「観たい度○鑑賞後の満足度◎ 自由(フーリア)は踊り傷つき泣き叫び躓き立ち上がり怖れ時に笑い時に泣きそれでも戦い続ける。本来“自由”とはそうやって勝ち取るものだ、ということを描いているように思う。」裸足になって もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
観たい度○鑑賞後の満足度◎ 自由(フーリア)は踊り傷つき泣き叫び躓き立ち上がり怖れ時に笑い時に泣きそれでも戦い続ける。本来“自由”とはそうやって勝ち取るものだ、ということを描いているように思う。
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①アルジェリアの現代史を知らなければ半分も登場人物たち(殆どが女性)の心情も苦悩も希望も喜びも哀しみも理解できないだろうと思うけれども、映画としての巧みさに酔わされてしまう。
②アルジェリアの映画が、ビヨンセの「プット・ア・リング・オン・イット」のアルジェリアバージョンで始まり、途中の遊園地のシーンでなつかしやローラ・ブラニガンの「グロリア」アルジェリアバージョンが流れた時はビックリした。
③予告編を観て“踊れなくなったダンサーが聾唖の女性たちに踊りを教えて再生する感動もの”と思っていたら全く違っていた。
④“自由”という名をつけられたフーリアは、現在のアルジェリアという国で踊りを通して様々な過去や事情を持つ女性たちと関わることになる。
何が起ころうとダンスへの情熱を忘れないフリーアの生き様を縦糸とすると、彼女が出会う女性たちのあり方が横糸になってアルジェリアで暮らす女性たちの姿が織物になって目の前に現れるような感じ…
⑤フリーアは殆どはじめの方でショックから声がでなくなるが、その強い瞳・表情・踊りが言葉の代わりに彼女の内面を的確に豊かに表していく。
⑥聾唖の女性達が踊りが上達していく過程は殆ど描かれない。フリーアを中心に練習シーンが何ヵ所か挿入されるだけ。
⑦最後の群舞シーンは期待した程のカタルシスはなかったけれども、大変快い気持ちで全編を鑑賞出来た。
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