あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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見送る覚悟
18歳のJKが2023年から1945年6月にタイムスリップし特攻隊員に恋する話。
決して裕福ではない暮らしにやさぐれ、人助けをして亡くなった父親や、それを誇りに思う母親に不平不満を爆発させるJKが、家を飛び出し防空壕跡で一夜を過ごしたら、外には見知らぬ風景が…と始まって行くストーリー。
なんだかやけにあっさりとタイムスリップした事実は受け入れちゃうし、帰りたいという感情を示したのも最初だけ?
成績はそれなりに良いみたいだから、大東亜戦争が起きた背景とか戦争の意味とか、現在の国連に於ける日本の立場とか、しっかり学んでいただきたいものです。
内容的には飲まず食わずで倒れ込みそうなところを助けてくれた軍人に恋をして、更には面倒をみてくれた食堂の鶴さんに世話になり、数日を過ごす中で戦争の片鱗を見て、特攻隊員の覚悟や哀しさに触れてという成長物語というところで。ありがちといえばありがちなストーリーだけど、なかなか胸熱で面白かった。
それにしても、劇場は若い女の子の観客が圧倒的多数、鼻水すする音が凄かった。
「5番機、遅い」
pomodorosaさんのイラストが好きで気になっていた原作。
ただ、あらすじやレーベルが“10代女子向け泣き小説”っぽくて読まずじまいでしたが、当たってたかな。
正直何か極端にダメというわけではないが、全体的に薄かった。
親切にしてもらった百合側は分かるが、彰が百合に惚れる要素が“顔”か“運命”程度しか浮かばない。
好感度はお互い2日目からMAX、彰の掘り下げは皆無。
千代や娘、許嫁など隊員の愛するものも描かれる(加藤のみ何もなくて可哀想…)が、触れるだけ。
板倉の脱走より、メイン二人を描きなさいよ。
タイムスリップの理屈はどうでもいいが、あの時代に行った理由も戻ったきっかけも判然としない。
父の自己犠牲と特攻隊の対比は分かるが、そこには触れず、彰の夢を継いで教師を目指す。
過去に来た当日にキャラメル舐めて「甘い…」にも違和感があるし、最初以外は現代に戻ろうともしない。
服や建物も、どことなく小綺麗で作り物っぽさが気になった。
女子高生はそろそろ無理があるものの、福原遥は好演しているし、やはり声がいい。
水上恒司も悪くはないが、男性側では伊藤健太郎の3枚目おちゃらけキャラが良かった。
しかし何より、この作品を支えていたのはツル役の松坂慶子さんだと思う。
クラスの嫌味女子も必要性を感じないし、色々入れすぎてメインが描ききれていなかったのが最大の難点。
教師になりたかった愛した人の悲願を受け継ぐ!
特攻隊員との短い恋は、悲しいに決まっています。だから始まったとたんになんでもないシーンでさえ涙が滲んでくる不思議な作品です。ただ基本は、女子高校生の目線で描かれているので、幼さは漂っていますが、作品全体の作りが丁寧なため、チープ感はほとんどなかったので四六時中泣けました。戦争を知らない世代の入門編になりそうな秀作だと思います。原作者が女性ですから、悲惨な戦争を一度ろ過したような透明性に満ちていると言えるかもしれません。また、福原の可愛さ健気さがいっそう戦争末期の理不尽さを浮き彫りにしているのに好感が持てます。福原は母子家庭の中で自分の未来を嘆いていた時にタイムスリップして、人間の命の尊さを学ぶわけです(特攻隊は負けた日本がどうなるのか全く予測できていません)。昭和20年の生活の中で、特攻隊を前にして生きるという意味と、教師になりたかった愛した人の悲願を受け継ぐという価値観まで取得して、福原は高貴な人間に成長していきます。私はその彼女の姿に一番泣きました。誰かの深い愛が、未来に繋がっていくということは本当に美しいのです。感服です。劇中、国のために特攻で死ぬという共同幻想に対して「死ぬことより、生き恥を晒しても生きるべきだ」という生身の人間の言葉も心を揺さぶりました。それでも彼らは出撃していきます。8月15日を前にした7月7日でした。
追記 タイトルにふさわしい百合の花畑は本当に綺麗です。松坂が食堂の女将としてとても優しいのに癒されました。最後に特攻隊で亡くなられた約3800名に黙祷。
泣ける映画
良くなっていると思う
原作とは少し設定が異なる。
百合は中学生→高校生になり進路を決める時期
家庭環境はシンママ→父は人を助けた際に亡くなっている。
