グランツーリスモのレビュー・感想・評価
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リアリティの先の不自然さ
グランツーリスモ(GT)
ゲームクリエイター・山内一典氏により
1997年から始まった一連のゲームシリーズ
「レースゲーム」でなく
「カーライフシミュレーター」を謳い
徹底した実車モデリングや
実物からデジタルスキャンした採寸
録音した音にチューニングなども施せ
疑似的に自動車を所有する感覚を
重視した造りは累計8000万本以上を
世界で売り上げる一大タイトルとなった
GTは
新型ゲーム機の発売に応じて進化し
オンラインへの対応や
実在のサーキットも収録され
世界中で昼夜を問わず最速タイムが
競われるようになっていきますが
「そんなにリアルならばGTの最速
プレイヤーは実際のコースで速いのか?」
とは誰もが思うところ
この映画は
GTのプレイヤーが自動車の
購買層になっていくのではないか
とにらんだ日産がかつて企画した
GTプレイヤーからプロレーサーを
養成するという「GTアカデミー」
によって自宅の部屋から
本当にプロレーサーとなった
ヤン・マーデンボロー選手の
キャリアをたどっている
でどうだったか
当然この映画の視聴層は
GTファンやモータースポーツファン
であろうことはすぐわかります
自分もそこにあたりますが
非常に中途半端さが目立つ造り
に感じました
「ただのゲーマーという家族や
レース現場の先入観をヤンが覆していく」
「リセットのできない現実で
死の危険を目の当たりにする」
といったテーマはわかりますが
その現実世界のディティールの
いい加減さで全体的に
薄まってしまっている感じで
本末転倒に感じました
まず
ロケーションがめちゃくちゃです
シルバーストーン!ルマン!
ニュルブルクリンク!と名前が
出てきてシーンが始まるのですが
どう考えても別のコース
おそらくハンガリーのサーキット
ルマンの最終コーナーが
ヘアピンになってしまってます
でも映像では実際の最終コーナーが
シケイン(クランク上の区間)
も入ったりするので
違和感しかありません
シミュレーターとリアルの境目が
あやしくなることがテーマなのに
現実空間にリアリティがないのは
矛盾している気がします
人間的なシーンも
ヤンは世界最速のGTプレイヤー
でそれを現実世界でも通用するかと
証明するわけですが
GTプレイヤーの「実在コースを
プロ並かそれ以上に走りこんでいる」
という部分の描写も弱かった
金満チームのお坊ちゃん
なんかよりより速いといった
分かりやすさを持ってこなくても
色んな描写があったように
思います
このコーナーはシミュレーター
通りならこのスピードで
いけるとかね
ちょっとそういうシーンも
やってるんですが
すごいぞ!とか大雑把な
感嘆だけで流しちゃうんで
中身がない感じ
また前述のとおりヤンの
「実話を基にした」ストーリー
と前置きしているから完全に実話
ではないのはわかるのですが
ルマン出場も3人のレーサーのうち
実際は1人はプロレーサーだったのですが
全員シミュレーター出身者と改変
されていました
そういうのいりますかね?
GTアカデミーのライバルとの
やりとりもそこまで深みはなかったし
むしろ現実と同じにしてプロレーサー
がやるじゃねえかと一目置いていく
といった描写でよかった気がします
結局ね
こないだ観た似たような
テーマの「アライブフーン」でも
思ったのですが作り手がまず
シミュレーターより
リアルレース寄りの思考なのが
作中にアリアリなんですよね
「ホンモノのほうが凄いに
決まってるじゃん」ってのがね
だからグランツーリスモを
プレイしていた若者たちが
どう凄いのかがあんまり
掘り下げられてない印象を
受けてしまうのです
こうしたどこか不十分なシーンが
ハイテンポで進行していくことで
全体的に薄まってる感じが終盤には
極まって呆れてしまう感じでした
父役ジャイモン・フンスーのガチ泣き
抱擁シーンはよかったですが
あそうそう配役に関しては
オジサンになった
オーランド・ブルームにびっくり
したのと作中に山内一典さん役を
平岳大がやってるんですが特に
セリフもないんであれなら本人で
よかったのではと思いました
GTシリーズも自分もかつては
プレイヤーでしたが
ゲーム内で金稼ぎさせて
超高額クラシックカーを買わせる
など何がしたいのかよくわからない
方向性に嫌気がさしてやってません
ただ今回の映画に関しては予告から
映画の題材としては面白くなりそう
なんで楽しみに思ってたんですが
やっぱりこうなるかって感じで
残念でした
実話なんだね
sonypicturesならではの秀作❗️
ハリウッド映画らしい
大満足出来る豪華エンタメ劇場作品。
sonyグループならではの
唯一無二の映画作品。
PlayStation ゲーム グランツーリスモ
その世界的トップゲーマーから
リアルのレーサーを育てる物語。
実在する主人公本人もスタントマンとして
撮影に参加しているそうです。
リアルのレーサーになる為の過酷な
トレイニングに,リアルのレーサーからの
ゲーマーへの嫌がらせ。
その前に、ありがちな父子の将来への
人生観の確執。いろんな挫折や障害を
乗り越えていく物語。
世界規模の欧州,中近東のレース場。
海外から見た日本・東京のロケーション。
最難関コースと呼ばれる
ドイツのニュルブルクリンク
そして,プランスのルマン24
そして,脇を固める共演者が素晴らしい。
特に,指導者役ジャックを演じる
デビッドハーバーの名演は素晴らしい。
思わず,私はファンになりました。
大満足出来るエンタメ劇場作品です。
逆輸入されたスポ根
期待を越えた秀作!熱い人間ドラマです!
