あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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「そうじゃない」「どういうこと?」がつまった迷作
アマプラで違う映画をみたらそのまま流れたので鑑賞。個人的にはワースト3に入る駄作となった。まず設定がめちゃくちゃで感情移入ができない(SFものは大好きなのに)・なぜタイムスリップした?・なぜ現代に戻ってきた?・お父さんが助けた子供は伏線ではないんだー。・空襲のシーンでは何故か彰が百合と遭遇・彰と百合が惹かれ合う理由付けが弱すぎる・福原遥扮する百合のキャラ設定がメンヘラ気味で感情移入ができない‥そして泣きすぎ。もし監督の指示ならなく場面が多すぎる。そしてまさかの「こういうオチにはならないよね?」にまっすぐ進んで「嘘だよな?このままで終わらないよな?」のまましゅーりょー。なんなら個人的にはお父さんが救った子供が彰の生まれ変わりで百合と同世代で、彰そっくりの容姿で彰からの手紙のところで鉢合わせて「もしかして僕を救ってくれた方の娘さんですか‥?あ、この手紙の佐久間彰は僕の先祖なんです」とかでくっついてハッピーエンドとか(彰の妹の何代かあとの子供とか)だったら題名も伏線回収できてプラス星1.5、タイムスリップにある程度理屈がついてたら星プラス1でとても良かったんだけどなー、福山さんの主題歌はビタッときてて最高でした。好きな俳優が出てなきゃ見ないほうがいいと思います。
生きること
機内で見た。映画館で見なくて良かった。戦争軽過ぎ。特攻隊員も浮かば...
好き
戦争絶対だめ
時代を超えた初恋と成長の゙物語
百合がタイムスリップした時点でファンタジーなので戦争のディテールにこだわる人はNHK等の戦争ドキュメンタリー物を鑑賞しましょうね。
基本的に恋愛物なので戦争の描写とのバランスがとれていると思います。これ以上戦争の描写が過ぎると重くなります。
また、若い世代が戦争を知る良い機会としてはちょうど良い塩梅の描き具合だと思います。
百合の発言が無神経との意見もありますが、当時の雰囲気を察して何も言えないのであればそもそも映画が進行しませんし、あの時代の中で勇気のある真っすぐで純粋な意見だと思いました。だからこそ感動しました。百合の言葉一つ一つに本当に心が揺さぶられました。
百合と特攻隊員達の心がぶつかり合う度に生死への価値観の違いに涙しました。彼らの心を知ることで、また彰との恋愛を通して、百合は人として成長する事になるのです。
主役の二人も適役で水上さんは国を思いながらも矛盾をも感じている演技が良かったですし、福原さんはシーン毎の表情が豊かだと思いました。お腹ペコペコ隊の隊長の伊藤さんと出口さん(千代ちゃん)との別れには涙しました。鶴屋食堂の松坂さんは隊員達の良き母親でした。隊員達のエピソードも胸を打つものでしたし、5人の関係性も良かったです。
時代を超えた二人の恋はもどかしく儚いものですが、彰の百合への想いを綴った手紙のシーンで号泣してしまいました。
あの花が咲く丘は実在するのですかね、一面に咲く百合の花はとても素敵でした。あるなら行ってみたいです。
これ程に泣いた映画は初めてです。ラストシーンの百合の成長した心に清々しい気持ちにもなりました。
普通の感覚の人なら十分感動できるはず。泣きたい方は是非とも。
大事な人のために何をするのか。。
大事な人のために何をするのか。。
本作はTikTokで評判がよく、汐見夏衛さんによる日本の小説が原作で、シリーズ累計発行部数100万部を突破しているということを知り見てみることに。
舞台は現代の日本。親や学校に不満を持つ高校生の加納百合は、母親と口論になり家を飛び出す。そして裏山の防空壕跡で一夜を過ごすが、翌朝目覚めると終戦間際の1945年にタイムスリップしていた。知っている場所を探して歩き回るうちに、特攻隊員の彰と出会う。。。
本作は百合と当時の人々たちの価値観の違いが繊細に表現されているように感じました。これは文章では表現できないし感じ方も異なると思うので、是非本作を見て考えてみてください。
私が最も感じたことは、どんな環境・時代にいたとしても人は誰かのため、思い描く未来のために行動しているということです。ただその”本心”は自分自身気づいていないことも。。
皆さんは”誰”のため”何”をして生きていますか?