この変更で爽やかな終わり方になっている。
映画の冒頭、百合は亡き父を恨むような発言があったが、彰が自分の未来の為に命を捧げた事を知り、彰の夢であった教育者を志すと同時に、父が未来の命を繋いだ事に気付く。
百合の軽率な発言に加え、飛行機や軍服の描写などもリアルさに欠け、戦争物としては中途半端だが、この未来に繋げるというメッセージ性を持たせた事は良かったように思う。
最後に彰にすがる百合のシーンや、人形と共に出撃するシーンなんかはグッと来るものがあったので、泣けるシーンは幾つかある。
細かいところでは福原さんは左利きの為、戦時下に左利き?っていう違和感。
彼女は右利きの演技も出来たろうにと思う。
最後15分から20分ぐらいはウルウル止まらん
思ってた以上に良かった〜😭。
ゴジラも見たから特攻隊の話が神木君とダブって余計に感情移入して見れました。
メインの二人はもちろん良かったけど、石丸さんに気持ちを上手く伝えられなかった千代さんとの最後のやり取りにも涙😭。
時代が時代なので彰も言ってたように「お国のため」と集団心理みたいなものも働いて命を捨てて敵陣に突っ込む事が誇りになるとか今じゃ考えられないし今を生きてる日本人は幸せと少しでも思わなきゃだし、現実に特攻隊として命を落とされた方々を敬わなきゃね😞。
その背景のあるラブストーリーは本当に感動しました。福原遥さんはこの前まで18/40ってドラマで若くして子供を産むお母さんやってたから、まだまだ学生役やっても違和感全然ないね😌。
男性陣は知らない役者さん多かったけどどの方も肝を据えて軍にいる感情が伝わってきました。
他にも榊原るみさん名前があったけどどこでてた❓(笑)
CMに騙された! 薄っぺらい内容の作品…
原作がどうかは別として…
映画を観終わっての感想〜
お馬鹿なJKが何故か???
タイムスリップしちゃたった?!
タイムスリップって行き帰りが簡単なんだなってのが最初の驚き。笑、
で…、
当時の帝国軍事国家下の狂った男尊女卑の時代背景の緊張感が何も伝わってこないストーリー展開!
親のスネっかじりで世間知らずの馬鹿ネェちゃんが国民食糧難の最中の時代に難なく宿と食料にはありつけるわ…命懸けの特攻隊員に言いたい放題&やりたい放題で許されちゃう!
更にそのワガママJKの言葉に共感して❨翻弄され?❩ 自由に目覚めたりして〜笑笑、、
あの…リアルには、投獄されて殺される時代なんですけど?
何故か短時間で互いに惹かれ合って恋仲になったりも不自然だったなぁ。。。
ツッコミ処 満載過ぎてもう失笑と絶句〜の嵐♪
あれ観て泣けるなら、
やはり世の中は〜平和ボケ…いやいや、失礼、
平和だなぁ〜と言うことで宜しいかと…。
その時代に生きていなくても、もっと壮絶だったことは想像できそうなものだが…
後半はもう、変どころ探しをしながら
観ていたると…次から次へと期待を裏切らず!
なんで基地も狙わず…
メリットのない村?町?を空襲する訳?
更にその緊急時の中を ひとりの軍人さんは国民の為に戦わずに戦火の町に颯爽と登場!
自分の欲求にまかせた行動に走る今どきの ただのメンズ化に変貌!?
《失笑》
ある意味で最後まで観ているのが辛かった。
日本映画界、恥ずかしくは無いのかな…まだあんな程度の低い作品作っちゃって世に出してるんだ?!
若い人に見てほしい
何度も何度も涙を流してしまいました。
特攻隊に対して私も、なんでそんなことをするんだろう?どうして自分の命を捨ててまでそんな行為をしなければならないのか?と思っていました。その当時はそれが普通で当たり前だったということを踏まえても理解ができませんでした。この映画を見てそう思う当時の人がいてもおかしくはないよなと改めて感じました。皆が皆、お国の為と思えるほどの軽い行為ではない為本音では死にたくない、行きたくない、家族と一緒にいたいと思う人がいてもいいよなと思っていました。ですが、他の作品等ではあまりその思いを持っている人が登場するものを見たことがなかったように思います。(忘れているだけかもですが。)だからこそ今回そういう思いを持った人がいることで感情移入しやすかったりそのうえで、自分の役割を果たさねばならぬ人がいることに胸が締め付けられる思いでした。
言わない方が良かったのでは?と思う方もいらっしゃるかとは思いますが、そういう思いを抱えていた人もいたという目線で見られる素敵な作品なのではないかと個人的に思いました。
たくさんの人が見るべき作品だと思いました。
人の命の大切さと繋がり
話とキャストは良い!