予告編を見たときから面白そうだなとチェックしていた映画。初日レイトショーで鑑賞。
はっきり言って思っていた以上に面白かったです。
ゲーマーが育成プログラムGTアカデミーで訓練・選抜され、本物のレーサーになるという驚くべき展開ですが、実話に基づいたストーリーです。最近のゲームは進化してるんですね。
そして、レースの迫力はもちろんのことですが、親子の絆や、かつてレーサーだったメカニックジャックとの絆、共に人生を賭けた最後のルマン24時間耐久レースへと、人間ドラマが秀逸なのが大きく評価できる点です。
事故によって観客を死なせたショック、フラッシュバックによるレースに対する恐怖心などヤンの心理描写もしっかりと描かれ、それを乗り越える過程もきっちり描かれているのがいい。ヤンを導く元レーサーのジャックが過去のレースの事故で負った心の傷を今も引きずっているが、彼にとってもヤンの存在がいつしか希望となっていくのもいい。金の車を操る敵役の存在もいいスパイスになっていて面白い。
ライセンスを取得できる4位以内に入るのに何レースも費やす苦労や、ラストも決して優勝とかではない順位だが、それがいかに大変であるかが伝わってくるし、逆にリアリティを感じました。
熱いドラマに感動できる映画です。迷っている方は騙されたと思って観てみてください。カーレース映画の新たな秀作が誕生しました。
やっちゃえ!
日本とグランツーリスモ、カーレース、ソニーの評価爆上がりでは…
自分だけのラインを追え
ちょっと尺長いけど、加速していく鼓動…(特殊学校モノとしても)カーレース版"トップガン マーヴェリック"なるか!刺激的でスリリングなレースシーンは一見の価値あり!! 原作ゲームのファン・プレイターだけでなく、ヌーブ(初心者)でもアンダードッグ負け犬の物語が好きな人には勧めたい胸が高鳴るエキサイトな賜物!!!
IMAXの紹介映像にレースシーンあるのだからそりゃそうだハマるにキマってる。何千回と走ってきた。ゲームでだろ?ゲームじゃなくてレーシングシュミレーター。逃げるのは恥じゃない、シャンパンは表彰台だけ。音楽を聴いているところを話しかけられるくだり流れ、3回はあった。それだけ集中しているってこと。レース前のケニーGとエンヤ、そしてブラック・サバス。
パワフル!ダイナミック!ここにビギナーズラックは無い!!『第9地区』ニール・ブロムカンプ監督によるゲームらしさもリアルなレースらしさ、そして映画的演出が混在する見せ方は個人的に嫌いじゃなかったし、主人公のGTならぬBGバックグラウンド出自を語るうえで正しい手法。ちょっとコテコテしい感じにクセがあって好き。ということで書き出しの『トップガン マーヴェリック』と比較する自分の問いに答えるなら、"そもそも方向性が違う"!!
好きになっちゃうデヴィッド・ハーバー ✕ 主人公ヤンの夢追い人感に対を成すように所詮会社員役オーランド・ブルーム = 中堅スター2人の安定感ある絡みも楽しめる。キャスト順最後の"&"止めポジションなジャイモン・フンスーの父親役は安定。金持ち野郎もいて分かりやすいキャラ立ち。日産だからか、社内のオーリー後ろの画面とか一部除き"なんちゃって日本"は比較的鳴りを潜めていた印象。
P.S. "アイシールド21"小早川瀬那のように
"pretty damn good"
勝手に関連作品『ラッシュ/プライドと友情』『フォードvsフェラーリ』『トップガン マーヴェリック』『ロッキー』
名優の演技は素晴らしいが・・・
レースシーンはリアリティがありません。
ゲームに寄せた演出が入る度にレースが止まり、とてもテンポが悪い。おまけにミラーが外れたり、フロントが割れていてもレースを続行する暴挙。ライセンス取り立てでいきなりLMP1ですか。スカイラインで離陸させる位ですからLMP1だともっと飛ぶでしょうね。日産の車でルマンを取ってしまうんだからまさに夢の様です。寧ろ日産の夢でしょうか。
節々に入る「GTはよく出来たゲームだ」、「GTはレースゲームの最高峰だ」など自画自賛やロクにセリフも無いのに代役まで立てるゲームクリエイター、そこまでする必要あるのでしょうか。
しかし出演している名優たちの演技は素晴らしいです。
特にデヴィッド・ハーバー、彼の演技で持っていると言っても過言ではないでしょう。作品が良ければオスカーもあったかも知れません。
ゲーマーが本物のレーサーになると思っていたのですが、
最後の最後まで彼には走行ラインが見えている様で、結局ゲームの世界からは抜けられていないという事でしょう。
レースシーンにリアリティが無く、ゲームの様に感じてしまうのは彼がまだ仮想レースの様に見えているからかも知れません。
胸が熱い、熱くなる、最高、感動‼️
特に男性には絶対ウケる。面白くないって言う男子はいないんじゃないかな。F1やレースゲームが好きとか関係なく面白い。内容はサクセスストーリーで観ていくうちにドンドン胸が熱くなるし、感動でやられる。
観終わったいまも興奮が冷めない。
夢や希望、ヤル気を貰える映画。
映画館で観て欲しい。
必ず元気になるから。
ネタバレになるんで書けないけど、3回泣けました。
嬉し胸熱の泣き。
追伸、昨年6月公開映画ALIVEHOON アライブフーンもかなり似た内容
こちらも超面白く満点だった。
経費が少なく色が足りない感がありましたが、今作は色が足された感じ。
是非、ALIVEHOON アライブフーンも観て欲しい。
野村周平が好きになります(笑)
もう最高過ぎた!!!!