前に進むためのきっかけ
兵隊は、国のために散れ~。みたいな歌を歌っているのが印象的だったりするが、その歌を歌う意味は、自分を鼓舞するためにみんな歌っているのだなと感じさせてくれた。
兵隊にも家族や大切な人がいて、本当は行きたいけど大切な人を守るために行かなければならない。心の奥底では負けるとわかっていても、未来のためにした、苦渋な選択。そういう時代。
特攻隊から逃げてしまった人もいたが、それもそれ。その人がした選択
誰かが犠牲になったから、残された命もある_
みつあみの女の子(出口夏希)がなんだか健気でよかったな...着る洋服も制限がある時代、こっそり主人公に花柄の重ね着した服を見せるシーンとか、なんとも言えない気持ちになったし、自分の身代わり人形を、特攻隊飛行機に一緒に乗せてほしいといった感じ伊藤健太郎に渡すシーンはとても感動だし切ない。
思ったのは、主人公が捌け口になってくれていたなと。暗黙の了解、同調圧力が今の何倍もあった時代、彼女がいたことによって色々助けられた面も多かった。(生き恥というワードはおかしいと熱弁するところなど、みんな感情を溢れさせていた。普段胸の奥にしまいこんでいた本当の感情、封じ込めていた気持ち、の引き出しを力強い瞳と優しい言葉で開けてくれていた)
現在に戻ったとき、他人の子供を助けた父親を軽蔑していた主人公だったが、誰かのために命を葬ることの勇敢さ、ひとりの生身の人間たちがそこに生きていたことを肌で感じて戦争の重みを感じていた。父親の行動の尊さ、いかにいま自分が置かれている環境が幸せであること、それを実感させるためのタイムリープだったのかな
わかり会えない若者たち 価値観が違う時代だからだ 「我々は特攻隊だ...
戦争への怒りは
漫画やライトノベル原作にありがちで近頃流行のこの長ったらしいタイトル。予告編を観ただけでストーリーが全て読めてしまいます。
女子高生が敗戦直前の日本にタイムスリップして特攻隊員の青年と恋に落ち、間もなく戦争は終わるのに彼は任務を果たすべく飛び去って行き、その背景に福山雅治さんのバラードが流れる。観客はここで涙。
そんな所だろうと想像し、それが外れていない自信もあり、「観るリスト」からは直ちに落としました。ところが、昨年末の公開時に驚きました。本作上映後の劇場から若い観客がドッと押し出されて来るのです。そして、今年に入ってからも延々とロングランが続きます。興行収入も45億円に達し、日本映画としては大ヒットとなりました。そんな折、上映がミニシアターにも落ちて来たので、大変遅ればせながらも観てみる事にしました。
本当に、予想と寸分違わぬ作品でした。タイムスリップ物語としての脇の甘さ、「あの時代の人はそんな日本語は使わない」と言った点には突っ込みも入れたくなります。しかし、一部で批判があったような「戦争賛美」「特攻賛美」は特に感じられませんでした。特攻に対して「無駄死」と言った表現すら見られます。でも、・・・ やはり、「何か違う」の違和感が拭えません。本作に馴染めないこのしこりは一体何なのだろう。
そう思っていた時に、同じ様に日本の戦争を題材とした『黒い雨』と『この空の花』を観て漸く腑に落ちました。『あの花が~』に決定的に欠けているのは「怒り」なのです。本作は悲しみに満ちていました。戦争に巻き込まれる悲しみ・無駄と分かっていても飛び立たねばならない悲しみ・それを見送らねばならない悲しみ。でも、その悲しみは、例えば地震や洪水・災害に見舞われた人々を描く悲しみと同質ではないでしょうか。いやいや、戦争は天災ではないのです。戦争などと言うバカげた事を今も止められない人間への怒り・それを主導する国や軍への怒り・それを止める事が出来なかった自分達への怒り、それを直接描くかどうかはさて置き、作品の底流にしっかり流れていなくてはなりません。
そして、更に無理を承知で言うならば、特攻をも悲しみとして描く事への違和感がありました。片道分の燃料だけを積んで飛び立ち、しかも殆どは敢え無く撃墜され、まさしく無駄死、もっと端的に言えば犬死です。しかし、もし本懐を遂げて敵艦に激突する事が出来たとしたら、その時、その場に居た敵兵の何人かは死んでしまうでしょう。しかし、その人にも家族や恋人・友人が居て、その人たちは嘆き悲しむに違いありません。だから、特攻は「自殺」ではなく、「殺人」でもあるのです。本作の制作者はそこまでの想像力を有していたのでしょうか。
僕自身があの時代にタイムスリップして、特攻隊員・その家族・友人知人にそんな事を面と向かって言う勇気はありません。しかし、戦争を知らない2024年の日本人だからこそそれが漸く言えるのではないでしょうか。
