あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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泣けぬ。
みんな何考えてるのか分からない。
ボロ泣きした!と知人から聞いて、楽しみにしていたのですが、正直泣けませんでした。
百合に果物を貰っていた男の子が、お母さんがどのように死んで行ったかを語るシーンと、
最後娘が無事に戻ってきて良かったと安堵しているお母さんのシーンでうるっと来たくらい。
百合と彰が恋に落ちた瞬間がよくわからなかった。
最後彰が特攻していくシーンがおそらく感動のピークなんだろうけど、2人の好きとか、想いあってる、みたいな描写も無かったので、何も思いませんでした。
もっと2人の関係にフォーカス当てて濃密にしていけばあのシーンはもっと良くなるんじゃないかと、素人の意見ですが…
百合畑とかき氷のシーンがそれだったら足りない。
演技は、キラキラしてる皆を綺麗にまとめてる様な印象をうけました。
鶴さんと、百合のお母さん、果物をもらった子役の子の演技は良かったなぁと思いました。
自分の心が荒んでるのかと心配になりましたが、結構同じように感じている方がいて安心しました。
生まれる時代が違うだけで
アイディアは好感を持てるが映画化で消えたものがある
今まで多くの戦争映画が作られてきた。特に日本の戦争映画には英雄は不在だ。「お国のために……」の裏には悲壮感がある。原作者の思いを知り、その上で鑑賞した。泣いた。
ただ全体的に少女漫画の風味を感じた。
同時に風景や心情のトーンに極端な変化は感じられず、時の落差も無かった。極端な言い方をすれば、衣装を変えただけの現在の人が、映画用の照明の下で演じていた世界を見ていた、という印象だ。願わくば、彼女と一緒にその時代に連れて行って欲しかった、と強く思う。
それでも泣いた。
彼らは英雄ではない
彼らにも未来は有った
今生きている人々の幸せは
その消えた未来の上にある。
生きていた証を知ってもらうこと
その時、原作者の意図は報われる。
※
もうちょっと煮詰めて...
本作の上映当時,映画館の番宣で名前を見た記憶があるが,割と戦争モノの映画が多かったためか(記憶が曖昧だが),この映画もその類だろう,新鮮味が無いと思ってスルーしていた映画.
あと,アニメ「あの花」と名前が被ってるな,わざと被せてるのかな?という感想を抱いた程度だったと記憶している.(結論,全く関係ない)
この度,アマプラで日本1位のタグが付いていたため,スルーしたときのことを思い出して鑑賞することとした.
溺れている他所の子供を助けて代わりに死んだ父を軽蔑していた娘(百合)が,終戦間際の戦争時代にタイムスリップする話.
この二つがどう関係してくるかというと,娘や妻を顧みずに死んだ父と,お国のために死ぬ特攻隊員たちが,「自分の命を犠牲にしてでも何かを救いたい」という気持ちが共通点となって重なってくるのである.
娘にとって,最初は父も特攻隊も軽蔑の対象であったが,現代に生還してきたときにその気持ちは大きく変化したという結末だ.
映画の感想としては,ツカミはまぁいいんだけど,百合の奇行が気になる点があった.
・映画の中盤,空襲を喰らうことがあるのだが,食堂の女将の「鶴さん」が心配になり,皆が非難する中で火の海に向かって思いっきり逆走して,瓦礫に足を挟まれて身動きが取れなくなる.あの,あんたより鶴さんの方がこの世界のベテランなので,当然避難してます.いくら現代人だから戦時中のことがわからないとしても,世間知らずもいいところなのでは?と思った.そして,なぜ「彰」が都合よくそこにいて助けてもらえるんだ?避難先に百合がいないとわかって探しに行ったとしても,もう少し後なんじゃないか?ご都合主義すぎやしないか?と思った.
・特攻隊員に向かって「特攻に意味がない.やめるべき.」という旨言い過ぎ.
結果論としてはその通りなのかもしれないけど,それを言い続けて特攻隊員の尊厳を踏みにじり続ける行為って,我儘なんじゃないか?と思った.
「日本は負けるんだよ.」「特攻しても無駄.」「日本は負けても大丈夫.」と宣う割には説得力がない言い方をする.未来人なら未来人だと言って,「8月15日が終戦の日だ.その日までに終戦しなかったら特攻して」とでも言えば説得力があるのに,特攻に行ってほしくないと必死に思ってる割には,この辺が中途半端な物言いなのが気になる.
全体として少し煮詰めが甘く,感情移入ができなかった.
それでも終盤,戦闘機に乗って皆が出撃するシーン以降は多少ジーンときたかもしれない.
暇潰しのつもりで見たのに…
初っぱなのありがちな家庭ドラマから始まり、まったく期待持てずに見てたら、意外な展開から引き込まれてしまった。
福原ちゃん案外良い演技するし、脇役?で、なくてはならない『鶴さん』の存在感も素晴らしかった。
敗戦に向かっていた時代の特攻の切なさをとても見やすく表現されていた。トータルとても良い楽しめるかつ、泣ける映画!