面白かった
ニール・ブロムガンプ!You did it!!!
"第9地区"のニール・ブロムガンプ監督と言われていましたが、間違いなく本作が彼の代表作になるでしょう。
映画館で何度も見えないアクセルを踏み込んでしまいましたよ。次はハンドルとアクセル持ち込んでセルフ4Dで観ようと思います(嘘)
彼が監督をするはずだったリブート版のエイリアンの企画が頓挫するなど、その後中々大きな企画に恵まれず、「チャッピー」以降CGアニメーションなどを作ったりと細々と活動していたオタクの監督が!ついに大舞台で成功を収めた!!まさに本作の主人公がグランツーリスモのゲームから現実のレースで成功を収めるという話に重なりとても感動した。
ポール・バーホーベン監督の再来かと思うくらい容赦ない残酷描写や、ドキュメンタリー風な手持ちカメラでブレブレのカメラワークと極端なアップを多用した素早いカット割りが彼の作品の特徴ですが、1番は何といってもオイルの香りが漂ってきそうなくらい、ジャンキーなメカ描写でしょう!本作でもメカ描写満載で、レース中に車の部品や駆動部分の超絶アップのショットが挟まれるなどニール・ブロムガンプ監督らしい演出がバッチリ合っていたと思う。車好きにはたまらないでしょう。
グランツーリスモがあそこまで忠実にレーシングカーやサーキットを再現していたなんて知らなかったし、本作の元になったNISSAN全面強力のシンデレラストーリーも知らなかった。
知らなかっただけに本作の展開は本当に王道のスポ根映画のようなストーリーでびっくりした。まさに事実は小説よりも奇なり。
あの役にオーランド・ブルームはちょっと違うかと思ったが、それ以外は俳優達の演技もキャスティングもバッチリハマっていた。
また、「フォードVSフェラーリ」が記憶に新しいあのル・マンの演出を超えてくるとは思わなかった。この臨場感は絶対に映画館で、そしてIMAXで観るべき映画だと思う。(「トップガン マーヴェリック」と同じSONYのVENICE 2とエクステンションシステムを使って機内(車内)の撮影もやっているらしい!特にワイドスクリーンになっているので、IMAXに近いスクリーンサイズになっている!さすがSONYのバックアップがあると良いですね。)
最後に少しだけ小言を言うが、
ニール・ブロムガンプ監督は恋愛描くのは止めとけ!笑
ヤンマーデンボロすごすぎます!
すごいすごいすごい!!!
タイトルになってるプレイステーションのドライビングシミュレーター(ゲームじゃないよ)がすごい。
GTアカデミーに出資した日産がすごい。
何よりゲーマーから本当のレーサーになったヤンがすごい。
テンポが良すぎてほんとに実話?って思うほど面白かった。
託された夢、破れた夢、自ら追いかけた夢、を実現するストーリーが爆音とともに心地よい。興奮。
これから観る予定の人は、できるだけ音響の良い条件で観ることをおすすめします。
IMAXで観なかったことが悔やまれる。
チーフ・エンジニアのおじさんは、バイオレント・サンタだった。
開発者の山内さんが本人か、日系人の俳優さんが演じてるのかと思ってたら、エンドロールみたら平岳大だった。
いい味出してたな。
ホンマかいな?と最後まで観てました。
ラストにルマンのドキュメント写真が出てきてホンマやったんやーと、
納得しました。
全編にエキゾーストの音が快適に脳天まで突き抜けてゆく。
でも、振動とGを感じないのが残念だがしかない。
それにしても、
とんでもないプロジェクトが合ったものだと度肝を抜かれました。
ブラボー👏
( ^ω^ )
世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、
同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。
そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、
ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、
そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。
想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。
主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、
GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、
指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。
監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。
実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。
ケニーGとブラック・サバス
今年劇場で35本観た中で最高かも。
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