキャラをキチンと投影させる実力は、前作の『死体の人』でも演技が光っていたので、宜しければ何かの機会に^^
そして、もしかしたら一番印象に残ったのはやはり"御大"古舘寛治だと思います 政治色強い発言から芸能界のシキタリ故に、出番縮小を余儀なくされた気骨が、しかしこういう作品に於いては無くてはならない押しの強さを反映させているようで頼もしかったです 勿論、演出による演技は狡猾で、実家での指輪受渡しのシーンでは、『俺も関係を持ちたい』なんて言い出すのではないかとその鬼畜振りを或る意味予感したのですが、翌日の不倫相手の妻への謝罪要求という、当然と言えば当然かも知れないが別意味で残酷な要求をせっつく行為は、正義感のお化け、若しくは息子への復讐?(犬の話から子供ながらの正義感の意趣返し 結局犬と同じ境遇を辿った事への悪意ある意識)等、そんなどんなことも結びつけられる文脈の隙間を想起させるシーンにサスペンス度合いが振り切れました
ベラベラと自分語り失礼しました<(_ _)>
おはようございます❗️
ハイ、日曜日の朝っぱらからごちそうさまです。
NOBUさんのご家庭はきっと三葉が編んだ組紐のように強くて、ほつれることはないと確信しています。
おはようございます❗️
はい、日曜日の朝っぱらからご馳走さまです‼️😊
NOBUさまのご家庭は、絶対ほつれないと思ってます。『君の名は。』で三葉が編む組紐のように。