設定はありきたり。かと思いきや
戦争の無意味さと日常で忘れがちな家族の大切さ、命の尊さを見つめ直す機会になる素晴らしい作品でした。映画はほとんど見ないですが、最初から最後まで食い入るように見てしまいました。
恋愛に発展しそうでしないまま終わって行くのも僕ら世代(40代)には見やすいはずです。
個人的には、目の前で空襲にあって亡くなった被害者の◯体を覗きこんで百合(福原遥さん)が吐き気を催す迫真のシーンが印象に残りました。
伝えたい事はわかる
本当にまた出会えたら
あの二人が、現代で本当にまた出会えたら…そんなことを思ってしまった。
福原遥は言うに及ばず、伊藤健太郎や出口夏希がよかった。あと、安定の松坂慶子。
やや描き方が薄いところも感じられたが、俳優陣の演技がとてもよかったので好感が持てる、そんな映画だった。観てよかった。
ごめんなさい子ども用だった
太平洋戦争モノはもっともっと濃厚な物を見て読んでそして実体験を聞いたりしてるのでこれは私に響くポイントは僅かだった。
水上恒司も 福原遥も まあそれなりで
伊藤健太郎がやっぱり悪くないなあと、なんというか特攻隊顔なんだよね。
特攻の人たちの食堂というのは鹿児島の知覧に実際あって確か今は資料館風になってると聞いた。
聞けわだつみの声 の事を知ったのは多分 中学生くらいだったと思うが学校の図書館で見たのだったが原文が旧仮名遣いで読みにくい上に リアルな文章なので あまりよく理解出来なかった記憶はある。
特攻隊についてはもう語り尽くされて来てるとは言え、若い中高生がこういうものから入っていく事には 大いに賛成である。のでこの作品が作られた意義はあると思う。
そして これに留まらず もっと様々に読んだり見たり聞いたりしていく事によって 先人が守ろうとしてくれた日本を私たちが守っていかなくてはいけないのだというところまで行って欲しいと思う。
今現在でさえ ウクライナもイスラエルも戦時下にあるわけで
アフガニスタンもバルカン半島も未だ完全な平和な場所とは思えない。
南米大陸の不穏は言うまでもないが今はもはやアメリカ本土が自国民によって乱れている。
人間とは そもそも そんなに崇高な生き物ではないのだ という事に 気付く事が必要なのだ。
本当にこの先 日本が平和でありますように。
その願いだけは 伝わるといいなと思う。
間違っても 「日本が軍備を持たなければ平和でいられる」なんて呑気な思考が蔓延しませんように。
そしてあくまで アメリカ頼りでない防衛を確立出来ますように。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
まず主人公である百合の設定を変えるのはいかがなものかと。原作では何に対してもイライラしてしまう中学2年生。という事になっていて、読者からの印象としては随分と心が荒れているなぁ。と言う印象でした。それに対し今作の映画は高校生という事にされている百合。高校生になった事によって少なからず余裕の様な物が生まれてしまった、全く別物の"百合"が完成されています。まぁ要は性格がだいぶ丸くなったってことです。これは百合の母親に関しても全く同じ事が言えます。ぶっちゃけた話、原作での百合母は始終ヒステリックな印象が強かったです。なのに冒頭部分のあれ。あれは一体誰なんだ??全く別人じゃないかと。思わざるを得ないですね。
この物語の良い所はもちろん百合と彰の切なくも温かいラブストーリーです。ですが他にも良い所はいっぱいある。過去を生きて現代に戻って来た百合が今までずっと関係がギスギスしていた母親にごめんなさいと、少しずつではあるけど歩み寄って行こうとする心情変化も見所の一つなはずです。なのに2人の性格や設定が大きく変わった事によってその変化がだいぶ霞んでました。
一言一句すべて同じでありますように。なんて思って無いし、あれだけの量の文字、情報をたった2時間弱の映像に収めると言うことはとても大変だと思います。ただ原作改変にも限度がある。キャストさんの都合上、中学生ではなく高校生にする。の様な事は大方想像は付きますが、あまりにも違いすぎるでしょう。原作を歪めるくらいならキャスティングを見直すだの脚本を見直すだの出来ることは少なからずあったはず。それをしなかったのは何か意図があるのだろうか。正直、ここまで来ると原作者である汐見先生に失礼なのでは?としか思えないです。それくらい、この作品は軽い物でないと言う事。作成陣様方にも理解して頂きたかった。別に投稿主は映画のキャストにつられてこの映画を見たわけじゃ無いです。汐見先生の作品を文字では無い他の形で自分の中にしまい込みたくて見ているんです。そういう方は多かれ少なかれいらっしゃるでしょう。ただ映画を見に来た"視聴者"の満足感と、原作を知っている"読者"の満足感を履き違え無いで欲しかった。主の拙い語彙力ではありますが本当に伝わって欲しいなと思うし、少しでも共感してくれる人が良いなと思います。
思っていても口に出せない時代なのに…
出撃を目前に控えた石丸さんにきっと千代ちゃんも「行かないで」と言いたかったと思う。しかしそんな事が叶うはずも無いのは百も承知で、口に出してしまえば石丸さんを困らせることになる。涙を堪えつつしばらく無言ののち、「明日、お見送り行きます」と一言にとどめた千代ちゃん。この一言にそれはもうたくさんのメッセージがこめられているのだなと感じた。2点はその分。
そして、この2人の間に一時流れた悲しくも優しい時間を直後見事に打ち破ってくれた主人公。「あきら!行かないで!お願い」数秒前の感動がサーっと消えた。それはないだろう主人公。今貴女がここでそんなどストレートな感情を出してしまったら、千代ちゃんと石丸さんの言葉の少ない綺麗なシーンがあっさり別れた2人みたいな印象になってしまう。
それまでのシーンでも戦争末期を生きる人々に令和の主張を繰り広げる主人公がたびたび出てきた。誰もお国のために死にたいだなんて本心で思っている訳がないのに、それを説教する主人公が正直鬱陶しく見えてしまった。
全体的に「こんなシーン入れたいなー」を思いつきで切り貼りしたかのような平坦なストーリーで、よく言えばじっくり見なくても分かりやすい。悪く言えば大変浅い。
人に勧めようとはあまり思わなかった。
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