キャスティングもいいし話自体はとっても良い。感動する。
でもわざわざそこで言う?みたいなセリフがめっちゃあったのとなんとなく脚本が不自然。
お父さんは戦争に行ってお母さんは焼死したって泣きながら言う子どもに日本は負けるんだよって言ったシーンは普通に怖かった。
少し残念
原作は読んだことがなく、映画で初めてこの作品に触れました。戦争を題材にした作品やドキュメンタリー、小説は何度か読んだ事がある程度の知識で恐縮ですが今回特攻隊員の方々を題材にされている作品という事を知り視聴しました。
未来からトリップした高校生が特攻隊員と叶わぬ恋に落ち涙の別れをする切ない物語でした。俳優さん方の演技が素晴らしく、もうすぐ散って行く特攻隊員達の気概を上手に表現していたため世界観に惹き込まれました。特に千代さんと石丸さんの恋愛は、あの時代の奥ゆかしさを表していて特攻が決まった時やお守りの人形を手渡すシーンなど、本音を隠して見送る様子には涙が出ました。鶴さんも絶対にお見送りするのは辛い筈なのに感情を殺して「おめでとう」と言うシーンには時代を感じ心が苦しく、戦争の辛さ、切なさを感じました。
主人公は未来からトリップした事もあり最初は突拍子もない発言をしても許容範囲ではあったのですが、途中憲兵に対して「日本は負ける」やあの時代では絶対に懲罰ものでは?と思う様な発言を言っていたのにお咎めがなく突き飛ばされただけで終わったのは個人的には違和感でした。それ以降も命を賭けて戦う特攻隊員に「ペラペラの飛行機」や再度の日本は負ける発言、戦争は終わる等と言ったあの時代を生きている人に向けて、しかも何日か後に特攻が決まっている人に言うべき言葉ではないのではないかと思いモヤモヤしました。主人公だけではなく、脱走した兵の彼も家族とまで言い切った仲間に向けて何故戦うのかといったあの言葉は主人公と同年代の少年という事を強調したかったにせよ、言わせない方が良かったんじゃないかと感じました。憲兵や加藤さんの思考があの時代の普通だと思うのであまり現代の考えに寄り過ぎると過去にトリップしている、という前提が崩れてしまうような気がしました。主人公も高校生であるなら、あの時代について知っている筈なのでもう少し特攻隊員に向ける言葉に配慮をしてあげて欲しいと思いました。
最後に自分が未来から来たと打ち明けるのかと思いましたが、それも無かったので最後のシーンでは打ち明けても良かったのかなと思います。最後の手紙は戦争がない時代に、と書いてあって大丈夫なのかな?と思いましたが彰が百合に直接鶴さんが渡すと思っていたから思いの儘を書いたのかと解釈し、それは切なく良かったと思いました。
周りの人達が主人公にとても優し過ぎるぐらい優しく、世間知らずの様になってしまっていたので時代にそぐわない発言をした時にはこの時代はこうだったと指摘するシーンがあれば時代背景が分かりやすかったと感じます。特攻隊員についても何故戦うのかと理由に迫るシーンがあまりなかったので、家のためや国を守る為。身近な人を守る為。など主人公に伝える形で特攻を志願した理由を知れれば特攻隊員についても深く学べるかと思いました。
良い部分もありましたが、ストーリーに満足いかない部分が幾つかあったためこの評価にさせていただきました。
遠い世界の描き方の一つの手段
主人公が戦時中にタイムスリップするという切り口に驚いた。アニメや漫画・小説では珍しくない設定だが、小説を原作とした作品とは言え、肩に力を入れざるを得ない太平洋戦争の時代を描くにあたり、こういう設定が許されたことに驚く。
本編を観てみると、当時の人物を主人公にするよりも現代の10代を主人公にしたことで、観客の感情移入をより深くさせている気がした。タイムスリップは物語の肝ではなく、あくまで現代人の百合が当時の人々と生活を共にし主体的に深く関わるために選ばれた設定だったことがわかる。