そんな難しい事を描いていたら、劇場から出て来るあの若者達には通じなかったのかな。小ヒットにすらならなかったのかな。戦争は遣って来るものではなく、引き寄せているものなんだよ。
終わりが謎、そこ以外は良い作品ではある
途中まだは正直泣けます。途中までは。
自分はどっちかといえばリアル嗜好なのでそもそも向いていないってのもあります。
作品の前提のタイムスリップは良いのですが、最後の最後で、彼の遺書を資料館で見つけるシーンがあります。そこがとても受け入れられない。
正直意味がわからん。ひとときの夢であるべきでしょ。主人公の性格がかなり終わっているので(作品の良さを引き立たせてはいる)その夢を財産としてこれからを進んだ行く的な結末がよかったなと。彼に救いを求めていても、結局はこのような体験をしても意味が無いと感じてしまう。ただただ終わりが謎。
ですが終わり以外は作品としてはかなり面白いです。1度見てみてはいかがでしょうか。
戦争を知り…今がしあわせと思える
フラグ過多
特攻隊員らが陽気な感じを出しているのが臭かった。
やがて逝ってしまう特攻隊なので、陽気な感じがすべてフラグになってくるから、速い段階でフラグ満腹がおこる。とりわけ伊藤健太郎が元気いっぱいのムードメーカーを演じているのが胃にもたれた。
タイムスリップした女子高生が特攻や戦争の核心に首をつっこむのも不自然。
現代JKであるはずの百合(福原遥)がさっさと1945年の生活に適合し、飢えた子供に「日本は戦争に負ける」と言ったのを津田寛治演じる官憲に聞かれてしまい「この非国民が」とどやされて「戦争に意味あるんですか」というくだりがばかすぎて、そこからながら見になった。
百合父は、人助けをするために命を落としていて、百合母(中嶋朋子)は毎日魚くさくなりながら仕事を頑張っているが、家は貧しい。だから百合は特攻隊員の気持ちに寄り添うことができる──という組み立てを生かそうとはしていたが生きてこず、特攻隊員たちは毎日のようにツルさん(松坂慶子)の鶴屋食堂にやってくるので、尺全体が(死亡)フラグの立て三昧という有様。
その都度陽気にふるまう特攻隊員たちの盛大なフラグ立てに付き合わされる視聴者のことも考えてほしかった。
何も解らないJKが戦時の様子をまのあたりにする、だけでよかったものを特攻という行為の愚かしさを強調しながら、左方向の主張をしてくる。そりゃ特攻は愚かしいことに違いないが、戦時中に「愛する人と生きるべき」と主張するのは無理があった。
役者たちは熱演しているし、最終的に母に感謝する風教へもっていくのもいいが、命をささげる特攻隊員らが陽気にふるまう眺めとその居心地はちっともよくなかった。
戦争について考えるきっかけとして、特攻が涙腺を刺激するために使われてもいいと思う。ただし戦争絡みは事実上consしにくくなるし、シリアスを置いて冷評回避するのは日本映画の常套マーケティングだと思うので率直な感想をのべた。
なお原作者は、中学生の時に社会科見学で訪れた知覧特攻平和会館での衝撃や感情を元に構想した──と述べており、その志に是非はないと思う。
若者向け悲恋映画
戦争や特攻隊、時代背景に少し知識があると遥ちゃんの演じる少女百合の、特攻なんて馬鹿らしいなんで行くの?!、と特攻隊員に投げかける言葉がとても無意味で虚しいKY発言だと感じます。もっと台詞を変えられなかったのかな…と思います。またはもっと反抗的キャラに見える女優であれば…と思います。
特攻隊として招集された人は、日本を守るためだから嫌でも勇気をもって進むと思う人、嫌だけど逃れられない人、いろいろだったと思うけれど、社会で暮らす上で選択肢がない、のが現実だったのでしょう。特攻隊を拒否できなかったという事を伝えるのは脱走を連れ戻すシーンくらい。でも結果彼は生き延びており、逃げれば逃げられた、という誤解につながりそうです。
百合の咲く丘のロケ場面はとても美しく素晴らしい情景ですが、物語は単純化した物語でそこは残念でした。例えば食堂で働く百合にたまには出かけたらと言う女将さんですが、いや、働き始めたばかりでしょ?と思え何日も働き詰めという感じはしなくて、脚本なのか、編集で場面カットしたのか展開がやや残念です。結末も予想通りであっけないものでした。
恋した相手は亡くなってしまった、という若者向けの淡い恋愛ストーリーとして成立って興行成績を上げたのだと思います。同時期公開のゴジラ-1.0の方が戦争映画としては伝えるものがあります。
話題になっていた作品。汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化。戦時...
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