戦後80年近く経ち、本作の制作陣は戦中世代の孫どころかひ孫や玄孫の世代にあたり、作品のインタビューからも時代劇のような感覚で取り組んでいる部分がみてとれた。戦時下、個人の夢や希望よりもはるかに優先されることがあった時代。個人主義の現代からは想像がつかないような世界を我々が自分事として考える工夫として、本作の取り組みはもっと注目されてもいいのかも知れない。
良かった
若い子に見てほしい
九州では、修学旅行や社会科見学で、特攻隊記念館や原爆資料館に行き、夏休みには戦争学習のため出校日があり、かなり戦争の学習がありました。
だから、中部地方では、特攻隊のことを知らない人が多いことに驚きました。
なので、この映画で特攻隊のことを知る人が増えて嬉しいです。
今回見た上映では女子高生率が高く、かなりの確率で皆さん泣いていた。そのことを、とても嬉しく感じました。
戦争の悲惨さは、溶けた食器よりも、その当時の人の思いや心を感じられたときに際立つ。今回の映画では、特攻隊員の恋しても告白できない虚しさが、一層戦争の悲惨さを感じさせる。大切な人のために飛び立っていった若者と近い歳の子たちが、この映画を見て特攻隊員の思いを知ることに、この映画の意義を感じました。
あまりにも残酷だと見れないし、堅苦しすぎても見れないけれど、恋愛はわかりやすく共感を生む。知覧の特攻隊記念館の素晴らしいところは、当時の人の思いを、手紙と写真とセットで感じられるところです。でも、すべての人が行けるわけじゃないから。この映画ができて良かった。
戦争のリアリティーが増していたのは、役者さんの丁寧な演技があってこそ。特攻隊員の仲間たち一人一人の立場の違いも丁寧に描かれていた。監督の戦争への思いも、二時間足らずの映画ですごく伝わりました。とても、いい映画だと思います。
想像してたより良い
タイムスリップした女子高生と特攻隊員とのラブストーリーだなんて、ファンタジー感満載の青臭いものを想像していた。
実際、序盤はそういう流れなのだが、物語が進行するにつれて、深みを増していき、どんどん引き込まれていった。
主演二人の恋物語に終始せず、特攻隊員ひとりひとりのバックグラウンドにも焦点を当てていたのも良かった。
脚の不自由な許嫁(いいなずけ)のために隊からの離脱を図る板倉(嶋崎斗亜)、敵前逃亡をした父の汚名を雪ぐために志願してきた加藤(小野塚勇人)など人間臭いエピソードをサイドストーリーとして添えることで、物語が浮つかずに、地に足の付いたものになることに一役買っている。
鶴屋食堂の女主人ツル役の松坂慶子の包み込むような優しさもいい雰囲気だった。
ツルが何度か口にする「(特攻隊員たちは)神様になる人達だから」というのも胸に刺さる台詞だった。
細かい部分で言うと、三者面談の場面で担任役の坪倉由幸の薄くなった頭髪の禿げた部分を外したカメラワークもナイスプレー。
そして、何と言っても主人公二人が百合の花の咲き誇る丘で見つめ合う場面は最高に美しかった。
福原遥ももう、まいんちゃんのイメージからは完全に脱却できたかな。
いずれにしろ、政治的メッセージなども込められているわけでもないので、老若男女誰でも見やすいロマンチックストーリー。
何度でも見たい映画
感動するし、泣ける
主役のお二人の演技が素晴らしい。ぐいぐい引き込まれました。無理矢理感がなく自然にストーリーに入っていけて、心地良く鑑賞しました。戦争は、百害あって一利なし。しみじみ感じます。生きたいように生きれる時代、今の自由を当たり前と思ってはいけない。戦争で突っ込んで亡くなるお国の為にと犠牲になった人々の歴史があり、2度と戦争はダメだと法律が出来て今この時代があるので日々感謝して生きなくてはと思います。
そして、自由だから、なんでもいいではなくて、自由の中にも規律が必要で気持ちよい社会を皆んなで作っていきたいですね!最後に福山雅治さんの曲が流れたら、涙が崩壊止まりません。最高に素敵な曲でした。福山雅治さんありがとうございます。
戦争を知らない子供たち・・の子供たちへ
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